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創春館新聞 「さんぽみち」

 さんぽみち3月号

さんぽみち3月号もくじ

・人生の履歴書パート① 利用者様特技紹介

・事業所便り

・院長先生の健康豆知識

・吾輩はジータである

・今月の行事予定

・文芸作品

・編集後記

 

人生の履歴書パート① 利用者様特技紹介

      自衛隊一筋35年・剱持章美様

 「クリニック通所リハビリご利用中、剱持章美様のご紹介」

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 クリニック通所リハビリから、自衛官として35年間勤務され、趣味の写真でもプロ級の腕前を持つ剱持章美様をご紹介します。農家の二男として生まれた剱持さんは、昭和34年に自衛隊に入隊。新潟で新隊員教育課程を修了し、宇都宮部隊(高射部隊)に配置。昭和34年から44年まで分隊長、班長として勤務。その後、静岡県御殿場部隊に移動、東富士演習場での日米共同訓練に、参加されました。昭和49年には幹部候補生試験に合格。北海道から沖縄まで、単身赴任生活も経験されました。全国の地理、歴史、文化、伝統と各地での温かい人情にもふれられたことは大変貴重な経験となったそうです。この間には小隊長、中隊長として200人からの部隊を持ち指揮統率をされたそうです。平成5年に35年の勤務を終え、定年退官されました。在職中は陸上幕僚長から表彰を受けたり、災害派遣(山火事・地震・台風)にも十数回行っておられます。自衛官として鍛えた心と身体を一生涯の宝物として、これを糧にこれからも精進していきたいと話されていましたまた。また、趣味の写真でも数々のコンテストで賞をとるなど才能を発揮され、ご活躍されました。現在、クリニック通所リハビリで剱持さんが掛けてくれる体操の時の掛け声は、ハキハキとして聞き取りやすく、職員も身が引き締まる思いです。リハビリでは、歩行の安定性獲得と歩行距離の延長という目標を掲げ、日頃からリハビリに励んで頂いてます。

 

  今月の事業所便り

 創春館通所リハビリ

渋川きくよ様 百寿のお祝い

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 ようやく膨らみはじめた梅の蕾も、寒さに身を震わせている最中の2月22日(水)、こちらを7年間ご利用されている渋川きくよ様の「百寿のお祝い会」を開催致しました。通所リハビリで百歳を迎えられた方は4人目になります。ご自身のことはご自分でなさる、『凛』としたお姿はとてもお年には見えず、ご自宅でも中心的な存在でいらっしゃる渋川様。戦争を2回も経験され、関東大震災の時の記憶は今も鮮明に残っているとのことです。当日は常々懸命にリハビリに励まれる渋川様へ、理事長をはじめ、周囲の利用者様より温かいメッセージがたくさん寄せられました。

最後に、「百歳音頭」でお祝いムードも最高潮に盛り上がり、続いて全員からのフラワーシャワーのプレゼント。体中に花びらを浴びながらの笑顔の渋川様の退場となりました。おめでとうございます。どうぞこれからもお元気で。

 

 デイサービスゆめさき

ゆめさきでの取り組み

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ゆめさきではイベントを職員が個々に考え、他職員の意見を聞き管理者へ報告し、それを利用者様へ伝え、実現するようになっております。昨年から利用者様方へアンケートを行い、色々な意見をいただき、少しずつですが御意見に沿えるようにしております。

 昨年は外食ツアーを行い、寿司やうどん、そばを召し上がっていただきました。家では家族の都合もあり、中々外食や買い物などへは行けないようで、皆様本当に楽しそうなお顔をされ、召し上がっていました。夏には、実際の歌手の方がボランティアで歌を披露したいと、わざわざ来られました。以前より歌とお喋りでボランティアで来られていた方と実際の歌手のお2人が1月に1度来ていつもゆめさきを楽しませて頂いております。クリスマスにはピアノを弾ける職員が、コンサート形式で弾き、皆様から拍手やお褒めの言葉を頂きました。

