2022年8月号 しらさぎの近況報告です

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しらさぎの近況報告で~す

7月と言えば彦星:織姫ですね。

グループホームしらさぎでは、7月5日に七夕飾りを入居者様と一緒に行いました。事前に願い事を考えて頂いていた時の事、どんな願い事なのかたずねると、恥ずかしいね、と言われながらも「元気に過ごせます様に」、「100歳まで頑張ります」等々、こっそりと教えて下さいました。
 毎年七夕様の季節は、梅雨の時期にあたるのですが、今年は梅雨明けが早くこのまま8月を迎えるのかと、うんざりすると同時に、雨や曇りの日が多く気分の晴れない日が続きました。(彦星さん、織姫さんの間には天の川が流れ、)お互いに顔を見れたのか思わず心配になるのは歳のせいでしょうか?天の川は不運にもみる事は出来ませんでしたが、どうか入居者様の願い事をかなえて下さいます様・・・お願い致します。
 翌日6日は、七夕様の余韻を残し、食べたい物の願い事を一つ叶える日です。それは、あま~い『おはぎ』でした。
 午後からおはぎ作り開始です。にぎったお米にあんこを付ける作業ですが、これがなかなか大変です。手袋にあんこがくっついて上手につける事が出来ません。「だめだこりゃ?」「付けすぎた」、「丸くなんねえや」など愚痴にも似た発言です。形はどうあれ、口に入れば美味しはず・・・そんな会話が楽しいのです。なんやかんや言いながらようやく完成です。上手に出来ました。お皿に取り分けテーブルに配置。
 七夕飾りを皆さんで囲み、願い事をもう一度確認しながら楽しいひと時を過ごす事が出来ました。

7月と言えば彦星:織姫ですね。

 

ガンバレ、NEW STAFF & NEW WIND

 グループホームしらさぎでは、6月14日に新入職員2名を迎える事が出来、奮闘の日々を送ると共に笑顔の有るしらさぎに邁進しています。
 今回、インドネシアより男性職員、女性職員各1名を迎え、介護職員としてお互いに切磋琢磨業務に励んでいます。文化は違えど志しは同じです。
 入職される前は、不安もお互いに有ったと思いますが、案ずるより産むが易しと言う言葉通りで馴染んで頂くまでに時間はかかりませんでした。持って生まれた明るさなのでしょうか。私達職員が逆に救われた様な感覚を覚えました。感謝です。
 1ヶ月半が経過し、入所者様からも気軽に声を掛けて頂き、昔話など色々教えて頂く機会も多くなり勉強になっている様です。入居者様と楽しそうに話しをされたり、歌を唄ったり、レクリエーションを楽しんだりと、頑張って頂いています。一つ一つ懸命に行う姿に職員も刺激を貰うと共に、頑張らなければと言う気持ちが湧いてきます。
 言葉の壁も有ると思いますが、サポート体制を整備し入居者様に安心、安全に生活して頂ける様にしらさぎ職員一丸となり頑張って行く所存で有ります。
これからも宜しくお願い致します。

ガンバレ、NEW STAFF & NEW WIND

ガンバレ、NEW STAFF & NEW WIND

 

今月の事業所便り

春らんらん 七夕祭り

 今年の春らんらん作成の七夕飾りは、六月二十八日から七月十日までオリオン通りに飾られました。
コロナ禍での開催と言う事で、毎年恒例の七夕祭り見学ができない為、七月七日に春らんらん七夕祭りを行い、職員がビデオ撮影してきた前橋七夕祭りの様子を皆さんと一緒に鑑賞しました。
「七夕飾りが少なくて寂しいね。」「街もだいぶ変わっちゃったね。」と感慨深げなご様子です。
その後に、星の付いたピンを倒す七夕ボーリング大会を行いました。「なかなか難しいよ。」「力加減が大事だよ。」と、1本でも倒せると『わぁ~!』と拍手喝采、皆さん大騒ぎです。織姫と彦星が驚くほど、楽しく賑やかな七夕祭りを過ごして頂けました。

