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創春館新聞 「さんぽみち」

 平成21年12月号

12月号もくじ
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・ インドネシアの学生と国際交流! ss-2009120910391617232  
・今月の事業所予定
・ミニコラム
・名倉院長の健康豆知識
・文芸作品
・リハ便り
・職員の交流 ソフトバレー大会
・ボランティア紹介
・編集後記
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インドネシアの学生と国際交流!

 

 11月3日、インドネシアのパジャジャラン大学の学生達が創春館通所リハビリ・療養棟・クリニック通所リハビリ・ あかしあの里Ⅱなどを訪問し、利用者の方々との交流を深められました。

①療養棟3階:インドネシアと日本の国旗を振りながら学生をお出迎え。インドネシア語で「ようこそ創春館へ (Selamat datang:スラマッダタン)」と挨拶をし、「もみじ」と「たきび」の歌のプレゼントをしました。


②療養棟2階:3階と同様お互いの国旗を振りながらお出迎え。日本の国技である相撲を紹介しようと、力士に扮した職員が登場。 四股踏みやぶつかり稽古を披露した後、パジャジャラン大学の一番体格の良い学生と創春館力士の横綱(自称)石の富士?!が対決。「のこった! のこった!」という大きな歓声の中、勝ったのは・・・学生さん。見事創春館力士は惨敗(涙)お土産にと、 力士のちょんまげを学生さんにプレゼントしました。




③創春館通所リハビリ:インドネシア語で歓迎の挨拶。利用者の方々による「ふるさと」の合唱を披露した後、 代表より手作りのキーホルダーとカードケースを学生にプレゼントしました。

④クリニック通所リハビリ:インドネシア語で「ようこそ」と書かれた垂れ幕と利用者の方々の掛け声で盛大に歓迎。学生の自己紹介の後、 「もみじ」の合唱を行い、院長からのリクエストでレミオロメンの「粉雪」を角田副主任が熱唱!!!学生も日本のイケメンの歌にうっとり・・? ??

⑤あかしあの里Ⅱ:当日は入居者の方々と日本茶を飲みながら談話されました。心なしか入居者の方たちは、 沢山の見知らぬ顔の来客に緊張されていたようでしたが、学生さんは一緒に写真を撮ったり、入居者の方々に話しかけたりと、 熱心にコミュニケーションをとっていました。

パジャジャラン大学の学生からは、皆が知っている「ドラえもん:インドネシアバージョン」の歌の披露と、 インドネシア伝統の布で作った巾着袋とお財布を利用者の方々一人一人に手渡しでプレゼントしてくれました。利用者の方々も学生も終始笑顔で、 とても楽しい国際交流が図れたのではないかと思います。また、来年もお待ちしていま~す!!!


 伊香保ケアセンター明月 秋の収穫祭

 明月では27日に、 DS・GH合同で、収穫祭を行いました。当日は、けんちん汁やおでんなど旬の食材が入った料理を味わったり、職員の余興で、「とうかんや」 という収穫の感謝と翌年の豊作を祈るものを行い、「とうかんやのわらでっぽう」とわらべ歌を歌いながら、わらの束をたたき歩き回り、 みんな一緒になり声を出され歌われていました。歌あり、踊りありで大いに盛り上がりました。




 涼風の家 もんじゃ風たこ焼き作り

 涼風の家では、「もんじゃ風たこ焼き作り」を行ないました。利用者の方々と一緒に、いろいろな具を入れた生地をたこやき器で焼きました。 スタッフがたこ焼き丸めに奮闘しているのを見て、入居者の方々は「美味しいのが出来るかな~?」と、笑ってらっしゃいましたが、 完成したたこ焼きを皆で食べ、楽しい時間を過ごしました。





