2021年10月号 “明月”特集!

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明月“特集!

合同感謝祭

今年の感謝祭も密を避け、家族の参加は遠慮頂く形で、九月二日から九月四日の三日間、ケアセンター明月合同で感謝祭を開催しました。
今回のお祭りは、いつもならば避けていた入浴に視点を置いて、お風呂をメインにしようと職員同士で話し合った結果、テーマが『癒し処明月~お風呂でワッショイ~』になりました。
また、コロナ禍でなかなか出かける事が難しい為、少しでも旅行気分を味わって頂きたく思い「リモート旅」と称して日本全国の四季を味わえる映像を作成しました。大スクリーンで映したところ、皆さん釘付けで鑑賞されていました。中でも長岡花火大会の映像では拍手喝采が起こって、とても喜ばれていました。

明月 合同感謝祭1

銭湯と言えば…

メインの入浴はスーパー銭湯気分を味わって頂きたく生菊を浮かばせたり、窓ガラスに富士山や全国の温泉写真を貼ったりし工夫しました。
皆さん

「いつもと違うね」
「銭湯に来たみたいだね」
「菊の良い匂いがするね」

等、おしゃっていました。ただ入浴するだけではなく、目で見て楽しみ、鼻で感じて頂けたと思います。
銭湯にはやはり瓶の飲み物!という事で、皆さんに五種類の飲み物(コーヒー牛乳・いちご牛乳・フルーツ牛乳・牛乳・飲むヨーグルト)を選んで楽しんで頂きました。
皆さん

「懐かしいな」
「お風呂上りはやっぱりこれだよね」

など等おしゃっていただけました。

また浴後は用意した色んな種類の健康マッサージ機を順番で試されていました。
昼食では旅の途中をイメージし駅弁のようなお弁当をご用意しました。メニューは、鮭と枝豆の混ぜご飯・コロッケ・シュウマイ・ポテトサラダ・漬物。お弁当箱にもこだわり、『明月弁当』と書いてある包装紙を付け、楽しいお昼時間が過ごせたかと思います

明月 銭湯と言えば…2

大盛況バザー

午後はグループホームのフロアーでバザーを開催しました。
利用者様に持ち寄って頂いた品物に格安の値段をつけたところ、皆さんじっくりと吟味して何点も購入されていま最後に、利用者様全員でじゃんけん大会をし、勝利者に景品をプレゼントしました。
貰った利用者様は

「記念になったよ」

と大変喜ばれていました。
三日間の最後は利用者様と職員全員で三本締めをし、事故なく終わり皆さん笑顔で帰宅されました。

明月 大盛況バザー3

 

今月の事業所便り

春らんらん お誕生日会&スイーツサンドウィッチ作り

九月八日にお誕生日会とスイーツサンドウィッチ作りを行いました。
職員が、やわらかな食パンにブルーベリージャムと生クリームの物とイチゴジャムと生クリームの物2種類を、作っている間に、利用者様にはブドウ、オレンジ、リンゴ、珈琲、紅茶(ホット・アイス)のドリンクメニューから、迷いながらも真剣に、楽しそうに選んでいました。

そして、お誕生日者をバースディソングとお誕生カードのプレゼントでお祝いし、素敵な笑顔で喜んで頂きました。
その後、お待ちかねのスイーツサンドウィッチと選んだドリンクを一緒にお出しすると

「色が可愛い!」
「甘くてやわらかくて美味しい!」
「おしゃれなパンね!」

と幸せそうに召し上がられ、楽しく美味しいイベントは皆様には好評です。

春らんらん お誕生日会&スイーツサンドウィッチ作り1

春らんらん お誕生日会&スイーツサンドウィッチ作り2

 

ケアセンター星辰の家 先輩VS後輩歌合戦

ケアセンター星辰の家では九月二十一日に敬老の日のイベントとして「先輩VS後輩歌合戦」を開催しました。
先輩チームは利用者様、後輩チームは職員のチーム対抗戦で得点を争いました。先輩チームは日々の練習の成果を存分に発揮され次々と高得点を叩きだし、負けじと職員も十八番で対抗していきます。