 今年に入ってからは、ぽらりす保育園との交流会を行い、年長の園児達と利用者様方でゲームをしたり、恵方巻きを作ったりと和気藹々と一緒に過ごされました。また昨年ゆめさきにアルバイトに来た新潟産業大学の学生で、内モンゴルからの留学生のジョウエイという19歳の女性が、2月から3月までの間、また来てくれました。1度来ているので利用者の方々とすぐに打ち解け、仲良くなりました。皆様にとっては孫のような年齢なので本当にかわいがって頂いています。本人も笑顔でやさしく接しているので、このままゆめさきに残って貰いたいと利用者様方も職員も思っているほどです。

 また、ゆめさきの歌と踊りを作りました。挨拶の時間、帰りの時間に皆様と身体を動かしたり、一緒に歌ったりと楽しんでおります。

 2月29日には本当の御寿司屋さんを呼んで、皆様の前で寿司を握ってもらいました。最近では回転寿司に行かれる方が多く、本職の板前さんの握り寿司に満足されていた様子でした。最近では「ゆめさきに来るのが楽しい」と沢山の利用者様の声が聞かれております。これからもレクリエーションやイベントを企画、実現できるように利用者様の意見を聞き、更に考えながら、ゆめさきが今まで以上に楽しいと思って頂けるようスタッフ一同考えております。

 

 ケアセンター朱咲

楽しい豆まき

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 2月4日に豆まきを行ないました。職員が鬼に変装して撒いたのですが、職員だと気が付いて「大丈夫?痛くない?」と気を使ってやさしく豆を投げてくれる利用者様、逆に勢い良く投げる利用者様もいらっしゃいました。豆を食べられる利用者様は普段こういう物を食べられる機会が無いから嬉しかったとの声も有りました。また、今月は眼鏡をかけている利用者様に対しビーズを使って眼鏡チェーンを一緒に制作してみました。色違いの物で皆様とても喜んで頂けました。

 

 あかしあの里Ⅱ

手作りのお面で豆まき

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 あかしあの里Ⅱでは、2月3日に節分で豆まきを実施しました。入居者の方と一緒にお面を作り色を塗ってお面をかぶって豆まきをしました。スタッフが鬼役になり、鬼のお面をかぶり入居者の皆さんに豆を投げていただいて、「鬼は外、福は内」と大きな声をだして、皆さん笑いながら豆を投げており楽しんでいただけた様でした。お昼には、恵方巻を食べて季節のイベントを楽しんでいただけました。

 

 GHしらさぎ

誕生日会に外食とドライブ

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 グループホームしらさぎでは、2月17日に「びっくりドンキー」に行ってきました。久しぶりの外出でしたが、天候にも恵まれて利用者様からも満面の笑顔が見られました。

 注文した大きなハンバーグに「美味しい!」との声がたくさん聞かれ、お食事を堪能されたようです。食事の後、渋川方面にドライブに出かけました。車内でも楽しそうなおしゃべりがたくさん聞かれました。皆様とても喜ばれている様子が見られ、楽しい一時はあっという間に過ぎてしまいました。また皆さんと一緒に、こんな楽しいお出かけに行きたいと思います。

 

 療養棟2階

2月と言えば

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 療養棟2階では、2月イコール節分という事で1日に豆まき、15日に恵方巻作りを行いました。豆まきでは男性スタッフが鬼に扮し、利用者様から日頃の怨み(?)を晴らすかのように沢山の豆をぶつけられていました。終わった後には皆様笑顔であふれていました。恵方巻作りではスタッフからの説明なんていらないくらいテキパキと行っていただき、沢山の恵方巻が完成しました。中には若い女性スタッフもいたため花嫁修業だと言って、優しく厳しい指導の場面もあったりと皆様で楽しく作られ、とても美味しく頂けることが出来ました。今回の豆まきと恵方巻で利用者様が今年1年健康で過ごされる事をスタッフ一同願っています。

 

 デイサービスわきあいあい

たちばなの家との交流

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 2月25日に、わきあいあいでは他の施設の方と交流を深めるために、グループホームたちばなの家に慰問の見学に行ってまいりました。沼田まつりで天狗みこしの先導隊で踊られている舞華が披露されました。女性の方が煌びやかな衣装を身にまとい、リズミカルに、そして躍動感が溢れていました。参加した利用者様も楽しく体を動かし、いつもと違う場所での慰問を楽しみました。

 