 星辰の家 紅葉ドライブ週間

 星辰の家では2日から6日の5日間、群馬県立赤城ふれあいの森(木の家)を目的地とし、赤城山付近の紅葉を利用者様に楽しんで頂きました。 木の家ではお茶やお菓子を召し上がって頂き、ゆったりとした雰囲気で過ごして頂きました。紅葉も見頃で、快晴の日が続き、利用者様からも「 (紅葉は)とてもきれいで良かった。」と喜びの声が多く聞かれました。




  グループホームしらさぎ 米寿のお誕生日会

 しらさぎでは、11月のお誕生日の方2名が88歳をむかえました。「米寿」ということで、 お祝いも兼ねてご家族様を招待し一緒にお誕生日会をしました。皆様でロールケーキ作りをし、生クリームを生地に塗ったり、 彩りのフルーツをトッピングしたりと楽しみました。食事では、お祝い御膳として、お誕生日の方の好きな食べ物をチョイスしました。 豪華なお膳で美味しく召し上がった様子でした。ささやかですがプレゼントと、米寿の寄せ書きした黄色の座布団を差し上げました。 とても感激して頂き、「ありがとう」と笑顔で言って下さいました。ご家族様も一緒にお祝いができ、感動されていました。 これからも健康に気を付け楽しく過ごして頂きたいと思います。






 あかしあの里Ⅱ 白寿のお誕生日会

 11月9日はあかしあの里Ⅱの利用者様の99歳のお誕生日でした。当日の夕食はお誕生日ご膳で、 御本人の好きな天ぷらを用意しお祝いしました。 翌日の10日のおやつ前には誕生日会を行い、御自身より大きいかもしれない枕を、 職員からプレゼントされ驚いていました。その後、大きなイチゴのショートケーキを前に、いつも以上の笑顔で喜ばれていたのが印象的でした。 これからも誕生日会が楽しく行なえ、元気で過ごしていただけるよう、努力して行きたいと思います。




  デイサービスわきあいあい 色とりどりの紅葉狩り

 11
月26日、わきあいあいの利用者様と嶺公園へ紅葉狩りに出掛けました。 11月下旬にしては気温が高く過ごしやすい陽気でしたので、車から降りて利用者の皆様と公園内を散策して参りました。澄み渡る青空の下、 「紅葉の赤」「銀杏の黄色」といった色とりどりの風景に自然と足が止まり「きれいだねぇ、自然って素晴らしいね」と、 うっとり見入ってしまう程みごとな光景に利用者様にも「来て良かったね」と、とても感動して頂きました。




 デイサービスゆめさき 紅葉と雪をいっしょに・・

 デイサービスゆめさきでは、4~10日の一週間紅葉狩りに出掛けました。ふもとからの眺めとは違い、 山中に入っていく道中から前日に降った雪が道に残っているのが見られ、紅葉と雪を一緒に見ることが出来ました。 今まで見ることが無かった光景に驚きと、紅葉の素晴らしさに目を見張るものがありました。箸休めの漬物を持参し、木の家で休憩を取りました。 紅葉狩り前日までの寒さも和らぎ、日差しを浴びながら、木の香りと虫の臭いに包まれ、 紅葉を眺めながらのおやつは普段とは違った趣でとても良かったです。




  療養棟3階 祭といえばタコ焼き

 3階療養棟では12日に秋祭りを行いました。たこ焼きと綿菓子の屋台(?)を出し、利用者様の目の前で職員が作り、 召し上がって頂きました。3階の食堂では、綿菓子の甘い香りと、美味しそうなたこ焼きのソースの、香ばしい匂いが広がり、 いつもは小食の方も1人前をペロリ、お代わりまでする方もいらっしゃいました。 これからも利用者様が楽しんでいただけるようなイベントを企画したいと思います。




 グループホームゆめさき けやきウォーク外食ツアー 

 グループホームゆめさきでは、26日に前橋けやきウォークへ外食ツアーを行いました。現地では数ある飲食店の中から、 登利平ととんかつ屋を選ばれ、2グループに分かれて食事をとりました。利用者の皆様は『美味しいね』と大変喜ばれ、 量の多い定食やセットを全部召し上がっていました。昼食後は買い物の時間を設け、広い店内を歩き、沢山のお店と人の多さに驚きながらも、 スーパーやそれぞれ好みの店へ入り食品やプレゼントなどを購入され、ショッピングを満喫していました。また、 おやつとしてソフトクリームを皆様で召し上がり、大変満足されて帰って来ました。 今後も利用者の皆様に喜んでいただけるようなイベントを企画していきたいと思います。


 通所リハビリ 気分はもうクリスマス! 

