平成18年4月号

 0

4月号 もくじ

********** 今月のトピックス **********
おかげさまで10周年~開業10周年記念式典~
楽しかった梅見ドライブ~療養棟二階~
ひな祭りのイベント~療養棟三階~
通所リハビリ・ボランティア慰問のご紹介
ボーリング大会
あかしあの里・わきあいあい便り
ゆめさき便り
投稿作品
********* 名倉院長の健康豆知識 *********
せつない写真の話
*********** 4月の行事予定 ***********
********* 編集後記【あしあと】 *********

おかげさまで10周年 ~開業10周年記念式典~ 

永年勤続表彰授与式・新入職員辞令交付式
 三月二十五日、前橋・スワンにおいて、「開業十周年記念式典 平成十八年度医療法人富士たちばなクリニック永年勤続表彰授与式・新人職員辞令交付式」が厳かに執り行われました。
 当日は、普段の仕事着から女性陣は各々お洒落な服に身をまとい、男性陣はスーツにネクタイでビシッと決め、
夜勤や都合で出席できない職員を除く百十数名の職員が一同に集まり、開業十周年を祝いました。
始めに、名倉理事長より十年間の回想や職員への感謝の辞が述べられました。続いて、永年勤続者への授与式が行われ、今回は五年勤続者十名、十年勤続五名が表彰され感謝状などが贈られました。
特に五年勤続表彰では、ゴルフのマスターズ選手権で優勝者へグリーンジャケットが贈られるのにならい、当法人での職務をマスターし一人前になった証として、理事長より一人ひとりに紺色のジャケットが贈られました。
 永年勤続表彰が終了した後、サプライズとして、職員を代表して木暮総務部長より理事長への感謝状が読み上げられ、
花束と記念品の贈呈が行われました。理事長の嬉しそうな恥ずかしそうな表情がとても印象的でした。
 そして、またまたサプライズ。緊張した趣の中、今度は理事長より木暮総務部長へ創春館事務長としての辞令が交付されました。
 その後、会食を挟み、三月に入職された職員への辞令交付式、部署ごとの職員紹介と続き、他部署との交流も深めながら和気あいあいと大いに盛り上がる中、式典は無事終了しました。
 これからも二十年、三十年と法人発展のために、職員一同協力し合い頑張っていきたいと思います。

1

楽しかった梅見ドライブ ~療養棟二階~  

 療養棟二階では、二月十五日、二十二日に梅のお花見ドライブに出かけました。十五日は箕郷梅林へ出かけました。
残念ながら二分咲きほどでしたが、天候に恵まれ暖かい日だったので、車の窓を開けて外の空気を吸いながらドライブを楽しむことが出来ました。
梅祭りも始まっていて、賑やかな雰囲気に皆様大変喜ばれていらっしゃいました。
 二十二日は敷島公園に出かけました。梅の数は少なかったのですが、紅梅が満開に咲いていてとても綺麗でした。
春の空気を味わうことが出来て、とても楽しいドライブになりました。

2

ひな祭りのイベント ~療養棟三階~ 

 療養棟三階では、三月二日にひな祭りのイベントを行いました。はじめにひな祭りの由来について説明すると皆さん「なるほど!!」
と大きくうなずきながら興味津々に聞かれていました。
 また、お雛様について思い出を聞くと「お嫁に行く時に親が持たせてくれた」「今でも家にある」
など沢山のお話を楽しそうにして下さいました。 その後、模造紙にお内裏様とお雛様を書き、桃の花を貼り付けるといった作品作りを行い、
完成したものを見せると「きれいだね」「良く出来た」と満足そうにお話され、笑顔でずっと作品を眺めている方もいらっしゃいました。
今回皆さんで作成したものを三階の廊下に飾らせて頂きましたので、是非皆さん観に来て下さい。

3

通所リハビリ・ボランティア慰問のご紹介

芙蓉会の皆様
 三月十日、「芙蓉会」の皆様による歌と踊りの発表会が催されました。
春から初夏の童謡・唱歌をうたい、その後楽しいお話しを交えながらとても和やかな雰囲気でした。プログラムには無い「黒田節」なども演奏していただき、尺八と三味線の音色を楽しみました。

4

 
コールポプリの皆様
 三月二十日、 コールポプリの方々によるコーラスの発表がありました。春の歌を中心に十二曲、きれいな澄んだ声を聞かせていただきました。
最後に先日ボニー・ジャックスと市民文化会館で共演された時のエピソードのお話と、
その際一緒に歌ったアニメソングを披露してくださいました。春の爽やかな心地よい時間を過ごすことが出来ました。