 クリニック通所リハビリ

こんな積み方もできます

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 クリニック通所リハビリでは、毎日午後にマット体操を行っています。今回は体操終了後の余った時間を利用して、リハビリで使う円柱状の積み木のようなペグという器具を利用し積み上げ競争を行いました。個人でどこまで積み上げられるかを行い、その後、協力して全部のペグを積み上げたら120個ある全部のペグを使い切り、こんなに高く積み上げることができました。終了時間をオーバーするくらい熱中してしまいましたが、楽しく行うことができ手指のリハビリにもなったと思います。これからも利用者様の意欲を引き出すような取り組みを行っていきたいと思います。

 

 あかしあの里Ⅰ

みんなで釜飯

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 たまにはいつもと違った食事を…という事で、あかしあの里Ⅰでは2月24日に釜飯を注文し、みんなで召し上がっていただきました。うなぎのひつまぶしを注文した方や、白子が沢山乗ったものを注文した方、ご自分のお好きなものを選んで召し上がる事で食欲も増したように見えました。また、いつもとは違う器が皆さん新鮮だったようで、「珍しいね!」という声も沢山聞かれました。

 毎月のイベントも、マンネリ化しないように、皆さんにいつまでも若くいていただけるよう、良い刺激を提供できればと思いました。

 

 春らんらん

 車椅子で優雅にダンス

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 2月25日 春らんらんでは、車椅子ダンスの慰問に来ていただきました。最初は皆様、車椅子ダンスを見て驚かれ、曲が終ると喜ばれ拍手をされていました。聞きなれた曲が流れると、皆様手拍子され、ダンサーの車椅子がくるくる回転するたびに驚かれていました。曲が終りダンサーの方々が優雅なポーズを決められると、皆様大きな拍手をされ喜ばれていました。ダンサーの方に誘われると、最初は恥ずかしいと言われてましたが、一緒に踊られているうちに、最後のポーズ決めではダンサーの顔になられていました。ご家族の方もその姿を見られて喜ばれていました。

 

 GHゆめさき

家族といっしょに新年会

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 2月5日グループホームゆめさきでは家族会(新年会)を行いました。当日はご家族の方々と楽しく歓談しながら和やかな雰囲気の中で昼食をとる事が出来ました。また、昼食後は日頃より練習を重ねてきたカラオケで利用者様一人一人が自慢の歌を披露し職員による余興も行い、職員が関取りに扮した土俵入り?など盛りだくさんの出し物を大盛況で終える事が出来ました。今後も利用者様やご家族様に喜ばれる新年会の企画を考えて行きたいと思います。

 

 星辰の家

 鬼にめがけて射的大会

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 星辰の家での節分行事は、1年の厄除けを願い、鬼のイラストを的にした射的ゲームを行いました。積極的にチャレンジするも、なかなか的に当たらず、悔しい表情を浮かべる男性の利用者様もいらっしゃれば、「出来ないよ~」と消極的な様子なのですが、いざ射的の銃を手にすると真剣な眼差しで鬼の的をねらい、何発も的中されていた女性の利用者様がいらしたりと様々で、普段見れない利用者様の一面を見ることが出来ました。当てた数だけお菓子の景品をプレゼントさせて頂きましたが、皆様大変喜ばれておりました。その後、鬼に扮した職員が登場!!豆を手に持った利用者様は「鬼は外!福は内!」と鬼に勢いよく豆まきをされ、あまりの勢いに鬼もあっけなくおじけづき、退散してしまいました。しっかりと厄払いできたと思います!この勢いに乗って、今年も1年健康で病気や怪我、事故のないように利用者様と共に過ごしていければと思います!

 

 療養棟3階

慣れた手つきで恵方巻き

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 療養棟3階では16日に恵方巻きづくりを行いました。もともと関西の方の風習なので、入所されている利用者の方には恵方巻きといってもピンとこない方が多かったのですが、由来を説明して海苔巻きを作ってもらうようにお願いすると、ベテランの腕の見せ所です。慣れた手つきでどんどん海苔巻きを作ってくれました。「海苔をもっと持ってきて」、「具が足りないよ。」など、職員の対応が追い付かないほどでした。酢飯と海苔のいい香りが食堂に満ちてきたところで、いよいよお待ちかねの試食です。皆さん普段の食事よりもたくさん召し上がっていました。恵方巻きをたべて今年1年皆さん元気にお過ごしください。

 

