平成28年8月号

久慈浜海水浴・那珂湊市場の旅!

・各事業所便り

・行事予定

・院長先生の豆知識

・文芸作品

・リハビリコラム

・編集後記

 

久慈浜海水浴・那珂湊市場の旅!

ようやく梅雨も明けた七月三十一日に、職員旅行で茨城県の久慈浜海水浴場に海旅行へ出掛けてきました。六時十五分に約五十名でバスに乗り、ぽらりすより出発。バス内では院長先生のクイズ大会や自己紹介などあり、とても楽しい時間を過ごしながら九時三十分頃海へ到着致しました。海に近づくにつれ、職員の子供の『海、何処?』『海だ~!』と、嬉しそうな声が聞こえてきました。天気予報は曇りでしたが、皆さんの日頃の行いが良いせいか、やや風が強めでしたが、晴れて気温も丁度良い海日和となりました。浜に着き、手慣れた手つきでテント設置、ビニールシートを敷き拠点を作りました。浮輪を膨らまし、水着に着替えていざ海へGO!!海の中はややひんやり感じられましたが、子供達は次々に海に飛び込んで行きました。そのうちに院長先生も海パン姿になり、海へダイブ!次第に太陽もカンカン照りになり、砂浜は足を着けられない程の熱さになっていました。しばらくすると院長先生が「誰か、バナナボート行かないの?」と。周りは一瞬静まり返りましたが、立候補者が次々と。計五名の勇士が集まり、バナナボートに挑戦しました。始めは男性チーム三名が行ない、ずいぶん沖の方まで行かれた時に浜で、帰りを待つお子様が、「パパ~、パパ~」と心配そうに叫んでいました。しばらくして戻って来ると、三人共疲れた表情で、「四回も転覆した。」と言っていましたが、とても楽しかった様子でした。次は女子チームが行ない、女子チームは一回しか転覆しなかったとの事で、バランス感覚がいいのだなと感じました。帰り間際に急に雨が降り出し、バスに戻るのが遅れた職員はまた海に入ったのかなと思うほどずぶ濡れになっていました。その雨も十分程で止み、まさにゲリラ豪雨という感じでした。久慈浜より四十分程バスに揺られ、次の目的地の那珂湊おさかなセンターに到着。森田水産の食事処にて食事となりました。新鮮な魚介類を使用した海鮮丼などを食べ、皆さん大満足。その後は各自自由行動となり、家族・各部署へのお土産を購入していました。集合時間となり那珂湊おさかなセンターをあとにし、茨城にサヨナラを告げて再び二時間程バスに揺られ、無事帰る事ができました。帰りのバスの中、院長先生より「来年もまた海旅行へ行こう!」との約束がありました。とても充実した中身の濃い夏の一日となりました。

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今月の事業所便り

涼風の家
大盛況の涼風祭

二十三日、涼風の家では夏の一大イベント『涼風祭』を行いました。当日は天気も良く、名倉院長をはじめ、区長さんや社協の所長さんなどの来賓の方々、更には地域の方々や入居者様のご家族の皆さんに大勢集まっていただきました。管理者のあいさつから始まり、まずは職員総出で頑張った手作り料理でおもてなし。院長先生の発案で職員の紹介が始まり、お食事が終わると職員による余興タイムの始まりです。男性職員による「ヒゲダンス」が始まると会場は一気にヒートアップ、職員の強制参加や果ては院長先生や来客の方の飛び入り参加まであり、大いに盛り上がりました。続いて、夏と言えばスイカ割り!という事で、法人の畑でとれたスイカを使って、入居者の方に参加していただき、最後は管理者が頭で割るという力技で締めくくりました。その後、カラオケ大会では忘年会の一発芸の「千の風になって」も飛び出しましたが、あまりウケず一時はどうなる事かと思いましたが、来客の皆様の熱唱と院長先生の「祝い酒」で大いに盛り上がり、最後はのこぎり演奏つきの「ふるさと」大合唱で無事に幕をとじることが出来ました。皆さんお忙しい中、本当にありがとうございました。来年は涼風の家創設十周年になるので、もっと皆様に楽しんでいただけるような『涼風祭』にしたいと思います。

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わきあいあい
七夕イベントでほのぼの

デイサービスわきあいあいでは、七月七日、八日に七夕祭り見学へ出掛けました。久々の前橋の町へ出掛けて町並みも、昔とずいぶん変わったと驚く利用者様もいました。九日は、あいにくの雨の為、室内で七夕の短冊を作ったり、おやつ作りをしました。短冊に利用者様は、「長生きできますように!」「いつまでもデイに通って来られますように!」スタッフは、「めさせマイナス五㎏!」「美味しいものが食べたい!」と願いを書きました。おやつは、皆で作ったフルーツゼリーを召し上がりました。ほのぼのとした、七夕イベントとなりました。