4-2

ボーリング大会で日頃のストレスを発散しました

三月二日にエメラルドボウルで、親睦委員会主催のボウリング大会が行なわれました。各部署合わせて六十名以上の職員が参加しました。

 団体(各部署混合チーム)で上位三位までに金一封、男女別でそれぞれ上位三位までと、ハッスル賞、ラッキーナンバー賞の方に豪華商品等が贈られました。また、全員の成績をそれぞれの所属部署で集計し、一位の部署には焼肉食事券がプレゼントされました。
 優勝者は、ボウリング大会始まって以来初となる女性で、療養棟二階の猪岡千穂さんでした。
 参加者の方は違う部署の方々と親睦を深め、日ごろのストレスを思う存分解消できたようでした。

5

あかしあの里・わきあいあい便り 

グループホームあかしあの里II
 あかしあの里IIでは、三月二十九日にどら焼き作りを行いました。生地を焼く段階で入居者の皆さんも「上手に出来ないから見ています。」
と興味を持ちながらも遠慮する姿が見られましたが、スタッフのお手本の後に次から次へと生地を回し、皆さんで焼き始めました。
それから皆さんの大好きなあんこをいっぱいに各自で挟み三時のおやつに美味しくいただきました。
 作る事が好きな人、食べるのが好きな人と分かれていましたが、召しあがっている時の顔はとても生き生きとし可愛らしい笑顔を見せてくれました。

A

グループホームあかしあの里I
 あかしあの里Iでは、三月二十四日に外食&お花見ドライブを行いました。最初は敷島公園を散策する予定でしたが、生憎の強風のため車内からのお花見となってしまいました。それでも満開に咲いた彼岸桜は見事に美しく、入居者の皆さんを十分に楽しませてくれました。それにしても、日本人は何故こうも桜に惹かれるのでしょう?
平安の古よりこの花を愛でて来たDNAがそうさせるのでしょうか・・・いずれにせよ、これからしばらくは桜の花に心癒される日が続くことになるのでしょう。
 その後、「ステーキのどん」で摂った昼食の照り焼きハンバーグもとても美味しくて、
わいわいとおしゃべりしながらの食事は入居者の皆さんをはじめスタッフ全員にとっても本当に楽しいものでした。その量もさることながら、
いつもと違う雰囲気に皆さんとても満足されている様で、冷たい風の事など忘れさせてくれるひと時でありました。

グループホームあかしあの里III
 あかしあの里IIIでは、三月二十一日に牡丹餅作りを入居者の方々と行いました。あんこは、粒あんとこしあんを用意し、お好みで作っていただく事となりました。しかし、皆さんのお好みを伺うと「やっぱりあんこは、粒々がなくっちゃね。」
との意見が大多数聞かれ、全員粒あんで作る事にしました。作り始めるとTさんが「粒あんで作るのが牡丹餅で、こしあんで作るのがおはぎだよ。
」との意見がでました。すると、Mさんは「何言っているの、牡丹が咲く時期だから牡丹餅で萩の花が咲く時期だからおはぎって言うんだよ。」
と発言され、牡丹餅とおはぎの違いの話題でしばらく花が咲きました。すると、黙って聞いていたFさんが
「牡丹餅だっておはぎだって同じ物なんだから早く作って食べましょう。」との意見に皆さん納得されやっと大きな牡丹餅が完成しました。

 早速作った牡丹餅を仏壇にお供えに行くFさんの姿があり、ご自分が召し上がる前に、
まずご先祖様にとの気持ちを忘れていないお気持ちに頭が下がりました。三時のおやつに皆さんと美味しくいただくことができ、
賑やかなお彼岸の一日となりました。

デイサービスわきあいあい
 デイサービスわきあいあいでは、
ホワイトデーということで三月十四日・十六日の二日間でクッキー作りを行いました。
皆さんとクッキーの生地から作りオーブンで焼きあげました。焼きあがるまでの間、ホームに美味しそうな匂いが漂うと「いい匂いだねー」
と皆さんも口を揃えておっしゃり焼きあがるのを待ちました。
 スタッフも初めてのクッキー作りでしたので一度目は真っ黒に焦がしてしまい失敗してしまいましたが、二度目にようやく綺麗に焼き上がり皆さんと一緒に美味しくいただきました。