 12月といえばクリスマスです。クリスマスに向けて、着実に進行してます。様々なレク活動を進めている中で、 季節に合わせて飾りや小物を作っています。今回は、紙粘土のサンタクロースや松ぼっくりのツリーなど、少しずつ作り進めています。 赤と緑のクリスマスカラーに、鮮やかな色が加われば、気持ちも明るく弾みます。皆様、クリスマスを夢見る子供たちのように、 童心に帰って取り組まれています。






  あかしあの里Ⅰ 寒くても行きます!

 グループホームあかしあの里Ⅰでは18日に若宮町の「バーミヤン」へ外食に出掛けました。晴天でしたが少し風が強く、 入居者の皆さんは外出を嫌がるかと思いましたがさすがに「食欲の秋」、普段では食べられないお料理に皆さん大乗り気で、 とても楽しそうに外出して下さいました。本格中華とまでは行きませんでしたが、ホームの職員では出せない味に、 皆さん大満足の外食となりました。今回お邪魔したこちらのお店も、先月の「源氏家族」に続いて初めて訪れるお店となりました。 今後も新しいお店を開拓して、少しでも入居者の皆さんに喜んで頂ければと考えています。




 ケアセンター朱咲 秋の運動会 

 晩秋になり、付近の町並みも紅葉で寒さを感じるようになりました。そのような中、 ケアセンター朱咲では小規模多機能ホームとグループホーム合同で、秋の運動会を行いました。くじ引きで赤組と白組に分かれた利用者様は、 「赤組がんばれ!白組負けるな!」などの熱い掛け声のもとで、ふ菓子食い競争・玉入れなどの競技を進めていきました。結果、赤組・ 白組ともに同点で第1回朱咲運動会は、両者優勝ということで幕を閉じました。トロフィーを手にしての写真撮影は皆様笑顔が見られ、 寒さを迎える時期に温かいひとときを過ごしていただきました。




 クリニック通所リハビリ スポーツの秋に・・・

 クリニック通所リハビリでは、11月6日に創春館通所リハビリの利用者様との交流目的でボーリングの対抗戦を行いました。双方、 六名ずつの代表戦にて合計スコアで競いました。腕に覚えのある強者同士の対戦ということで、選手のみならず応援の皆様も熱が入りました。 ボールを投げる選手の目はとても真剣で、緊張感が伝わってきました。それだけに、たくさん倒れたピンに満足される笑顔や、 失敗した時の茶目っ気たっぷりの笑顔がどちらもとても印象的でした。結果は近差でしたがクリニックの勝利に終わりました。 なかなか普段できないとても良い交流会となりました。今後も定期的に行っていきたいと思います。






  療養棟2階 すいとんで心も体もポッカポカ

 療養棟2階では18日におやつ作りを行いました。寒い日に心も体もあったまろうと「すいとん」を作ることにしました。 ベテランの元主婦の方々に「どのくらいの固さが良いの?」と聞くと、耳に手をあて、「耳たぶくらいの固さだよ」と教えてくれました。 利用者の方々に生地を作ってもらいましたが、昔の血が騒ぐのか、素手でちぎってそのまま鍋に投入!!というワイルドな方もいて、 とても盛り上がりました。出来上がったすいとんをふーふーと息を吹きかけながら、「あったまるね」「味がしみてて美味しいよ」 と皆さん笑顔で残らず平らげていました。




  あかしあの里Ⅲ こちらは甘くておいしい!!

