平成12年10月号

 10月号 もくじ
*********** 今月のトピックス ***********sunset
●みんなと一緒にパラパラダンス
●これからも長生きしてね!敬老の日イベント
*********** 投稿作品 ***********
あたたかい場所
*********** 名倉院長の健康豆知識 ***********
尿失禁との闘い
*********** おしらせ ***********
新しい職員が加わりました
*********** 10月の行事予定 ***********
*********** 編集後記 ***********

みんなと一緒にパラパラダンス 

1

 「♪レッツゴー!いいことあるさっ!」
赤と黄色のボンボンを手にした子供達が軽やかに踊り始めると、会場に詰めかけた参加者に笑顔の波が押し寄せました。
 9月27日、富士見村のポケット幼稚園から40名の園児達が笑顔を届けにやってきました。
この日のために1ヶ月前から練習を重ねてきたという踊りに、喝采が広がりました。(最近の園児はスゴイ!
自分の頃は鼻水たらしながら泥ダンゴ作っていたくらいだったなー)
 元気な踊りが終了すると、次は童話劇『おむすびころりん』の始まりです。手作りのお面をかぶり、2クラスに別れて行われました。
愛くるしい動きに、参加者は「かわいい!」を連呼し、目の前の子供に手をさしのべる姿も見られました。
 さらに劇から踊りに移ると、一定のリズムで繰り広げられる動きに、一同目が釘付けになりました。これは『パラパラ』といって、今、
若者に流行の踊りです。うーん、やはりスゴイですね。このまま芸能クラスにできそうな勢いです。きけば、前橋のお祭りでこの踊りを披露し、
大好評だったそうです。
 元気な踊りが終了すると、次は童話劇『おむすびころりん』の始まりです。手作りのお面をかぶり、2クラスに別れて行われました。
愛くるしい動きに、参加者は「かわいい!」を連呼し、目の前の子供に手をさしのべる姿も見られました。
 最後の踊り『人間っていいな』では、歌に合わせて手をつなぎながら踊る園児の輪を、笑顔で見つめる参加者の姿がとても印象的でした。
「早くみんなの前で踊りたいと、楽しみにしていたんですよ」と先生が園内の様子も教えてくれました。
そして楽しいひとときを過ごさせていただいたお礼として、参加者全員で『もみじ』を合唱し、おゆうぎ会は終了しました。
 帰る際、色紙を丸めて文字にした歓迎用の看板と、アニメのイラストを園児達にプレゼントしました。
ふと見ると園児達か帰った後の床にどんぐりが落ちていて、見つけた参加者からは再び笑みがこぼれました。偶然とはいえ、にくい演出に、
最後まで笑いの絶えない一日でした。 

これからも長生きしてね!敬老の日イベント 

2

療養棟
 9月13日に敬老の日のイベントとして「おめでとう!敬老の日カラオケ大会」が行われました。
 当日はカラオケ、ゲーム、踊りが行われ、ほとんどの方が参加されました。カラオケでは、自ら進んで歌っていただき、
とても素晴らしい歌声を披露してくださいました。
 ゲームでは列ごとの対戦で風船渡しをしました。ゲーム中はテンポのよい音楽が流れ、入所者の方も職員も熱くなりました。
 踊りでは今流行している『慎吾ママのおはロック』の歌と踊りを覚え、全員で盛り上がりました。「お孫さんが来た時に『おっはー』
ってすると喜ぶよ」と教えると、皆さん一生懸命覚えていました。
 入所者の方からはととも楽しかったとの感想をいただきましたが、
本当はお孫さんや家族の方がお見えになってくれた時の方が何倍も楽しいに違いないですよね。ご家族の方も私達職員も、
皆さんが元気なことが何よりも嬉しいです。
 また来年も元気で敬老の日を迎えられるよう、入所者の方々はもとより、ご家族の方々、私達職員と頑張りましょう。

通所リハビリ
 9月15日敬老の日、通所リハビリでは敬老の日のイベントとしてカラオケ大会を行いました。
 当日は各地域の敬老会と重なり、お休みされる方もおりましたが、カラオケ大会には9名の方がエントリーし、
見事な歌声を披露していただきました。カラオケが好きな方はもちろん、普段人前であまり歌う事のない方や、
最近利用が開始となった方も進んで参加してくださいました。
 また、カラオケの合間に職員による二人羽織の劇『城田家の一日』をやったところ、椅子から立ち上がって見てくださる方もおり、
こちらも大いに盛り上がりました。
 最後に、この日に合わせて利用者の方に作っていただいた『長寿のお守り』を、
当日最高齢90歳の利用者の方に代表で受け取っていただきました。
 普段はあまり笑顔を見せてくださらない方も、この日は笑顔で一日を過ごし、職員にとっても楽しい一日でした。来年も、その次も、
同じ笑顔が揃っている事を願い、お開きとなりました。
 

投稿作品

毎回、楽しい歌とお話を披露してくれる樋口ヨネ子さんが、10月6日に誕生日を迎えられました。おめでとうございます。利用者・
職員共々、樋口さんの歌とお話の会を楽しみにしていますので、これからも宜しくお願いいたします。今回は誕生日を記念して、
樋口さんからの投稿作品をご紹介します。 