ゆめさき便り 

デイサービスセンター ゆめさき
 デイサービスゆめさきの三月は、盛り沢山の内容でした。
 まずは三日のひな祭りの会からでした。当日は、ひな祭りの由来や雛人形についてのお話をしました。ちなみに、三人官女の一人がお歯黒をしているって、皆さん知っていましたか?その後、レクリエーションの時間などを使い作成したお内裏さまとお雛さまの衣装を身に着けて記念写真を撮りました。
 六~八日はおやつ作りで「桜餅」を作りました。薄力粉と白玉粉、桜の塩漬け、食紅を混ぜ生地を作りホットプレートで焼き、
丸めたあんこを各自で巻き、おやつの時間にいただきました。売っている桜餅に引けをとらない味で、利用者の方にも好評でした。
 十四日は、消防訓練を行いました。午後二時過ぎにデイサービスから火が出たと想定し、利用者の方と一緒に外へ避難をしました。
外は少し寒かったのですが、利用者の方の協力により無事終えることができました。
 十五日は、毎月恒例となりました加藤さんご夫妻による歌とお話の会が行われました。
利用者の方も第四水曜日に加藤さんご夫妻にお会いできるのが楽しみのようです。
 十六日からの三日間はスクリーンを使い映画上映会を行いました。今回は「鬼平判科帳」と「ムツゴロウさんのどうぶつ大百科」
を上映しました。特にムツゴロウさんのビデオでは色々な種類の犬が沢山登場し、皆さんとても喜んでいただけたようでした。
 そして二十一日からの四日間は、待ちに待ったドライブツアーへ出かけました。今回はまだ満開にはなっていませんでしたが、赤城・敷島温泉周辺の梅を見に出かけました。久しぶりのドライブで、皆さんとても喜んでいただけました。四月は桜の季節になりますので、天気の良い日には色々な場所へ桜を見に出かけたいと思います。
 最後の二日間、三十、三十一日は書道教室が行われ、春にちなんだ文字を皆さん真剣に書いておりました。
出来上がった作品はゆめさきに飾ってあるので、ぜひ見に来てください。

Y

グループホーム ゆめさき
 グループホームゆめさきでは、三月二十八日にお花見ドライブに出かけました。梅の花、桜の花、しだれ桜がきれいに咲き誇っている場所を通りながら前橋公園・さちの池へ向かいました。
 さちの池は最近改修されたようで、入居者の方々が行ったことのある公園とは見違えるほどきれいになってしまい、みなさんもびっくりしたようでした。
 当日は職員特製のお花見弁当を持参しました。少し肌寒かったのですが、公園でわいわいとお話をしながら楽しく食事をすることができました。
もう少し暖かくなったら、また来たいと思います。
 ゆめさきの北側には、大きくとてもきれいな桜の木が立っております。機会がありましたら、ぜひお花見に出かけてください。

投稿作品

文芸作品

紅梅を ふりむいて見て 日は西に
雛出して 子離れしない 雛の前
村の人 明るく生きる 梅の花
卒業し 大きな靴を まだ脱がず
白粥の 口に馴れたる 春の風邪
梅の香に 乗りて日の出る榛名町
白川の 瀬に鳴る水の 明け易し
橋の下 湯への近道 猫柳
野火つけば ぽつんぽつんと 雨到る
                羽鳥 公衛

拉致といふ 不幸な漢字すらすらと
   書ける悲しさ解決はいつ
病む妻は 炬燵に座り朝食を
   夫運びくる膳に涙を
リハビリを きびしく妻に指導する
   心やさしき介護の乙女
天城路に 霧立ちのぼる波白し 
   天国に結ぶ恋の唄きく
                影山 えいじ

さくらそう 我が世の春と 咲きほこる
                星野 勇

白梅の 香りほのかな 里の春
敷島の 里を包む 梅の香か
梅林に 目を見張りたる ドライブか
官公の 昔を偲ぶ 梅の香か
                大野 錦之助

 

