平成28年6月号

・熊本震災応援メッセージビデオ

・各事業所便り

・行事予定

・院長先生の豆知識

・文芸作品

・リハビリコラム

・編集後記

頑張れ!熊本

 六月一日、熊本地震で被災された方々を応援するメッセージビデオを撮りました。クリニック全部署で事前に一生懸命練習をし、「ふるさと」を合唱しました。当日は、利用者様等に作っていただいた旗やお花などを、応援に使い、群馬のゆるキャラアイドルのぐんまちゃんや、前橋市のころとんにも来ていただき、全体が一丸となって熊本への熱い思いを歌いました。当日は風がとても強く、危うくころとんが飛ばされそうになるアクシデントも見られましたが、群馬に住んでいる皆さんは強いです。昔からからっ風に慣れているため、強い風くらいでは何の問題にもならず、皆でころとんを支えていました。メッセージビデオの撮影では、我らが医院長に指揮をしていただき合唱しましたが、屋外での歌はなかなか響かず、一回目では事務長から「これじゃ熊本には届かないよ!」「皆さんの元気を熊本に届けましょう!」と激が入ると、利用者様の方々も気合が入ったのか、一回目より大きな声で歌ってくれました。ビデオ撮影は三回目で無事終了しました。終わってみて利用者様の方々に話を聞いてみると「これで少しでも熊本の人たちが元気になってくれればいいね。」「熊本の人達も大変だろうけど、これを見て笑ってくれるといいね。」「今日はこんなに遠くの人たちが集まってすごいね。」など誰一人風が強いなどとは言わず、皆さんは心から応援しているのだなと私たちも感動しました。熊本の人々の為に何かしたい!私達の熱い思いを伝えたい!熊本の人々を少しでも応援したい!力になりたい!今回のメッセージビデオを作るにあたって、旗やお花やプレートの制作も利用者様の方々と行なってきましたが、テレビで見ている私達が、今回は実際に行動ができたのです。このビデオを見てくれた人達に、少しでも励みになればこんなに嬉しいことはありません。まだまだ現地では大変な事があるかもしれませんが、前を向いて一歩一歩復興をし、被災された方々の沢山の幸せを願っています。頑張れ!熊本!

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今月の事業所便り

涼風の家
手作り兜とカーネーション

 涼風の家では端午の節句に、段ボールで手作りした兜を飾り付けました。施設にはひな人形のような飾れるものが無かったので、どうせなら入居者様のかぶれるモノにしようと、実物大の兜を作りました。この兜は以前、他部署で作ったことがあったのですが、その時のものに改良を加え、より完成度が高くなりました(自慢?)。出来上がった兜を入居者様にかぶっていただき、記念撮影。皆様素敵な笑顔の一枚となりました。また、翌週の母の日には女性入居者様に手作りメッセージカードをプレゼントしました。こちらのカーネーションも職員がお花紙で手作りしたものをカードに添えて、女性入居者様に贈呈すると皆様喜ばれていました。二十五日には二回目の認知症カフェも開催して、地域の方々と活発な情報交換を行なったり、更に町内のソフトバレー大会に、職員が涼風チームで参加しました。結果は・・・優勝!(二連覇!!)しました。今後も地域との交流を深めながら、入居者様に楽しんでいただけるようにしていきたいと思います。

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わきあいあい
癒しのアロマ

 デイサービスわきあいあいでは、利用者の皆様に「快適に過ごして頂ける空間を!」と考え、アロマディフューザーを玄関に設置しました。皆様がこちらへ到着する時間前にラベンダーのアロマを入れて、お出迎えの準備をしております。ほのかな香りが漂い、ゆったりした気分を味わって頂けると思っております。また、香りには認知症状を緩和するものも有ると言われております。色々な効果を期待して、これからも少しずつ香りのバリエーションをご用意し、皆様の憩いの場にと、お役に立てるデイサービスになっていければと思っております。

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明月
春を満喫。ポピー花見ドライブ!

