平成19年9月号

9月号もくじ
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二階療養棟☆便り
各部署より
グループホーム涼風の家
名倉院長の健康豆知識
・・・・「朝青龍事件を推理する」・・・
文芸作品
・・・・・・・・・・・編集後記・・・・・・・・・・

 

 

二階療養棟☆便り

2階療養棟
今月は夏らしいイベントを行ったので紹介したいと思います。まずは【流しそうめん】です。2階で行うのは初めてでした。
竹を流す台として縦に長く割ったものと、足台として三脚になるように組み立てたものを用意しました。
上からそうめんをやかんから注ぐお水で流し、途中で箸を持った参加者がそうめんをすくってその場で麺つゆに漬けて食べていきます。
夏の風物詩の一つだと知っていながらもなかなか実際にはやったことがない人が多く、
中には箸でそうめんを止めたのは良いけれどそこからどうやってすくっていいものか悩みながらも楽しまれていたようです。もちろん、
上手にすくい「ツルッ。」と良い音をたてる方もいらっしゃいました。みなさん、とても良い笑顔が見られました。
次は【八木節の慰問】です。粕川から八木節保存会の方々17名が慰問してくださいました。八木節の笛や太鼓と踊りに、
目の前での演奏にはとても迫力があり感動しました。見物者のなかには以前に八木節の太鼓を叩いていた経験のある方がいたり、
踊りをしていた経験のあるかたがいて、リズム良く手拍子を叩く姿もみられました。歌い手が三人で交代してうたい、
それぞれに声の特徴や色気があってその都度「いいねぇ。男性の声も女姓の声もカッコいいねぇ~。」という感想がきかれました。
最後には手踊りの指導があり、手ぬぐいを持って一緒に踊りました。ぜひ、また来年も来てステキな歌声と踊りを披露して頂きたいです。

最後に、また食べ物ですが【かき氷】を作って食べました。氷は目の前で削りました。シロップはいちご、メロン、みぞれ、
抹茶を用意しました。ここからはいつもと違います・・・ただシロップをかけて食べるだけではありません。他に、あんこ、桃やみかん、
りんごなどのフルーツ、バニラアイスクリームに、コンデンスミルクを用意したので好きに選んでトッピングして食べて頂きました。
全部乗せて食べる方、シンプルにシロップだけの方いろいろです。あんこを乗せるのは初めてという方もいて、恐る恐る口に運んだ感想は
「あんこが入ると一段と美味しくなるね!」と満面の笑みを見せて下さいました。また暑い時期が来たらみんなで楽しみたいと思います。

九月イベント予定
五日…おやつ作り(茶巾絞り)
十二日…関先生の音楽教室
十三日…買い物ツアー
十六日・二十六日…ドライブツアー
十九日…敬老会

さんぽみち写真0010

 

 

 

 

 

 

各部署より

《療養棟3階》
療養棟3階では、8月2日に3階ベランダにて花火大会を行いました。
天気も良く、夏の風物詩を皆様で楽しく行うことが出来ました

9月イベント
5日  斉藤先生の音楽教室
6日  おやつ作り(茶巾しぼり)
13日 買い物ツアー
19日 敬老会
27日 お誕生日会

《通所リハビリ》
20日(月)~24日(木)の4日間、納涼祭を行いました。今年は出店を開き賑やかに行なわれました。中でも人気だったのが射的で、
本物の射的鉄砲をかまえ、皆さん上手に景品を命中されていました。

9月イベント
15日 銭太鼓クラブさくら会
17日 敬老会
20日 晃峰会民謡発表会
24日 まむれ太鼓
25日 「仲秋の名月」お月見会
25、26、27、29日 お誕生会

《 あかしあの里Ⅰ》
あかしあの里Ⅰでは、8月29日白井宿の「ふれあい館」にて蕎麦を食べて来ました。蕎麦が嫌いな人も1名いたのですが
「ここの蕎麦はおいしい」と言われ半分召し上がっていました。その後、散策もでき気分転換も計れたと思います。