結果は、、、先輩チームの勝利でした。職員一同まだまだ力及ばずでした。カラオケ対決の後は群馬名物焼きまんじゅうを食べながら談笑。職員は先輩チームから、普段聞けない歌声が聞けて楽しかった、歌上手だったよとお言葉を頂き、次はリベンジを誓いました。
利用者様、職員とても盛り上がり楽しい敬老会のイベントになりました。

ケアセンター星辰の家 先輩VS後輩歌合戦1

ケアセンター星辰の家 先輩VS後輩歌合戦2

 

朱咲(六供) 敬老の日

すっかり秋らしくなり、少し寒くなってきました。今年も敬老の日がやってきました。
今回の敬老会では一人一人に寄せたメッセージカードと折り紙で作ったお守りをプレゼントしました。おやつとしてマドレーヌもお渡しして、みなさんとても喜ばれていました。

これからもお元気で過ごしていただきたく気持ちを込めてお守りを作りました。
来年もみなさんの元気な姿と素晴らしい笑顔が見られるよう楽しく過ごしていけたらと思っております。

朱咲(六供) 敬老の日

 

デイサービスわきあいあい 敬老の会

デイサービスわきあいあいでは、9月20日21日と敬老の日なのでなにか楽しい事がないかと考えキーホルダー作りをしました。
水引を使い水引ストラップを作りご利用者様へプレゼントをしました。赤・青・黄色等からカラフルなストラップを選んでいただき、お花の形のストラップを見て

「かわいいね」
「私は、赤色がいい」

と、とても喜んでいただきました。

その後、おやつに水ようかんを皆様で頂き

「甘い物は美味しいね」

と残さず食べておりました。これからも毎日を楽しく過ごして頂けるように考えていきたいと思います。

デイサービスわきあいあい 敬老の会

 

あかしあの里Ⅲ あかしあ秋の演奏会♪

あかしあの里Ⅲでは九月二十四日、秋の演奏会を行いました。
ハーモニカが得意な利用者様の演奏をメインに、他の利用者様には歌をうたって頂きながら、それぞれ鈴やマラカスを持ちリズムに合わせて演奏して頂きました。
最初は少し戸惑いながら演奏していらっしゃいましたが、一曲終わると「わぁー!」と思わず拍手がおこり、もう一曲、更にもう一曲…と、みなさんが笑顔で楽しまれているようでした。

「そろそろ終わりにしましょう」

と声をかけると名残惜しいのか、首を横に振る利用者様もいらっしゃいました。歌だけでなく、時々楽器を持って演奏して頂き、みなさんと一緒に盛り上がりたいです。

あかしあの里Ⅲ あかしあ秋の演奏会♪

 

あかしあの里Ⅱ合同誕生日会

あかしあの里Ⅱでは、九月に誕生日を迎える、二名の入居者様の合同誕生日会を行いました。
主役の方を取り囲むように他の入居者様に並んで頂き、二名の方に花束を渡すと

「ありがとうございます。」

と嬉しそうにしてくれました。そして他の入居者様から誕生日の方に一言ずつお祝いの言葉を頂き、中には

「おめでとうございます。涙が出ちゃう。良かったね。」

と涙ぐんでおられる方もいました。

まだまだコロナの影響が見られる状況ですが、今日の誕生日会を見て、皆様が元気に暮らせている事に幸せを感じずにはいられませんでした。
来年も元気な笑顔で誕生日会を迎えられるようお手伝いさせて頂きます。

あかしあの里Ⅱ 合同誕生日会1

あかしあの里Ⅱ 合同誕生日会2

 

グループホームゆめさき あの時の社交ダンスを・・・

八月二十四日にグループホームゆめさきでは九月二十八日に卒寿のお祝いを行いました。
昭和の青春時代を懐かしみながら思い出話で花を咲かして頂けるように「旅の夜風」や「ムーディーなジャズ」を流して雰囲気を大事に演出しました。