 グループホーム明月は、五月二十八日に、ポピーの花見ドライブに行ってきました。その日は、利用者様の普段の行いの良さからか、晴天に恵まれ、絶好の花見日和となりました。グループホームから出発する段階から、皆様車の中で満面の笑顔。目的地の榛東のポピー畑に到着するまでに、車の中で話に花が咲きました。いよいよポピー畑に到着。一面に咲き誇るポピーに利用者様皆様大喜びです。ポピー畑の中を歩いたり、ポピーをバックに写真を撮ったりと皆さまポピー畑を満喫されていました。帰りの道中では「また来年も行きたいね」と皆様口々におっしゃっていました。これからも季節を感じられるドライブなどのイベントをどんどん行っていきたいと思います。

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通所リハビリ
一年間の努力の結晶

 五月十七日~十九日の三日間、県庁一階ロビーで開催された年に一度の「老健作品展」の見学に出掛けました。通所リハビリでは、年間を通してレクリエーションの時間に、季節の作品やアイデアをこらした作品作りに取り組んでいます。その成果を発表するのが老健作品展です。毎年、この日を心待ちにしている方も多いと思います。今年の作品展にはなんと!「ぐんまちゃん」と「小松姫」のゆるキャラも登場。会場を盛り上げていました。ぐんまちゃん、小松姫との記念撮影では笑顔いっぱいでした。創春館の今年の大作は「チューリップのお花畑」です。一本一本丁寧に布で仕上げたチューリップ。手作りの花壇に一斉に咲き並んだ風景はみごとでした。その他、墨絵や粘土細工、ペーパークラフトなど、たくさんの作品を出品しました。ご自身の作品を確認した後は、他の施設の作品も見学し、みなさんよい刺激を受けて帰りました。 見たこと、聞いたことを糧に今日からまた楽しい作品作りに励んでゆきたいと思います。

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GHゆめさき
二〇一六家族旅行

 グループホームゆめさきでは、五月二十九日に家族旅行として伊香保へ行ってきました。水澤観音で参拝しケアセンター明月にてバーベキュー。普段あまり口にしない厚いステーキやいろんな種類の焼肉を堪能しました。昼食後は班に分かれて自由行動し榛名湖、買い物巡りと足湯班に分かれました。足湯では、「熱い!」とおっしゃりながらもご家族と笑って話をしながら楽しまれていました。榛名湖では自然を感じながら、湖畔の宿を熱唱してきました。美味しいものと自然を感じられた旅行でした。また来年も、楽しんで頂ける旅行が出来ればと思います。

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星辰の家
利用者様の夢を叶えましょう

 星辰の家では、五月に利用者様の希望を叶えるイベントを行いました。四月初旬から五月の中旬頃まで初の試みで、赤堀のせせらぎ公園近くの川の鯉のぼりを見学に出かけました。少し遠かったのですが、「どこかに行きたい」と言われる利用者様に後押しされ出かける事にしました。ゴールデンウイークは晴天の日が少なかったのですが、沢山鯉のぼりが泳いでいて、手作りのものもあり、「すごいねぇ」と話しておりました。帰りの車中では「楽しかったね」「また見に来たいね」と、皆様喜んでおりました。最終日は、鯉のぼりが片付いてしまっていたというアクシデントがありましたが事故無く行って来られて良かったです。鯉のぼり見学の他にもいくつかイベントを考えていましたが、利用者様より「うどんが食べたいね」や「バラ園に行きたいね」と希望がありましたので、おやつ作りとしてうどん作りをして食べ、天気の良い日にバラ園に出かけました。うどん作りは、さすが女性の利用者様は皆様経験があり、それぞれ作り方があるようでした。材料は何が必要か教えてもらい買い物へ行き五月二十七日にうどん作りを行いました。おやつに食べられる様に午前中から準備を始め、最初は「作り方を忘れちゃったよ」と言って中々手を出してくれませんでしたが徐々に手を出しはじめ手際よく作り出してくれました。「足で踏んだ方がいいんだよ」「踏む時は、まわりながら踏むんだよ」と普段レク等でも消極的な利用者様が積極的にうどん作りに参加してくれました。生地をねかし昼食後より生地をのばし始めましたが体が覚えている様子で手際よくのばしてくれました。コシがあり切り分けるのに時間が掛かってしまいましたが上手に出来ました。その間に職員が天ぷらを揚げ、天ぷらうどんが完成しました。利用者様からは「美味しく出来たね」と好評でした。「今度は煮込みがいいね」と次回の約束をして終了しました。これからも星辰の家では利用者様の希望に沿って楽しめる様にイベントを充実して行きたいと思います。

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あかしあの里Ⅲ
ガンバレ!熊本!!