 あかしあの里Ⅲでは、 11月25日に手作りおやつで白玉汁粉を提供しました。甘くて温かいお汁粉に、入居者一同から「おいしいね。」 「うまくてほっぺが落ちそうだ。」と歓声があがりました。「今度は本物のお餅が入ったお汁粉が食べたいねぇ。」とアンコールの意見もあり、 今から来月の餅つき大会を楽しみにしています。




 

 

今月の事業所予定


  ☆療養棟3階☆

 2日 大正琴の慰問
 3日 クリスマスリース作り
17日 おやつ作り(ケーキ)
24日 クリスマス&忘年会
27日 餅つき


 ☆あかしあの里Ⅰ☆

 6日 家族会&昼食会
10日 お誕生日会
24日 クリスマス会
26日 合同餅つき  

 ☆わきあいあい☆

 1日 ブッチーライブ
 3日 すいとん作り
12日 すしパーティー
15日 ブッチーライブ
18日 まんじゅう作り
24、25日 クリスマスパーティー
29日 年越しそば
※ 7~11日 山茶花見物
   

 ☆ケアセンター朱咲☆

16日 誕生日会(小規模)
24日 クリスマス会・餅つき大会 


 ☆あかしあの里Ⅱ☆

25日 クリスマス会
28日 忘年会
未定 パンバイキング  おやつ作り  


 ☆療養棟2階☆

20日 クリスマス会&おやつ作り
23日 誕生日会
27日 餅つき&忘年会 
 

 ☆涼風の家☆

 8日 お誕生日会
25日 クリスマス会
29日 忘年会
 

 ☆あかしあの里Ⅲ☆

 5日 手作りおやつ(わらび餅)
11日 忘年会
15日 大掃除
25日 クリスマス
26日 餅つき大会


☆ケアセンター明月☆

GH ドライブ予定
   旬をおやつ作り
DS 誕生日会
 7日 伊香保幼稚園慰問
 8日 外食ツアー
24日 DS・GH合同クリスマス会(慰問スプリングエコー)
30日 DS・GH合同忘年会 


 ☆デイサービスゆめさき☆

 2日 フラダンス慰問
 3日 富士見民謡連盟 慰問
 4、5日 映画上映会
 7~9日 おやつ作り
12日 蕎麦打ち慰問
19日 餅つき(GH合同)
22、23日 誕生会
24、25日 クリスマス会
26~30日 望年会

 ☆通所リハビリ☆

 4日 水野先生のハーモニカ教室
 9日 たから幼稚園児によるお遊戯会
12日 アンサンブル(そよ風)コーラス発表会
19日 ビクトリー川田とブルーサウンズ発表会、クリスマス会
24日 まむれ太鼓
28~30日 忘年会

 ☆GHゆめさき☆

10日 外出
19日 餅つき
20日 家族会 忘年会
25日 クリスマス会

 ☆ケアセンター星辰の家☆

11、15日 鍋パーティー
25日 クリスマス会&誕生日会
29日 もちつき会

 ☆GHしらさぎ☆

 9日 ドライブ(外食)
23日 クリスマス会
28日 餅つき会

ミニコラム

 


 相撲一代       坂本正之助

 皆さん相撲はお好きですか。私は本年79歳になりますが、小学生の頃から相撲が好きで、 当時は10日間の開催でした。私は相撲が始まると見逃す事はありませんでした。あの大横綱の双葉山時代でした。 あの双葉山をしのぐ横綱で大鵬関が、親方から「たいほう」と四股名をもらった時、「大砲」かと思ったそうです。「大鵬」 のいわれを聞いてもちんぷんかんぷんだったと、ご本人は回想したといったそうです。 のちに大横綱の四股名として戦後昭和史に刻まれる二文字として、あの元横綱の納谷幸吉さん「70歳」が文化功労者に選ばれた。 伝統ある角界から初とは意外だった。この方こそふさわしい人だと私は思っています。優勝32回の金字塔は「人の五倍」 という稽古の賜でしょう。いまの角界では稽古不足がはびこっていると云う。厳しい稽古それが将来前途横綱を目指しての精進だと私は思います。 話が一寸横にそれますが、芸で磨き抜いた方がいる、文化勲章を受けたあの上方落語界の桂米朝さん83歳です。 この方ほど端正な芸に誘い出される様に客を笑わせた方はいない。米朝さんは「良い雰囲気の中で客席と演者が一つになったのが噺家だ」 と述べる。相撲にも似たものがある。芸と勝負の道に咲いた、鮮やかな大輪二つであると云う、 あの偉大な大鵬横綱の一代です



