平成13年1月号

 1月号 もくじ
*********** 今月のトピックス ***********
年頭所感yuki
各部署からの新年挨拶
園児がカワイイ踊りを披露
楽しかったね、クリスマス会
職員忘年会
木暮家に赤ちゃん誕生
*********** 名倉院長の健康豆知識 ***********
“手当て”ということ
*********** 投稿作品 ***********
*********** お知らせ ***********
*********** 1月の行事予定 ***********
*********** 編集後記 ***********
  
 

 

年頭所感

1

年頭所感    創春館施設長 名倉隆夫
 平成13年の初春を迎えるにあたりまして、利用者及びご家族の皆様方に心よりお慶び申し上げます。
 西暦2001年の幕開けを皆様方にはどのようにお迎えになったのでしょう。
 私共は平成8年4月3日に富士たちばなクリニックを開設致しました。開設以来の4年9ヶ月を振り返り、21世紀の初頭に立つ時、
当クリニックの大きな変貌に我ながら驚かざるをえません。平成10年7月には老人保健施設『創春館』を開設し、平成11年8月、
訪問看護ステーション『あかしあ』を開設、平成12年4月、グループホーム『あかしあの里』を開設いたしました。この間、
外来や通所リハビリの患者さん方も劇的に増加しました。私達が目指してきた成果が着実に実りつつあるのを感じ、
更に気持ちを新たにしているところです。
 私達が外来診療や通所リハビリ、そして創春館入所者の方々への医療、看護及び介護を実践していく中で模索してきたのは、
新しいコミュニティー(共同体)の創出ということでした。僭越ながら、私達の実践により、
利用者の方々に少しでも生きていく喜びを感じていただけたら、何よりの成果と考えてきました。
私達は障害を抱えながらも自立した生活を目指す、そうした人々と連帯し、共に生きていく、そのような共同体の創出を目指してきました。
利用者の方々の笑顔を私達への何よりの喜びとしてきたのです。
 現在の日本の社会は閉塞感に満ちていますが、私達は手を携え、
来るべき超高齢化社会の理想のあり方を追求する一つの実践モデルを実現しようではありませんか。
私達がこれからも継続して実践するヒューマニティー(人間性)にあふれた共同体実現のために力をお貸し下さい。
 

 

各部署からの新年挨拶

事務・相談員
 新年明けましておめでとうございます。
 昨年4月からスタートした介護保険も、ようやく落ち着いてきたところではありますが、1月から若干変更がありますのでお知らせいたします。

 ●施設入所の方の食事標準負担額が760円から780円に変わります。
 ●短期入所の振替利用可能日数が変わります。(詳しくは担当ケアマネージャーまで)ご不明な点は創春館職員までお問い合せ下さい。

 本年より郵便局の口座を開設致しました。つきましては、郵便局の口座から自動振り込みをご希望の方は、
申込用紙を創春館受付にご用意しておりますのでお申し出下さい。
 これからも迅速・正確・親切をモットーに頑張っていきたいと思っておりますので、宜しくお願いいたします。

通所リハビリ
 明けましておめでとうございます。
いよいよ21世紀の幕開け、新しいとしにはいつもと違う期待がもてそうですよね。心を新たに皆様と足並み揃えて頑張っていきたいと思います。
創春館が生き生きとリハビリに取り組む施設であると同時に、皆様にとっての憩いの場所となりますように……。
 新聞でこんな言葉を見つけました。
 『昨日に続く今日を泰然と生き、今日に続く明日と悠然と生きていく』
 この一年もどうぞ宜しくお願いいたします。

療養棟2階
 明けましておめでとうございます。
 私達が一生のうちで何人の人と知り合えるかと考えた時、地球上のすべての人、いいえ、日本中の、
群馬県中の人とも出会えるというのもないことなんですよね?「せめて知り合いになれた人達に良い印象を持って頂きたい」
そんな気持ちで私達スタッフはお仕事をさせていただいています。
 これからも御指導の程宜しくお願いいたします。