『温かい場所』   樋口ヨネ子
 いつものように心地よくマッサージをしてもらっています。リズムも快適で、このまま居眠りを続けていたくなるほどです。
「あれっ、樋口さん、ここ痛くない?」
「うん、今日はそこが……ね。」
「何か生活に変わったことは?」
「そういえば、ベッドの足を少し高くしたの。10センチばかり」
「それよ。その変化がここに出たんですよ」
 私は今更のように、人間の体の微妙さと、それを指先一つで見つけだす先生の技に、目を見張る思いでした。ベッドが高くなると、
サイドテーブルに伸ばす手の位置に、多少の違和感があります。目薬を取ったり、飴を取ったり、読みかけの本を置いたりする度に、
一度伸ばした手を確かめなければならないもどかしさがあります。
 「そんなことまで影響するの?」
 「そうですよ。スリッパ一つ替えただけでも、体に変化がありますよ」
 富士たちばなクリニックに通い始めて5年。創春館で「歌とお話の会」をさせていただいてからも1年以上となります。
いつもいつも感じている『温かさ』はこれなのだと改めて思いました。館全体に漂っている温かさと優しさ、明るさは、
まったく独特なものがあるように思います。それを私達はこの上ない貴重な有り難いものに思っています。病む者は、そうでなくても厄介者・
余計者などというマイナスのイメージを心のどこかに持ちがちです。そういう憂いがここに来ると全部拭い去られて気持ちよくなります。

 若い介護士さんがニコニコ笑いながら車椅子を押す姿がとても楽しそうで、差し伸べる手、話しかける声も明るく、
私達はそれを見るのを楽しみに創春館に通い、元気をいただいて来るのです。

 

名倉院長の健康豆知識 

尿失禁との闘い】 
 社会生活を営んでいる高齢者では、約15~30%、病院及び施設にいる高齢者では、約30~50%の人が尿失禁状態になっているそうです。

 失禁するようになると、恥ずかしい思いをし、孤立し、抑うつ的になるといわれています。では、
尿失禁はどうすればふせぐことができるのでしょう?
 若い頃には当然であった尿の排泄のコントロールには、頭がしっかりしていることや、適切にトイレに行く事が出きること、
手先の器用さが必用です。年を取るにつれて膀胱の容量が小さくなり、排尿を延期する能力も低下します。
女性では年とともに尿道の長さも短くなります。そして、若い頃にはその日に摂取した水分はほとんど寝る前に排泄されていたものが、
年を取ると夜間に排泄されるようになります。そのため、よく眠れないお年寄りの方は、毎晩の排尿回数が増えることになります。
 まず、尿失禁との闘いは、排泄機能に係わる身体の老化との闘いであると覚悟を決めることです。「尿失禁しないぞ!」という意欲が大切です。
この意欲が、トイレに行くための上下肢の筋力維持や手先の訓練につながるのです。
 女性の場合、膣や肛門を収縮される運動を毎日続けることで、数ヶ月後には約半数に方に効果が見られるそうです。
時には排尿を中断できるかどうか、試してみるのもいいでしょう。
 まず「できるだけ他人に下の世話にはならないぞ!」と考え、そのためにはどういうトレーニングを行えばいいのか考えてください。
時には薬物療法が必用ですが、尿失禁との闘いは老化との闘いであり、それは死ぬまで続くのです。

おしらせ 新たに職員が加わりました! 

新たに職員が加わりましたので、紹介いたします。

■新入職員アンケート
1)名前:大谷桂子 2)配属先:2F療養棟介護職員 3)趣味・特技:犬の散歩、ドライブ、スキー 4)創春館の第一印象:きれい!
(建物も新しく)・広い!(廊下や室内が)・若い!(職員が) 5)自分の性格を動物に例えると?:犬かな?
初めは人に会っても警戒してしっぽを下げてしまいますが、慣れてくるとしっぽを振って近寄っていけるようになります。そして散歩
(外に出て遊ぶこと)が大好きです。 6)利用者の皆様に一言:はじめまして!少しでも早く皆さんの名前と顔を覚えて、
創春館で過ごす時間が楽しく充実した物になるようにお手伝いしていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
1)名前:小林好美 2)配属先:デイケア職員 3)趣味・特技:読書、映画鑑賞、霊感がちょっと…… 4)創春館の第一印象:わっ、
きれーい。わっ、皆さんとってもとっても元気ー。 5)自分の性格を動物に例えると?:アヒル…かな?ガアガアうるさくて落ち着きがない、
気も短いから…がぶっ、でもいつかは白鳥に……。 6)利用者の皆様に一言:まだまだ勉強中のわたしです。毎日毎日わからないことばかりで、
気持ちばかり焦って体がついていきません…。これからも色々教えてください、お願いします。 
 

9月の行事予定

 

療養棟
デイケア
2日  外食ツアー
6日 外食ツアー
11日 買い物ツアー
13日 外食ツアー
18日 誕生日会
25日 運動会
6日  うたとお話の会
12日 うたとお話の会
11日 ハーモニカ演奏会
13日 運動会
14日 運動会
16日 運動会
25日 うたとお話の会
第4週 誕生日会

 

 

編集後記

illust

 創春館新聞「さんぽみち」10月号はいかがだったでしょうか?
先日のポケット幼稚園のおゆうぎ会では、不参見ることのできない園児達の踊りを前にして微笑む皆さんの顔がとても印象的でした。
いつの時代も子供は無邪気でいいですね。皆さんにもあんな時代があったのでしょうか。
これからも元気にすくすくと成長することを願いたいですね。
 実はこの創春館新聞「さんぽみち」、昨年9月に第一号を発行して以来、利用者の皆様や院長先生をはじめ、職員のご協力により、
お陰で1周年を迎えることができました。これからも楽しい新聞作りを心がけていきたいと思いますので、皆さんご協力お願いします。

 最後に、1号発行以来、新聞のイラストや四コマまんがを担当している武井冴佳さん(新聞委員3号)が退職する事となり、
この新聞のイラストが今回で最後となります。武井さん、1年間どうもお疲れさまでした。
この新聞から貴女のイラストやまんががなくなってしまうのはとても寂しいものがありますが、創春館新聞「さんぽみち」は前進あるのみです。
頑張るぞ!新聞委員!