春らんらん 七夕祭り

春らんらん 父の日 七夕祭り

 

ケアセンター星辰の家 七月沢山のお祝い

星辰の家では七月の誕生日の方が小規模多機能ホームに三人、グループホームに三人いらっしゃり、お祝いさせて頂きました。
小規模のT様は百歳を盛大にお祝いさせて頂きました。
グループホームのK様は九十九歳玄孫ちゃんがお祝いにかけつけてくれました。
七夕のイベントでは皆様に願い事を発表して頂き、屋台風にじゃがバターを作り召し上がって頂きました。
「懐かしいよ。」「美味しいね」等の声が聞かれ好評でした。前橋市の七夕ですが今年も出品させて頂き利用者様とドライブで作品を見に行きました。
これからも皆様に喜んで頂ける行事を企画していきたいと思います。

ケアセンター七月沢山のお祝い

ケアセンター星辰の家 七月沢山のお祝い

ケアセンター星辰の家 七月沢山のお祝い

 

朱咲の家 七月七夕

七夕のレクということでブルーシートを空に見立て、そこに天の川の代わりに棒を使ってボールを渡すというゲームを行いました。
一見簡単そうですがやってみると意外と難しく、棒からボールがコロンと落ちていきます。
やっている間にどんどん白熱していき、たくさんの歓声や応援する声がホール中に響き渡りました。
皆さんとても楽しまれていた様子で、ゲームは大成功。
天の川を渡したことで織姫と彦星は無事会えたでしょうか?

ケアセンター朱咲 七月七夕

ケアセンター朱咲 七月七夕

 

あかしあの里Ⅲ 七夕の切実な願い事

あかしあの里Ⅲでは七月七日、七夕を行いました。
事前に短冊に願い事を書いていただき、笹に飾りました。
短冊を書いていただくようお願いすると、「そんなのないよ」と照れたように言われましたが何でも良いんですよと伝えると、「健康に過ごしたい」とか「おいしいご飯が食べたい」など慎ましやかな願い事を書いてくださいました。
欲のない願い事に見えますが、利用者の皆さんにとっては切実な願い事なのかもしれません。
お昼には七夕の特別メニューを召し上がっていただき喜んでくださいました。
皆さんの願い事が叶えられるようお手伝いしていこうと思います。
あかしあの里Ⅲ 七夕の切実な願い事

あかしあの里Ⅲ 七夕の切実な願い事

 

あかしあの里Ⅱ 牛乳寒天美味しいね

 あかしあの里Ⅱでは、七月二十九日に手作りおやつで牛乳寒天を作りました。
入居者様には材料を混ぜる事と盛り付けを手伝って頂き、楽しそうな姿がありました。
その後は寒天を型に流し入れ、粗熱をとって冷蔵庫で冷やします。
おやつの時間には程よく冷え、提供すると「ちょうどいい甘さでおいしいよ!」という声が聞かれました。
夏本番を迎える来月も、甘くておいしい物を考えていますので楽しみにしていてくださいね。

あかしあの里Ⅱ 牛乳寒天美味しいね

あかしあの里Ⅱ 牛乳寒天美味しいね

 

グループホームゆめさき 一足早いゆめさき祭り

七月二十四日、グループホームゆめさきでは、音楽祭と銘打ち職員が中心となり余興を行いました。
フロアーを彩る飾りつけは利用者様の手によって作られた花々です。
当日は朝から食事の準備や飾りつけを始めると、何が始まるのかと皆様の期待も高まります。
職員が歌を唄い盛り上がり始めると、気持ちが高まったのかご自身の十八番を唄う方や、歌に合わせ踊って下さる利用者様もいらっしゃいました。
その後の食事もおいなりさんやサンドウィッチなど思い思いに手に取られグループホームの皆様が楽しめる会になりました。
これからも厳しい暑さに負けないよう、日々楽しく過ごしていきたいです。

グループホームゆめさき 一足早いゆめさき祭り

グループホームゆめさき 一足早いゆめさき祭り

 

