平成21年11月号

11月号もくじ
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・運動の秋!行楽の秋!

・老健大会に参加しました
・今月の事業所予定
・ミニコラム
・名倉院長の健康豆知識
・文芸作品
・リハ便り
・ボランティア紹介
・編集後記
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運動の秋!行楽の秋!

 

 療養棟3階  職員も頑張ってます。

 10月15日、3階療養棟では秋の大運動会を開催しました。種目はパン食い競争、雑巾かけリレー、玉入れの3種目を、赤組・
白組に分かれ行いました。パン食い競争では、普段おとなしい人も一生懸命パンを取ろうと頑張っている姿が見られ、職員の雑巾かけリレーは、
皆さん自分の組を大きな声で声援していました。最後の種目の玉入れでは、開始の合図をする前から玉を入れる人や、
いつもはリハビリに行きたがらない人も真剣に玉を投げ、終了の合図が鳴っても止まらず、皆さん本当に楽しそうでした。
どの種目でも笑顔が見られ、利用者様と職員が一つにまとまり、楽しく行うことが出来ました。参加賞として、
利用者様に幸福が訪れるよう願いを込めて、ミサンガをプレゼントしました。楽しい1日でした。
これからも利用者様が盛り上がれる運動会を開催したいと思います。

 療養棟2階  運動会にはコスプレ??

 2階療養棟では、10月21日に運動会を行いました。競技は綱引き・おやつリレー・
玉入れでした。綱引きは、お花紙で作ったこよりを引っ張り、勝ち負けを競い合ってもらうのですが、
力を入れ過ぎるとすぐにお花紙が切れてしまうため、力の加減が難しく皆様大変苦戦したようでした。
 職員による競技では、子供用の3輪車等を使用した乗り物リレーと、色々なかぶり物を使用してのコスプレリレーを行いました。
必死になっている職員を見て、利用者の皆様にも大きな声援を送っていただき賑やかな運動会となりました。 (コスプレ=変装して遊ぶ事)

 通所リハビリ  高齢(恒例)
秋の大運動会

 体育の日にちなんで、10月12日(月)・13日(火)『創春館通所リハビリ秋の大運動会』
を開催しました。「日頃のリハビリの成果を十分に発揮する」をモットーに、参加された利用者の皆様が、
一生懸命競技に取り組んで下さいました。競技は、『玉入れ』『応援合戦』『借り物競争』『足踏みリレー』の4種目。中でも、
『玉入れ』と『応援合戦』が大変な盛り上がりでした。感激の涙を流す方もおられ、1人1人が“主役のひととき”
を過ごす貴重な時間となりました。

 伊香保ケアセンター明月  やっぱりパン食い競争は欠かせません!


 明月では、10月21日にDS・GH合同にて運動会を開催しました。当日、手作りの国旗などを見て「今日は何があるの?」など聞かれ、
皆さんワクワクされた様子がうかがえました。午後になり、運動会開会式、そしてまず玉入れです。
身を乗り出し必死になって玉を入れられてる姿は楽しそうでした。
メインイベントはパン食い競争、これもまた必死になり、「もう少しで取れるよ」「そんなに揺らしちゃだめだよ」
など歓声と共に大いに盛り上がり、最後にパン食い競争で取ったパンはおやつの時間にみんなで食べることになり、「おいしいね」
と充実しうれしそうな表情が見られました。

 涼風の家  清々しい秋晴れの大運動会

 涼風の家では、2回目の開催となる「涼風大運動会」が、清々しい秋晴れに恵まれ、まさに倉渕の涼風が吹きわたる日に行われました。競技は
「紅白対抗!玉入れ合戦」「野菜収穫祭」「パン食い競争」の3競技で、チーム戦・個人戦の両方を行いました。
チーム戦では入居者様同士が協力し合い、また、個人戦では1人1人が、一生懸命競技に参加してくださり、
終始笑顔の絶えない運動会となりました。(涼風は美人揃いと評判です(笑))

 グループホームしらさぎ  家族と一緒に大運動会

 グループホームしらさぎでは、10月18日第2回秋の大運動会を盛大に開催いたしました。今回は、初めてご家族の方に参加を募ったところ、
沢山のご家族の方が参加して下さり、とても賑やかで楽しい運動会を行う事が出来ました。紅白に別れ、入居者代表2名が選手宣誓をした後、
ラジオ体操 リズム体操から始まり、玉入れ お菓子つり 借り物競争 物さがし競争 パン食い競争等を参加者全員で競い合い、
思いっきり体を動かして汗をかいた、思い出に残る楽しい運動会でした。

 あかしあの里Ⅱ  パン食いならぬ・・?

