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創春館新聞 「さんぽみち」

 平成29年8月号

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・リハビリコラム

・編集後記

 

涼風の家、祝!開設10周年!!

涼風の家は今日も笑顔がいっぱいです

涼風の家は平成十九年八月に開設され、今年で十周年を迎えることが出来ました。おかげさまで、この十年の間に共用型デイサービスの併設、『オレンジカフェ』の開設等、順調に業務を拡大することが出来ました。職員は男性五名、女性六名、総勢十一名で毎日入居者の皆様(最高齢九十五歳から六十三歳)が笑顔で過ごせるよう、日々の業務にあたっています。
 基本理念『地域の方々と支え合い、個々が生き生きと生活出来る、笑顔の絶えない明るいホーム』を実践できるよう、これからも頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

たくさん収穫できました!

涼風の家では毎年菜園で野菜を育て、入居者の皆様に提供しています。今年はきゅうり、なす、トマト、ピーマン、ねぎ、ジャガイモ、レタスにキャベツに白菜、更にスイカとメロンと八百屋でも開けそうな勢いで植えてみました。四月~五月にかけて入居者様と一緒に苗の植え付けを行い、草刈りなど手入れをしながら丹精込めて育ててきました。おかげで、キャベツは青虫に食べられほぼ全滅(泣)、ジャガイモは天候不良と肥料不足のせいか小粒なのばかり(!)というものもありましたが、まぁそれはそれ。逆に「こんな小さなジャガイモ見たことない。」と入居者様が大笑いする一幕もあり、楽しんでいただけたから、結果オーライ!そのほか、きゅうりやトマトは順調に育ってくれて、毎日食べるのが間に合わないくらい収穫出ています。そして今一番の関心ごとは、昨年のリベンジで植えたスイカにメロンです。昨年は一個しか採れなかったスイカはいま三個、一個も取れなかったメロンはなんと十個以上(!)実を結びました。メロンは先日六個収穫して熟成期間中です。この新聞が届くころにはどんな味だったのか、結果が出ると思います。入居様と一緒に今から楽しみです。

皆さん楽しまれました。

早いもので七月で十一回目を迎えたオレンジカフェ。おかげさまで毎月十数名の地元の方の参加があり、すっかり定着してきました。六月には初めての試みで外でのバーベキューを楽しんでいたきました。皆さんバーベキューイベントは珍しかったので、大変喜んでいらっしゃいました。今月はガラリと趣向を変えてフルートの演奏会と、手作り寒天でところてんを味わっていただきました。お客様にもところてんの準備を手伝っていただくと、「ところてんを突くなんて何年ぶりかしら?」と楽しまれたようです。フルート演奏会も、これまではソロ演奏で何度か入居者様の前で行ったことはありましたが、今回初のデュエット演奏となりました。二つのフルートが織りなす見事なアンサンブルに皆さん聞き入っていました。また知っている曲が演奏されると自然と合唱となり、大盛況のカフェとなりました。

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 今月の事業所便り

 ケアセンター朱咲   わくわく七夕ドライブ

ケアセンター朱咲では、七月六、七日に前橋七夕まつりを見に外出ドライブに出かけました。七夕まつりには利用者様と協力して作成した朱咲の大きな七夕飾りが飾られており、「きれいだね」「すごいね!」と感動されていました。他にも大小様々な七夕飾りが飾られており、ゆっくりと楽しみながら見学をすることができました。そして終始笑顔が絶えない楽しいドライブになりました。今後も利用者様に楽しんでいただけるイベントを企画していきたいと思います。

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菜摘荘 すてきなあじさい

七月に入り菜摘荘では、前橋市荻窪公園であじさいツアーを開催しました。利用者様に説明すると「楽しみだね」「天気が良いといいね」と「ワクワク」されていました。あじさいツアーが始まると「綺麗に咲いているね」「気分転換になって良かったよ」と楽しく見学されていました。公園でソフトクリームやかき氷を美味しく頂きました。利用者様からはとても嬉しいそうに「短い時間だったけど綺麗なあじさいが咲いていて最高だったよ」とお言葉を頂きました。皆さんにとって良い思い出になりました。

