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創春館新聞 「さんぽみち」

 平成28年10月号

・しらさぎ特集

・各事業所便り

・行事予定

・院長先生の健康豆知識

・文芸作品

・リハビリコラム

・編集後記

グループホーム しらさぎ特集!

『大月みやこ&北川大介』チャリティーコンサート観覧に行って来ました!

 

 しらさぎでは、敬老会の行事として今年の五月より計画を練り、初めての三者(入居者様、家族様、職員)合同で演歌歌手のコンサート見学に行って来ました。会場は、桐生市民文化会館(シルクホール)です。事前にご家族に行事の趣旨を説明させて頂き、参加出来る利用者様を募らせて頂き、快く承諾して頂きました。コンサートは九月十九日(敬老の日)にありました。台風の影響もあり、小雨模様でしたが、期待に胸躍らせ雨などなんのその、気合で会場入りしました。会場は人の山、利用者様は、「すごいね~」「ドキドキだね」など気分は最高潮♪♪♪そんな中、バンド演奏が始まり会場は暗闇の中。スポットが北川大介様を照らすとわれんばかりの拍手喝采、ショーの始まりです。私たちもそれにつられ思わず拍手!!会場のあちらこちらから「歌手はやっぱり上手だね~」、など囁く声が聞かれる中、本日のメイン『大月みやこ様』の登場です。数曲連続で昭和歌謡のヒット曲、曲の合間(数秒)で早変わり♪♪それも超綺麗なドレスばかり、観客席は超盛り上がり声援の嵐と化します。利用者様、ご家族もその姿に歓声、本当に楽しんで頂く様子を目にし、本当に来て良かったと感じました。昭和歌謡の後はヒット曲を披露、そして曲の合間のおしゃべりがあり、これがまたお上手で観客の皆さんを笑わせてくれていました。アッと言う間の二時間でした。帰りの車の中で利用者様は、「来て良かった」「また来たいね」など沢山の感想を聞く事が出来ました。ご家族からも施設に入所しているにも関わらず、こんな経験が出来るなんてすごい事です。など感激の声を頂き、今回の企画は大成功で幕を閉じさせて頂きました。敬老会の行事は、施設の中でいつも実施して来ましたが、今回の企画は参加者全員が楽しく感動を得る事が出来ました。しかし、参加出来なかった利用者様もおられます。施設としてミニ敬老会も行いましたが、利用者様全員が楽しめる行事を目標に、しらさぎ職員一丸となり、頑張って行こうと改めて感じました。楽しかった一日でした。

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今月の事業所便り

DSゆめさき  笑顔満開のゆめさき敬老会

 グラスを片手に乾杯の挨拶から始まり、七十歳や八十歳はまだまだ若いという事で、ゆめさきでは、九十歳以上の利用者様を対象に、御長寿番付けを発表いたしました。横綱に選ばれたのは、百二歳の利用者様です。素晴らしいですね。それから皆様に、長寿の秘訣をインタビュー。やはり秘訣は、たくさん笑う事でしょうか。最後にスペシャルゲストの森昌子さん(とある職員)が登場です。二曲披露してくださり、会場は熱気に包まれ、大爆笑と拍手喝采のうちに締めくくられました。また来年も、盛大にお祝いできるといいですね。

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春らんらん  感謝を込めて

 春らんらんでは、九月十九日の敬老の日に日頃の感謝を込めて、職員手作りの『祝い膳弁当』を召し上がっていただきました。折りを開けると、こぎつねご飯や煮物、だし巻き卵にチキンガーリックソテーと白身魚のフライなど、豪華な食事にワクワク顔です。最初は「こんなに食べられるかなぁ~。」と心配していた利用者様も「どれから食べるか迷っちゃう。」一口食べると、「美味しいよ!」「これはお店が出せるね。」と、残さずペロリと召し上がっていただけました。美味しい食事を食べた後には、利用者様それぞれの干支を描いた職員手作りのしおりをプレゼントしました。「ありがとう!大事に使うわね。」と大好評でした。来年も皆様と一緒に敬老の日をお祝いしたいと思います。元気に長生きして頂けますように。