 10月21日にホーム内でミニ運動会を行いました。競技は紅、白玉入れとパンくい競走ならぬパン取り競走の2種目です。
いつもレクに興味のない入居者の方もこの時は積極的に参加して下さり、職員実習で来られていた群大生の方にも参加していただきました。
パン取り競走ではパンを2つ取ろうとされる方がいたりと、人数は少ないものの大いに盛り上がり、取れたパンはおやつに食べて頂きました。
ご自分で取られた為か満面の笑顔でいつもより多く召し上がられていました。今後も入居者の方が参加しやすい競技を考え、
運動会を行えたらと思っています。

 デイサービスわきあいあい  ボーリングもやってます

  ディサービスわきあいあいでは、29、30日の2日に渡り運動会を開催し利用者の皆さんと一緒に職員も楽しませて頂きました。
玉入れの時の真剣な顔、数を数える時の楽しそうな顔。風船バレーでは、いつもは見られない素早い動きを見せてくださったり、
パン取り競争での俊敏な動き。ボーリングでの大きな応援の声などには職員もびっくりしました。ピンが倒れなかった時の悔しそうな顔や、
メダル・表彰状授与での恥ずかしそうなお顔がとてもチャーミングで、秋晴れの空にはぴったりの2日間でした。

 デイサービスゆめさき 
運動会ウィーク

 ディサービスゆめさきでは、12~17日の一週間に運動会を開催しました。紅、白に分かれ競い合いました。
両組のキャプテンによる選手宣誓、大玉運び、応援合戦、玉入れ、パン食い競争とおなじみの競技でしたが、
普段では見られないような表情と動きが見られました。途中にフォークダンスで紅、白の敵味方なく手をつないで一緒に楽しく踊りました。
普段のリハビリの成果を十二分に発揮され、良い運動も出来て、楽しかったです。

 星辰の家  秋の大運動会

  10月31日に星辰の家では2回目となる秋の運動会が開催されました。紅組、白組と分かれ、対抗戦形式で競技を行いました。
競技内容としましては、「パン食い競争」、「借り物競走」「玉入れ」の順で行いました。
以前からレクリエーション等で運動会の練習を積み重ねてきましたが、当日は練習以上に利用者の皆様は大変ハッスルされ、
また童心に返られたかのように楽しそうに競技に取り組む姿が印象的でした。

 グループホームゆめさき  ミニ運動会!!

 グループホームゆめさきでは、9日にミニ運動会を行いました。職員も参加して紅白に分かれ、玉入れ、お手玉投げの2種目を行いました。
なかなかの接戦でしたが、最後の最後に、紅組が高得点を出して逆転勝利となりました。
残念ながら負けてしまった白組の皆様からも素敵な笑顔が見られました。運動会で身体を動かした後は、美味しい手作り弁当で、
昼食をとりました。有意義に過ごすことが出来たとても良い1日でした。

 あかしあの里Ⅲ  運動会

 あかしあの里Ⅲでは、
10月8日に運動会を行いました。競技はボール投げ・輪投げ・パン食い競争と3種類行い、各競技ごとに声援と笑いがあふれていました。
なかでもパン食い競争では紐の先のパンがなかなか上手にくわえられず、
最後は手を使いゴールする方もいてみなさんの笑顔がたくさんあふれる運動会でした。