 明 月 

伊香保の鬼がやってきた。

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 明月では、2月3日より「節分大会」を開催いたしました。やはり、昼食に恵方巻きを召し上がって頂く際に、今年の恵方(吉方位)の「北北西」を向いて太巻きを丸かじりし、沈黙の中で味わっていました。その後は、季節の変わり目には鬼が入りやすいと考えられており、その鬼を払うために豆まきを行いました。職員が、鬼に扮して利用者様からは「鬼は外!福は内!」と元気良く声を上げて追い払い、鬼が去った後に「万歳!」と喜んでいました。厄除けの豆を歳の数召し上がり「80粒も食べられないよ。」と悩みながらおっしゃっており、微笑ましい場面もありました。3月は、「雛祭」を予定しています。皆さん楽しみに待っていて下さい。 

 

 あかしあの里Ⅲ

100歳めざして

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 2月3日にあかしあの里Ⅲでお誕生日会を行いました。今年で89歳を迎えられたのですが、まだまだ若々しいご様子に、他の入居者の方から、「元気でいいわね。」「歳に見えないわ。」とほめられていました。ご本人も「100歳までがんばる。」と宣言され、楽しい雰囲気で過ごされました。宣言どおりになるようにお世話していきたいと思います。

 

 涼風の家

やっぱり花より団子ですよね

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 涼風の家では、2月20日に春の訪れには少し早い、花より団子作りを行いました。地元で収穫された米粉を使い、熱湯を注ぎ手早くかき混ぜると「あら不思議!」あっというまにフワフワのお餅が出来上がりました。それを入居者の方々に丸めて頂き、スタッフが「食べられるだけ丸めて串に刺して下さいね~」と言うと「3個だと団子3兄弟だけど、団子4兄弟の方がいいよね~」と言いつつ5個刺している方もいらっしゃいました。蒸気の上がった鍋から団子を取り出し、3時のおやつに皆さんで楽しく美味しく頂きました。窓の外はまだまだ寒いですが、涼風の家の中は一足早い春の訪れを楽しみました。

 

 

 院長先生の健康豆知識

     『男の更年期障害』

 

 医者には守秘義務というものがあり、滅多な事では患者さんの情報を他人に洩らすという事はありません。その方はもうとっくに亡くなられ、誰が誰だか誰も分からない方なのでお話しますが、その方は当時90歳は楽に越えた年齢だったでしょう。

 いつものように血圧を測り、「それではお大事に」と見送ろうとしたら、何か言いにくそうに「先生元気の出る薬を下さい。」とくぐもった声で言うのです。日頃患者さんから冗談で言われる言葉なので、「いやあそんな薬があればとっくに私がのんでますよ」と、さり気なく済まそうとしたら、いつもの患者さんの反応と違って、いくらか真剣な面持ちで、

「いゃあー、元気の出る薬だよ」と今度ははっきり大きな声で、意味あり気な上目遣いの表情で繰り返したのでした。

「えっ、まさかあの薬?」とピンとアンテナが反応してくれました。「元気が出るって、あちらの方ですか?」と今度は無理にさり気なくを装って聞いたら、「うん」と90を過ぎたとは思えない少年のような雰囲気でうなずいたのです。

90を過ぎても女性の相手をするという世界に驚き、その心意気に男の先輩として拍手を贈りたい気分になりました。当時その薬を使う場合心臓に注意とのお触れもあったので、心電図、エコー等の検査は行いましたが、原理的にはその薬は心臓にはいい働きをする筈だと確信していました。それにふと腹上死するならそれも男の本懐では、とよからぬ考えが頭をめぐりました。

「頑張りすぎには十分注意して下さいね」とおよそ医療的には下世話な言葉を添えて処方しました。

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1ケ月後「先生、人生が変わりました」と感激の言葉を頂きましたが、どこまで薬の効果があるのか半信半疑だっただけに、驚くやら、にんまりするやらでした。

 その方はその後1回位の処方で薬を求める事はなくなり、薬の効果がどれ程のもので、どんな風にドラマが展開したのかは聞きそびれました。しかし、バイアグラで有名なPDE-5阻害剤が、身体に悪い作用をもたらしたものでない事は確かな様です。