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明月
梅雨の晴れ間のおいしいイベント

今年は梅雨が長く、何かと気分がすっきりしない、食欲が出ない等の利用者様の声を聴く事が多かったですね。しかし明月の利用者様の楽しみのイベントの一つ、流しそうめんが七月二十、二十八、二十九日に(二十日は、合同にて)実施されました。デイサービスのご利用者様も全員が参加できるように、三日間の日程にて九十八%の利用者様が青竹にゆっくり流れるソーメンを、梅雨の晴れ間の水の音と季節の薬味にて、また青竹の香りに食欲が増進し食欲不振の利用者様も、笑顔で遠慮しながらも「もう一つ、そうめんを流してほしいな」の声を聴くことが出来ました。又、男性のご利用者様は、東北の椀子そばを思わせるような、箸さばきと、リズムで楽しいイベントが出来ました。今後も楽しい・おいしいの声が聴けるようなイベントを計画したいと思います。

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通所リハビリ
恒例の七夕の会

七月七日、通所リハビリにて恒例の七夕の会を開催しました。皆様の願いを載せた短冊で豪華に飾った笹を主役に据え、クイズにパントマイム、落語と芸達者な職員の愉快なステージが場を盛り上げました。中でも男性職員が披露した腹芸は会場の皆さんを笑いの渦に巻き込みました。(今回見逃した方は必見ですよ!!)そしてチーム対抗の流れ星ゲームでは参加者全員が一丸となって白熱した戦いを繰り広げました。残念ながら当日の夜には星は見えませんでしたが、会を通して皆様の心の中に短冊に寄せた願い・新たな目標と、お星様のように光り輝く元気の源が宿って下さったことを心から願っています。>

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GHゆめさき
七夕交流会に参加して

七月七日、七夕当日。ぽらりすこども園にて七夕交流会に参加させて頂きました。利用者の皆さんは楽しみにされており、子供たちの姿が見えると、「可愛いね」「あんなに小さい子まで居るね」などと、口々にされていました。会が始まると、ニコニコと子供たちの出し物に目を向けていました。あっと言う間に会も終り、皆さん名残惜しいようでした。毎年の楽しみな行事の一つでもあるので、続けていけたらと思います。

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星辰の家
七夕飾りコンクール入賞!

はじめにご報告させて頂きます。

星辰の家では、七月七~十日に開催された前橋七夕まつりの七夕飾りコンクールに作品を出品し「群馬県商工会議所連合会長賞」という大変名誉な賞を頂く事が出来ました。来年も引き続き更に上の賞を目指し、利用者様と職員が一丸となって良い作品を制作して行きたいと考えております。続きまして星辰の家では、七月二十二日の昼食時「流しそうめん大会」と題しまして、利用者様と当日勤務の職員全員参加で流しそうめんを行いました。メニューとしては、流しそうめんの他にいなり寿司とおにぎりを用意し、利用者様には心行くまで流しそうめんを堪能して頂きました。ある利用者様は、ちょうど面会に来られたご家族に対して、「私が一番食べたんだよ」と自慢をするようにニコニコと話され、他の利用者様についても皆さん大変喜ばれた様子でした。昼食時の短い時間でしたが、利用者様・職員共に楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

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あかしあの里Ⅲ
短冊に願いを込めて

 七月七日、七夕を行いました。事前に書いて頂いた短冊を折り紙で作った七夕飾りと一緒に飾りました。「幸せが続きますように」や「健康でありますように」など、皆さん思い思いの願い事を短冊に書いてくださいました。七夕の思い出を伺うと、昔おじいさんと星を眺めたことを話して下さる方もいらっしゃいました。「美味しい物が食べたい」と書かれた方は、昼食の太巻き寿司を召し上がり早速願いが叶ったと、とても喜んでいらっしゃいました。皆さんの願い事がちゃんと届いて、叶えられることを願います。

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しらさぎ
楽しい七夕見学

グループホームしらさぎでは、七月八日に前橋七夕祭りに行って来ました。その日は朝から雨が降りそうでしたが利用者様の普段の行いが良いのか、絶好の晴れで七夕祭りに参加出来ました。皆様車中では、模擬店は何があるのかな?と会話も弾み満面の笑顔でした。会場では他の施設の作品を見て「すごいね、綺麗ね」と眺めていました。その後、色々散策をした後にお好み焼きを買って、昼食は外で食べました。『久しぶりに外で食べるのは気持ち良いね」といつもより会話をしながら皆様美味しそうに食べていました。帰りの車中では「また、行きたいね」とおっしゃっていました。これからも季節を感じられるイベント、ドライブなどをどんどん行っていきたいと思います。