 あかしあの里Ⅰ  秋の温泉ドライブ

 10月9日、グループホームあかしあの里Ⅰでは、他の施設との交流を図るべく、伊香保「ディサービス明月」
で足湯を楽しむドライブツアーを企画・開催いたしました。紅葉狩りと言うには少し時季が早すぎる感じがしましたが、
お天気にも恵まれ絶好のドライブ日和でした。「明月」に到着して、まず各施設の利用者の方々による自己紹介を行った後、
天然温泉の足湯をいただき、その後お茶を飲みながら歌を唄って楽しいひとときを過ごさせて頂きました。
昨年に続き今年で2度目となったこのツアーですが、来年は弁当持参でゆっくりさせて頂く事をお約束し、足も心もホカホカの気分で「明月」
を後にしたあかしあの里の一行でした。

 ケアセンター朱咲  初☆お誕生日会&紅葉ツアー

  今月は初めての誕生日会で、皆さんでケーキを作りました。フルーツをトッピングし、楽しそうに飾り付けをされ、「美味しい!
美味しい!」と全部召し上がられました。 また、月末には紅葉ツアーに出掛けました。場所は赤城の桜山公園で、『白川の吊り橋』
からの紅葉を見ながら、おやつを召し上がられました。天候も良く、楽しい時間を過ごされました。

  クリニック通所リハビリ  新型マシン導入しました!!


  クリニック通所リハビリでは、スクワットマシンのリハビリ器具を新たに導入し、利用者様に使用していただいています。
「太ももの筋肉に効く」「立ち上がりがしやすく、無理なく足に力がつく感じがする」と好評です。適応者の範囲が広いため、
多くの利用者様が利用できることも特徴となっています。使用後には「サザエさん」の歌が流れ、かわいい1面もあります。
皆様の身体機能アップにつながることをスタッフ一同期待しています。

老健大会に参加しました

 

 10月24日に群馬県老人保健施設大会がベイシア文化ホールと前橋市総合福祉会館で行われました。老人保健施設大会とは、
群馬県内の老人保健施設が大会テーマに沿った援助・支援を行い、その研究結果を発表していく大会です。当施設からも名倉院長をはじめ、
3名の職員がそれぞれ研究発表を行いました。『環境に変化に慣れ、充実した施設生活をおくるために』
というテーマで療養棟3階の小渕里奈さんが研究発表を行い、シンポジウムでは『介護現場から老人心理とその社会的問題を考える』
というテーマで、ケアマネジャーの豊田奈保子さん、通所リハビリの宮崎幸子さんが研究発表を行いました。また、
群馬県内の病院の先生方による講演会も行われ、普段なかなか聴けない貴重な講話を聴くことが出来ました。
施設職員以外にも一般の参加者も多数参加されており、とても意義のある大会だったと思います。
この大会を通じて群馬県内の施設と情報交換を行うことが出来、施設のさらなる発展と質の向上を図れればと思いました。

今月の事業所予定

 

  ☆療養棟3階☆

 4日 大正琴による音楽教室
12日 買い物ツアー
    秋祭り(綿菓子&たこ焼き作り)
19日 おやつ作り(すいとん)
26日 お誕生日会

  
 ☆ケアセンター星辰の家☆

 2日~ 6日 秋の紅葉ドライブ週間
27日 誕生日会


   ☆わきあいあい☆

 3日 ブッチーライブ
 6日 まんじゅう作り
10日 パンバイキング
14日 外食会
17日 ブッチーライブ
19日 いも煮会
26、27日 誕生日会
※9日~13日 紅葉狩りドライブ予定

   ☆療養棟2階☆

11日 紅葉ドライブ
12日 買物ツアー
15日 紅葉ドライブ
18日 おやつ作り(すいとん)
25日 誕生日会

   ☆涼風の家☆

 9日 もんじゃ風たこ焼き作り
23日 やまなみ祭参加
未定 焼き芋パーティー

  ☆あかしあの里Ⅰ☆

18日 外食予定
22日 日輪寺文化祭観覧予定
27日 おやつ作り


  ☆あかしあの里Ⅱ☆

 6日 毛糸で作ろう(猫)
10日 誕生日
14日 おやつ作り
    そば団子
 クリスマス準備壁画制作・飾りつけ

  ☆あかしあの里Ⅲ☆

 3日 家族会
 5日 誕生日会
14日 手作りおやつ(みたらし団子)
日程未定 外食

   ☆ケアセンター朱咲☆

日時未定
   誕生日会
   運動会


  ☆ケアセンター明月☆

DS 誕生日会 
DS・GH合同収穫祭
GH 紅葉狩り ドライブ予定


   ☆デイサービスゆめさき☆

 4~10日 紅葉狩り
12~14日 おやつ作り
16~18日 映画上映会
19,20日 書道教室
21、25日 誕生日会
28日 寿会 慰問


  ☆GHゆめさき☆

 5日 ドライブ&外食(バラ園)
 8日 誕生日会
26日 外出(けやきウォーク)