 女性の場合、更年期というのは、その卵巣機能の変化からよく分かりますが、男性の場合、生理などの明らかな目印がない為、更年期障害というものが、あるのかどうかさえはっきりしない状況が続いてきました。しかし、最近の研究で、睾丸で作られる男性ホルモン(テストステロン)と男性の老化、そして男性ホルモンと男性の更年期障害とが密接に関係している事が分かってきました。 

 テストステロンの低下と共に、身体がぽっちゃりと筋肉がなくなり、糖尿病になりやすく、骨ももろくなるようです。50を過ぎた男性の姿に注目して下さい。筋肉質でバリバリ動ける方はテストステロンの分泌が良好と判断していいでしょう。

 男性の場合50~80歳の間にテストステロンの分泌に大きな変化が表れ、その変化の個人差により病気になりやすさの差が出てくるようです。男性ホルモンの低下は血管障害や内皮細胞機能不全に結び付く深刻な問題で、男性ホルモンの低下と共に内臓脂肪型肥満やメタボリックシンドロームが引き起こされ、同時に脈硬化も進行する事となります。

 ひょっとして天皇陛下の心臓病も前立腺癌の治療と関係しているかも知れません。男性ホルモンの病的な低下の為、男性としての顕著な機能低下をきたす方もいます。そうした男性は女性の更年期障害と同じような症状(何となく調子が良くない、ひどい汗が出る、よく眠れない、いらいらする、何とも言えない不安に襲われる、等々)が表れるようです。極めて乱暴に言ってしまえば、いくつになっても女性に興味を失わない男性は、男性ホルモンの分泌が良好で、その働きにより若く健康でいられるというのです。逆にテストステロンの分泌がいいからこそ男性的な精神と肉体が維持されるとも言えるかも知れません。

 最初に述べた男性も男性ホルモンの分泌が続いていたに違いありません。というのも、バイアグラ等の薬は、男性ホルモンの分泌がない人には、その効果を発揮しないからです。還暦をすぎた友人の中にも、毎月そうした薬を飲んでいると嬉しそうに話す剛の者がいますが、筋肉質でエネルギッシュなその立ち居振る舞いに感心しますが、同時にお相手は奥さんかしらと疑ってもいるのです。バイアグラとして有名なPDE-5阻害剤は、男性としての機能を補助すると同時に、男性ホルモンの分泌をも促し、老化を予防するという、今のところ男性にとっていい事ずくめの薬です。(否、テストステロンがエストロゲンという女性ホルモンに変化する為、女性にとってもいい薬だという話もあります。)現在テストステロンの注射薬も出ており、併せて使うなら、更に老化防止になりそうです。

 うまい話には気を付けろというのが世間の相場ですが、男性としての機能がつくづく衰え、生きていくのが嫌になった様な時には、PDE-5阻害剤やテストステロンは、大いに使ってみる価値のある薬だと思います。前立腺癌等のリスクを横目でにらみながら、いつか私にも必要になってくる時がくるかも知れないと予感しているのです。

 

 

   吾輩はジータである

      そしてまた貴方に恋している             東郷 彦四郎

 

    第14章 映画「24の瞳」

 

 「リンさんは女優の高峰秀子にそっくりよ」と最初に言ったのは、裁縫学校の同級生K保美佐子だった。戦後すぐに沢山の映画が作られ、庶民の大きな娯楽の一つとなり、それと同時に日本各地で沢山の映画館が出現し、どこでも立ち見の客がいるのが当たり前の大盛況だった。

 前橋だけでも、思いつくだけで、オリオン座をはじめとして、セントラル館、帝国館、電気館、東邦館、前活館などがあり、今は閑散としたオリオン通りや立川町通りには、バラック作りの店が立ち並び、買い物をする人や映画を観る人などで、ごった煮のにぎやかな通りだった。当時ではなかなか買う事もできない自転車で、青梨子から学校に通ってくるK保美佐子は不思議な女性だった。年は30歳位、日頃は余り口もきかず、小柄な身体をまるめて黙々と針を動かしているのに、映画の話となると当時の大スター、三船敏郎や田中絹代などについて夢中で話すのである。子供はいないが、自転車を買える程の余裕があるので、体格のいい夫はヤクザに違いないとの噂もあるが、真偽は定かではない。