デイサービスセンターゆめさき 七夕会

 デイサービスセンターゆめさきでは7月7日に七夕会を催しました。
フロアー内に竹を2本南と北に立てました。
皆さんの願い事を書いた短冊と、七夕飾りを飾ると、デイサービスのフロアーが一気に七夕の雰囲気になりました。
当日、「七夕の絵本」と、皆さんの短冊を読み上げました。
次に、天の川を渡り織姫と彦星が出合う事が出来るか?力加減が大事なゲーム、紙コップに織姫と彦星を貼り、中にゴルフボールを入れて移動させ出会うゲーム。
滑りが悪く中々出会うことが出来なくて、コップとボールがテーブルから飛び出してしまい、笑いを誘っていました。
次はインドネシアの楽器を使った演奏、「七夕」を皆さんも一緒に合唱しました。

デイサービスセンターゆめさき 七夕会

デイサービスセンターゆめさき 七夕会

 

介護老人保健施設 創春館 療養棟三階 七夕イベント

 療養棟三階では、七月十三日に七夕イベントを開催しました。
七夕飾りや短冊を利用者様と一緒に午後のレクリエーションの時間を使い作成しました。
短冊を書く際には、「何を書いたらいいだろう」、「難しいな」という声が聞かれながらも、願い事を書いて頂きました。
イベント当日は、カラオケを使い好きな曲を歌ったり、作成した七夕飾りの前で浴衣を着て記念撮影を行いました。
「久しぶりに歌うから恥ずかしい」と照れながらも皆さん楽しそうに参加されたようで嬉しかったです。

療養棟三階 七夕イベント
療養棟三階 七夕イベント

療養棟三階 七夕イベント

 

菜摘荘 七夕まつり

菜摘荘では七月七日に七夕を開催しました。
今年も利用者様と一緒に作った、折紙の天の川は、織姫様と彦星様が会える様子を描いているかのような迫力のある作品となり、短冊や吹流しには願い事を込めて、何を願おうかこれなら叶うかな?など楽しみながら作りました。
当日のお昼は、「七夕と言えば、そうめん!」という発想から、七種類の具を乗せ、色鮮やかな七夕そうめんを頂きました。
涼しそう。美味しいねとお替りして、美味しそうに召し上がっていました。
レクでは、願い事を叶えよう!と、天の川を作り、短冊、星、UFO、織姫?彦星?などを釣竿で全部釣り上げて、見事全員の願い事が叶う予想となりました。皆様の願いが叶いますように☆

>菜摘荘 七夕まつり

菜摘荘 七夕まつり

 

涼風の家 小栗の里七夕見学

 涼風の家ではコロナ感染が一時落ち着いていた七月の初めに、近くの道の駅、小栗の里に七夕祭りの見学に行ってきました。
事前に小栗の里からも協力依頼があり、入居者様の願い事を短冊に書いて、提出してありました。
会場内には沢山の笹が飾り付けてあり、涼風の家の分の笹も準備していただいていて、綺麗に飾りつけされていました。
入居様さも久しぶりの外出に表情もよく、色とりどりの七夕飾りを見て楽しまれていました。
この直後から第七波が始まり、再び自由に外出しにくい感じになってしまったため、ちょうどいいタイミングでの外出となりました。
一日も早く自由に外出できるようになってほしいですね。

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 小栗の里七夕見学

介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション 小栗の里七夕見学


 

あかしあの里Ⅰ しそジュース作り

七月に入り、あかしあの里Ⅰのお庭で育てているシソが大きくなってきたので、収穫し、しそジュースを作ることになりました。
シソはプランターと花壇、両方にびっしりと生い茂っており、予想以上にたくさん収穫することが出来ました。
採ってきたシソは傷んでいたり、虫が食っていたりしている部分があるため、皆さんで選別作業を行いました。
細かい作業ですが、皆さんとても真剣です。
出来上がったしそジュースは鮮やかな赤紫色で、程よく酸味が効いた爽やかな味わいでした。
皆さんも夏バテ防止にしそジュースいかがですか。

あかしあの里Ⅰ しそジュース作り

あかしあの里Ⅰ しそジュース作り

 

介護老人保健施設 創春館 通所リハビリテーション 今年の願い事は?