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あかしあの里Ⅰ  嬉し恥ずかし敬老会

 あかしあの里Ⅰでは九月十九日に敬老の日のイベントとしてレクの時間に皆で集まり各入居者様の生い立ちやなれそめなど話したり聞いたりし過ごしました。昼食には前もってリクエストを聞き、時期のものがいいね、とのことで栗ごはんとサンマ、きのこ汁を食べていただきました。お出しすると「私はね、若い頃よく山に行って、きのこ採ったり栗を拾ったりしたよ。またきのこ採り行きたいね。」とお話しされる方に「私は食べるの専門。」、「いやーサンマうまいね、嬉しいね。」と反応は様々でしたがほとんどの方が完食され「今日はありがとうね。」というお声をいただきました。今後も喜んでいただけるような行事など考えていきたいと思います。

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ケアセンター朱咲  朱咲祭り!

 平成二十八年九月四日、日曜日。毎年恒例となっている朱咲最大のイベント「朱咲祭」を開催しました。午前中に降った雨の影響で、焼きそばや豚汁などの模擬店の食事は室内でとる形にはなりましたが、どれも好評で、特に初挑戦のチョコバナナは大人気ですぐに売り切れてしまいました。午後には天候も回復し、職員による安木節・マツケンサンバは青空のもと披露する事ができ、安木節でのコミカルな動きやマツケンならぬバカ殿に扮した職員の姿に利用者様とご家族から笑いと歓声、そしてあたたかい拍手をいただくことが出来ました。最後の締めくくりとして行った男性職員による「木遣り歌」では、普段見ることの出来ない男らしい姿に利用者様は驚かれていたようです。笑いと歓声に包まれた素敵な秋の日になりました。

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あかしあの里Ⅲ  十五夜 お月見団子づくり

 九月一五日、お月見ということで月見団子づくりを行いました。「お団子丸めをしましょう」と、お誘いすると最初は嫌がったり、「分からない」と言われる方もいらっしゃいました。しかし、お団子の種を手に乗せるとみなさん器用に丸めて下さり、中には種をそのまま食べようとしてしまう方もいらっしゃいました。おやつの時間に、黒蜜をかけて提供すると「美味しいよ」「もっと食べたいね」と、笑顔で召し上がっていらっしゃいました。生憎の天気で、お月見はできませんでしたが、皆さんには楽しんで頂けたと思います。

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通所リハビリ  笑いは長寿の秘訣

 九月の国民の祝日は「敬老の日」。皆様に『いつまでも健康で長生きをして頂きたい』との願いを込めて、九月十七日(土)に『長寿を祝う会』を開催しました。今年の通所リハビリでは、卒寿(九十歳)で五名、米寿(八十八歳)で二名、傘寿(八十歳)で四名の方々が年祝を迎えられます。最初に、年祝の方々をお祝いさせて頂きました。その後、職員による余興を行いました演目は漫才、マジック、落語、大喜利でした。どれも職員が夜を徹して練習を重ねたものです。本番では終始笑いが絶えず、利用者様からも「すごく面白かった。」と喜びの声を頂きました。演じた職員も達成感で胸がいっぱいになりました。最後には、利用者様から頂いた手作りのプレゼントを配りました。長寿を祈り一つずつ丁寧に作りためたものです。手にされた皆様から笑顔がこぼれて、素敵なお祝い会となりました。皆様の健康、長寿を心よりお祝い申し上げます。