「リンさん、今度『細雪』という映画がオリオン座にくるから一緒に行きましょうよ。そこに高峰秀子も出てるから」との美佐子の呼びかけに、自分に似ているという大スター高峰秀子とはどんな人だろうと初めて映画に行く事にした。同じ洋裁科2年で、3人一緒にあかしあⅢ荘に下宿している、Y田恵美子やT田いくみ、A木祐子なども加わり、総勢5人でオリオン座に出かけたのは、昭和25年の事だった。午後も3時頃の開演だったが、昼間のこんな時間にと、今では信じられない程大勢の人が集まり、5人は立ってる人をかき分けながらやっとの事で前の方の立ち見の場所を確保した。

「ねえねえ見て、あそこに若い男の人の隣で親しそうに話してる娘、和裁科のT澤睦美じゃない?」と恵美子が目ざとく指さすと、

「確かにそうよ、いやーねえ、金の鎖を首に巻いてるわ。犬の首輪じゃあるまいし、よくもあんな物持ってたわねえ」と祐子が胸を揺すらせるように興奮していた。

「私はヤクザ風な男が好きなのと言ってたくせに、相手は真面目そうな学生さんね。くやしい!」とつぶらな瞳を可愛くきらめかせて、いくみ。

 そんな事を言っているうちに映画が始まり、当時の普通の女性では絶対に着る事ができない、きらびやかで美しい着物を着飾った女性達が、日頃聞き慣れない関西弁で話しているので、何か別の国の世界の物語みたいと、ストーリーを追いかけるのではなく、4人の女優達の美しさに見とれているうちに映画は終った。帰り道、

 「あのつぶらな瞳の轟夕起子は私に似てない?」とA木祐子がずうずうしく言えば、「とんでもないわよ。似ている所はいくらか太っているだけで、あなたはあんなに上品じゃないわよ。」と恵美子にやり込められ、「いくみちゃんは小顔の山根寿子似かしら」とリンが言えば、すかさず祐子が「ほっぺがふくらんでいる所だけね」と冷たく言い放つ。それでもしみじみと「でもやっぱり、リンさんは高峰秀子によく似てるわね。いくらか団子っ鼻だけど、きりりとした目元とでっぱった頬と額、それに健康そうな歯並び。」とため息をつくように言うと、一同納得したように「本当にそう」と同意したのでした。

 そう言われたリンさんは、年も自分とほぼ同年代の高峰に親しみを感じると共に、彼女が何気なく見せる表情に、ある種のかげりと力強い意思の強さのようなものを感じて、好感を持ったのでした。それ以来彼女の出る映画は観たいと思っていたのですが、なかなか観る機会がなく過ぎていきました。

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 しばらくして彼女主演の『24の瞳』という映画が空前の大ヒットとなり、知らない人はいない映画となりました。もう29歳になっていたリンさんは、今度は仕事の仲間数人と一緒に立川町の路地を少し入った所にある映画館へ行きました。

 映画は、小豆島という瀬戸内海の小さな島が舞台で、そこの小さな分校の小学1年生になったばかりの12人の子供達と、先生になったばかりの高峰秀子扮する若い女教師、大石先生(小柄なためあだ名が小石先生)が主人公の物語でした。時代背景は昭和3年から21年、主人公の子供達は3つか4つ年上で、ちょうど真一と同級生位の年です。

 まるで湖のようにおだやかな海面が、陽の光を浴びてキラキラ輝き、そうした海岸べりを春の風を胸一杯吸い込んで自転車で疾駆する白いブラウスの高峰秀子は、青い空に飛び上がっていくように感じられ、リンさんもまた一緒に頬にぶち当たる風を感じる様な錯覚を覚えたのでした。海岸の砂浜で先生と子供達が歌を歌うシーンでは、メロディーが身体の中にしみ込んでくるように、甘く切ない思いがこみ上げ、妹を産んだ後お母さんが亡くなった松江が、学校に来られなくなり、楽しみにしていた弁当を買って貰えなくなった時には、涙が目一杯にたまり、周りを見ると、みんな同じ様に暗闇の中で、涙のしずくが光り、俯きながら泣いている人もいました。

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 戦争で大石先生の夫が亡くなり、分校の5人の男の子のうち3人が戦死し、海が見渡せる丘の上の墓標の前で花を手向ける先生の姿に、やはり涙、涙で、悲しくて胸が詰まってしまうのではないかと思った程でした。 