主役の方が映画館に「愛染かつら」を求め、心躍らせながら何度も通っていた話や趣味で社交ダンスを嗜んでいたという話を元に職員が映画の役者に扮して寸劇と社交ダンスをみんなで楽しみました。
ステップは数回踊るとすぐに思い出して職員や参加者に指導をして下さるほど、とてもたくましい姿を見せていました。
ほっこり笑えるゆめさきをこれからも続けて行きたいと思います。

グループホームゆめさき あの時の社交ダンスを・・・1

グループホームゆめさき あの時の社交ダンスを・・・2

 

デイサービスセンターゆめさき 敬老会

デイサービスセンターゆめさきでは九月二十二日に九十歳以上の方対象で敬老会のお祝いをしました。 
二十名の方が九十歳以上で、最高年齢は十月で百歳を迎えられる笑顔がとても素敵な利用者様です。三名の方に長寿の秘訣をお聞きすると、

‘よく食べること’
‘くよくよしないこと’

と聞かせて下さいました。
敬老の日の由来などお話しをさせて頂き、職員余興では女性職員がどじょうすくいの踊りで腰を振りながら登場すると、大盛り上がりでした。

おやつには手作りの紅白のすあまを提供し、

「とてもおいしかった。」
「どうやって作るの?」

と嬉しいお言葉をいただきました。これからもお元気に過ごして頂けるよう、お手伝いさせて頂きたいと思います。

デイサービスセンターゆめさき 敬老会1

デイサービスセンターゆめさき 敬老会2

 

介護老人保健施設 創春館 療養棟三階 おやつ作り

療養棟三階では九月二十二日におやつ作りを行いました。おやつはホットプレートでマシュマロを焼きチョコレートを付けて召し上がる物とバナナを切りチョコレートを付けて召し上がる物を二品作りました。
利用者様と一緒に、マシュマロ焼きとバナナの皮むき、切る作業を行い、懐かしむ方もいれば「早く食べたいね」と笑顔で話される方もいました。完成し皆さん召し上がると「美味しい」「甘いね」と好評でした。次回のおやつ作りも利用者様が笑顔で召し上がって頂けるようなイベントを開催したいと思いました。

療養棟三階 おやつ作り1

療養棟三階 おやつ作り2

 

菜摘荘 納涼祭

菜摘荘では、九月九日納涼祭を開催いたしました。
雨も上がり秋晴れの中、屋外に準備した流しそうめん、模擬店は大好評となりました。流れてくるそうめんを上手につかみお碗に入れてドヤ顔の方、上手につかめず苦笑いの方がいましたが童心に帰る姿がありました。

その他、たこ焼き、アメリカンドック、じゃがバター、白玉あんみつを皆さん完食しました。

「そうめんお代わりできるの」
「じゃがバターもっと食べたい」
「たこ焼き久しぶりで美味しかった」

と各々がお代わりをして大満足でした。

食事の後は職員恒例の男女対抗ゲームで盛り上がりました。
結果はおわかりのように女子チームの勝利で男子チームは罰ゲーム。利用者様も大喜びで幕を締めることができました。

菜摘荘 納涼祭1

菜摘荘 納涼祭2

 

涼風の家 美味しい、楽しい敬老会

涼風の家では二十日に、敬老会を行いました。
当日はお昼にイベント食として、おおきな寿司桶でちらし寿司を作りました。皆さんの目の前で取り分けると、とても喜ばれあっという間に完食されました。
おやつには、顔よりも大きなどら焼き作りで楽しんでいただきました。出来上がった巨大どら焼きを見て皆さん笑顔が見られました。もちろん味の方もとても美味しく出来ました。

またコロナの影響で面会に来れないご家族からプレゼントが届いたりして、大変喜ばれていらっしゃいました。
おやつの後は『涼風ビューティーサロン』が開設され、入居者の皆さんにマッサージや顔パック、女性にはお化粧もしていただき、ゆっくりとくつろいでいただきました。
女性入居者の皆さんは久しぶり(?)のお化粧に喜ばれたり、恥ずかしがりながらも楽しまれたようです。
皆さんいつまでも若々しくお元気でお過ごしください。