七月七日は七夕という事で、創春館通所リハビリでは天井から吊り下げる七夕飾りを作成しました。
短冊は勿論、丸い花の部分も皆さんの手作りで、色合いも模様も様々です。
窓の隙間から入る風で短冊がなびくと、夏のじめじめした空気を忘れさせてくれるような爽やかさを感じることが出来ます。
気になる皆さんの願い事ですが、今年もコロナ関連の願い事が多く見られました。
コロナの収束を願ってもう三年。
来年こそはコロナの文字を見ない平和な日常が戻っていますように。

介護老人保健施設 創春館 通所リハビリテーション 今年の願い事は?

介護老人保健施設 創春館 通所リハビリテーション 今年の願い事は?

 

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション 季節に合わせた刺し子

色とりどりの季節に合わせた刺し子をご覧ください。
富士たちばなクリニック 通所リハビリテーションでは、午後の時間、手先のリハビリを兼ねて手芸を行っています。今回は、刺し子の作品をご紹介します。現在五名の方が、刺し子に取り組んでいます。どんな図案にするかスタッフと相談しながら、季節に合ったもの、好みの柄を選んでいます。一針一針丁寧に心を込めて縫っています。糸は他の方の作品作りから出た余りの刺繍糸を使っています。同じ図案でも糸の色が違うと大分印象も違います。一つの作品が出来上がりそうになると、「今度はどんな柄にしようか」と次の作品に向けての楽しみができているようです。
出来た作品をバッグに縫い付けて、ポケットを作り世界に一つしかない素敵なバッグを作ってきてくださる方もいらっしゃいます。 これからも沢山の作品を作っていけたらと思います。

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション 季節に合わせた刺し子

 

明月 夏の風物詩 流しそうめん

暑い日が続き食欲がなかなか湧かない日もありますが、明月では流しそうめんを行い、さっぱりと夏を味わいました。
ホースで水を流しながらそうめんを流すと、皆さん我先にと楽しそうにそうめんを掴みます。
中々上手く掴めなくても、それも醍醐味なのか「楽しいね」「美味しいね」との声が笑い声と共に聞こえてきます。
めんつゆに浸し、薬味と共にツルッとそうめんを頂くと、それだけでお口の中に夏が広がります。
心でもお腹でも、夏を全力で味わい楽しむことができました。

明月 夏の風物詩 流しそうめん

明月 夏の風物詩 流しそうめん

 

介護老人保健施設 創春館 療養棟二階 七夕イベント

 7月6日、療養棟2階では七夕イベントを開催致しました。
イベントに合わせ6月の中旬頃より利用者様に短冊へ願い事を書き留めて頂き、書き留めて頂いた短冊は笹の葉(造花)に飾り、今か今かとイベントまで綺麗に飾られておりました。
イベント当日、まずは七夕についてのお話をし、理解を深めて頂きました。
理解を深めて頂いた所で七夕クイズ。ほとんどの利用者様が七夕についての4択クイズで正解に挙手され満点に近い出来でした。
そして最後は職員の出し物として「だんべえ踊り」を披露致しました。
利用者様から「楽しかった・面白かった・疲れたでしょう。」との声が聞かれ、職員はお祭り衣装で汗抱くになりながら、大変盛り上がった七夕イベントとなりました。

療養棟二階 七夕イベント
療養棟二階 七夕イベント

療養棟二階 七夕イベント

 

快晴 こんにちは!Kaisei です!

