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創春館新聞 「さんぽみち」

 さんぽみち7月号

さんぽみち7月号もくじ

・明月特集

・各事業所便り

・吾輩はジータである

・院長先生の健康豆知識

・今月の行事予定

・お知らせ

・文芸作品

・編集後記

 

  明月流!イベント特集!

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 明月の六月、梅雨を感じさせない特大合同イベントは父の日。日頃の感謝の気持ちを込めて職員より仮装大会を開催致しました。明月にはお相撲さんのようなガッチリとした職員も居るんですよ(笑)ということで、体重百キロ級の男性職員による本気(ガチ)相撲!太鼓の音とともに入場。悲鳴に近い歓声を浴びながら四股踏みパフォーマンスを行いました。その後の取組では、日頃の運動不足が災いしてか、落としたカツラで滑るという、なんとも情けない姿を晒した男性職員一同でした。そしてまだまだ青春時代真っ最中。学生服に着替えた女性職員達による「セーラー服を脱がさないで♪with相撲レスラー」を歌と踊り付きでプレゼント!盛大な歓声を頂きました。最後はメッセージカードを贈り、満面の笑みで幕をとじました。

 

デイサービス明月

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 入梅宣言がありましたが、全くと言っていいほど雨の降らない良いお天気が続いていた六月八日。デイサービス明月では、榛名湖へツツジのお花見へ行ってきました。「ツツジが咲いているところなんてあるの?」という声もありましたが・・・、あったのです(笑)。榛名湖周辺をドライブし、木陰でおやつタイムをとり、山頂の美味しい空気を吸ってきました。鳥の鳴き声も響き、心も体もリフレッシュ出来た様でした。

 

グループホーム明月

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 グループホーム明月では、この時期人気の水ようかんを作りました。結論から話すとやっぱり明月の皆様は甘いものが好きなようです。フロアーにガスコンロが登場したあたりから只ならぬ眼差しを感じました。ゼラチン、アンコと水を火にかけ、タネから利用者様に作って頂きました。その後少し冷ますのですが、油断からか盛大にダマを作ってしまいます。「しっかり作ってよー」と言葉が出そうなほど、ささくれだった雰囲気でしたが、そこは何とか持ち直し、冷蔵庫で冷やしました。翌日ようかんを食べた皆様は「何だか随分おいしいねぇ」と満足そうな様子でした。

 今月も明月ではスタッフの不器用ながらも、精一杯の「おもてなしの心」を利用者の皆様に振舞えたかと思います。「よかったよ」、「ありがとう」などお礼の言葉に甘んじることなく、これからもあくまで明月らしく、イベントを行っていければと考えています。

 

 クリニック通所リハビリ

父の日のプレゼント

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 先月は母の日、そして今月は、待ちに待った“父の日!!”のはずでしたが、クリニック内では「母の日のついでだから・・」と寂しい声が聞こえていました。そこで、クリニックでは、父の日にもお花紙で作った黄色いカーネーションをプレゼントして、いつも頑張っているお父様達に感謝の意を伝えました。会話をする事が少し難しい方にもカーネーションを手渡すと、その花をスッと鼻の方に持っていき花の香を嗅ごうとしていました。心を込めた手作りのお花が、本物の花に見えてくれたのでしょうか。職員の気持ちが、少しでも利用者様の胸に届いてくれていたら嬉しく思います。

 

 GHゆめさき

皆でお祝い、父の日

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 グループホームゆめさきでは、六月十六日に父の日のイベントで、カラオケ大会を行いました。女性入居者様より、お祝いの言葉を。また、歌のプレゼントをしました。男性入居者様から、お礼の歌も歌って頂きました。普段は、マイクを持ってあまり歌われない方も、当日はマイクを持ち張り切って歌われていました。昼食には、「ごちそうを・・・」と女性入居者様二名が、職員と一緒に太巻きを巻いて下さり、食べきれないほどのごちそうがテーブルに並びました。皆さんいつも以上に多くの笑顔が見られ、楽しんでもらえたようでした。これからも、皆さん笑顔で楽しんでもらえるような企画を考えていきたいです。