涼風の家 美味しい、楽しい敬老会1

涼風の家 美味しい、楽しい敬老会2

涼風の家 美味しい、楽しい敬老会3

 

あかしあの里Ⅰ 敬老会パンバイキング

九月二十日の敬老の日に、あかしあの里Ⅰでは、敬老会イベントとしてパンバイキングを行いました。
あかしあの里Ⅰはパン好きな利用者さんが多く、様々な形や種類のパンを、皆さん思い思いに選んで、とても美味しそうに召し上がっておられました。
とても満足していただけたようで良かったです。今後も機会があれば企画していきたいと思います。

あかしあの里Ⅰ 敬老会パンバイキング1

あかしあの里Ⅰ 敬老会パンバイキング2

 

グループホームしらさぎ 9月のお誕生日会

9月8日に利用者様2名のお誕生日会を開催しました。利用者様全員の前でお誕生日の方々を紹介し、色紙を楽しそうに他の利用者様に見せておられました。
もう一人の利用者様は、久々のケーキに目を輝かせ満足そうに、おいしそうに、あっという間に食べておられました。
他の利用者様も、久々のケーキに笑顔いっぱいで召し上がっていました。
甘い物は別腹!の言葉通り、利用者様も綺麗に平らげていました。美味しそうに食べる顔はとても微笑ましいです。

グループホームしらさぎ 9月のお誕生日会

 

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション お裁縫素晴らしいです

今回は、裁縫の経験があるSさんのことについて紹介します。
Sさんは、御主人が病院に通う事になり、一人での留守番が難しいのでリハビリに通われるようになりました。
当初は、帰宅願望もあり落ち着きがありませんでした。そこで、以前行っていた裁縫に挑戦しました。始めは雑巾から縫いはじめ、次に下絵の描いてある図案に刺し子をしていただき、今では簡単なパターンではありますが、パッチワークを作成するほどになりました。
写真にある作品は、すべて手縫いのものです。細かい所も丁寧に作業し、完成されとても満足されています。
現在、また新しい作品に取りかかっているところです。利用者様の特技を活かしながらリハビリを行なっていきたいと思います。

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション お裁縫素晴らしいです

 

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 継続は力なり「俳句コンクール」

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーションでは三年程前より、毎月皆様から俳句や川柳などを募集し、コンクールに投稿させて頂き、預かった作品は廊下に掲示して発表をする活動を行っています。

最初は職員から声掛けを行い「ちょっとやってみるか・・」と若干気が進まない様子でしたが、廊下に掲示してある作品に足を止めて、季節を感じたり、ユーモア溢れる俳句に「楽しそう」と感じて、刺激を受け徐々に参加者も増えてきました。
また、応募した作品が雑誌に掲載された際には発表し皆様とともに喜びを味わっています。
受賞者はもちろん、他利用者様も創作意欲を抱き、「今月の俳句のテーマは何?」と楽しみにしている様子が伺えます。
今後も皆様の作品をお待ちしております。

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 継続は力なり「俳句コンクール」

 

介護老人保健施設 創春館 療養棟二階 おやつ作り~敬老の日~

9月15日、日頃の感謝と長寿を祝う為、敬老の日にあんみつ作りと紙芝居を行いました。
利用者様には、寒天を食べやすい大きさに切って頂きました。余興として紙芝居を2作品読みました。

「紙芝居を見られて良かった。」

と喜ばれていました。

最後に利用者様にあんみつの材料を持って行き盛り付けを手伝ってもらい、召し上がって頂き、とても楽しい行事になりました。

療養棟二階 おやつ作り~敬老の日1~

療養棟二階 おやつ作り~敬老の日2~

今月の行事予定

 

 

☆グループホームあかしあの里Ⅰ☆

1日 お誕生日会
中旬 運動会

 