9月イベント
4日 おやつ作り
12日 パンバイキング
17日 敬老の日
下旬 外食ツアー

《あかしあの里Ⅱ》
あかしあの里Ⅱでは、8月19日(日)にミニ納涼祭を行いました。ヨーヨー釣り・輪投げを楽しみ、昼食にはたこ焼き・焼きそば・
ジャガバターを美味しくいただき入居者の皆さんでお祭り気分を味わい楽しい一時を過しました

9月イベント
6日 誕生日会
14日 サンドイッチ作り
17日 敬老の日
22日~25日 特別湯
下旬・未定 花火大会

《あかしあの里Ⅲ》
8月17日に花火大会を行いました。暗くなるのを待って花火を楽しみました。花火をやり始めると利用者の方々が
「前橋の花火にも負けないほどきれいだ」と大変喜んでいただきました。

9月イベント
17日 敬老の日
20日 おはぎ作り
25日 十五夜・おだんご作り
28日 誕生日会

《わきあいあい》
8月11日(土)に餃子パーティーを行いました。女性の利用者の方が、
餃子包みを手伝ってくださりまるでお店で作っているような餃子が出来ました。一人前以上召上る方もいて大好評に終りました。

9月イベント
3日 ブッチーライブ
5日・14日 パンバイキング
15日 おはぎ作り
17日 敬老会(お好み焼きパーティー)
25日 だんご作り
27日 誕生日会

《デイサービスゆめさき》
ゆめさきでは20~24日に納涼祭を行いました。借りてきた提灯や手作りの飾りをつけ、お昼は屋台のようなメニューで雰囲気を出し、
神輿等のイベントも曜日ごとに変えて行いました。

9月イベント
10~12日 上映会
15日   つつじコーラス
21・22日 おやつ作り
26日   誕生会

《グループホームゆめさき》
26日に8月生まれの2名様の誕生会を行いました。
28日に納涼祭にて昔を思い出しての金魚すくい・ヨーヨーつり・スイカ割りを楽しまれました。その後デッキでたこ焼き・
焼きそばを作りみんなでおいしく頂きました。

9月イベント
未定 お弁当持参で外出
未定 お月見のだんご作り

《明月》
9月1日、開設1周年を記念して施設を挙げての大感謝祭を行いました。当日は利用者様、御家族、地域の方々に大勢お集まりいただき、
手作りのお神輿や盆踊り、模擬店の料理をお楽しみいただきました。

9月イベント
(グループホーム)
24日 誕生会
(デイサービス)
12、14、26日 押し花教室
13日 コーラス発表会
17日 敬老会
24,25日 誕生会

 

グループホーム涼風の家

オープンして早くも一ヶ月が過ぎ、オープン時は二名だった利用者様も一人増え、また一人増え、現在五名(男性二名、女性三名)
となりました。
利用者様とスタッフ、利用者様同士そしてスタッフ同士とお互いに少し気を遣いながら親睦関係も徐々に生まれてきたように感じます。

倉渕町は地域柄か昔から近隣同士の交流が盛んで、利用者様同士も顔なじみの方がいらしゃるなどで、いいずらい事も顔なじみ同士でながさめ、
癒しあったり、織り紙で鶴の織り方を教えて下さったり、きゅうりもみの味付け方やおやきの作り方など、料理、洗濯、掃除、
花の手入れなど様々な事を利用者の方から助言を頂いて一緒に取り組んでいます。そのためスタッフが助けてもらう事も多々あります。

施設の側に、北関東一長いすべり台のある「せせらぎ公園」と言う公園があり、
八月の夏休み時期は沢山の子供達が毎日楽しそうに滑って遊んでいる姿を利用者の方々も毎日眺
めては楽しまれてました。
これから涼しくなるので、散歩や庭仕事など活動の幅を広げ、心安まる環境をもっと作って行きたいと思います。

 

涼風の家内覧

自然の光と風を感じられるように大きな窓がリビングや居室に設置されています。
広々としたリビングでゆったり楽しく過ごしています。

涼風の家(中の風景)