  こんにちは!シニアのトレーニングジム、デイトレセンターKaisei(かいせい)です!
さんぽみちの仲間入りをさせて頂きます。
デイトレセンターKaiseiは、介護が必要にならないように、身体機能、筋力の維持と向上を目標に様々な機器を使ってトレーニングを行っていく、介護予防のための半日型デイサービスです。
今月は目玉種目、「レッドコード」を紹介します。
レッドコードは天井から垂れ下がる二本のロープに両手を通し、トレーナーを真似て身体を動かしていき、おもに体幹に刺激を入れる全身運動を行う種目です。
二十分、普段より大きく体を動かし、汗をじんわりとかく程度の運動はまさに爽快!
「これをやらないと、来た甲斐がない」と皆さん口を揃えて仰る、一番人気の運動です。

療養棟二階 レッドコード

療養棟二階 レッドコード

 

今月の行事予定

 

 

☆介護老人保健施設創春館通所リハビリテーション☆

18・19・20日 納涼祭
30・31日 お誕生会

 

☆グループホームあかしあの里Ⅰ☆

上旬 お誕生日会
中旬 夏祭り
下旬 お誕生日会

 

☆グループホームあかしあの里Ⅱ☆

4日 土用の丑の日
9日 納涼祭
下旬 手作りおやつ

 

☆グループホームあかしあの里Ⅲ☆

8日 スイカ割り
13日 花火大会
23日 手作りおやつ

 

☆グループホームゆめさき☆

7日 お楽しみ会
20日 納涼祭

 

☆デイサービスセンターゆめさき☆

8・9・10日 お楽しみおやつ
18・19・20日 上映会
25・26・27日 納涼祭

 

☆伊香保ケアセンター明月☆

グループホーム明月
未定 BBQ
未定 お誕生日会
デイサービス明月
未定 お楽しみイベント

 

☆涼風の家☆

10・17・23日 お誕生日会
未定 スイカ割り

 

☆グループホームしらさぎ☆

10日 流しそうめん
中旬 お誕生日会

 

☆ケアセンター星辰の家☆

11日 納涼祭
下旬 お誕生日会

 

☆春らんらん☆

9・10日 納涼祭
29日 お誕生日会

 

☆菜摘荘☆

14日 スイカ割り&イベント食
下旬 お誕生日会

 

☆朱咲の家☆

6日 ステンシルでハンカチ作り
27日 お誕生日会&ところてん作り

新入職員紹介

間宮広美

所属 伊香保ケアセンター明月
趣味 ドライブ
施設について感じた事 個性的と思いきやチームワークが良い
利用者の皆さんに一言 「明月にまた行きたい」と思って頂ける様に、私達も一緒に楽しめる空間を作っていきたいです。
よろしくお願いします。

 

院長先生の健康豆知識

石澤正造様とオリーブの木

先月末、石澤正造様が亡くなられました。
長い間、創春館通所リハビリに通われていましたので、知っている方も沢山いるでしょうね。
九十七歳と大往生と言ってもいい年齢だったのですが、病いがなければあと十年位は元気でいられただろうに、と、感じさせられる方でした。
お姉さまが現在百二歳でお元気だとお聞きすると、長命の遺伝というものも感じられます。
数年前、九十を過ぎてもしっかりと車の運転をされてる正造さんの姿を見ながら、正造さんの元気の源は、遺伝的なものの他にどんなものがあるのだろうか、と、考える事がありました。
 正造さんとは、クリニックを開設して数年の後、奥様の発病がきっかけで知り合うことになりました。
奥様の病状が徐々に悪化していく中で、正造さんは献身的に奥様の介護にいそしまれました。
あの頃はもう八十近い年齢だったでしょうに、がっしりした体格で力強く奥様を受けとめていらっしゃいました。
そんな正造さんを見ていたときの事です。
オンボロの軽自動車を運転していた女房が、車からバッグを落とした事がありました。
どうしたらバッグを落とせるのか疑問ですが、何せ落としたようです。
バッグの中には、現金はもちろん、運転免許証や各種カードが入った財布もあったのですから、相当のショックだったようです。
はっきりと何処に落としたかもわからないバッグが、見つかる訳もないとあきらめつつ、夕闇せまる中、交番に出かけようとした時です。
一人の老人男性が自宅前に現れ、「これ拾ったんだけど」と、女房の目の前にバッグを掲げたというのです。
それが石澤正造さんでした。
近くで畑仕事の帰り路見つけたそうです。
「それ私のバッグです!」と思はず叫んだと言います。
何度もお礼を言う女房に、さも当たり前の事をしたような風情の正造さんの態度が忘れられないと言います。
正造さんのバッグを抱えた姿に、「正造さんが神様に見え、後ろから後光が差しているようだった」、と、何回も口にする事になりました。