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GHゆめさき  ドキドキしながら・・・

 敬老の日、『ワクワク、ドキドキして一日を過ごす』をテーマに、日頃歌クラブで練習を重ねた曲の発表会をしました。皆さんは、「忘れたよ」「声が出ないよ」と不安を口にされていましたが、本番になればドキドキしながらも衣装・歌の出来映えに笑顔でうなずかれ、二回目の開催も約束しました。お昼は手作りの祝い膳を満喫し午後のゲームに挑みました。グラグラ動く傘の玉入れ、ゆらゆら動く輪投げの点数におやつを選ぶ順番を競います。最後にハズレが入っている大きなルーレットを、はずれが出ないよう祈りなが回し、当たったプレゼントをワクワクしながら順番に開け「何かな~」隣の人に「なに、なに」と覗き、「ウワー」「よかった~」などと元気に敬老の日を過ごしました。また、楽しんでもらえるイベントを企画していきたいと思います。

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わきあいあい  秋のドライブ

 デイサービスわきあいあいでは、九月二十六日から三十日までコスモスと彼岸花の花見散策を企画しましたが、コスモスはまだ時期が早かった為、大胡方面の彼岸花を見ながらの散策に行って来ました。最近では、赤が主流だった彼岸花も白や黄色と珍しい色もあちらこちらで見られるようになってきました。彼岸花の和名「リコリス」「曼珠沙華」で花言葉…赤は、情熱/再会/また会う日を楽しみに・白は、思うはあなた一人・黄は、深い思いやりの心ととても良いメッセージと知りました。車中では、同じメンバーで色々な花々とまた会う日を楽しみにしましょうと話をしながら楽しく行って来ることが出来ました。

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クリニック通所リハビリ   リハビリ成果報告

 クリニック通所リハビリでは、個別リハビリテーションを行っています。七月から利用し、歩行がやや不安定で転倒の危険性があった利用者様には、歩行練習を行っていました。良い姿勢を意識し、筋力トレーニングも行いました。最初は疲れやすく、歩行も前傾姿勢でしたが、徐々に姿勢が良くなり体力も向上しています。ご本人様も変化を意識して、リハビリや自主トレーニングに積極的に取り組まれています。これからも、自宅での安全な動作に繋がるリハビリをしていきたいと考えています。

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あかしあの里Ⅱ  誕生日会(特別な一日)

 あかしあの里Ⅱでは九月七日伴内様、九月二十日渡辺様、高橋様の誕生日会を行いました。伴内様、八十九歳という年齢は男性の平均年齢をはるかに越え、他の利用者様も驚かれていました。その後、一人ひとりの利用者様よりお祝いのお言葉をいただき感激されていました。また、皆で懐かしい昭和の歌、青い山脈、上を向いて歩こうを合唱すると懐かしいね!と当時の想いを巡らせながら口ずさみ楽しまれる姿がありました。三時のおやつはもちろんケーキです。皆さんあっという間に平らげ満足されていました。その方にとっての特別な一日を、これからも作りたいと思います。

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明月   皆様に感謝

 地域の方々に愛されて早十年、九月一日に明月は十周年を迎える事が出来ました。それを祝し、今年も感謝祭を盛大に行いました。利用者様の日頃の行いが良かったのか、昨年とは正反対で、天候にも恵まれ、地域ボランティアの皆様、他部署の職員の方々にお手伝い頂き、無事に九月十日、予定通り感謝祭を開催いたしました。利用者様やご家族、終始笑顔のひと時を、地域の八木節保存会の八木節披露、中学生による吹奏楽、高さ一m六十cmの御神輿(案の定御神輿は破壊)、盆踊り、中でも職員による寸劇は歌や踊りを行い、利用者様にもマイクを回し、昔を語って頂きました。盛り上がりすぎて終了予定時間を過ぎてしまいましたが、これからも二十年、三十年…と皆様に愛される明月にしていきたいと思います。