 四月に大地震に見舞われた熊本を応援するため、みなさんに応援旗を作って頂きました。メッセージやイラストが描かれた旗の色塗りをして頂こうとしましたが、最初は「どうすれば良いか分からない。」「やりたくない。」と言われる方もいらっしゃいました。しかし、いま熊本で大変な状況の人たちがいることを説明すると、みなさん真剣な表情で色塗りをして下さいました。普段のレクでは決して塗り絵をされない方も、熊本のためにお手伝いをして下さいました。みなさんの応援する気持ちは必ず熊本に届くと思います。

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しらさぎ
喜び多いイベント

 グループホームしらさぎでは、五月のイベントとして、誕生日会、母の日&端午の節句、おやつ作りを行ないました。お誕生日会では九十八歳を迎えられた入居者様の前に大きなケーキを用意し、一生懸命にローソクの火を吹き消す姿に感動しました。他の利用者様も「もう少し…」と応援して下さいました。九十八歳すごいねと皆さんとても驚かれていました。とても心温まる穏やかな誕生日会になりました。十五日には、少し遅い母の日&端午の節句のお祝いをしました。職員が手作りした割箸のカゴの中に入っているプレゼントに喜ばれていました。その後、皆さんで歌を唄い、途中涙ぐまれている方もいらっしゃいました。イベント後、プレゼントのカゴを嬉しそうに自室に持ち帰っていました。おやつ作りでは、よもぎ大福、まめ大福、蒸しパンとたくさんのおやつを作り大きな口を開け、美味しそうに召し上がっていました。これかも心暖まるイベントが出来たらと思います。

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あかしあの里Ⅱ
いつもありがとうお母さん

 五月八日あかしあの里Ⅱでは母の日のイベントを開催しました。入居者様に花束を贈り、職員が用意した「ありがとうのメッセージカード」と共に記念撮影会をしました。そこでは笑顔が見られたり、少し恥ずかしそうだったりと、様々な表情がみられていました。そのひと時は皆さん楽しそうにされていました。男性入居者様は少し寂しそうにされていましたが、来月は、父の日に沢山のお祝いしたいと思いますので、ご心配なく。次回も楽しいイベントを考えていますので楽しみに待っていてくださいね。

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あかしあの里Ⅰ
楽しいお誕生日会

 あかしあの里Ⅰでは五月六日に五月生まれの入居者様のお誕生日会を行いました。まず入居者様皆様、スタッフによるバースデイソングでお祝いし、誕生日の色紙、プレゼントの贈呈をさせて頂きました。入居者様からも「おめでとう」とたくさんのお声も頂き、笑顔で記念撮影をしました。その後は皆様にバースデイケーキを召し上がって頂きました。皆様ケーキに夢中でフロアーは静まりかえりましたが、「美味しい」と笑顔でお誕生日会を終えることが出来ました。これからも毎年喜んで頂ける楽しいお誕生日会にしていきたいと思います。

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クリニック通所リハビリ
復興応援!頑張れ熊本!

 クリニック通所リハビリでは、熊本地震で被害に遭われた方々の復興を応援するために、横断幕をつくりました。「復興」という文字の周りに利用者様のご協力を得て、手形をつけてもらいました。また、各サービスの利用者様と合同にて、六月一日に「ふるさと」の歌のビデオレターにも参加してもらいました。この応援で、熊本の皆様に少しでも元気を届けることができれば嬉しいです。

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ゆめさきDS
そよ風の中でつつじドライブ

 DSゆめさきでは五月に入ってすぐ、つつじの花を見に赤城神社の参道へドライブに出掛けました。つつじの花はピンクや白・紫色と色々な色を付けますが、赤城神社に咲くつつじの花は、燃えるような赤い花びらです。五月のさわやかな青空の下、赤い花びらがより映えて見えました。高原のそよ風を受けながら、新緑のマイナスイオンを感じます。そのような中、みんなで飲むお茶は、いつも以上においしく、笑顔があふれ、好評でした。次は、六月のあじさいドライブを予定しています。