 

 あかしあの里Ⅱ

梅雨の合間のアジサイ見物

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 あかしあの里Ⅱでは、六月二十五日にあいのやま公園にあじさいを見に行きました。当日は、梅雨時期にもかかわらず天候は晴れて、とても良いお花見ができました。平日でしたが公園内には青紫色や紫色のあじさいが沢山咲いていて特に白色のあじさいはきれいでした。利用者様からは「とても綺麗だね。」「前にも来たことがあるんだよ。」などの声が聞かれました。また、見物のお客様が大勢いて笑顔で挨拶を交わしあい、気持ちが和みました。

 

 春らんらん

素敵なプレゼントをありがとう

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 春らんらんでは、六月一六日に父の日のイベントとして、焼きまんじゅう作りを行いました。おまんじゅうを焼いてくださる方、味噌だれを塗って下さる方、みんなで協力し合い、美味しい焼きまんじゅうをつくることができました。子供ビールで乾杯のあと、出来たての焼きまんじゅうは、あっという間に皆様の胃袋へ。最後に、皆様がずっと健康でいられますようにと、荒牧に住む養田和夫さんが、春らんらんの利用者のために、本物と同様の手間をかけて編んでくださった小さなわらじを贈らせていただくと「ありがとう」「大事にするよ」と大切そうに受け取ってくださいました。

 

 DSゆめさき

プレゼントはパフェとカード

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 六月十七日、一日遅れの父の日のイベントを行いました。男性利用者様の「かんぱーい!!」の挨拶でイベントスタート。父の日という事で、男性利用者様には箱の中身を当てる、物当てゲームで楽しんで頂きました。箱の中身は幼少の頃を思い出してもらおうと、コマや竹とんぼ等、昔懐かしい物にしました。それに纏わる思い出話や遊び方を教えていただいたのですが、職員が苦戦している中、上手くコマを回す皆さん。体が覚えているのですね。流石です。今回はプレゼントを二つ用意したのですが、一つめは女性利用者様と職員で男性利用者様へパフェを手作りしました。おやつの時間に女性利用者様の愛情のこもったパフェを食べた男性利用者様は、「美味しいよ、ありがとうございました。」と笑顔でおっしゃっていました。そして二つめのプレゼントは職員からの手作りのメッセージカード。一人一人メッセージを読ませていただき、中には涙ぐんでいらっしゃる方もいました。お父さん達、これからも元気でいてくださいね!!

 

 あかしあの里Ⅰ

クイズ★お誕生日は誰だ!?

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 あかしあの里Ⅰでは六月十日にお誕生日会を行いました。今回はクイズ形式でお誕生日の方を探すゲームをしながらお誕生日会をしました。はじめは「わかんねぇ・・」「カレンダー見ないと・・・」となかなか積極的になってもらえず正解が出ませんでしたが、「たとえば大正九年六月十日は時の記念日」とだんだん利用者様の生年月日に近づけていくと「あれ?オレかな?」「誕生日だ!!」と嬉しそうな顔がみられました。今後も利用者様に楽しく参加してもらえる誕生日会を考えていきたいと思いました。

 

 療養棟三階

 お父さんありがとう

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 専門棟では六月二十日に父の日のお祝い&あんみつ作りを行いました。当日は、男性利用者へ職員より日頃の感謝の気持ちを込めて「いつもありがとうございます」と伝え、ネクタイを着用して頂き、ビシッと決まったところで写真撮影を行い、男前な表情をカメラ目線で送ってくれました。女性利用者にはあんみつ作りを職員と作り、全員で食べ楽しい一時を過ごしました。

 

 星辰の家

皆様と楽しく紫陽花ツアー!