名倉院長の健康豆知識

 

  「生きていく力となる恋」
 
 近くの特養に入所以来、もう10年以上、私の外来に通っていらっしゃる90歳の女性の方がいます。 彼女が70歳の後半からの人生にお付き合いし、少しずつ老衰が進行していく『さま』を見てきたことになります。現在の「老い」 から70歳台を振り返ってみますと、やはりとても若かったなと、独居の生活を辞め、特養に入所したばかりの頃の、 私はこうして生きて行くんだと、きりりとした姿が思い出されます。姿勢がいいせいか背も高く見えましたが、スラリとした背中も曲がり、 うつむき加減に診察室に入ってくる姿には、そこはかとない孤独の影が漂うようになって来ました。しかし診察時に、 老いてもたっぷりとボリュームのある乳房をむしろ恥じるように隠すいつもの仕草には、奥ゆかしい昔の日本女性の色気が感じられ、 今でも一瞬胸に当てる聴診器の手が遠慮がちになるのです。
 初診時の頃から、いつも「もう早く逝ってしまいたいんですけどねぇ」とため息交じりに言うのが常でしたから、 少なくともこの十数年で百回以上は、彼女の「逝きたい言葉」を聞いたことになります。そのたびに「まあまぁ、 そんなことは言わずに生きたくても生きられなかった人もいるんだから・・・」と励ましてきましたが、私も年をとり、 夫も子供もいない彼女の身であれば、そう思うのも仕方ないかなと、いくらか理解できるようになってきました。つい最近には、 彼女の父親的存在を担ってきた弟さんが亡くなり、彼女のいつもの言葉に深刻味が増してきました。「どこかで死ぬことも考えるんですけどねぇ、 でも死ぬ時になって他人に迷惑をかけるのも嫌ですから。」という言葉には、「実際その通りですよ、 私も含めてHさんが生きていてくれるだけでうれしいと思っている人が沢山いるんですから、そうした思いを想像して、力にして生きて下さい。」 と真剣に話すようになりました。そんな彼女に何よりの薬は、以前彼女から聞いた恋の思い出を聞きだすことと、 最近では毎回のように話題をそちらに向けるのです。 第二次大戦も最中、許婚となった男性がいたそうです。お兄さんの友人で、出征前の1、 2年前もしくはもっと短い間に出会ったようです。頭がよく。真面目で潔癖症の彼女のお眼鏡にかなう、凛々しく、男性的な人であったようです。 出征前にどれほどのお付き合いがあり、どれほどの関係であったのかについては、少し話を向けても、微笑むだけでしたが、その表情から、 そうした事を聞くのはヤボというよりも、下品なこととでも言う風な雰囲気が感じられ、戦時中の必死な男女の関係というのが、想像されました。 ほどなく彼は出征し、多分ニューギニアで亡くなっただろうということですが、ニューギニアのどういう状況でなくなったかは、 遺骨もない状況では、結局今になっても分からないそうです。もう何度ただ一通ニューギニアから届いた彼の手紙について聞いたことでしょう。 「彼の手紙には、ニューギニアの現地人と一緒に写っている写真がありましてね、その現地人たら口が耳まで裂けているものですから、 もうビックリしてね。でも良く見たらそれは現地人の化粧だったんですね。」よほど現地人の姿が衝撃的だったのでしょうか、 ニューギニアからの彼の手紙については、いつもその顔に驚いた話で終わり、他の文言は聞く事はないのです。仕方がないので、 多分こんな手紙かなと言うのを、同じくニューギニアから妻へ送られてきた手紙(「きけわだつみのこえ」から)を紹介させていただきます。 「君の顔が浮かぶ、情熱的な黒目がちの目、きりっとした中にも、愛くるしいまでに引きしまった口、ふくよかな胸のあたり、 君の幻が浮かんで消えない。ああっ、女々しい気持ちを去らねばならぬ。後顧の憂いさらになし、身体の調子も至極順調、 一意待機任務の任を終え、椰子の茂る方面に出ることとなったこと、全く男子の本懐お召しとあらば皇軍の一人として誓って恥じざる覚悟にいる。 苦しい覚悟に・・・」若くして死んだ兵士達のことを考えると涙を禁じえません。日本人にとって英霊の叫びは、 風化させてはいけないものだと思います。