  ☆GHしらさぎ☆

中旬  誕生日会
下旬  紅葉狩り


  ☆通所リハビリ☆
 
3日 バジャジャラン大学学生来館
 6日 創春館通所リハビリ・クリニック通所リハビリ対抗ボーリング大会
11日 さくら筝発表会
12日 睦会発表会
13日 銭太鼓発表会
16日 芙謡会発表会
17、21、23日 秋のドライブ
25日 日輪時町大正琴演奏会
27日、28日 お誕生日会

ミニコラム

 


  「梅干しの話」
   坂本 正之助

 梅干は皆さんのご家庭の食卓に毎日出されていると思う。梅干しの話を書くなら「うめぼしのうた」を書いてほしいと言う人もいる。
梅干しのうたは古い古い明治末から大正初期の頃、尋常小学校の読本に載っていたと言う。今や知る人も少ない。
私が知ったのはお天気博士の倉嶋厚さんの著書です「季節、みちくさ事典」である。氏がNHKの気象キャスター時代のことである。
梅の実の取り入れの映像にこの歌をコメント代わりに使ったといい、問い合わせの電話が相次いだという、初めて聞いても知りたくなるような、
うろ覚えなら確かめたくなるような、そんな歌詞である。この歌の紹介すると『2月3月花ざかり 鶯鳴いた春の日の 楽しい時もゆめのうち、
5月6月実がなれば 枝からふろい落されて 近所の町に持ち出され 何升何合 計り売り』『もとよりすっぱいこのからだ、
塩に漬かってからくなり、紫蘇に染まって赤くなり、3日3晩の土用干し 思えば辛いことばかり それも世のため人のため
「皺は寄っても若い気で 運動会にもついて行く 無くてはならぬこの私」』で結ぶ。
 梅干し 愛すべし。


名倉院長の健康豆知識

 


  「鴨とインフルエンザ」


 平凡なサラリーマンであった私の父親の、唯一の趣味は狩猟でした。私は父が41歳の時の子ですから、当時であれば、
初老にさしかかろうとする男の趣味の世界を垣間見たのが、幼い頃の体験ということになります。猟に備え、銃を磨いたり
(確かベルギー製の3連発の散弾銃だと自慢していた覚えがあります。)、
分銅で量を計りつつ薬莢に火薬をつめる作業を熱心にやっていた姿が思い浮かびます。
猟期になると時々雉や山鳥を撃ちに連れて行ってくれました。単車の前に私がまたがり、荷台には猟犬という出で立ちで、
顔面をなでつける風の心地良さ。山に入ると、朝早く出かけるせいか、いつも便意を催し、父は嬉しそうにお尻を拭くのに格好の、
幅広の葉っぱを探し出してくれたものでした。訓練で雉や山鳥の匂いを覚えこんだ犬は、木々の中を興奮した様子で嗅ぎまわり、
犬が動かなくなる一瞬の静寂が訪れると、それは雉や山鳥を見つけた合図で、その時父は銃を肩に当て、飛び立つ鳥を待つのでした。
飛び立つ瞬間はとても速く、待つ方向を間違えると取り逃がす事になります。バタバタと飛び立つのとダダンという銃声が合い、
ヒューッと落ちていく鳥の方向へ犬は狂ったように突進して行くのです。血に染まった獲物を口にくわえ戻ってきた犬は狂気の形相で吠えまわり、
その狂気を鎮めるのにどうしていたか、忘れてしまいました。真冬になると瀬戸内海での鴨猟で、これは舟で出かけるため、
危険なせいか連れて行ってはもらえませんでしたが、鴨の時期は少し憂鬱でした。鴨猟の場合、大抵は4、5羽の収穫があり、そうすると、
夕食ではほぼ連日「どうだうまいだろう」という、父親の勝ち誇ったような笑顔に満ちた鴨肉のすき焼きという事になり、
私にとってはパサパサした鳥の肉は何とも味気なく、またブツブツの皮は、羽根をむしる時の姿が思い出され、
滅多に食べられない牛肉にあこがれたものでした。その後、やはり鳥肉は苦手でしたが、最近になってわが婿殿に「明ちゃんは
(明太郎っていうんです)どの肉が一番好き?」と尋ねたら、あろうことか「鳥肉です」と応えたので、ちょっとしたショックを受けると同時に、
それ以降鳥肉を見直す事になり、「明ちゃんが一番だと言っているのだから美味しいに違いない」と念じながら味わってみると、
脂っ気のない肉の良さというのが分かり始めました。長い長い前置きでした。