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 星辰の家では、六月二十二日~二十七日に荻窪公園のアジサイの丘に紫陽花ツアーに行ってきました。アジサイの丘は木々に囲まれおり、色々な種類の紫陽花を見ながら散策ができます。当日は天気もあまり良くありませんでしたが、利用者の方々は色々な種類の紫陽花を見て喜ばれていました。公園内を散策し、道の駅赤城の恵でソフトクリームを食べました。紫陽花よりこちらが楽しみの人もいました。

これからも利用者の方々には閉塞感を感じさせずに季節にあったイベントを提供して行きたいです。

 

 涼風の家

 G.M.W群馬の皆様が来所されました!

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 毎年、クリスマスの時期になるとボランティアでゴスペルミュージックを歌って下さるG.M.W群馬の皆様が、今回も来所して下さいました。以前は「ゴスペルってキリスト教の歌でしょう?」「どんな歌を歌うの?」と、身構えて(?)いましたが、ゴスペル曲だけでなく「ふるさと」や「上を向いて歩こう」など、入居者様に馴染みのある歌を用意して下さるので、一緒に楽しく歌うことができます。次回はクリスマスの時期に来所して下さる予定です。スタッフも今から楽しみにしています。

 

 グループホームしらさぎ

綺麗なバラと美味しいアジサイ?

 

 グループホームしらさぎでは、六月十三日に外出行事として、敷島のバラ園に出かけてきました。台風が近づいてきていた影響で、行けるかどうか微妙な状態でしたが、久々の外出だったため、皆さん出かける前から楽しみにしていて、その願いが天に通じたようで、無事に出発となりました。バラ園では満開のピークは過ぎていましたが、まだまだ見ごろの綺麗なバラがたくさん咲いていました。皆さんバラを見て「きれいだね。」、「花が大きいね。」等お話して下さっていました。園内の空気にふれ、皆さんのたくさんの笑顔が見られました。このような機会をたくさん増やし、楽しい思い出が出来たらと思います。また、二十三日にはゼリーでアジサイを型どったおやつを作りました。ゼリーがなかなか固まらず四苦八苦しましたが、白あん丸めは皆さん上手にできていました。甘くておいしいとの声もたくさんあり、満足したおやつの一時になりました。

 

 通所リハビリ

 感謝をこめてありがとう

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 六月十七日、『父の日を祝う会』を行い、創春館のお父様方のお祝いをしました。前日の父の日に、ご家族でお祝いされた方も居られる一方、こちらでのお祝いを楽しみにされている方も沢山いらっしゃいました。会の始めに、【昔のお父さん】【平成のお父さん】について利用者様・職員からお話を伺いました。昔のお父さんは、「家事や育児は“妻任せ”だが、躾には誰よりも厳しく“亭主関白”」だったそうです。また、平成のお父さんは「家事や育児には積極的なお父さん、いわゆる“イクメン”」と話がありました。昔と現在、それぞれの時代の父親像に違いはありますが、“家族への愛”は昔も今も変わらないと感じました。次に、職員による寸劇を行いました。テーマは『詐欺にかからない為に』。巷では、女性や高齢者を狙った悪質な事件が増えています。中でも詐欺による被害件数は近年、減少傾向にありますが、一件あたりの被害額は増えてきているそうです。今回は、『母さん助けてよ詐欺(旧:振り込め詐欺)』、『医療費の還付金詐欺』を資料に基づいて実演しました。劇中では、巧妙な手口であの手この手で騙そうとする詐欺師と被害者の駆け引きを時には笑いもあり、皆さん真剣にご覧になっていました。実際に被害にあわない為には、①怪しいと思う内容の電話は取り次がない。②家族間で合言葉を決めておく。③一人で抱え込まずに他人にも相談する。などを呼び掛けて熱演の舞台は幕となりました。最後に、紙粘土で作成した手作りの『バラのマクネット』をお父様方へプレゼントさせていただきました。いつも家族の為に一生懸命頑張られてきたお父さんへ。これからも元気にお過ごしください。日頃の感謝を込めて、“ありがとう”。

 

 わきあいあい

ケーキを食べて、満面の笑み!