バッグを拾わなくても神様のような人でした。
後年女房が保育園の園長になってからは、新設の保育園に多大の貢献をしてくださったのですから、不思議な縁と言えるのかもしれません。
正造さんは、新設の園の庭が寂しいからと、桜の木を植えてくださいました。
また園庭の東側に畑をつくり、毎年さつまいもとじゃがいもを植えてくださいました。
畑仕事などした事がなく、勝手が全く分からなかった先生方は、正造さんの指導のもと、子供達と一緒に、土いじりの楽しさや収穫の喜びを味わう事ができたのです。
 また、創春館では、正造さんは自身リハビリに来ている筈なのに、重い障害を抱えた方々にさりげなく寄り添い、力になってくださいました。
正造さんの訃報に接した、神宮師長や職員達の感謝にあふれた痛切な悲しみの表情から、正造さんの創春館での暖かい活動の数々を想像する事ができました。
 今年三月、正造さんを顕彰しようと考え、ぽらりす子供園の園庭で、石澤正造記念植樹を行いました。
記念樹には背丈1M程のオリーブの木が選ばれ、もう数十Mの介助歩行がやっとできる程の弱った正造さんでしたが、しっかりと鍬入れをしてくださいました。
そしてその時の表情にはもうこの木の行く末を心配する様子が見て取れました。
木には、子供達にいつまでもその名を記憶して欲しいと願い、石澤正造と書かれた小さな白いプレートをくくりつけました。
そしてオリーブの木が成長し、花や実をつける時、子供達のにぎやかな叫び声と正造さんの魂が交錯する状況を夢見ていました。
正造さんのプレートを見た子供達が、「これは何なの」と先生方に聞く光景が目に浮かぶようです。
 正造さんの生涯を振り返りながら、あの元気と笑顔の源は、遺伝的なものは勿論あったでしょうが、身近な人への思いやりの心にあったのではないかと思い至りました。
先生方には、プレートの説明と共に、子供達に身近な人への愛情と思いやりのこもった、「正造さんの心」を伝えて欲しいなと願っています。

 石澤正造様の御霊よ安らかに。合掌

文芸作品

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション利用者 村松フミ様作品

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション利用者 村松フミ様作品

富士たちばなクリニック 通所リハビリテーション利用者 村松フミ様作品

 

リハビリコラム

握力について

みなさんは体力測定やリハビリで何度か握力を測ったことがあると思います。
握力とは、ものを握るときに発揮される力のことで、主に上半身の筋力となります。
握力が高ければ全身の総合的な筋力も高く、又、バランス能力・歩行・脳機能などにも関連すると考えられており、健康のバロメーターとして見ることができます。
 手の動作には、杖や手すりを把持する、皿や荷物を持つ、紙を押さえる、壁を押すなどいろいろな動作があります。
人間は親指を使うことで複雑な動作ができるようになり進化しました。
脳の中では手を使うための面積は3分の1を占め、手を動かす行為には意欲が伴うので、握力を維持することは脳の機能を維持することにもつながります。
 握力は簡単かつ安全に測定できますが、体格や年齢等でも個人差がありますので、他人と比較せず定期的に測定し、経過を見ていくことが大切です。

 

理学療法士 齋藤輝美

 

編集後記

早いもので広報の編集に携わって1年が経ちました。
去年は副委員長、今年度は委員長として頑張らせて頂くことになりました。
毎月のさんぽみちの発行を皆様方から楽しみに待って下さるような記事の内容を目指し、日々刷新しながらより良い記事の編集に努めて参ります。
今後とも宜しくお願い致します

創春館療養棟 庭田憲明