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あかしあの里Ⅱ (とっても感動の風景)

あかしあの里Ⅱでは、七月九日に県庁見学と外食を行いました。当日は良い天気に恵まれ県庁三十二階の展望スペースからの見た風景に入居様は「すごいねー」「とっても綺麗ねー」と感動されていました。当日は晴れていましたが、少しかすんで遠くの山々は、ぼやけていましたが「向こうに榛名山があるんだよ。」と職員が説明すると「そうなのー」と興味深く窓の外を覗いていました。次回は遠くまで見える日に行けたらと思いました。
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通所リハビリ  願いよ届け!創春館!

通所リハビリでは、六月頃より利用者様に折り紙や画用紙など使用して、七夕飾りを作って頂き、七夕を心待ちにしていました。そして、七月八日の土曜日に七夕のイベントを行いました。最初に、司会の職員より、七夕の由来について説明し、その後で短冊に込めた皆様の願い事を紹介させて頂きました。『健康で過ごせますように』の願い事が最も多く、中には『毎日おいしいお酒が飲めますように』というお願い事があったのも印象的でした。そして、皆様がとても楽しみにしていた職員による『大喜利』が始まり『自分の名前』『たなばた』であいうえお作文。『こんな七夕は嫌だ!!』のお題で行いました。芸達者が多い事で知られている通所リハビリ。今回も、終始皆様の笑い声が絶えず、楽しいイベントになりました。皆様の願い事が実現し、これからも健康で楽しく笑いにあふれた日々が過ごせますように。

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療養棟三階  楽しいかき氷

療養棟三階では七月におやつ作りでかき氷を作りました。利用者の方と協力し美味しそうなかき氷が何個もできました。かき氷は手動のものと機械のものがあり「最近のは機械がやってくれるのね」と感心される方もいました。今年のかき氷は、凍らせておいたコーヒーやオレンジジュースやブドウジュースなど、さまざまな味のかき氷を作り、その上に練乳やチョコシロップやあんこなどを乗せて食べました。「おいしかったよ」「また食べたいね」「暑い時期にはいいね」などの声が聞かれていました。今年もどんどん暑くなってきますが。療養棟三階も元気で乗り切っていきたいです。

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明月 バーベキューイベント!

七月二十七日にグループホーム・デイサービス合同で、バーベキューイベントを行いました。グループホームの利用者様は、都合のつく家族の方にもお声掛けさせて頂き、参加をして頂きました。利用者様は終始笑顔で食事と会話を楽しみ、家族とのゆったりとした一時を過ごすことができました。またデイサービスの利用者様は、「赤城牛のステーキが美味しかった」「外で、みんなで食べると美味しいね」など普段と違った雰囲気を楽しんで頂けた様子でした。今後も楽しく、また利用者様が笑顔で、心に残るイベントを企画して行きたいと思います。

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春らんらん 『七夕祭り見学ツアー』

春らんらんでは、七月六・七・八日の三日間、前橋七夕祭りに出掛けてきました。日頃の行いが良いためか?三日間とも真夏の日差しの中を出発です。車内では、「昔はよく見に行ったよ!」「去年より良い賞が取れると良いねぇ」「おいしそうな匂いがするんだよねぇ」と楽しそうな会話をされていました。オリオン通りに到着すると、お正月を過ぎた頃から、一つ一つのパーツを丁寧に折って積みあげた愛情たっぷりの『ぐんまちゃん』と『ころとん』を見つけて、「あそこに飾ってあるよ!」と元気な声。「今年も立派な飾りが出来たね」「頑張った甲斐があったね!」と笑顔で七夕飾りを見学されました。来年も、素敵な七夕飾りを一緒に作りましょうね!