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 六月二十日(木)に父の日と暑気払いを兼ねて不二家レストランへ甘味ツアーへ出掛けました。不二家では思い思いのケーキを頼み召し上がりました。

ケーキを食べた後は、近くの公園にて童心に戻りブランコに乗ったり、花を写真におさめたりと楽しみました。これからも、皆さんに喜んでいただけるようなイベントを企画していきたいと思います。

 

 療養棟二階

癒しのスナック、今年も開店

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 療養棟二階では十九日の水曜日、父の日イベントとおやつ作りを行いました。先月、母の日イベントでは女性スタッフが男装してお祝いしたため、今回は男性スタッフが女装をしてお祝いしました。はじめ女装をみた時は、皆さん気持ち悪そうな顔をされていましたが、段々と見慣れたのか最後には記念撮影を積極的にされていました。又、おやつは父の日ということでおっぱいゼリー(父と乳をかけてみました)をつくりました。男性利用者様は喜んでいる方が多く美味しそうに召し上がられていました。又、数名の利用者様は「あ~ん」と食べさせてもらっている方もいて、とても楽しまれていました。

 

 ケアセンター朱咲

還暦アンサンブル

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 六月十九日、ケアセンター朱咲に還暦アンサンブルの方が七名で慰問に来てくださいました。アコーディオンの演奏の他、利用者様と一緒に歌を歌ったり、体を使った歌遊びをして下さったりしました。アコーディオンの美しい音色で『高校三年生』、また『しあわせなら手をたたこう』ではみんなで一緒にリズムに合わせて手をたたいたり、足踏みをして楽しんだりしました。短い時間でしたが、後日、利用者様がなつかしそうに思い出される程の、大盛況で終えることが出来ました。

 

 あかしあの里Ⅲ

暑い日に冷たいゼリーで大はしゃぎ

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 六月二十二日に、手作りおやつでみかんゼリーを作りました。出来上がったゼリーを、ご自分の食べたい分だけよそっていただきましたが、「私は欲張りだから、たくさんよそるわ。」「上手にすくえないよ。」と皆さん大はしゃぎされました。暑い日が続いているので、冷たいゼリーは喉越しもよく、あっという間に完食されました。次回も季節に合わせた手作りおやつを提供したいと思います。

 

 

 吾輩はジータである

     そしてまた貴方に恋している

                東郷 彦四郎

    

     三十章 ロマンチックな旅(最終) 

 

 

 夜の尾道国際ホテルからは、月光を浴び、キラキラ輝く湖のような静かな海面と、点々と黒い影のような島々、漁をする舟のあかりなどが見渡せた。部屋に入るなり、窓に広がるそんな光景を見て、「まあ、夜の瀬戸内海って幻想的ですねぇ」

「昔っから、沢山の船が、九州や朝鮮や中国からもこの海を大阪の方へ行ったり来たりしていたんですねぇ」

「こんなに夜の瀬戸内海が素敵だなんて」と、溜め息をつくような女性陣の興奮が充満する中で、ふとリンさんの胸に、若き日の軍服姿の真一は、どんな思いで、こんな夜の瀬戸内海を見つめていたんだろうという思いがよぎり、暗い海の向こうに、真一の面影が浮かんで見えるような気がした。

ふと、そういえば真一から貰った手紙の中に、瀬戸内海の事が書いてあったかしらん、と、思い出してみたが、思い出せる記憶はなかった。既に用意されていた夕食の膳では、瀬戸内海の海の幸が並び、「やっぱり群馬と違って、魚は新鮮でおいしいですねぇ。」と、こぼれ落ちそうな頬っぺをして常木氏。

「リンさん、足は投げだしていいんですよ。」と、諸田婦長が気遣えば、「いえこうして坐っている方が楽ですから」と、リンさん。「ずい分動きまわったのに、リンさん大丈夫ですか」と、木暮氏。

 そんな風にリンさんの身体を気遣いつつ楽しく、にぎやかに夕食がすすみ、食後のデザートをいつくしむようにおいしそうに食べている上原院長の横顔を見て、リンさんに、ふと、自分でも信じられないようないたずら心が起こった。