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涼風の家  お客様が大勢お見えになりました

 九月の涼風の家は、慰問やイベントで大勢のお客様がお見えになりました。まず、三日にフルートの演奏会で原田通江様がお見えになりました。フルートの生の演奏というのは、職員も初めて聞いた人がほとんどだったので、皆さん真剣に聞き入っていました。また、一緒に歌ったりして皆さん大変喜ばれていました。二十一日には三回目の認知症カフェを開催し、入居者様が挽いたコーヒーを召し上がっていただきながら、カラオケや体操等を行い、入居者様、お客様とのコミュニケーションを図りながら楽しんでいただけました。そして、二十四日には岩氷琴和会の皆様による大正琴演奏会が開かれました。こちらは毎年歌詞カードを用意してお見えになって下さり、入居者様と一緒に歌いながら、十曲を熱演してくださいました。中には涙ぐみながら歌っている方もいて、大盛況でした。お見えになった皆様はほとんどが地元の倉渕の方たちで、こういった地域との繋がりを、これからも大切にしていきたいと思います。皆様本当にありがとうございました。またぜひお願いいたします。

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星辰の家  秋の味覚で敬老会

  星辰の家では、九月二十日に敬老会を行いました。利用者様に大人気の焼芋と焼きそば作りをしました。利用者様には下準備から手伝って頂き、焼きそば作りでは皆様楽しそうに炒めて召し上がっていました。焼芋はあいにくの天気でしたが、スタッフが外で火おこしをして利用者様がお芋を新聞紙とアルミで包み、お芋を焼き始めると「いい匂いだね~」と待ちきれないといった様子でした。焼芋が出来上がると「焼きたては美味しいね~」と幸せそうに秋の味覚を堪能されていました。スタッフも利用者様の喜んだ顔が見る事ができて嬉しいイベントとなりました。

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療養棟三階  久しぶりの県庁ドライブ

  九月十四日に二階三階合同で県庁へドライブに行って来ました。しばらくぶりの外出のイベントだった為、参加された利用者様の中には、とても嬉しかった様子で腹の奥底から力いっぱいの笑い声を出されていました。響きわたったその声は車内を一段と明るくほっこりとした空間へと変えて、同乗した職員の心が優しさでいっぱいとなり、その場が和みました。県庁へは昔行ったけど最近は全くないとの話もあり、到着してから綺麗な館内を散策し感動されていました。展望台から見わたす前橋市の街並みは昔とは大分違うようで新しい建物が並んでいる景色を見て「凄い」と驚いた表情でつぶやく方もおり、又記念にとスタンプラリーを楽しまれパンフレットを持ち帰る方もいました。最後に県庁をバックに記念写真を職員と撮影し、帰りの車内では印象的だった場所を振り返りながら参加者全員で盛り上がり帰館されました。

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療養棟二階  さつまいも餅作り

 療養棟二階では、二十一日におやつ作りをしました。さつまいもをつぶし、丸く形成しホットプレートで焼き目をつけた「さつまいも餅」を作りました。作り始めは参加する事に遠慮がちな利用者の方たちでしたが、やり始めると皆様楽しく工夫しながら和気あいあいと行われていました。トッピングにみたらしのたれと生クリームを使用し、いも餅にかけ、召し上がられ「思ったよりおいしい」などと喜ぶ声も聞かれ、また楽しい時間を共有できた事に職員もやりがいを感じ、あたたかい雰囲気のおやつ作りの時間となりました。

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今月の行事予定

☆涼風の家☆

5、10日 お誕生日会

13日 倉渕中文化祭見学

未定 おやつ作り

 

☆わきあいあい☆

17日~22日 バラ園の花見散策

 

☆明月☆

デイサービス:10/中旬 運動会

        10/31  ハロウィン

グループホーム:10/下旬 榛名湖紅葉狩り

     合同:10/12  大正琴 慰問

 

☆通所リハビリ☆

4日 水野先生のハーモニカ教室

13・14日 運動会

18・19・20・24日 誕生会

29日 前橋アコーディオンサークル

 

☆GHゆめさき☆

11日 焼き芋パーティー

31日 ハロウィンパーティー

未定  外出 秋桜見学

 