☆グループホームあかしあの里Ⅱ☆

上旬 手作りおやつ
中旬 運動会

 

☆グループホームあかしあの里Ⅲ☆

11日 運動会
20日 手作りおやつ
31日 ハロウィン

 

☆デイサービスわきあいあい☆

19・20日 運動会
29日 パンバイキング
未定 おやつ作り

 

☆グループホームゆめさき☆

11日 運動会
17日 うたごえ喫茶
24日 お楽しみ会
31日 ハロウィン

 

☆デイサービスセンターゆめさき☆

4・6・7日 お楽しみおやつ
14・15・16日 上映会
5・13・22日 お誕生日会
25・26日 運動会

 

☆伊香保ケアセンター明月☆

グループホーム明月
未定 運動会 収穫祭
デイサービス明月
未定 運動会 ハロウィン 収穫祭

 

6日 お誕生日会
16日 デイサービスお誕生日会
未定 おやつ作り

 

☆グループホームしらさぎ☆

未定 紅葉ドライブ おやつ作り

 

☆ケアセンター星辰の家☆

6日 運動会
下旬 お誕生日会

 

☆春らんらん☆

20日 運動会
27日 お誕生日会&おやつ作り

 

☆菜摘荘☆

12日 大運動会
中旬 お誕生日会

 

☆朱咲の家☆

ケアセンター朱咲
21日 運動会
朱咲(六供)
12日 運動会
下旬 お誕生日会&ハロウィン

 

新入職員紹介

真野 拓磨

所属 介護老人保健施設 創春館 リハビリ課
趣味 読書、知恵の輪、パソコン
施設について感じた事 各階によって雰囲気が違いますが、全体として明るい印象を感じました。
利用者の皆さんに一言 リハビリを通して、入所者様が少しでも出来る事を多くして、日常生活が楽に送れるようお手伝いさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

院長先生の健康豆知識

イダさんとの交流と日本人兵士の魂

 
三十五年前、一人のインドネシア人女性が群馬大学大学院に入学しました。名前をイダさんと言います。故郷に夫と二人の子供を残しての来日でした。いかにも南国人という感じの風貌と人懐っこい笑顔が印象的な小太りの中年女性でした。群馬大学にとっても私にとっても初めてのインドネシア人、初めてのイスラム教徒との出会いでした。私達には彼女から「ブタ肉は厳禁」「一日五回のお祈り」「断食」など、イスラム教の戒律を学びました。三十五年前に知り合った彼女とは現在に至る迄交流が続いていますが、遠く離れた外国人とそんなにも長く続く交流というのも珍しいことでしょうね。

大学院時代にはお互い忙しく、たまに教室で会話を交わす程度のお付き合いでした。交流と言えるものが始まったのは、彼女が博士号をとり、故郷のインドネシアに帰ってから数年後の事でした。ある日突然、イダさんが研究の為群馬に来ているから歓迎会を開くという知らせが届きました。懐かしい気持ちで出掛けると、彼女がまるで長い間離れていた恋人に出会ったかのような喜びようで、「ナクラセンセー」と叫びつつ抱きついてきたのです。私の喜びとのギャップに戸惑いを感じましたが、自分の存在がそんなにも喜ばれたのは初めての事で、嬉しい気持ちがじんわりとこみ上げてきました。それからは数年に一度彼女が日本へ来る度に食事会が開かれました。美食家の彼女は、焼肉やシャブシャブ、寿司、そばなどが大好物で、日本食を前にして感激する彼女の姿を見る度にこちらも嬉しくなるのでした。

その後彼女の長男夫婦が揃って彼女と同じように群馬大学大学院に入学することになり、交流はさらに深まりました。長男の奥さんは日本で長女を妊娠、出産し、名前を「ミユキ」(美雪)と名付けられました。今では大きくなったミユキちゃんに「日本のジイジ」と呼ばれています。長女の結婚式に招待され、はるばるインドネシアへ渡り、大学の体育館で行われた千人規模の招待客に驚いた事もあります。イダさんの紹介により、バンドゥンには私の兄や姉とも呼ぶインドネシア人ご夫婦がいて、インドネシアに行った時には、私が泊まる予定のホテルを強制的にキャンセルし、自分の家へ招き入れてくれます。そんな多くのインドネシア人との交流が発展し、今では沢山の若いインドネシア人達が我が法人で働いてくれています。こうした交流の全てはイダさんとの交流から始まったものでした。