突然、リンさんは「ちょっと息が苦しいの」と言いつつ食卓を離れ、ほっと息を吐くようにして、壁際にもたれ、足を投げだした。

「リンさん大丈夫?」とみんなが心配そうにのぞき込んできた。

「いえ、ちょっと気分が悪くなっただけですから。」と、応え、その後「実は仮病でしたの、みんなを驚かせようと思って」と言おうとしていたまさにその時、上原がリンさんの方にかけ寄り、真剣な表情で手を握り、脈をとった。

「不整脈はないし、脈は問題ないね」と、言いつつ、「リンさんちょっとごめんね。心臓の音を聞かせてね」と、壁にもたれたリンさんの和服の胸をはだけ、右耳をリンさんの胸にくっつけながら身体を密着させた。およそ一分位そうしていただろうか、思いもよらない上原の行動に、一同は声を失っていた。何よりリンさんこそ一番驚いていたのであった。しばらくしてリンさんから離れた上原が、「リンさん大丈夫、心臓も肺も大丈夫、狭心症の可能性はあるけれど、今のリンさんの痛み方からすると、それも考えにくい気がするよ」と、宣言すると、ホッとした空気が漂った。

「先生、大胆ですね、直接胸に耳を当てるなんて、何するのかとびっくりしましたよ。」と、木暮氏。

「本当にそう、何かお手伝いする事があるのかどうか悩んでしまいました。」と、小林氏。

「だって、聴診器がないんで、原始的な方法で診察してみました。」と、上原はさり気なく応えたが、内心ではいくらか動揺していた。何も考えず、職業柄反応的にとった行動なのに、リンさんのみずみずしい肌の感触とかすかな香水の匂いに、女性を感じ、途惑ったのである。そんな途惑いを打ち消すように、さり気なくリンさんに話しかけた。「ところでリンさん、本当に大丈夫?」リンさんこそ途惑っていた。ほんのちょっとしたいたずら心からやった事なのに、今さら嘘でした、仮病でしたとは言えない。思い切り明るく晴れ々した表情で、「先生に本当に丁寧にみていただき、むしろ心臓がより一層ドキドキしている感じですが、何ともありません。」と、みんなの笑いを誘ったが、上原との思いもかけない肌の接触に驚くと同時に、長い間心の中に閉じ込めていた、最後のデートの時抱かれた思い出が、フラッシュのようによみがえった。

 あれは高崎観音のまわりを歩いている時だった。人気のない立木の間を歩いていると突然、真一が木に圧しつけるように抱きすくめ、口唇を奪おうとした。真一の両手には、決して逃がさないという必死の力が感じられた。身動きのとれない不自由な身体に驚き、抗ったリンさんであったが、真一の命をかけたような真面目な必死さが心を融かしてゆくのが感じられた。融けてゆく心と身体の中で、リンさんは、この人に全てを捧げ尽くそうと思っていた。望まれれば全て与えるつもりであった。あの時望んでくれれば、と後になって何度も思った。そんな切ない思い出が一瞬のうちに嵐のようにリンさんに蘇った。

 『今迄生きてきて、あなたと出会えたのが、一番の幸せでした。初めて上野でお会いした時、こんなに可愛い人が自分でいいんだろうか、と思っておりました。しかし、遠く離れていても、それだから一層、思いがつのるばかりにて、明日をも知れぬ我が身でありながら、また、軍人として恥ずかしい嘘をつきながら、二度、三度と逢瀬を重ねる事ができました。最後にお会いした時、ご迷惑だったかも知れませんが、もう決してあなたを手放さないと決心しました。しかし、風雲急を告げ、明日をも知れぬ身となりました。軍人として勇躍陛下の御前に死する覚悟はできております。リンさんは、自分亡きあと自由です。然るべく身を処せられ、良縁あれば、遠慮なく新しい人を見つけて下さい。最後に、あなたに頂いた鈴、お守りとして肌身離さず持っています。鈴の音を聞きながら、いつでも、どこでもあなたの事を思っています。』