☆星辰の家☆

2日  運動会

20日  お誕生日会

30日  ハロウィン

 

☆あかしあの里Ⅲ☆

1日  お誕生日会

10日  夢を叶えるツアー

   (スズランへ買い物)

17日  運動会

26日  手作りおやつ

 

☆しらさぎ☆

1日 お誕生日会

14日 おやつ作り

23日 カラオケ大会

 

☆朱雀の家☆

21日 誕生日会

30日 ゆめさきとの合同運動会

 

☆春らんらん☆

12日  運動会

16日  誕生日会

 

☆あかしあの里Ⅰ☆

5日 誕生日会

6日 コスモスドライブ&外食、ミニ運動会

下旬  おやつ作り

 

☆あかしあの里Ⅱ☆

11日 運動会

下旬 おやつ作り

 

☆ゆめさきDS☆

3日 お誕生日会

6、7日 上映会

10~15日 コスモスドライブ

18日 お誕生日会

20~22日 運動会

24、25日 おやつ作り

27日 富士見だんべえ会慰問28日 久保さんカラオケショー

 

☆療養棟二階☆

5日 買い物ツアー

12日 バラ園ドライブツアー

19日 秋の大運動会

26日 お誕生日会

 

☆療養棟三階☆

5日 買い物ツアー

12日 バラ園ドライブツアー

13日 秋の大運動会

20日 おやつ作り

27日 お誕生日会

 

院長先生の健康豆知識

 

   『アルコールと肝硬変』

 

 当節では、グループで連絡網をつくり、情報を交換する事ができます。大学時代の友人達で作ったそんな連絡網に、先日、グループの幹事役である男からメールが入りました。「ようやく仕事を片付けたのですが、お腹は腹水で『ほてい様』のようになってしまい、歩けない状態です。どれほどの期間の入院になるか分かりませんが、退院できたおりには、また報告します。」との事でした。十数年前に、アルコール性肝炎から肝硬変になっていた後輩でした。仲間から頑張ってという返事が飛び交いましたが、一人の医師としてここにいたる迄の彼の姿を見てきた私には、簡単には返信できない思いがありました。彼はここ二十年来、私達のグループのテニス合宿や、桜を見る会、忘年会等々、様々な活動の名幹事役を務めてくれ、私達にはなくてはならない存在となっていました。何かグループで遊び事をする時には、幹事というのは有難い存在ですね。催し事の場所や時間を設定し、出欠の確認をして、予定を組むなどの作業をやれる人はグループにとって貴重な存在です、独身で暇のある彼だからこそできた事で、その幹事としての奮闘ぶりに、みんなから私達グループの幹事をやる為に生まれてきた、と冷やかされつつも、喜々としてその業務を果たしてくれました。彼は十数年前、食道静脈瘤破裂という重病を乗り越えた男でもありました。二十年前に会った時には小柄でありながらも昔と違って胸板厚く、足の筋肉もたくましく、数々の十キロマラソンに挑戦していました。そんな姿を見ていただけに、肝硬変から静脈瘤ができていたなんて、想像外の事でしたし、数々の肝硬変の人を見てきた者として、肝硬変でも平気で十キロを走れる人がいる事に新鮮な驚きを感じました。また、その時初めて彼がアルコール依存症に近い状態だったという事にも気付いたのでした。静脈瘤破裂をおこすと、多分半数以上の方が亡くなられるんじゃないかと思いますが、彼の場合、幸運にも救急車で運ばれた病院に、出血を止める専門家がいたのでした。「そんな突発的な出来事に、その道のプロに巡り会えるなんて、君の場合とても幸運なんだから、これからは酒を控えてくれよ。ウィルス性肝炎の合併がなければ、アルコールが原因の肝硬変の場合、アルコールさえ控えれば、肝臓は再生能力のある臓器だから、良くなる可能性は大いにあるよ。」と、話しましたが、女房も子供もいない気楽な独身の身であってみれば、なかなかアルコールから脱する事は難しいだろうな、と内心思っていました。その後会う度に肝機能の数値などを話していましたが、「お酒は随分少なくなりましたよ。以前は昼間から飲んでいる事もありましたが、最近ではそんな事もありませんし。」という話に、お酒を断つというのは、難しいだろうなと感じていました。お酒を飲めない私には理解し難いところですが、酒飲みがお酒を断つというのは本当に難しいようですね。以前にもこの欄でお話しましたが、私の父親はコップ酒で、酒を飲めば全てがバラ色のような人でした、あんなに幸せな気分になれるのですから、止められる訳がありません。今となっては、「酒で身を滅ぼす事があっても本望」という気持ちがつくづく理解できます。肝硬変は文字通り、肝臓が硬くなる病気です。肝臓には沢山の役割がありますが、血液の流れから見た場合、肝臓は血液を吸い込むスポンジのようなものです。スポンジが少しずつ縮み硬くなり、血液を吸い込めなくなったのが肝硬変です。血液を吸い込めないのですから、肝臓に戻らない血液が余分に膨らみ、静脈瘤となり、膨らんだ血管からもれ出たものが腹水になるのです。彼の場合、静脈瘤が出来た時点で肝臓は既にスポンジの作用が低下し、いつ腹水が起きてもおかしくない状態になっていたのです。肝臓は再生能力のある臓器だと言いました。壊れていく細胞より、新しく生まれる細胞の方が多くなれば、病気の回復が期待できます。しかし、壊れていく細胞は肝臓が硬くなる原因となります。いくら再生するといっても、壊れていく細胞をできるだけ減らす事が大切なのです、アルコールを断たない限り、病気は進行を止めないと考えなくてはいけないのです。一旦硬くなった肝臓を柔らかくする事は難しいのです。残った肝細胞を大切にし、新たな肝細胞の再生を期待するというのが治療の根幹となります。「アルコールからの肝硬変の場合、予後がいい場合がある」との話に期待を寄せたいと思います。まだ六十五歳と若いのだから期待できるのでしょう。特効薬を色々検討してみましたが、期待できるものはなく、セオリー通りに着実に治療を継続していく事が肝要なようです。