 ニューギニアからの1通の手紙を最後に連絡の取れなくなった彼が、戦地で負傷し、もしや日本の病院に搬送されてくるのではと、 小田原にある箱根療養所に高崎からおもむいたのは、彼女が25、6の頃でしょうか。市電の終点近くに建っていたその病院には、 そうしたボランティアの女性達が、全国から何十人も看護婦さんの代わりをし、 今に負傷して帰ってくるかも知れない夫や恋人達を待っていたようです。「関西の人が多かったんです」と言われるので、 「あんた泣いたらあかんやん。もっと元気だしいな」とこんな感じですか、とチャチャを入れると、ニッコリ笑われるのです。 女子と言えども身体を鍛える為に、小田原から箱根の強羅まで、よく山道を歩いたそうで、「正月のマラソンを見る度に、 あそこをよく歩いたわと思い出すんですよ」と、箱根駅伝の日本テレビ担当者が聞いたら飛びつきそうな話をしてくれるのです。戦後、 戦死された方の数だけ様々な別れがあり、小田原から高崎へ帰る可憐な少女の傷心をタイムスリップして抱きしめてあげたい心境です。 「戦後別の人と結婚しましたが、やはり彼の事が忘れられない自分の事が彼にも分るのか、結婚生活はうまくいきませんでした。 お金もうけはうまい人でしたが、尊敬できる人ではありませんでした。」1人になった彼女は洋裁を習いに東京へ行き、 その後何とか自活していたようですが、診察室にあらわれる迄の数十年の人生についてはよく分かりません。いずれにせよ、 彼女にとって彼とめぐり合い、彼を待ち続けた数年間の経験が最も光り輝いていた青春の時期だったに違いなく、「今から振り返ってみると、 小田原の病院にいた頃が、大変だったでしょうが、一番充実していたでしょう」と言うと、きっぱりと「そうですね」 と目が覚めたかの様なキリッとした表情で応えたのです。未だに消える事のない彼への思いをあらためて実感しました。 当人にとってはつらく悲しい思い出とはいえ、同時に,人生を貫く一筋の愛でした。そんな愛の話を聞くのが、飽く事のない私の楽しみであり、 そうして心を暖かくして貰っているのです。新しい年が皆様にとって心が暖かくなる体験のできる年でありますように願っています。



 文芸作品

 

河鹿橋 思い出残し せせらぎに
      紅葉一枚 ゆらゆらうかぶ
           柳澤 照子様

夫逝きて 一人ながむる 雪の山
           小野澤 キミ様

幸せな 晩年自慢は のっぺ汁
 重ね着で 射的で遊ぶ 湯治客

二人だけの 淋しきイブの
           赤いチェリー
口論の 形勢は不利 みかん剥く
           河村 義郎様

寒空に やきいも食べて 暖をとる
枯れ葉とぶ 早く来い来い 春の風
亡き父の おもかけ浮かぶ 菊の花
           小渕 喜久雄様

紅葉の 木立の陰に 葉の舞いて 
      ふと見る山の 頂き白く
霜満る 山路の陰の ふところに 
      過ぎ行く秋の 香り残して
山路末て 木立の中の こぼれ陽に
      色香ただよう 秋の花ばな
           高橋 三佐男様