 インフルエンザAウイルスは、北方シベリアやモンゴルあたりの湖や沼に存在するようです。
(未だにウイルスが生物かどうか区別がつかないので表現が難しいのです。)そうしたウイルスを渡り鴨が中国や日本などに運んで来ます。
ウイルスを運ぶ鴨はインフルエンザに罹らないのかという疑問が湧いてきますが、鴨に入り込んだウイルスは、鴨の攻撃を受けにくい腸の場所で、
腸の細胞を上手に利用、増殖し、鴨に発症させる事なく糞便と共に排出されます。撃ち取られた雉や鴨は、内臓が腐ると肉がまずくなるせいか、
直ちに肛門が切り開かれ、手をつっこんで内臓を取り出し、新聞紙が詰め込まれる作業が行われますが、
あの頃もし鴨の腸を生で食する習慣があったとすれば、私達一家はインフルエンザに罹っていたかも知れません。

 この鴨によって運ばれるインフルエンザAウイルスは、人獣共通感染症といって人と獣両方にとりつく事のできるウイルスですから、
獣と呼ばれる動物は全て、このウイルスに感染する可能性があります。実際のところ馬や動物園のトラなどにも感染例があり、
創春館の隣りの大堰川にも鴨が泳いでいる姿が見られますが、その鴨が便と一緒にウイルスを流し、
偶然にもその川の水を散歩中の犬が飲むような事があれば、犬インフルエンザだってありうるのです。
犬や猫だってインフルエンザにかかってもおかしくないのですが、犬や猫の近くに鴨は寄りつけなく、鴨にとって安全なアヒルやガチョウ、
ニワトリ、ブタ等が、鴨からウイルスを貰うという訳で、そういう場所の一例が中国南部ということなのです。
特に豚の鼻は鴨から移った鳥インフルエンザや人インフルエンザ双方にとって住み心地のいい場所らしく、そこで両方のウイルスが混ぜ合わされ、
次から次へと新種のウイルスが出来上がり、今回の新型騒動もそうしたウイルスによってもたらされたのです。
インフルエンザAウイルスが北方の水の中にプールされ、鴨の腸の中で増殖したものであるというのは、
インフルエンザの症状を特徴づけているのかも知れません。最初、上気道の症状が少なく、いきなり悪寒、高熱などの全身症状で発症するのは、
ひょっとして最初の増殖場所が上気道とは別の場所の可能性も考えられます。大堰川で悠々と餌をついばんでいる鴨を見ていると、
とてものどかな気分に浸れますが、同時に緑や茶色の羽根を見ていると、昔はあの羽根を母親がひんむいていたんだなあと思い出され、
今はあの鴨を食ってやろうなどという人はいないのかしらん、「鴨がネギ背負って」などという言葉は、
鴨の肉が昔の人にとってどんなにご馳走だったかを表現している言葉なのかしらん、等々どんどん妄想が広がるのでした。

 文芸作品

 