 

 

 

 

 

 

 

 

涼風の風外観

倉渕の大自然に囲まれ、近隣には相間川温泉や倉渕クラインガルテン(農業公園)、バンガロー等の施設も充実しています。

環境に恵まれ、優しい相間川のせせらぎが聞えてきます。
皆様是非お出かけ下さい。

涼風外観2

 

 

 

 

 

 

 

名倉院長の健康豆知識

朝青龍事件を推理する

横綱朝青龍の事件は、
世間の関心が高いのか格好の視聴率稼ぎとして連日昼のテレビのワイドショーで取り上げられる為、
私も否応なく興味をそそられる事となりました。事件の発端は、
腰椎圧迫骨折と左肘内側靭帯損傷にて六週間の安静という診断書を提出した横綱が、夏の巡業に参加せず、帰国
したモンゴルでサッカーに興じてたのをビデオ撮影され、サッカーができる人間が何故巡業に出なかったんだと、
その不適切な行動の罰として二場所の休場と謹慎処分を申し渡されたというものです。
以前からふてぶてしく敗者をいたわる風もない彼の品格のない相撲に憎々しく思っていた人が多かったのでしょう(私もそんな一人でした)。
楽しそうにサッカーをする彼の姿が、人々の怒りを増幅させるのかのように連日テレビに映し出されました。私は小さな頃から相撲が大好きで、
栃若決戦はラジオにかじりつきながら聞き、若乃花が負けた時には涙したものでした。校内相撲大会でも無敵だった私の目から見るなら、
朝青龍の相撲は、日本の相撲が本来あるべき姿を具現したものでした。彼の現在迄の身体経過を見る限り、
彼の相撲は安易に太る事で番付を上げようとせず、瞬発力とスピードに活路を見出していたものでした。以前から私は二十代、
三十代の若者がまともにランニングもできない程太ってしまい、膝や腰を痛め寿命を縮めてしまう相撲界の現状を嘆いてました。
しかしそんな相撲界の風潮の中で朝青龍は周囲から勧められたであろう太る誘惑を退け、相撲本来のあり方で現在の地位を築いたのであり、
彼には当然自分こそ相撲道本来の姿なんだと言う自負があったに違いありません。皮肉な事に、
相撲取りはサッカーもこれだけ出来なければいけないんだという彼の正当なパフォーマンスが墓穴を掘ることになりました。
この事件は私から見れば一般の人とは違う見方も出来るので話して見ましょう。まず腰椎圧迫骨折という診断ですが、
これは夏場所の優勝からの一連の彼の歩行、サッカーをする姿などから嘘の診断という事は誰の目にも明らかなことです。
もし仮にレントゲン写真があり、骨折様の変化があったとしてもそれはあくまで画像上の問題であり、
身体的所見から総合的に判断するなら病名にはなりえないのです。次に左肘靭帯損傷ですが、これは事実と考えられます。
私は数場所前白鵬に小手投げで敗れて傷めて以来続いている損傷と考えています。従って靭帯の治療の為左肘を休める必要はあったのです。
問題は一体誰が腰椎圧迫骨折という病名を考つき、付け加えたかという事なんです。もしくは何故その様な病名を必要としたかと言う事です。
横綱がきちんと医師の診療を受け、そうした結果からできた診断書でない事は誰の目にも明らかです。
私は多分この病名を仲介した医療関係者がいたと考えています。
六週間の安静で夏巡業も休む為には腰椎圧迫骨折が必要でそうした疾患を考え付くのは医師ぐらいしかいないでしょう。
横綱を取り巻く様々な利権や思惑がこの診断書を作成させた可能性があるのです。優勝後横綱に直ちにモンゴルに来て欲しかった人達がいて、
それを仲介する医療関係者により診断書ができあがったのです。【横綱優勝おめでとう、カムバックしよく頑張ったね。
ついてはモンゴルでも横綱の優勝をお祝いしたいという人がいて、私に何とか直ぐモンゴルに来れるようにならないかとの依頼があったんだ。
ついては私の知り合いの整形外科医に頼んで診断書を書いて貰うから、横綱ここは肘の治療もある事だし、モンゴルで羽根を伸ばしてきなさいよ。
この事は親方にも了解をとっておきますから】ざっとこんな内容でしょうか。今回苦労してつかんだ優勝の後だけに、
また今迄一人横綱として協会を支えてきたという自負のある彼だけに、実際肘の痛みに悩んでいた日々の26才の若者にとって、
それらの言葉は干天の慈雨のごとく胸にしみ込んだに違いなく、これ程の誘惑に抗うことはなかなかできるものではありません。有頂天になり、
取るも取りあえず喜び勇んでモンゴルに行ったに違いありません。歓迎のサッカー試合では、もともと腰は何ともなかった訳ですから、
請われるままに思わずゲームに出てしまったのでしょう。ひょっとして彼は腰椎圧迫骨折という病名すら知らなかったかも知れません。
よしんば骨折という病名が告げられていたにせよ、その病名でどう振舞えばいいのか考えてもいなかったのでしょう。
信頼する人の言われるままに従ってモンゴルには来れたが、サッカーをしたらこんな罰則が待っていた彼の心境は天国から地獄への思いでしょう。