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療養棟二階
楽々簡単!芋団子

 療養棟二階では、五月十一日におやつ作り「芋団子」を行いました。芋団子の作り方は簡単で、皮を剥いたサツマイモを蒸して柔らかくする。柔らかくなったサツマイモを潰してから一口大に丸める。きな粉と砂糖を一対一の割合で作って丸めたサツマイモを転がして(又は、まぶして)出来上がり。利用者様の方達は、おやつの作り方を聞いてから「簡単そうだね」「早く作ろう」などの声がありました。各テーブルに分かれて作業し、男性の利用者様は不器用ながら団子を丸め、片手しか使えない方も一生懸命団子を丸めていました。手の上に何も物がないのに、皆さんの真似をして団子を丸めている様子も見られていました。団子は、大中小と大きさは異なっていましたが、皆さん楽しそうに作っていたので良かったです。出来た団子を召し上がって、「美味しい。」「きな粉はもう少し甘くしてほしい、甘さが丁度いいね。」「口が渇くからお茶が飲みたくなる。」など。各テーブルから聞かれていました。今回は芋団子の中にあんがなかったので次回作る時にあんを入れてもいいのかと思いました。おやつ作りが簡単だと手が不自由な利用者様も出来るので今後も楽しんでもらえるように計画して行っていきたいと思います。

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療養棟三階
感謝・感動のお誕生日会

 五月はお誕生日者が三名いらっしゃり、職員と皆さんでお祝いしました。誕生日者三名の中には、百三歳になられる方もいらっしゃり他利用者様も驚かれていました。職員の出し物として、五月にちなんで「ちからたろう」の紙芝居、「金太郎」の合唱、他利用者様二名による歌のプレゼント、誕生日者三名の生まれ年の出来事のクイズを行いました。「金太郎」の合唱では、職員手作りのお面を頭にして頂き皆さんで歌いました。お面を気に入り離さない利用者様もいらっしゃり、皆さん楽しそうに歌っていたのが印象的でした。また、利用者様二名による歌のプレゼントでは元気いっぱいに歌って下さり、とても盛り上がりました。クイズでは、今となっては当たり前にあるものが無かったり皆さん驚いたり笑ったりと楽しまれていました。会の最後は、医院長先生がお祝いの歌を歌って下さり、誕生日者の方々はとても嬉しそうでした。来月も、誕生日者の方と他利用者様に楽しんで頂けるよな会が出来るよう考えていきたいと思います。

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春らんらん
笑いヨガ慰問

 五月十三日に、群馬ラフターヨガクラブの皆様が、慰問に来て下さいました。今回で三回目という事もあり、利用者様も手慣れたものです。皆さんで、一つの大きな輪になり、まずはお腹の底から「わっはっはー」と、ひと笑い。体も積極的に動かし、体操しながらまた大笑い。「笑うだけでも運動になるね。」「こんな機会でもないと、大笑いしないもんなぁ。」「たくさん笑って、体が熱くなったよ。」など、皆さんとても楽しそうに、「疲れたぁ~。」とまた笑顔。「やったぁ、やったぁ、いえ~い」と、春らんらんが、とても大きな笑いに包まれた一日でした。

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朱雀の家
鯉のぼりドライブ

 こいのぼりドライブ 五月五日の端午の節句を前に、吉岡町役場近くに飾られているこいのぼりを見学する為ドライブへ行ってきました。片道三十分ほどの所にある吉岡町役場のすぐ隣にある公園には、いくつものこいのぼりが飾られ風が吹くと大きな体をゆらして泳いでいました。春から夏に移り変わるゴールデンウィーク前のこの時期、さわやかな風の吹く公園でお茶を飲みながら楽しく記念撮影をしたりお話をしたりしてきました。またある日は、公園に遊びに来た一般の方とお話しする機会があり、ベビーカーに乗っていた小さな子を見ると目を細めて笑顔で話しかけている姿が見られました。五月下旬になってからは気温三十度を超す夏日があり、外出するには不向きな気候になってきていますが、心地よくドライブに出かけられた絶好のタイミングだったと思いました。