文芸作品

       創春館通リハ 石川喜美枝様.JPG                  石川 喜美枝様

 

           創春館通リハ 塩野金次郎様.JPG        塩野 金次郎様

 

  秋晴れや 老後を癒す 菜摘荘

            工藤 庫男様

 

 年の差を 超えて気の合う 酒談義

 

 寒梅も すこし花より ダンゴ気味

           田中 ウメヲ様

 

 水田の 穂が出る姿 早いもの

      出たと思えば 穂が垂れる

 

 今日も いつもの人と 創春館

            菅野 邦夫様

リハビリコラム

 

 「ADL(日常生活動作)」と

「IADL(手段的生活動作)」 ってなに?

 

「ADLとIADLってなんですか?」とよく聞かれることがあります。確かに普段生活する上ではあまりなじみがない言葉ですね。ADLとは食事や排泄、移動や整容、入浴などの日常生活を送る上で最低限必要な基本的行動を言います。一方でIADLは、買い物や洗濯、掃除など家事全般や、金銭や服薬の管理、移動手段に乗り物を使用するなどと言った、困難かつ複雑な行為や行動になってきます。このふたつをみることで日常生活の中でどれくらいの介護が必要なのかといった判断材料になります。                    理学療法士 中里拓也

編集後記

さんぽみち十月号を最後まで読んで頂きありがとうございました。

最近では、台風や秋雨前線の影響でしばらく晴天を見ておらず、気持ちまで曇りがちになってしまいそうな今日この頃です。そんな時は、美味しいものをたくさん食べて気持ちを明るくして、毎日を楽しく過ごしていきましょう。それではまた次号でも、体調を崩さず元気にお会いしましょう。

                      ケアセンター明月  塩野美喜