2025年10月号 グループホーム しらさぎ 特集!
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【グループホーム しらさぎ】特集!
~『知ってました?』~
突然ですが、グループホームしらさぎの「しらさぎ」って鳥のしらさぎですか?
よく聞かれる質問です!
お答えします☆
兵庫県に鎮座する姫路城が由来とされます。
白漆喰が施された城の姿をシラサギにたとえ『別名:白鷺城』と称されています。
GHしらさぎの所在地は前橋市小坂子町です。
赤城山の裾野に位置しています。
上毛かるたで有名です。
標高が高く、前橋市はもちろん、藤岡、高崎、富岡方面が一望出来、夜景がとっても綺麗です。
姫路城天守閣からも瀬戸内海を走る舟など、すばらし景観が見渡せたことでしょう。
施設はそんな景観の良い環境に皆様をお迎えし、お過ごし頂きたい。
また、名倉理事長先生からの想いも込められ、しらさぎの名を授かりました。
どうぞ、末永くご支援、ご鞭撻頂きます様お願い致します。
【敬老祝賀会の巻】
しらさぎでは九月一日に、いち早く敬老祝賀会を開催。
祝賀会はお菓子釣り。
釣った獲物は美味しく頂こうと皆さんで頑張りました。
新聞紙で作った釣り竿に磁石を付け、ラッピングしたお菓子を釣ります。
入れ食いの方も居れば、釣れそうで釣れないか方も居て、皆さん真剣な眼差しで狙いを定め、沢山の笑顔を見せて下さいました。
周りで様子を見ていた入居者様からは、「がんばれ~」と黄色い声援。
頑張りすぎて釣り上げた瞬間リリースしてしまう方も居て、大変盛り上がりました。
ご長寿をお祝いし、日頃の感謝を言葉に色紙を贈呈させて頂きました。
色紙に書かれた言葉を何度も繰り返し眺めていられる姿に、職員として本当に有難い気持ちでいっぱいでした。
笑い声が有る日常、些細な事でも喜び合える。
そんな瞬間が職員としての喜びであり、誇りではないでしょうか。感謝、感謝です。
【誕生日会の巻】
しらさぎのアイドルこと、ズオンさんの手作りケーキを振る舞い、誕生日会を多いに盛り上げて頂きました。
綺麗にデコレーションされ、口に入れるのがもったいな~~~いけどいただきま~す。
主役様も口の周りがクリームでメイクしたかの様に楽しまれ、ハッピーなバースデイとなりました。
今月の事業所便り
創春館療養棟二階 クレープ作りに挑戦!
残暑厳しい九月十日に療養棟二階ではおやつ作りを行いました。
秋らしく餡にしたサツマイモを飾ったオープンクレープです。
お祭りなどの食べ歩きではクレープ生地で具を巻いたものが一般的ですが、今回はガレットのようにお皿に盛りつけた形を採用しています。
午前中から皆さんに参加して頂き、人数分のクレープ生地を焼きました。
サツマイモもしっかり火を通し、滑らかになるまでつぶしていきます。
サツマイモの餡は味を調えながら味見をして頂き、これだけでおいしい!と絶賛されていました。
クレープ生地も休憩のできた三時のおやつにはお皿に盛りつけておいしく頂きました。
普段のおやつには出てこないハイカラなおやつだとお褒めの言葉も頂き、おかわりをされる方も多く楽しいおやつ作りになりました。
デイサービスゆめさき 『祝』敬老
今年は九十五歳以上の方十名の長寿番付を作成。
敬老会当日は横綱二名、大関一名、関脇三名の六名の方がご利用になられました。
ゆめさきに通われる中で育まれたご友人との繋がりや支え、ご家族の支え、そしてご自身の頑張りがあり、毎日を過ごされている皆様。
皆様の頑張りに敬意を表し、六名の方には「職員の心をくすぐるで賞」や「勝負事は負けないで賞」など、日頃のご利用中の様子にちなんだ賞で感謝状をお渡ししました。
今出せる一番大きな声で今の思いを叫んでもらうコーナーでは、「皆さんこれからも元気で頑張りましょう!」や「皆さんお世話になりありがとうございます!」との言葉を頂戴しました。
横綱の張りのある声に、「年上なのにすごいねぇ」「励まされたよ」と他の皆様も感心されているご様子でした。
皆様を大切に敬い、これからもお元気に過ごして頂けるようお手伝いをしていきたいと思います。
あかしあの里Ⅰ 夏祭り&敬老の日
今年は百日咳と新型コロナウイルスがジワジワと流行り、猛暑も続きましたが、体調を崩すことなく皆さん元気に乗り切ることができました。
夏祭りでは、ヨーヨー釣りや金魚すくいを全部すくい上げてしまう勢いで、一人ひとり真剣に楽しまれていました。
昼食には屋台風のお好み焼き・唐揚げ・たこ焼き等を個々に皿に盛り「こんなに食べられるかなあ」と言いながら召し上がっていました。
九月十五日『敬老の日』の昼食は、職員手作りの「祝い御膳」を提供させて頂きました。「美味しそうねえ」と皆さん残さず召し上がり、おやつには祝紅白まんじゅうを準備すると、「敬老の日に祝ってもらうような年齢になってしまったか」と腕を組み、感慨深く言葉にされる利用者様の姿も見られました。