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今月のイベント

☆涼風の家☆
6日 お誕生日会外食ツアー
16~23日 紫陽花見学ドライブ
未定 おやつ作り

☆わきあいあい☆
16~18日 あじさい花見散策

☆明月☆
10日 地域サロン交流会
20日 父の日イベント

☆通所リハビリ☆
4日 富士見ハーモニカ教室
 7日 水野先生のハーモニカ教室
11日 アロハエンジェルス
13日 アンサンブルそよ風
14、15、23日 お誕生日会
20日 父の日イベント
25日 ちぎり絵教室

☆GHゆめさき☆
9、14日 お誕生日会
19日 父の日イベント
25日 外出(紫陽花)

☆星辰の家☆
6日 お誕生日会外食ツアー
16~23日 紫陽花見学ドライブ
未定 おやつ作り

☆あかしあの里Ⅲ☆
10日 パンバイキング
15日 手作りおやつ
未定 あじさいドライブ

☆しらさぎ☆
中旬 おやつ作り
下旬 あじさいドライブ

☆朱雀の家☆
9日 ベトナムの料理教室
18日 歌謡ショー
25日 お菓子作り、慰問

☆春らんらん☆
8日 お誕生日会(演歌慰問)
16日 父の日イベント(ともしびコーラス慰問)
21、22、24、28、29日 あじさいドライブ

☆あかしあの里Ⅰ☆
上旬 バラ園外出
下旬 あじさい見学

☆あかしあの里Ⅱ☆
初旬 バラ園見学
6日 お誕生日会
19日 父の日

☆ゆめさきDS☆
7、8日 映画上映会
 9日 久保さんのカラオケショ―
10、11日 おやつ作り
13,14,17,18日 紫陽花ドライブ
22日 フラサークル・リノ慰問
16、24日 お誕生日会
20日 父の日イベント
21日 フォークダンスクラブ慰問
23日 富士見民謡会

☆療養棟二階☆
1日 買い物ツアー
 8日 バラ園散策
22日 おやつ作り&父の日
29日 お誕生日会

☆療養棟三階☆
1日 買い物ツアー
 8日 外出ツアー
16日 おやつ作り
23日 お誕生日会

 