 シャンプーを 泡立て 秋天引きよせる
 コスモスの 海にうもれし、車椅子
 天高し 校庭無人の 始業ベル
 銅賞の 赤札つけて 菊帰る
 ホヤ喰って 淋し さいはての太陽
 塗り立ての秋色 油彩の裏妙義
 要求を 通せんぼする 秋の蝶
 浅漬けの 柚子の香 母の割烹着
 月の出を 待つ妻の 押す車椅子
 秋空を 背負いし姿 老人風
 好感度 印象付ける マスクの目
 虫すだく 本丸跡は 今庁舎
 引き売りの 屋台とぼとぼ 秋入り陽
 天高し 予選突破の 新チーム
 うきうきと 秋のひと日を 浮遊する
 焼薯を 包んだ紙の 焦げたる匂い
             河村 義郎様

 わが夫婦 のたりのたりで ダイヤ婚
             藤林 秀夫様

 穂ススキの それぞれの向き ありにけり
 目覚むれば はや揺れており ススキの穂
             増田 静江様

 秋の実を あれこれ想う 名月に
 月を見て 自然にうたう 里の秋
 天高く  なかなかならぬ 秋の雨
 手料理を  ほめて焼酎 ぐいと飲み
             高橋 三佐男様

 お日様と 一対一の 日向ぼっこ
             小川 さらさら

 虫の音を子守り唄にし、床につく
              砂川 い志様

 朝霧と 秋咲くバラの 露の玉
   朝日に 映して 冷気ひとしお

 朝もやと 日の出の空の 朱の色と
   小さく見ゆう 虹の色香と
              高橋 三佐男様

 古 時 計

 部屋の隅の白い壁
 長方形の古時計
 夜店の帰りの街角で
 二人で買って手をつなぎ
 共に歩んだ人生を
 時間(とき)と幸福(しあわせ)運んでくれ ました。  今はもう
 黒い緑取りの写真と共に並んでる
 長い針と短い針が時も、きざまず音もせず
 ホコリに包まれ並んでる。
 ふっと部屋の外
 長い針と、短い針が今日(こんにち)はさよ うなら
 「コチコチ、コチコチ、コッチンナ・・・・・・・」
 孫の声の軽やかに
 いとしい人はもういない
             高橋 三佐男様

リハ便り

 

    「老化防止」

 最近、手の指、足の指を曲げたり伸ばしたり動かしていますか?
身体の老化を防ぐのに何より大切なのは、手の指、足の指を効果的に動かすことです。
「なーんだ、それなら毎日動かしているよ」という人がいるかもしれません。実際のところ、日常生活で最も使っているのが、
足の指であり手の指です。しかし、漠然と使うことと、鍛えることでは大きな違いがあります。手足の指先を鍛えることが脳の活性化につながり、
ひいては老化防止の決め手となるのです。指先を鍛えると意識しつつ日常生活を送られては如何でしょうか。
              理学療法士   坂井 美恵子

ボランティア紹介

 

 でんきくん

 星辰の家では7月11日に七夕会開催したのですが、ボランティアの音楽集団「でんきくん」
に来ていただき利用者さんとともに楽しい時間を過ごしました。「でんきくん」のユニークなバンド名は、
メンバーのみなさんが東京電力の社員やそのOBで結成されているため「でんきくん」というバンド名になったそうです、
当日は5名のメンバーの方に来ていただき、昔懐かしいフォークソングや、また沖縄でおなじみの楽器「三線(さんしん)」
を演奏していただき沖縄音楽をたくさん歌っていただきました。
利用者さんも演奏の中で手拍子をしたり一緒に歌ったりしながら楽しく賑やかな七夕会となりました。今回ボランティアに来ていただいた
「でんきくん」には富士見町田島に在住の方がいます。ボランティアをお願いしたときに快く受けて頂き、
次回もメンバーの都合が合えばまた来てくださるとのことでとても楽しみしています。

編集後記

 

今月号はいかがだったでしょうか?今回は各施設ごとにて運動会が開催され大変盛り上がった様子を中心にまとめました。
普段あまり運動をされていない方や運動嫌いな方もパン食い競争や玉入れなど参加され、楽しまれた様子が感じ取られました。今月に入り、
草津など山沿いでは雪が降り始め、これからもますます冷え込みが厳しくなりますが、暖房設備を整え、
心も温まるような飛び切りの笑顔で利用者の皆様のお越しをお待ちしております。来月号のさんぽみちを楽しみにお待ちください。
                

 広報委員 伊香保ケアセンター明月 都丸 知子