涼風の家 健診&外食ドライブ
九月の涼風の家は健康診断月間で、原則入居者様全員がクリニック受診を行いました。
しかしながら高崎市倉渕町の涼風からは日輪寺のクリニックまで片道約一時間、クリニックの混雑具合にもよりますが、受診が終わってから帰っても、お昼の時間にはとても間に合いません。
そこでせっかくドライブ(?)に出たのだから、「美味しいものでも食べて帰ろう!」という事で、帰路は吉岡町のジョイ〇ンパークのフードコートで外食イベントとなりました。
皆さん初めてのショッピングモールの大きさと、人の多さにびっくりしながらも、周囲を見渡して、いつもと全く違う雰囲気を楽しまれていました。
フードコートでは、いろんなテナントがあって、なかなかメニューが決められませんでしたが、(小盛)ラーメンギョーザセットを勧めると、皆さんしっかりと完食されてご満悦な様子でした。
食事のあとはやっぱり甘いもの!という事で、受診に行かない留守番組のおやつを買って、楽しい(?)健康診断となりました・・・。
創春館通所リハビリ 続スペシャルゲスト!
前回(2025年7月号)お誕生日会について寄稿していますが、引き続きのお誕生日会について・・・。六月にスペシャルゲストとして理事長先生に来ていただき、その時に「私のお誕生日会の時にも来てくださいね~」とお願いしていた方がいらっしゃいました。
ついにその方の願いが実現しました!!
御本人、当日は以前ステージで着用していた衣装を身に纏っての登壇。
普段から、華やかな色合いを好んで使用している方ですが、より華やかでした。
男性の誕生日者へハグして記念撮影をする先生に、「私もハグして撮って」とおねだり。
先生の方が照れて見えましたが、会場中が笑顔で溢れていました。
気持ちも若くいられることは素晴らしいですね!!
名倉理事長の健康豆知識
血液循環シリーズ(5)
「古生物学と発生学」
前回この欄では、古生物学者が心臓の進化というものを、どのように考えるかという話をしました。
古生物学というのは、地球に生命が誕生してから、その生命がどのように進化してきたかを考える学問です。
死後、石になっている古代生物の化石を見つけ出す事が、学問の基礎となっています。
化石を求めて、荒涼とした岩場に這いつくばる生物学者の物語は、ワクワクするものでもあります。
やっている事は、金鉱を探している人とそっくりですが、彼等にとって、古代生物の化石は、金よりももっと大切なもののようです。
そんな彼等の情熱を突き動かしているのは、私達ヒトはどのようにして進化して現在に至ったか知りたいかという欲求だと思われます。
彼等と同様の欲求により、私も本シリーズを書いているようにも感じています。
化石というのは、何千万年、何億年も前に、土と共に石となった古代生物の亡き骸です。
そして、石となって残るのは、骨や歯などの硬い物で、心臓や肺、肝臓などの柔らかい物は、熱により雲散霧消し、化石として残る事はありません。
したがって、古生物学者は、残された骨や歯の化石から生物進化を考える事になります。
脳や心臓、内臓などの進化については、現在生存している魚類や両生類、ハ虫類、哺乳類などを比較し、進化の道筋を類推するしかないのです。
心臓の進化について彼等がとんでもない説を言う事があるのもそんな理由なのです。
そして、骨や歯がよく残っている生物という事では、ヒトが所属する脊椎動物という事になります。
したがって、古生物学者の研究対象は主に古代の脊椎動物の化石となるのです。
私達が生活している地球というのは、海や山、川や大地などが変わる事なく存在している世界ですから、ずっと前からこんな世界だったと錯覚しがちです。
しかし、地球は火の塊として生まれました。
火の塊が冷えて陸地ができたのですが、その冷えた陸地は、浅間山の北側に広がる岩山群のようだったと想像されます。
そんな岩石群ができる過程で、想像を絶する大量の雨が降り、海ができました。
岩石群から生命を生み出すのは難しく、生命は海で生まれました。
最初に海から陸に上がった生命は、海藻や、シダ、コケ等の植物でした。
そんな植物が生きていく為には、「土」が必要で、大地ができるのには、長い年月の間、岩が雨や風などによって浸食される、とてつもなく長い時間が必要でした。
植物は、大地の栄養分と太陽のエネルギーで生きていける存在です。
そんなエネルギー源を求めて、動物が酸素の形成された大地に上陸するようになったのです。
背中に骨のできた魚は、水と大地の境い目に生活するカエルへと進化し、しょっ中空気を飲み込んでいたカエルが、上陸を果たし遂には空気のみで生活し、大地で子孫を残せるようになった。