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GHゆめさき 祝市長賞!!

GHゆめさきでは、前橋七夕祭りに利用者様職員みんなで作った、群馬をテーマにした作品を出展し、な、な、なんと市長賞を頂きました!!七夕祭りを見学しに行き、皆で作品を見て『うちのが一番目立つね』『帰ったらお祝いしなきゃね』と皆で喜びを分かち合いました。賞金をもらった暁には、皆で祝勝会を予定しています。毎年前橋七夕祭りに作品を出展してきましたが、今回が一番良い賞をもらうことが出来ました。来年は、今年の作品に負けないぐらいの作品を作りたいと思います。

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しらさぎ  七夕の想いで

グループホームしらさぎでは七月七日に前橋の七夕祭りに出かけました。今年の七夕祭りは天候に恵まれ、道中アイスクリームを食べて休憩しながら展示物を見て回りました。展示物と写真を撮って、知事賞を獲った施設の作品に皆様から「すごいね!」と感動の声が上がりました。昼食は皆様の食べたい物を購入して頂きました。やきそばやたこ焼き、唐揚げ、フライドポテトなど、ステージ前のテーブルを借り皆で昼食を摂りました。今年は暑さを心配しましたが、会場では皆様笑顔で、疲れ知らずでした。また、七月十三日におやつ作りでホットケーキを作って頂きました。手際よくひっくり返すと、きつね色に焼けた美味しそうなホットケーキが出来あがり、アイスクリームを乗せて完成です。「美味しいね」と言って皆様食べていらっしゃいました。今後も皆様が喜んでくれる行事を考えて提供して行きたいと思います。

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あかしあの里Ⅰ  誕生日会での盛り上がり

あかしあの里Ⅰでは、七月十日に誕生日会を行いました。皆で一つのテーブルに集まり一人ひとりお祝いの言葉を言っていただきました。ご本人からも「ありがとうございます」と皆様にお礼の言葉があり和やかに誕生日会が進みました。普段、あまり話をされる事が少ない為か、色々と質問される方もいらっしゃり盛り上がる場面も見られ、笑いもあり、楽しい誕生日会が出来ました。そして、今年もあかしあ農園の収穫の時期がやって参りました!炒め物になったり、焼き物になったりと大活躍です!

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星辰の家  七夕飾りコンクールの入賞と流しそうめん大会

星辰の家では、今年も前橋七夕祭りの七夕飾りコンクールに作品を出品し、昨年に続き「優秀賞」という名誉な賞を頂く事が出来ました。どこの部署も素晴らしい作品が多かったので来年も素敵な作品が出来るよう利用者様と共に頑張っていきたいと思います。続いて七月二十八日には流しそうめん大会を行いました。そうめんの他にいなり寿司と茄子の生姜醤油和えを用意し、利用者様には最後まで流しそうめんを堪能して頂きました。暑い中、普段食の細い方もたくさん召し上がられ、「流しそうめんを初めてやった」と言われる利用者様もいて皆さん大変喜ばれておりました。来年も皆さんに喜んで頂けるような企画を提案したいと思います。

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療養棟二階  夏はやっぱりかき氷

療養棟二階では七月十九日におやつとしてかき氷作りを行いました。利用者様にかき氷機を渡して職員と一緒に氷を砕いて頂く作業をお願いすると最初は苦戦しながら行なっていましたが、コツをつかむと自分で食べる分だけでなく、他の利用者様の分まで一所懸命氷を砕いて下さる方がいました。そしてイチゴやメロン・抹茶等の様々なシロップを各利用者様に選んで頂き美味しく召し上がりました。また、連日の暑さで冷たい物を欲しがっていたのか、おかわりを希望される方も多く、楽しくおやつ作りが出来ました。