 リンさんが前橋への帰路で、みんなに初めて披露した真一最後のラブレターである。リンさんが再び読むのが恐くて、戦後ずっと封印してきたラブレターでもある。何かが、リンさんの中で生まれ、何かが壊れたようでもある。

 そんなラブレターの余韻に浸りながら、ロマンチックな旅は終了したのでした。

 

 

 

   院長先生の健康豆知識

 

     「睡眠雑記Ⅱ」(意識と無意識)

 

 前回の睡眠の話では、睡眠を男女の関係に例え、我ながらなかなかできた例え話じゃないかと悦に入っていたのですが、もう少し体内時計と睡眠をもたらす物質(そういう物質を仮定しての話ですが)の話を詳しくみてみましょう。ここで体内時計というのは、一日の中での身体の変化(体温、血圧、食欲等々、主に自律神経による身体の変化)を言うのですが、睡眠についての一日の変化というのは、意識、無意識の変化といっていいでしょう。簡単に言えば起きている状態(意識)なのか、寝ている状態(無意識)なのかの変化という事です。ボーッとしている時間は無意識に入れていいでしょう。私達の人生を振り返ると、意識と無意識がはっきりしない時間から活き々と生命力が輝く時間を経て、再びボーッとした時間にたどりつく様に感じられます。年をとると赤ん坊に似てくると言われますが、ボーッとしている時間が長くなるという点では似ているかも知れません。初老期に入った私なども、意識、無意識の境界がぼやけてきたなと感じる事があります。若い人は違いますね、起きている間はキラキラと瞳が輝き、死んだように寝られます。ふり返ってみますと、この睡眠の体内時計(意識、無意識のパターン)は、年代によって、人によって季節等によって変化するのが分かります。同時に、睡眠時間が減る程貯まっていく物質もまた、一定ではありませんし、睡眠をとりまく環境(暑さ、寒さ、家屋等々)も変化します。

 したがって、規則正しい睡眠生活は達成しがたいというのが実情のように思います。ましてやぐっすりと眠れる爽快感のある睡眠というのは、滅多に得られない僥倖(ぎょうこう)と考えた方が、理屈に合う気がします。ちょうど前回話したように、待ち望んだ女性が、満面の笑みを浮かべて近づいてくれるように。そんな風に考えると、睡眠障害で悩んでいる方は、中々得がたいものを待ち望んでイライラしているのかも知れません。いっその事「寝るなんて、どうでもいい問題じゃないか」と開き直るのもいいかも知れません。実際のところ、必要な睡眠時間には個人差があり、もしそれが不足したとしても、生命にかかわる問題ではありません。

 また、睡眠不足は脳の疲労につながるかも知れませんが、身体の疲労に直結する訳ではなさそうです。プロボクサーは、減量等もあり、試合前の二、三日はほとんど眠らないという事ですし、百日回峰行という行では、行者は一日四十キロ以上の山道を連日百日間、三~四時間の睡眠で走るそうですし、長生きの人で、短い睡眠時間の人は沢山います。

 私が睡眠にこだわるのには理由があります。それは以前にも書いた事がありますが、母親が仕事の悩みから精神の変調を来たした事があるからです。あの時、何らかの形で少しでも眠れていれば病気にならなかったのでは、という思いがずっとあったのですが、実際問題としては、相次ぐ現実的なトラブルに対応する術を知っていれば、もしくは相談する人がいれば、病気にならなかったような気がします。眠れなくて問題になるのは、現実的な問題が行き詰った時のようです。それ以外の睡眠障害というのは、どうって事ない問題のような気がします。その事は反面、乱暴な意見かも知れませんが、睡眠剤を使おうが使うまいがどうって事はないという発想につながります。どうってことはないから、睡眠剤を使ってよく眠る工夫をするか、眠れなくても我慢するかどちらでもいいと思います。睡眠を工夫し、どうしたら脳にいい休養と栄養を与えられるか?生きていくエネルギーの鍵はここにあるように思います。