名倉院長の健康豆知識

せつない写真の話 
 もう何十年も目にはしていませんが、多分、私が三才から四才の頃のあの写真は、黄色く変色しながらも、
今も遠く離れた兵庫の私の実家のいくつかの古ぼけたアルバムの一つに、ぶ厚い真黒な台紙に貼りつけられて存在している筈です。写真が好きで、
整理整頓が趣味のような父のお陰で、思い出を確認する事ができます。そんな遠い昔の写真の事を思い出したのは、
三才になる私の初孫の菜々美ちゃんの少し不機嫌な表情が、私には思い出深い、
あの写真の幼い頃の私の表情によく似ているなあと思いついたからなのです。でもここで暴露する話は、
菜々美ちゃんにとって決して名誉な事ではないので、後年この話が知られるとうらまれる事になるかもしれません。
 その問題の写真は、当時の国鉄神戸駅のプラットフォームで私の父によって撮られたものです。私が十七才で父と死に別れる迄、
父と二人きりで電車に乗ったのは、思い出せるかぎり、必死になって受験勉強し、念願かなって入学する事となった中学の入学式の時
(この時生まれて初めてハンバーグを口にし、こんなに美味しいものがあるのかと感激しました)と、この写真の時の二度きりです。
どういう目的の旅で父と神戸に行く事になったのか今では思い出せませんが、その旅は、というよりもその時父に写真を撮られた数秒の出来事は、
生涯忘れられない思い出となりました。実はあの時何とも言えない複雑な表情をしながら(ちょうど菜々美ちゃんが不機嫌な時のように?)
ホームにしゃがみ込んでいた私は、必死になって精一杯肛門を閉じながら、嵐のように寄せくる下腹部の排便波動に耐えていたのです。
何かとても素敵なものを発見したと勘違いしたのか、父にとっては、
幼な子が駅のホームにしゃがんだその姿は一幅の可憐なベストショットと写ったに違いありません。突然父が「おい、こっち向いて」
と嬉しそうに弾んだ声で呼びかけた声と、こっちはそれどころじゃないと口に出せない程の苦悩の中でつくり笑いもできない私の気持ちは、
今も鮮明に思い出します。笑顔のない写真を父はどう評価したか知れませんが、とても満足そうでしたが、
私はその数分後パンツの中に大量のウンチをしてしまいました。あの時どうして父に便が出そうなんだと言えなかったのか、
今から考えると不思議な気もしますが、それも成長過程の一環なのでしょう。脱糞した後も私はその事を父に告げませんでした。
幼いながらもはきかえるパンツやズボンがなかった事を知っていたのでしょうか。その後すぐに電車に乗り込み、
家に帰る迄の一時間は幸いな事に座る事ができた為、私はお尻中ウンチまみれになりながら、父の横にすました顔で座っていました。
こうした困難に黙々と一人で耐える生き様は今も変わっていません(笑)。相当臭かったはずなのに、よくも気付かれなかったものですが、
周囲の人からすると変な匂いに戸惑っていたに違いありません。実際家に帰るなり開口一番父は母に「今日の電車は臭くてなあ、隣の奴が屁ばかりこいてやがるんだ。」と叫びました。私はと言えば何せ三~四才ですから、便で汚れた自分の身体をどう始末すればいいのか分らずうろうろしていました。
多分外出したのですから一張羅の服を着ていたであろう私を着換えさせようとズボンをおろした母がウンチまみれの私に気付き、「あなた何よ、息子がウンチまみれじゃないの」と叫び、夫婦で大爆笑したのです。当時の男親の子供に対する関わり方はそんなものだったのかも知れませんね。
私はと言えば、不愉快な身体の状態からやっと解放され、風呂場でお尻を洗ってもらっている時の快感を今でも思い出す事ができます。
まさにウンチをもらしそうになる寸前の表情を捉えたという点では、あの写真はベストショットと言えるかも知れませんね。
くさい話になってしまいました。しかし、このエピソードは確実に若かりし頃の我が両親の楽しい思い出となったに違いなく、その後何回となく聞かされる羽目となりました。孫の表情に垣間見える自分の幼い頃の幻影が、遠い記憶を呼び覚まし、同時にあのはじけるような両親の笑い声が耳に響き、あの頃が両親夫婦の夫婦生活において桜が咲きほこる様な春の季節だったなあと思い出されるのです。
 

4月の行事予定

 

通所リハビリ
4・5・7・8日
永年表彰式
10日
民謡教室
13日
関先生の音楽教室
14日
ハーモニカコンサート
17~22日
お花見ドライブ
24・25・26日
お誕生日会

療養棟2階
5・9・12日
花見ドライブ
13日
買い物ツアー
19日
おやつ作り(クリームあんみつ苺味)
26日
誕生日会

療養棟3階
9日
花見ドライブ
13日
買い物ツアー
20日
おやつ作り
27日
誕生日会

あかしあの里1
5日
桜のお花見
8日
お誕生日会
12日
お茶会

あかしあの里2
3日
お花見ドライブ
11・18日
外食会
日程未定
フラワーアレンジメント

あかしあの里3
12日
おやつ作り(どら焼き)
25日
昔話の会
日程未定
お花見と外食

DSわきあいあい
3~8日
おやつ作り
10~15日
お花見ドライブ(お弁当持参)

GHゆめさき
日時未定
お花見ドライブ・外食ツアー

DSゆめさき
1~7日
お花見ドライブ
13~15日
おやつ作り
17~19日
映画上映会
20日
誕生日会
26日
加藤ご夫妻による
歌とお話の会

 

編集後記 

さんぽみち四月号いかがだったでしょうか?
 卒業・入学も一段落しこれから暖かな過ごしやすい季節を迎えます。
 富士たちばなクリニックも開業し早十年経ちました。皆様にとってこの十年間は長く感じられたのでしょうか。それとも、短く感じられたのでしょうか?
 新入職員を迎え、また職場の人事異動で雰囲気も新たになったのではないでしょうか。
 さんぽみちも気分一新し皆様に愛される記事作りをしていきたいと思います。

《広報委員 常木尚子》