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DSゆめさき 皆で作った七夕作品

デイサービスセンターゆめさきでは、七月六、七、八の三日間、前橋市中心商店街にて開催された七夕作品展に出掛けてきました。今回、出展した作品は「織姫と彦星」です。一番中央に飾った看板は、二枚の大きなダンボールを使用し、それぞれに「ゆめさき」と「2017」の文字を下書きし、利用者様に作って頂いたお花紙を貼りました。また背景には流れ星を斜めに貼り、七夕の夜空を作りだしました。それぞれに作った二枚のダンボールを合体させて看板の完成です。最後に、看板と人形の下に色彩々のビニール紐をつけて作品が完成しました。七夕作品展では三日間ともに気温が上がりましたが、アーケード街に吹き抜ける風が心地よく、冷たいお茶を飲みながら自分達で作った作品に感動されている利用者様もいらっしゃいました。審査結果は「参加賞」でしたが、全員で力を合わせて丹精込めて作った作品は唯一無二であり、最高傑作だったと思います。全員の心に残る七夕作品作りでした。

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クリニック通所リハビリ   ☆☆七夕に願いを込めて☆☆

クリニック通所リハビリでは、七夕の笹の葉の飾りつけ・短冊作りが毎年恒例となっています。毎年、利用者様の願い事は様々で、お人柄がにじみ出ているものばかりでした。その中でも自分のことだけではなく、みんなの幸せを願った短冊が多く見られたことに感動しました。一つでも多くの願いが叶うよう、私たちスタッフにできることをお手伝いさせて頂こうと思います。

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わきあいあい 「七夕の会」

デイサービスわきあいあいでは、七月五・六・七日と七夕の会を開催しました。利用者様と一緒に鶴、吹き流し、織姫、彦星の七夕飾りを作り、笹の葉に吊るしました。短冊には、「健康でいられますように」「楽しく毎日が過ごせますように」と思い思いの願いを書き、飾りつけをして、その後全員で七夕の歌を唄ったり、ゲームをし、おやつには水羊羹を召し上がって、楽しい時間を過ごす事が出来ました。これからも皆様に喜んで頂けるイベントを企画したいと思います。

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あかしあの里Ⅲ  七夕の願い事は?

あかしあの里Ⅲでは七月七日、七夕を行いました。あらかじめ願い事を短冊に書いて頂き、七夕飾りと一緒に飾りました。短冊に願い事を書いて頂こうとした時、最初は「もう、この歳で願い事なんて…」と渋る方もいらっしゃいましたが、皆さん思い思いの短冊を書いてくださいました。「健康でありますように」「長生きをする」と書かれたり、家族の事を書かれる方や、七夕の俳句を短冊に書いてくださる方もいらっしゃいました。七夕当日は、七夕の歌をうたい、皆で記念写真を撮りました。皆さんの願い事が叶うよう、叶えられるよう、スタッフ一同願っています。

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今月の行事予定

☆春らんらん☆
27日 納涼祭
29日 誕生日会

 

☆GHゆめさき☆
15日 おはぎ作り
27日 家族会 納涼祭

☆療養棟二階☆
2日 買い物ツアー
16日 夏まつり
23日 誕生日会

 

☆菜摘荘☆
27日 納涼祭
29日 誕生日会

☆DSゆめさき☆
4日 お誕生日会
14日・15日 上映会
16日 久保さんカラオケショー
17日~19日 おやつ作り
26日 納涼祭
28日 水野さんハーモニカ

 

☆療養棟三階☆
17日 夏祭り
24日 誕生日会

 

☆あかしあの里Ⅱ☆
上旬 すいか割り
12日 納涼祭
下旬 おやつ作り

☆涼風の家☆
2,10,20日 お誕生日会
19日 くらぶち夏祭り見物
23日 オレンジカフェ

☆GHしらさぎ☆
上旬 納涼祭
中旬 流しそうめん
下旬 おやつ作り

 

☆あかしあの里Ⅲ☆
 6日  日輪寺町納涼祭
12日  お誕生日会
14日  流しそうめん
24日  手作りおやつ

 