療養棟3階
 21世紀、明けましておめでとうございます。
 新たな百年のスタートの年を入所者の皆様、ご家族とともに迎えられる事ができ、スタッフ一同心より御礼申し上げます。
 まだまだ未熟な私達ですが、利用者の皆様に喜んで頂ける介護を目標に、日々頑張って参りたいと思っております。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

グループホーム『あかしあの里』
 明けましておめでとうございます。
 グループホームあかしあの里は、昨年4月開設以来初めてのお正月を無事迎えることができました。これもひとえに、皆様の御指導・
御協力があってこそとスタッフ一同感謝しております。
 今年も入居者の方々が益々健康になられ、あかしあの里を生活の場として活用していただければと考えています。
旧年にも増してスタッフ一同頑張りますので、本年も宜しくお願い致します。

訪問介護ステーション『あかしあ』
 明けましておめでとうございます。
 黄色い車でお馴染みの訪問看護ステーションあかしあです。ご利用になった事がない方にはピンとこないかもしれませんが、
皆様がご自宅で療養するにあたり、医療的な観察やケア、アドバイスなどがあればなぁ…と思った時、看護婦(士)がお伺いするサービスです。
元気印の下田、ヒゲの小林、美人の野村で、どこへでも飛んでいきます。
 今年も皆様やご家族が、少しでも安心してご自宅で過ごせるようお手伝いができればと頑張っていきますので、宜しくお願いいたします。

 

 

園児がカワイイ踊りを披露 

3
 
 12月14日、利用者の皆さんが今か今かと待ち望んでいるところへ、
ニャーニャーと可愛い猫バスに乗ってポケット幼稚園の園児達がやってきました。
 男の子はかっこいい、女の子は可愛らしい衣装に着替え、流行の歌やアニメの曲に合わせ、練習してきた踊りを披露してくださいました。
園児達が飛んだり跳ねたりするたびに、利用者の方々に笑顔が漏れ、中には涙を流す方もいらっしゃいました。「可愛くて食べちゃいたいねぇ」
と声をかける方がいたり、それでまた笑いが起こりました。最後にこの日のためにと利用者の方々がモールで作ったクリスマスリースとお菓子を、
風邪ひきサンタとお寝坊サンタが園児にプレゼント。園児達はとても喜んでおりました。
 そして園児達を乗せた猫バスが帰る際、利用者の方々で手を振りながら見送りました。短い間でしたが園児達の踊りに時の経つのも忘れ、
楽しいひとときを過ごすことができました。
 

 

楽しかったクリスマス会

療養棟

4-0

 12月21日午後2時より療養棟のクリスマス会が2階食堂にて華々しく行われました。
入所者の方々にキャンドルを囲んで二重の輪になっていただき、院長先生の挨拶で厳かに始まりました。
 まずクリスマスにちなんだ絵本の朗読。サンタに扮した職員が心を込めて絵本を読み、皆さん熱心に耳を澄ませてっきいていました。

 次にプレゼントの交換。入所者の方と職員が共同で作った金色に輝くクリスマスリースをエレクトーンの音色に合わせて手渡していきます。
自分の手元にきたリースを、皆さん目を輝かせて喜んでださいました。
 その後、入所者の代表の方々によるキャンドルサービスが圧巻。ひとつひとつのキャンドルに灯が灯った時、
皆の心と心がクリスマスを通して一つになったような思いがしました。
 最後の余興では職員からクリスマスソングの演奏を入所者の方々にプレゼント。私達職員のつたない演奏に、
心から拍手と笑顔を下さった皆さんに感謝、感激。
 お互いがお互いを思いやる。そんなクリスマスの季節にふさわしいひとときを過ごすことができました。そしてクリスマスが終われば……
お正月。皆でお正月の歌を大合唱しました! 早く来い来い、お正月!