 最後の場面、今は大きくなった分校の子供達が先生を招いた宴会の席、戦争で目の見えなくなった磯吉が、昔みんなで撮った写真を見つめていると、「磯吉、本当は見えてるんじゃないか」とのちょっかいに、「目玉がないんじゃで、見える訳なかろうが、キッチン。それでもな、この写真は見えるんじゃ。これが先生じゃろ、その前にうらと竹一と仁太が並んどる。先生の右のこれがマァちゃんで、こっちが富士子じゃ。マッちゃんが左の小指を一本握り残して、手を組んどる。それから・・・」と磯吉が写真を指さす場面では、映画館のあちこちから嗚咽とすすり泣きが合唱のように聞こえ、リンさんも肩を震わせて必死になって泣き声が慟哭に変わらないよう耐えていたのでした。

 自分達のこれまでの人生を写し出したかのようなこの映画は、リンさんにとって救いようもなく、つらく悲しい映画でもありました。これから「あんま」になって生計を立てていこうという目の見えない磯吉の前途と、同じような不安がリンさんにも感じられたのです。

 

今月の行事予定

☆療養棟三階☆

 1日 ひな祭り

22日 おやつ作り

29日 お誕生日会

 

☆明 月☆

DS、GH合同

 3日 雛祭

15日 ホワイトデー

DS           GH

お誕生日会    お菓子作り

ドライブ       ドライブ

映画鑑賞会

 

☆朱咲の家☆

 2日 合同ひな祭り

 9、20日 お誕生日会

下旬 梅祭り

 

☆わきあいあい☆

 8日 お好み焼き作り

12日から 梅見ドライブ

20日 パンバイキング

23日 お誕生日会

 

☆GHゆめさき☆

 3日 ひな祭り・お誕生日会

17日 お誕生日会

27日 嶺公園・道の駅ドライブ

 

☆GHしらさぎ☆

 3日 ひな祭り

 9日 お誕生日会

下旬 おやつ作り

 

☆療養棟二階☆

 4日 ひな祭り

14日 おやつ作り

28日 お誕生日会

 

☆春らんらん☆

 3日 ひな祭り

14日 ホワイトデー&お誕生日会

 

☆あかしあの里Ⅲ☆

 3日 ひな祭り

 5、8日 外食

15日 お誕生日会

20日 手作りおやつ(ぼたもち)

 

☆涼風の家☆

 2日 ひな祭りパーティー

 4日 倉渕中ボランティア

未定 おやつ作り

 

☆あかしあの里Ⅰ☆

 1日 お誕生日会

 3日 ひな祭り

 4日 家族会

下旬 桜ドライブ

 

☆通所リハビリ☆

 3日 ひなまつりおやつ作り

 6日 「さくら筝」琴の演奏会

 8日 「光友会」民謡発表会

14日 「前橋アコーディオンサークル」 コンサート

16日 「芙謡会」民謡発表会

17日 「アンサンブルそよ風」コンサート

21~23日 お誕生日会

24日 「レイナニ」フラダンス発表会

 

☆あかしあの里Ⅱ☆

3日  雛祭り、おやつ作り

未定  外食

20日 誕生日会

 

☆DSゆめさき☆

 1日 お誕生日会

 3日 ひな祭り

 6日 ブッチーライブ

 8、13日 お誕生日会

16日 久保のぶゆきショー

19日~21日 上映会

20日 イベント食

22日~24日 おやつ作り

27日 晃峰会慰問

28日 お誕生日会

 

☆星辰の家☆

 7日 ひな祭り

中旬 お誕生日会

 

文芸作品

ひな祭り ひなもよろこぶ 段飾り

春になる 心うきうき 花見酒

さくら咲き 夜ざくら散歩 目のほよう

                        田中 愛子様

水枯れて 冬は去り行く 倉渕の

           我が里にも 春はきにける

                        原田 カズヱ様

雪溶けに 音で感じる 春が来た 

               雨樋の音 鳥の鳴く声

                        高橋 三佐男様

 

編集後記

 3月号の記事はいかがだったでしょうか?日増しに暖かくなり、春の風が肌に快い季節となりましたが、季節の変わり目なのでくれぐれもご自愛ください。これからも、皆様が楽しめる「さんぽみち」を作っていけたらいいなと思います。

                                                                                                                          春らんらん 宮本 亮二