星辰の家☆
12日 誕生日会おやつ作り
27日 安楽寺お祭り見学
未定 GHしらさぎ交流会

 

☆わきあいあい☆
8日~11日 ひまわりの花見散策

☆通所リハビリ☆
9日 晃峰会
16,17,18日 納涼祭
21、26日 誕生会
24日 AKO

 

☆朱咲の家☆
16日 ベトナムのお菓子作    り&大道芸
29日 かき氷パーティー

あかしあの里Ⅰ☆
15日 おはぎ作り
27日 家族会(食事会&花火    大会)

 

☆明月☆
GH 
すいか割り大会
花火大会
DS
10・25・28日
ひまわりドライブツアー
誕生会
合同にて
中旬 ハワイアンフェスティバル 

 

院長先生の健康豆知識

おばあさんと漢方薬
 先日の日曜日は当番医でした。朝から立て続けにに四人の方が蜂に刺されたと受診されました。刺された地域も、田口、下小出、富士見の石井、木暮と色々でこの頃は蜂も攻撃的でな時期なのか、と、勉強になった気がしました。中には四か所刺された方もいましたが、いずれも少し腫れた程度で、医者にかかる程かなあ、と、正直思いました。アナフィラキシー反応という命にかかわるアレルギー反応を心配されているのでしょうが、滅多に起きる反応ではありません。滅多に起きるものでないからこそニュースになるのですが、見聞きする側からすれば、しょっ中起きている事件のように、錯覚してしまいます。昔の人は呑気でしたよね。蜂に刺されたら、オシッコをかければいいと教わり、実際に友達同士でかけ合ったような記憶がありますが、効果の程は覚えていません。いずれにせよ、今でも刺された痛みをすぐに消す方法はないのですから、オシッコもおまじないにはなると思います。私の母は潔癖症とは正反対で、小さな頃ケガをすると、舐めればいいと教わりました。今時、そんな事を言う母親はいないでしょうが、犬や猫などの動物は、傷口を舐めますし、唾液には殺菌作用もあるようですから、存外悪い治療法ではないかも知れません。今と違って、抗生剤等の薬がない時代には、治療の為に色々工夫がされてきたのでしょうね。いわゆる民間療法というものでしょうか。民間療法の効果を考える時、その治療が効果があるかどうかの目安は、その治療がどれ程の時の試練を耐えてきたか、というのが、一番の目安のような気がします。もしオシッコ療法が古い時代から伝わってきたものなら、効果があるかも知れませんね。ブームとなった療法はそのほとんどが数年のうちになくなっています。まやかしだったのですね。それでは民間療法でないものとは、どういう事だと言うと、それは公的にはっきりと効能が認められているという事なんでしょうね。漢方は民間療法が発展してきたもので、今では公的な治療として認められてはいますが、今一つ効能が漠然としている為胡散臭くみられている部分もあります。先日、娘婿の御両親とお話する機会があり、漢方薬の話題で盛り上がりました。以前より、数年前亡くなられた、大正生まれの御主人のお母様が、薬剤師だったというのは知っていました。しかし、お母様が学んだ薬学が、漢方薬だったという事には、思い至りませんでした。第二次大戦前の日本では、治療といえば漢方薬だったのですね。戦後の医学教育を受けた私には、そんな事も思い付かなかったのです。「残された義母のノートには漢方薬のメモがびっしりと書かれていました。とても勉強家でした。」と、お母様の話です。嫁に当たるお母様は、しっかりと姑の薫陶を受けていました。普通の医者であれば知らないような、漢方薬の名前と効能が、次から次へとスラスラ出てくるのです。またその話も、医者である私も驚く程正当なものでした。「私の子供達は全て義母の漢方で病気を治してきました。」と、お姑さんの治療に絶大な信頼を寄せていました。お姑さんが聞けば、どんなにか喜んだであろうという話でした。「母は、医者の処方に遠慮なしに文句をつけるものだから、医者には煙たがられていましたがね。」と、御主人の弁でした。もう私達には想像すらできませんが、熱が出たらこれを飲まそう、お腹が痛い時にはこれを、という、民間療法が幅広く行き渡っていたのですね。当時、沢山の漢方薬を扱ってきた薬剤師であれば、医者よりよっぽど名医だったような気がします。同居する孫が熱を出したと言っては、すぐさま孫の様子を観察し、薬を調剤するおばあさんの姿が、目にうかぶ様です。可愛い孫の為ですから、薬の効果も必死になって確かめたでしょうね。そのような必死の治療の伝統が漢方薬にはある気がします。だから生き残ってきたのです。多分、風邪に関して言えば、おばあさんの治療は、現在の治療に勝る、そんな気がします。生前お話を聞いておけばよかったと後悔しています。嫁と姑との関係というのはおもしろいですね。同居していれば色々確執があるのは、小さい頃経験しました。祖母は、なるべく私達の生活の邪魔にならないよう気を付けていたようですが、それでも、私の母親は少しヒステリーなものですから、時々大きな声を出していました。そんな時祖母は耳が遠くなり、素知らぬ風で席を外したものでした。「もう聞こえないふりをするのだから、腹が立つ。」という、母の文句を何度も聞きました。そんな母でしたが、たった一人で最後まで祖母の面倒を家でみました。お風呂だって入れてあげていました。後年自分が八十を過ぎた頃「私は今、おばあさんの日常の生活を模範としているの。」と言っていました。年寄りと生活するというのは、自分の未来と生活する事でもある訳ですから、色んな事を学べる場でもあるんですね。婿さんのお母さんは、孫の身体に一生懸命です。また身体ついて必死に勉強されています。どうしてそんなに身体の事に詳しいのだろう、と、漠然と思っていましたが、お姑さんのお話を伺い、謎が解けたような気がしました。お母さんの中に、確実に、お姑さんの魂とでもいえる物が宿っているんですね。いわば師匠と弟子のように、魂と技が伝わっているのが感じられました。昔は各家々で、そこ迄専門的でなくとも、様々な療法が伝承されていたに違いありません。今の医療に欠けているものが、そこにはあるような気がしています。