先日、イダさんから、さる出版社から自分史を出版することになった、ひいては簡単な寄稿文をお願いしたいとのメールが届きました。彼女との交流を振り返った時、ふと、よくぞあんな時代に彼女は日本に来られたもんだ、何故日本に来ようと思ったんだろうという、今まで思いついても良さそうな疑問が沸き起こりました。そして、ふと、それは彼女の両親にその起源があるという事に思い至りました。というのも、彼女の父親がインドネシア独立戦争を戦った英雄の一人である事を知っていたからです。日本人の大半が知らない事ですが、かの戦争では、インドネシアに残った千人近くの日本兵が共に戦い、半数近くの人が亡くなられました。インドネシアの人達に英雄として祀られている方も沢山います。故郷で帰りを待ちわびている家族を無視してまで、彼等は何故戦ったのでしょう。帰りたければ帰れる状態でした。日本軍は侵略者だったのでしょうか。独立戦争後、スカルノを始め、インドネシア軍指導者の全てが、日本兵への尊敬と感謝の念を表明しました。イダさんのお父さんもその一人だったに違いありません。子供というのは拒い難く両親の影響下にあるものです。イダさんの心には、自然と日本への信頼の心が芽生えていたに違いありません。そんなイダさんが日本へ来ることになったのは必然のような気さえします。

イダさんとの交流から私とインドネシア人との交流が始まったのですが、その源流はインドネシア独立戦争で戦った日本人兵士とインドネシア人兵士との交流にあったのです。インドネシアや台湾など「親日」と呼ばれる国々は、崇高な日本人兵士の魂が導いてくれた国々ではないかと思うのです。
 

文芸作品

涼風の家デイサービス利用者 阿久津昌子様作品

せせらぎの 公園徐々に 客増して
 青空の下 子等の歓声

コスモスが 揺れる彼方に 榛名山
 輝やく雲が 静かに昇る

涼風の家デイサービス 阿久津昌子様

 

リハビリコラム

【ストレッチで筋肉…だけでなく動脈も柔らかくなる?】

ストレッチというのは、筋肉を持続的に伸ばし、柔軟性を高めるというイメージでよく知られていると思います。
ストレッチは大きくは、動的ストレッチ(伸ばしたい部分を動かして筋肉をゆるめる)と、静的ストレッチ(伸ばしたい部分をゆっくり伸ばして筋肉を伸ばす)に分けられるのですが、最近の研究では、後者のじっくり伸ばすストレッチ(以下、これをストレッチと表現します)に、動脈硬化を軽減する効果があることが分かってきています。

ストレッチの基本的なやり方としては、一か所につき十五~三十秒×一~二回行うと、その場所の動脈硬化を表す値が一時的に低下し、その効果は三十分後も継続していたとの研究があります。
更に、長期間継続すると、動脈硬化の改善が見られたという研究結果も見られています。加えて、動脈が伸ばされて血流がよくなるため、冷え性の改善に役立つとの研究もあるようです。

注意点としては、痛みが出るほど伸ばしてしまうと、逆に筋肉が縮こまりやすくなるだけでなく、筋肉を痛めてしまう可能性がありますので、気持ちの良い範囲で行う事が重要です。
 

理学療法士 下田

 

編集後記

今月号もお楽しみ頂けましたでしょうか?
衣替えのシーズンとなりましたが暑い日もあり、悩ましいところです。
例年であれば運動会・前橋まつりと楽しい行事が目白押し!私もだんべえ踊り参加でいい汗をかけるはずだったのですが…。

次号は運動会等の記事があるのかな?と楽しみにしています。  

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 佐藤直樹