リハ便り

 

  『笑うこと』

 みなさんはたくさん笑っていますか?歳を重ねる毎に、笑う機会が減ってしまった方も多いかもしれません。 笑うだけでも脳にはたくさんの刺激が入り、認知症の予防や身体機能を維持することが出来ます。人は一人でいるときに比べ、 誰かといるときの方が20倍も笑う機会が増えるそうです。誰かと一緒に笑いながら楽しくリハビリをする、 それだけでもリハビリの効果は何倍にもなると思います。さぁ、みなさん毎日楽しく笑いましょう!!
      作業療法士  堀内 友加里  

 巷ではインフルエンザが流行っています。インフルエンザ予防の一助として、手洗いについての記事を再掲載します。
 
 「食の安全は手洗いから!」
 これからの季節、体調を崩しやすくなってきます。 風邪に負けない体をつくるには、3食の食事をしっかり摂ることが大切です。ただし、 食事の前の衛生管理を正しく行うことがポイントです。
「てつおの手洗い」
①石鹸をよく泡立てる。②手の平と甲を洗う。
③指の間を洗う。    ④親指を洗う。
⑤指先を洗う。      ⑥つめブラシで洗う。
⑦手首を洗う。
 ポイントは、忘れがちな「手首」「つめブラシ」「親指」の頭文字〝てつお〟です。
         栄養士  大平 知穂

職員の交流、ソフトバレー大会

 恒例のソフトバレーボール大会を11月13日に開催しました。法人内施設数も増え、沢山の職員が豪華賞品を目指し、 熱戦を繰り広げました。バレーボール経験者もソフトバレーボールとなると、中々思い通りにならなかったり、 未経験者のサーブでもボールが変化するため、サービスエースが連発したりと数々の好プレー、珍プレーが生まれました。 中には日頃の運動不足から足がつる人も・・。ソフトバレーボールを通じて普段あまり交流のない部署の人とも交流が図れ、 より法人内の親睦が深まったと思います。今後も親睦を深め、一致団結し、より良いサービスが行えるようにしていけたらと思います。


ボランティア紹介

 日輪寺町 大正琴クラブ

 地元の日輪寺町からお越し頂いている、 日輪寺町大正琴クラブの皆さんのご紹介です。ご近所ということもあり、利用者様の中に顔馴染みの方が大勢いらっしゃいます。現在は6人で、 日輪寺公民館に集まり月に2回練習を行っています。演奏できる曲は50曲ほどあるとのことで、 通所リハビリの演奏会では多くの曲を披露されています。また、年1回の日輪寺町文化祭でも演奏を披露されているそうです。 新しい曲を覚えられるとうれしいし、リズムを合わせて演奏するのが難しいと大正琴の魅力を伺いました。 練習後のお茶の時間も活動の潤滑油になっているようです。皆さん高齢のためクラブが維持できるよう、 会員が増えることを願っていると伺いました。馴染みの方々の演奏会は利用者様にも刺激になり、地元のクラブ活動の発表の場として、 今後も演奏会を楽しみにお待ちしています。





編集後記

 

  さんぽみち12月号はいかがでしたでしょうか?今年もはや師走、月日の流れの早さに驚いています。 皆様振り返ってみてどのような1年でしたか?新型インフルエンザの流行で、マスクを着用している人の姿が多くなりました。 予防には当たり前のことですが、うがい・手洗いの励行が何よりも大切ですね。「健康第一」です。さて、皆様... 来年はどのような年にしたいですか?私は心ときめく恋にチャレンジしたい(笑)“失敗は成功のもと”と言いますが、 お互いにチャレンジする年にしましょうね。          広報委員  荒谷 佳奈子