院長先生の豆知識

ラマダン(断食)と食欲について

 六月現在、世界中のイスラム教徒は年に一度のラマダン(断食)の行に入っています。約一ヶ月の間、日の出から日の入りまで飲食のできない生活となります。インドネシアから来た若い女性スタッフも行っています。夕方頃には口が渇いて辛い様ですし、日頃の笑顔も心なしか少なくなっています。胸が痛みます。若い二人が物心ついた頃から実践してきたであろう歴史を振り返り、宗教というものの力に改めて驚かされます。断食する事にどういう宗教的意味があるのだろうと考えてみました。現在の日本では空腹を我慢する事は少なくなりました。子供であれば、食べなさい、と、食べ物を強要されるのですから、我慢のしようもありません。現在の子供達には、戦後私達が味わったバナナの味は理解不能でしょう。又、太ってしまって何とか食べ物を少なくしようと努力している人が沢山いますが、食欲を抑えつける事は困難なようです。食欲というのは生きる為の根本的な要因の一つなのですから、死ぬ覚悟が必要です。「私達はどうしてお腹が空くのか」という研究には長い歴史があり、現在ではそのメカニズムの全貌が明らかにされつつあります。「お腹が空いた」という感覚は日々の生活では、血液中の血糖の変動に左右されます。食後の満ち足りた感じというのは、血糖が上昇し、脳に満足感が与えられる事により生まれているのです。この満足感を過度に追い求める事が、脂肪の蓄積につながります。人間の身体は、一旦貯め込んだ脂肪はなかなか減らさないというメカニズムが働いています。身の回りを見渡しても、余分になったものを整理するというのは決断と勇気がいりますね、減量もまったく一緒です。脂肪細胞が「私がいつか必要になる時(食べられなくなった時)が来るかも知れないから、とっておいて下さい」と、つぶやいているのです。余分だと思っている脂肪細胞にも立派な言い分があるから「分かっちゃいるけどやめられない」のです。一方で介護現場では、食欲がなくなったお年寄りの方々への食事介助に苦労しているという現実があります。私達でも、さあ美味しいものを食べるぞという時には表情はイキイキしていますね、頭がさえている時と食欲についても調べられていて、頭がスッキリした時にこそ食欲を感じられるようです。高齢になると頭がスッキリする時間が少なく、食欲も感じなくなるようです。食欲にはスッキリした頭の働きも必要です、運動した後には頭もスッキリしていますね。ラマダン(断食)中のイスラム教徒は、夜から明け方にかけて一日分の水と食料を補給することになります。一気に血糖が上昇する夕食は格別のものになるでしょうね。一ヶ月に亘るラマダンが終わると、お祭り騒ぎ(ちょうど私達の正月のように)が一週間程続きますが、ひもじい思いを耐えた喜びが爆発するようです。「これがあるからラマダンはやめられない」といった喜びでしょうか?それ程食欲が満たされる喜びは大きく、生きる為に人間はそのように作られているのです、したがって、大切な事は、いかに食べられる状況にあっても、自分の満足感に抑制をかけるという事なのです。日々の生活の中では、急激な血糖上昇を抑制する事が大切です。直接の糖、炭水化物等を控える事です、そうした日々の努力により、長期的には余分な脂肪を身につけない事になるのです。食欲の抑制の訓練という点では、ラマダンというのはとても貴重な体験だと思います。貴重な体験をさせるありがたい教えという事でイスラム教が発展したのかも知れません、常に自分の体型を省みながら食欲をコントロールするというのが、ラマダンのような習慣のない日本の人々に課せられた課題だと思います。

 

文芸作品

 最近は 年金減って 不安増す
 春風に 出かけてみたい 友の家
 一日の 余白に趣味の 絵を描く

菅野 邦夫 様

 

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嶋田 登久子様

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鈴木 福一様

 

「花祭りによせて」

 四月八日花まつりの思い出。小学校三・四年の頃こと、近くにある日蓮宗のお寺に甘茶を貰いに行った。この日はお釈迦様の頭に甘茶をかけてお祈りする日である。お年寄りや病人に盃で差し上げて喜んでもらった。幾度となく貰いに行きお寺の主に飴玉と鉛筆をごほうびにいただいた。中部日本新聞や瀬戸郷土新聞に載り公立陶生病院からの表彰も受けた。
 私は母の教育で「人に尽くしなさい。人の嫌がることをしてはいけません。」と教えられた。五年生の時名古屋駅から尾鷲に行くときに置き引きにあった。そんな犯罪があることも知らずひどい目に合って涙ながらに尾鷲に着いた。手ぶらで来た無礼はきっといつか埋め合わせすると誓った。五年生から新聞配達が許され、もらったお金で牛豚肉を送った。とても喜んでもらいやっと肩の荷を下すことができた。

小澤 道治様

 

リハビリコラム

アームスリング作り

 創春館療養棟二階では、入所者様にリハビリの一環として手芸や作品作りを提供しています。今回は、裁縫が得意な利用者様に、アームスリングを作って頂きました。アームスリングとは、首から腕にかけて麻痺した腕を固定、保護する為の道具です。柔らかく縫いやすいタオルを使い、針やハサミの使用に危険がないよう注意し作業を開始しました。最初は苦戦しましたが、慣れてくると三十分ほどで一本を完成させることができるようになりました。合計、五本完成し使わせて頂いています。今後も、利用者様の特技を活かした活動を提供し、生活を楽しんで頂けるようお手伝いをしたいと思います。

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作業療法士  加藤 卓也

 

編集後記

 皆さん今月号はいかがでしたか。六月に入り梅雨入りのニュースが聞かれる今日この頃です。群馬県での梅の産地では、収穫が始まる頃でしょうか。今年度私は委員長をすることになりました。皆様にとって、収穫のある「さんぽみち」にしていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

あかしあの里Ⅱ  樋熊 邦明