 

今月の行事予定

☆通所リハビリ☆

 2日 芙謡会

 3日 水野先生のハーモニカ教室

 6日 七夕のイベント

13日 レキオ

16~19日 お誕生日会

27日 富士見ハーモニカクラブ

 

☆療養棟二階☆

10日 おやつ作り(うどん)

11日 買い物ツアー

31日 お誕生日会

 

☆朱咲の家☆

 3日 合同お誕生日会

 4、5日 七夕飾り見学

 6日 弾き語りボランティア

16日 のり巻き作り

20日 流しそうめん

 

☆春らんらん☆

14日 榛名湖・水沢うどんツアー

24日 映画鑑賞会

 

☆わきあいあい☆

 5、6日 七夕ドライブ

16日 パンバイキング

25、26日 そうめんパーティ

 

☆GHしらさぎ☆

 4、5日 七夕見物ドライブ

中旬 流しそうめん

下旬 おやつ作り

 

☆あかしあの里Ⅰ☆

 7日 七夕会

24日 花火&夕食会

 

☆あかしあの里Ⅲ☆

 7日 七夕

 9日 パンバイキング

23日 手作りおやつ

 

☆明月☆

上旬予定

 流しそうめん

 七夕祭り

下旬予定

 BBQ

 花火大会

 

☆GHゆめさき☆

 3日 ぽらりす七夕会参加

 5日 前橋七夕祭り見学

 7日 流しそうめん

21日 お誕生日会

30日 夕涼み会

 

☆療養棟三階☆

 7日 七夕

11日 買い物ツアー

18日 おやつ作り(うどん)

25日 お誕生日会

 

☆涼風の家☆

16日 介護相談員 来所

18日 倉渕こども園

     園児との交流会

27日 涼風祭

 

☆星辰の家☆

 4日 誕生日外食ツアー

中旬 流しそうめん

   イベント食(のり巻き)

 

☆あかしあの里Ⅱ☆

7日 七夕

10日 流しそうめん

 

☆DSゆめさき☆

 4、5日 前橋七夕祭り見学

 6日 七夕会

 8~9日 映画上映会

11~13日 流しそうめん会

16、19日 お誕生日会

20日 久保さんカラオケ

25~27日 おやつ作り

 

第2回?みんなで短歌を作ってみました。

 さんぽみち五月号で、当法人職員による「春」の短歌を作って、発表させていただきましたが、次のテーマは「夏!」(当然ですね)となりました。さっそく全職員が無い知恵しぼって傑(怪?)作を、作ってきました。どんな作品が出来たかは来月号で発表させていただきます。

 みなさん斯うご期待!

 

文芸作品

初夏に咲く 花種々と 数多し 

       鳥もせわしく 大空を舞ひ

            高橋 三佐男様

 

要支援 切るといふテレビに 声をのむ

恐きもの それは目に見えぬ 浮遊物なり

            今井 ミチエ様

 

何だかんだと 言うけれど 

        元気のもとは 創春館

赤トンボ 夏風にのり スイスイと

五月雨や わが心との 綱引きだ

    田口町 ペンネーム トーリン様

 

背の丈を 柱に残して 子等はみな

       一人立ちして 遠く離るる

いくたびを 聞き返しする わが耳に

       妻は会話に 疲れを見せぬ

            影山 えいじ様

 

我が恋は 花火の如く 消えにけり

            柳澤 照子様

 

夏風や 皆と喜ぶ 昼花火

            小池 徳治様

 

明月で 花火を上げた きれいだね

            佐藤 朝江様

 

編集後記

今月号のさんぽみちはいかがだったでしょうか?蒸し暑い日が続いていますが、みなさま体調はいかがですか。梅雨があけると本格的な暑さが待っています。食欲が低下したり、寝不足になったりと、体調を崩しやすくなります。体調管理に気をつけて、夏バテ、熱中症にならないように、暑い夏を乗り切りましょう。

       広報委員  山田 泰恵