それが哺乳類であり、私達の祖先だというのが脊椎動物である私達の歴史、物語です。
そうした物語の真実を求めて古生物学は化石を探しているのです。
化石となった歯からは、その生物がどんな物を食べていたか、どんな風に食べていたかまで分かるようです。
歯に残された溝によって、その生物が肉をひきちぎっていたのか、植物をすりつぶしていたのかが分かるようです。
また身体の骨からは、どんな風に動き、どんな生活を送っていたかも想像されます。
しかし、先程も述べましたように、心臓や内臓など消えてしまった物の進化については、知る事ができません。
現存する魚類や両生類、ハ虫類などの構造を比較する事によって心臓、肝臓などの進化を類推しているのです。
しかし、そんな古生物学の限界をカバーするのが、解剖学の一分野である発生学です。
「個体発生は系統発生を繰り返す」という有名な言葉があります。
これは脊椎動物である私達は、脊椎動物の歴史をなぞるように体現するというものです。
私達は母親の胎内で受精卵となり、三十日程して魚になり、その後約十日間程の間に、カエルからハ虫類を経てヒトになるという説です。
胎児は魚が上陸してからヒトになるまでの脊椎動物の一億年以上の歴史を、たった十日間程の間に上演する事になります。
つわりというのはこの上陸劇の時期に起きるとも言われています。
三木成夫という素晴しい解剖学者がおられました。
私の発生学の知識は大部分が先生の書物が元となっています。
先生の書物の中には、胎児の顔の写真があり、胎児の写真をとる時の苦悶を述べられている文章があります。
そんな胎児の写真を見ると、胎児の顔が、魚からカエル、ハ虫類そしてヒトへと変貌する過程が、衝撃的な程はっきりと分かります。
そんな胎児の変貌から、古生物学では想像する事しかできなかった、心臓や内臓などの発育過程(進化)が分かる事になります。
そんな風に、古生物学と発生学というのは密接に関連しあう関係なのです。
古生物学では分からなかった心臓の進化が、発生学から解き明かされる可能性があるのです。
心臓の進化の道筋をたどる事は、心臓の病気の成り立ちに継がると確信していますが、未だそうした研究は見た事はありません。
未踏の分野であるからこそ挑戦しようと、シリーズを継げてきました。
挑戦はいよいよ山場にさしかかる事になります。
リハビリコラム
~【冷え性】について~
だんだんと寒い時期が近づいてくると、「私冷え症で・・・」という方が増えてきます。
女性では約八割、男性でも四割の方が冷え症の自覚があるそうです。
女性の方が圧倒的に多い理由は、筋肉量が少なく、作り出される熱量が低いこと、ホルモンバランスの乱れが大きいこと等が挙げられます。
冷え症の改善には、体を温める食べ物を積極的に取り入れることが有効です。
血液をサラサラにするネギ類、筋力をアップする肉や魚などが体を温める代表的な食材です。
また、三食決まった時間に食べる事も大切です。
気候に合わせた衣類を着る事も重要です。
夏でも冷房が効いて涼しかったり、冬でも暖房が効いて暖かいという環境もありますから、必要に応じてカーデガン・ひざ掛け等で体温調節をしていくのがいいでしょう。
体を鍛えて筋肉量を増やすことも冷え症改善にとても有効です。
運動が苦手な人は歩幅を大きく早歩きにするだけでも筋肉を刺激できます。
入浴で体を温めるのもいいです。
なかなか入浴する時間のない方は、足湯や洗面所にお湯をはって手から肘を温める「ひじ湯」でもいいでしょう。
冷え症を解消するために速効性のある方法はありません。
今回紹介した方法のなかから、自分の生活に取り入れたいものを続けていってください。
少しずつ改善していくはずです。
作業療法士 神山 幸恵
頑張り屋職員紹介
ウタリ・デスティアヌウ
所属 | グループホーム あかしあの里Ⅰ |
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エピソード | 今の動きからは想像できませんが、昨年あかしあの里に入職した時の印象は、とても華奢なイメージがありました。 入職当初から日本語や介護技術を学ぶ姿勢を持ち、利用者様とも日々向き合って対応しています。 まだまだ日本語の言い回しや介護用語、介護技術を学ぶところはありますが、次のステップ(介護福祉士)に向けて頑張ってほしい職員です。 |
編集後記
ようやく真夏日、酷暑日も過ぎ去り、秋の気配を肌で実感する今日この頃です。秋の味覚ブドウ、梨、栗など美味しい季節の到来です。過ごしやすい季節となり、入居者様の行動範囲も広がります。外に出て、外気を味わう、散歩でリハビリ、少しづつですが、職員と共に頑張りましょう。これからも宜しくお願い致します。
グループホームしらさぎ 妹尾 恵