通所リハビリ

4-1

4-2

  通所リハビリでは12月18日から23日の1週間、
午後のレクリエーションの時間を利用して12月の誕生会及びクリスマス会を行いました。
 この時期、街の至る所で華やかなクリスマスの飾りに彩られ、季節行事として大きく取り上げられていますが、
ここ創春館でもそんな世間の華やかさに負けず、盛大な盛り上がりをみせました。
  当日は12月の誕生日者を祝った後、クリスマス会として大正琴やハーモニカ演奏、カラオケ、お手玉投げなど、
曜日ごとに異なった利用者の方々による得意芸が披露されました。との出し物もとても素晴らしく、拍手拍手の連続でした。
中でもこの日のためにと練習を重ねてきたハンドベル演奏は、しっかりと息の合った演奏を聴かせていただき、「音が奇麗だったね」
「来年も演奏したいね」と満足のいくものとなりました。職員も利用者の方々の出し物に負けじと、ダンスやコントを披露し、
利用者の方々の笑いを誘うなど、会を盛り上げました。
 最後に各テーブルのキャンドルに灯を灯し、厳粛な雰囲気の中、皆で『きよしこの夜』を合唱し、閉会となりました。盛りだくさんの内容に、
利用者の方々はとても楽しまれていた様子でした。

 

 

この日ばかりは無礼講?  ~職員忘年会より~

 12月16・17日、一泊二日で20世紀最後の職員大忘年会を水上町で行いました。
 当日は仕事を終えた職員から数グループに分かれて会場へ向かいました。
 名倉院長の挨拶、豊田次長の乾杯で幕を開け、続いて各課の職員各々が今年1年間の反省と来年の豊富を述べた後、
各課ごとによる余興の披露となりました。
 今回の余興は、各課とも練習に練習を重ねた力作となり、時間を忘れるほどに大いに盛り上がりました。最後に下田婦長の三本締めで終了し、
二次会へと突入しました。
 今回の忘年会で改めて、創春館の職員は芸達者な人達の集まりだと感じました。
 

 

木暮家に赤ちゃん誕生

6
 総務の木暮部長の家にカワイイ女の子が生まれました。名前は「保菜美ちゃん」です。木暮部長、おめでとうございます。お父さんに似るか、
お母さんに似るか?これからが楽しみですね。

 誕生お祝いインタビュー

Q) 生まれたのはいつですか?
A) 平成12年11月20日です。
Q) 初めて赤ちゃんを抱いたときの感想は?
A) パパでちゅよ~!
Q) どちらに似ていますか?
A) 私(木暮部長)ですかね?
Q) これからどんな子に育って欲しいですか?
A) 男の子みたいな女の子。さっぱりしていて裏表のない子に育って欲しいですね。

 

 

名倉院長の健康豆知識

【“手当て”ということ】 
 子供の頃、高熱時、母親に良く氷水で濡らしたタオルを頭に当ててもらいました。
ドラマ等でも発熱時の献身的な看護場面では必ずと言っていいほど、つきっきりで冷やしたタオルの交換をする姿がみられます。しかし、
医学的には発熱時に頭部(特に額)を冷やすことにより体温は低下しないと考えられています。そのため病院等では、
一般に腋の下にアイスノンを入れるのが最も有効とされています。しかし、
現在まで何故これほど頭を冷やすという行為が広く行われてきたのか考えておくのも有意義なことでしょう。有識者の答えとしては、
一番の理由は、気持ちいいから。二番目の理由は我が国の医学の主流であった漢方に、頭寒足熱(頭を冷やし、手足を温かくする)
という養生の原則があったからだという答えを見たことがあります。
 私は一番の理由としてあげられる「気持ちがよい」ということをもう少し大切にする必用があると思います。
最近では高い熱がでたからといって、大騒ぎで病院に駆け込む若いお母さんが多いのですが、眠くて寒い夜中に医者に連れて行くことが、
いつでも良いとは思えません。お母さんの暖かい言葉と手で、繰り返し頭を冷やすことにより、
子供に愛情に包まれた心地よい感情を与えることは、不安の中で熱と戦う子供にとって、何より力を与えるに違いありません。
そのことが子供の身体の末梢の血液循環を良くし、水分の蒸発を促し、体温を下げる働きがあると考えられるのです。事実、
インフルエンザ脳症の場合、薬等によって無理矢理体温を下げた子供の方の死亡率が高いという結果が報告されています。
 病める人には愛情に包まれた“手当て”が何よりの薬であることを医療関係者も再度認識すべきだと思われます。
 