 

文芸作品

風鈴の かなでる音の 涼しさや  鈴木 福一様

風鈴や 庭は芝生の 夕涼み  影山 きぬ子様

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関口 サト様

 

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安藤 さだ子様

 

リハビリコラム
 

 正しい姿勢とは?“座る”

 私たちが毎日行っている“座る”ということ。みなさんはどんな姿勢で座っていますか?また、その姿勢は身体にどんな影響があるでしょうか。
こんな姿勢をしていませんか?椅子に浅く座りお尻を前のほうにずらして背もたれに深くもたれかかっている。あるいはパソコン作業などで背中を丸めて猫背になり、頭を体よりも前に出して、顎を突き出している。こんな姿勢を毎日続けていると身体の一部分に負担がかかり、筋肉は緊張し続け、やがて身体は歪み始めます。その結果、腰痛や肩凝りの原因となったり、それだけでなく頭痛や便秘などを引き起こす場合もあります。
では正しい姿勢とは具体的にどのように行うのでしょうか、詳しくは次回ご紹介します。
乞うご期待。 理学療法士   関口 香央里

編集後記

いつ到来し、いつの間に明けたのか、よく分からない梅雨が、まるで遅れを取り戻そうとしたかのような夏の始まりでした。神社に行くと、夏越の大祓(なごしのおおばらえ)という言葉を目にします。一年の前半に身についた穢(けが)れを神に詫び、きれいにみそいで頂くという、古くからの神事です。今年前半の、自分の口と心と行いはどうだったかと振り返り、反省すべきはし、秋の実りにつなげたいものです。 医事課 根岸 伸