朝青龍は入門当初から家族の抱えた借金返済をしなければならないとの重荷を背負った出発でした。
借金返済後の親族の事業は様々なかたちで彼の相撲実績(収入)に負っているに違いありません。そして、
そうした種々の事情が今回のモンゴル行きにつながったのだと思います。日本に帰ってからも謝罪の言葉がないと非難されていますが、
一体どういう風に謝ればいいのか見当がつかなかったというのが実情でしょう。自分も巡業が休めればいいなと思ったのは事実なのに、
「私に適当な診断書を出しておくから、モンゴルへ帰ってきなさいと言った人の言う通りにしたら、こんな風になってしまった」
と他人に責任転嫁ができるでしょうか。この事件を眺めているうちに、
私にはこうしたいい加減な診断書を作成しその後露見した悪事を取り繕うと必死になって画策している人の姿がくっきりと見えてきました。
あれ程嫌いだった横綱がかわいそうにも思えてきますが、
そうした胡散臭い取り巻きを呼び寄せたのも彼自身であることを考えると自業自得ともいえるかもしれません。
何故あんなくだらない診断書が作成されたのかとふと考えていくうちに思わぬ推理小説になってしまいました。

 

 

文芸作品

茂りゐる 雑草いまや稀となり
浜昼顔の うす紅恋し

天に伸び 百日紅の一房は
夕かげり来し 空に明るし

                    影山えいじ

なつかしき ホームの壁へ張り出さる
短歌詠む友に我は学わん

親なれど 出来ぬと言ふ娘ビジネスと
ホームに勤めおむつ洗い居ぬ

去年の夏 見舞いしひとよ呆けて居ぬ
今日会う彼女は名が呼びいる

奈良フサノ

ひさぐに 花火大会にぎやかに
まごに引かれてバーベキューとは
梁瀬 さと

職員の祭の姿 りりしくも 暑さも逃げる 納涼の日よ

納涼の神輿のかざり華やかに

掛け声部屋に ひびきて歩む

高橋 三佐男

 

編集後記

9月のさんぽみちはいかがだったでしょうか?
今年の夏は猛暑日が続きとても寝苦しい毎日だったと思います。各部署では、かき氷作りや流しそうめん、
納涼祭など夏にぴったりなイベントを開催することができました。
9月に入りようやく朝晩も涼しくなりはじめ、鈴虫たちの鳴き声も聞かれるようになり、猛暑とはいえ短かった夏も終わりを告げ、
秋の到来です。秋といえば、食欲・読書・スポーツの秋ですね。皆さんはどのように過される予定ですか??
今年の秋は新たに何かチャレンジしてみるのも良いと思います。皆さんが充実した秋を送れるように願っています。

<広報委員 石川 聖>