 

投稿作品

この作品はグループホームあかしあの里に入居されている方のご家族が上毛文学賞詩部門に応募された作品です。
惜しくも入選は逃したものの、最終選考まで残った力作です。 

『父の日のこと』
 久しぶりに 老人施設の父を見舞った
 お前は何番目だ と聞いてくる
 私は 四番目だと応える
 父は以前より またひとまわり
 小さくなっていた
 あれ程 頑固で おっかなかった父
 会社から帰る頃になると
 子供達は
 静かに勉強している振りをした
 それ程 怖かった父が
 今は介護士の手を借りて
 大人しくなってしまっている
 私は見ていて無性に悲しくなった
 職員の許可を貰い 外へ連れ出した
 今日は父の日
 せめて 好きなものを
 食べて貰おうと 外に連れ出し車に乗せた
 父は昔懐かしい
 ハヤシライスが喰いたいと言う
 いつも通った店に入った
 白い眉毛のおやじに
 父が胸の前で手を挙げると
 懐かしそうに 微笑んで腰を伸ばした
 卒寿を迎える父は
 歯のない口の中で
 ゆっくり ゆっくりと食べはじめた
 突然 トイレに行きたいと言う
 私は躯を支えて 父の歩調に合わせる
 ズボンのゴムを緩めると
 分厚いオムツが濡れていた
 父は前屈みになり
 懸命に男を摘み出そうとしている
 だが なかなかでてこない
 私は白毛の中で萎えている
 父そのものを 摘んで引き出した
 私は思う 私に命を与えてくれた父だと
 尿はチョロッと 真下に滴り
 オムツにみ零れた
 私は チンチンを摘み直した
 また チョロッと滴る
 もう いいかいと訊くと
 出た と小さく頷いた
 私はオムツを戻しズボンをあげた
 うしろにオムツがたごまっていた
 私はもう一度 整え直した
 清清とした表情の
 父の手を洗ってやると 席に戻り
 冷めかけたハヤシライスの
 スプーンを握った
 うまいかい 私が訊く
 父は黙って 食べ続ける
 慌てなくていいからね
 よく咬んで食べなよ
 私は頬っぺたについた
 ケチャップを拭いてやりながら言った

——————————————————————————–
御諸兄・姉・弟・妹様
 この愚作は、父の日に父とふれあいながら実体験した事を詩文にした物です。行の中では若かった頃の父の想い出としては、
怖いと表現しましたが、ゆとりのない生活の中で子供達のために、中古ではあるけれども自転車やグローブ等を買ってくれた優しさとともに、
家族を思い懸命に働き続けた父の姿も忘れられません。21世紀も母の分まで長生きして欲しいと思っております。
   貝瀬 雅泰 

 

おしらせ 新たに職員が加わりました! 

新たに職員が加わりましたので、紹介いたします。

■新入職員アンケート
1)名前:鎌田千恵子 2)配属先:療養棟3階 3)趣味・特技:スキー・お菓子作り 4)創春館の第一印象:明るく爽やか。 5)
自分の性格を動物に例えると?:犬 6)利用者の皆様に一言:これから頑張りますので宜しくお願いいたします。 
 

 

1月の行事予定 

 

療養棟
デイケア
2日  餅つき大会
11日 買い物ツアー
17日 院長先生の講演会
24日 お誕生日会
6日 うたとお話の会
10日 コールポプリ(コーラス)慰問
19日 うたとお話の会
20日 ちぎり絵教室
29日 うたとお話の会
第4週 お誕生日会

 

 

 

編集後記

 明けましておめでとうございます。輝かしい21世紀の幕開けを、皆さんはどのような気持ちでお迎えになりましたか?
20世紀にやり残したことはなかったでしょうか?
 私は今年の年賀状に「今年こそは…」という言葉を書きました。皆様にとって「今年こそは…」という新たな誓いはありませんか?
私の今年こそは……、巳年だけに『魅(巳)力ある男になる!』…なんて。
 本年も魅力ある新聞作りをモットーに頑張りますので、皆様本年も宜しくお願いします。  (新聞委員1号)