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あかしあの里Ⅱ
短冊に込めた願い

 あかしあの里Ⅱでは七月七日に七夕会を行いました。事前に利用者に願い事を伺い短冊に願い事を書いたり、ちょうちん、ふきながし、紙ごろも飾りを笹の葉に吊るしました。願い事の多くは「健康で過ごせますように。。。」でした。全員で七夕の歌をうたったりゲームをしたり、おいしいお寿司を召し上がり楽しい時間を過ごす事が出来ました。これからも皆様に喜んで頂けるイベントを企画したいと思います。

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あかしあの里Ⅰ
久しぶりの七夕祭り

あかしあの里Ⅰでは、七月八日に七夕祭り見学へ行ってきました。久しぶりの街中に「久しぶりに街の中に来たよ」「お祭りだから賑わってるね」など周りを見渡しながら足取りも軽やかで、色々な作品を見ながらも「みんな手の込んだの作ってるねー」「すごいねー」など楽しそうでした。中には吊るし飾りに手を伸ばし「届いたー」と喜ばれている入居者様もいらっしゃいました。また、屋台で食べ物など買うことができませんでしたが散策をし、帰ってこられた時には「すごかったよ」と興奮気味に色々話してくださいました。また喜んでいただける行事など考えていきたいと思います。

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クリニック通所リハビリ
頑張っているでしょう(賞)

 お仕事もされ、とても活動的な生活をされていた方が転倒による骨折をしてしまい、当クリニック通リハを三月からご利用されています。現在、八十九歳です!新しい情報を取り入れ、学んでいく姿勢を常にお持ちで、「やればできる」この言葉を背中から感じられます。(「歳だから・・」と発している四十五歳の自分を反省します)現在は、今までしたことのない手芸作品に次々と取り組まれています。ただ今、三作品目です!そのパワーを私達、職員も見習っていきたいと思います。

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ゆめさきDS
七夕飾り作りを楽しみました

 前橋七夕祭りに行ってきました。「今年は知事賞がとれますように」と願いを込めながら、七夕飾り作りが始まりました。「どんな感じに作ろうか?」と相談しながら、皆様一生懸命に七夕飾り作りに取り組んで下さいました。午後のレクレーションの限られた時間になかで、「ゆめさきの七夕飾り」を作製しました。毎年、七夕祭りドライブは楽しみにされている中の一つで、オリオン通りに飾り付けした作品をみて、「いい飾りが出来た」「苦労して作ったもんね」と嬉しそうに見学されていらっしゃいました。他施設の立派な作品も見ながら「来年はこんな物を作ってみようか」と来年に向けての参考にしながら、時間の許す限りお祭りを楽しんできました。ちなみに、ゆめさきは今年も「参加賞」でした。

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療養棟二階
美味しいおやつ作り

療養棟では七月十三日におやつ作りを行いました。今回は浅漬けとフルーツポンチを作りました。浅漬けには今が旬のミョウガを加えてみました。利用者様からはここにいると何が今旬なのか分からなくなっちゃうね~との声も聞かれ、これからはその時々の旬のものを取り入れ、季節を感じてもらえたらと思いました。

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療養棟三階
一番の喜び

 療養棟三階では七夕のイベントを行いました。皆様に聞いたり書いて作った短冊の願いを伺ったところ、健康に関してのお願いが多く見られていました。これといったお願いが数えられる位で大きなお願い事はなく皆様が幸せに過ごされていることに、一番の喜びを感じました。織姫と彦星の遠距離恋愛の説明だったり、節句の言われだったりお話しする事がいっぱいでしたが、興味を持って聞いてくださいました。七夕の日は雨が降りやすいと言われていますが、まずは短冊にお願いして無事に織姫と彦星が会えることと、皆様が健康でいられますようにお願いして閉幕しました。暑い日が続く季節になりますが、体調を崩さない様ご注意ください。

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春らんらん
七夕祭り見学ツアー

 七月七~九日の三日間、前橋七夕飾り見学ツアーに行って来ました。春らんらんの作品を見つけると、「あった、あれだよ!」と大興奮。皆様に一生懸命作って頂いた七夕飾りは、色鮮やかで、とてもきれいに飾られていました。「部屋の中だと大きいけど、外に飾ると小さく見えるわね。」「私が作った所はどこかしら?」と、皆様真剣にたくさんの七夕飾りを見学しながら歩いたり、屋台をのぞいたりと、七夕祭りを楽しみました。「他の所も工夫してあって、すごいわね。」「いっぱい飾ってあったけど、春らんらんの七夕飾りが一番きれいだよ。」と、とても嬉しい言葉もいただけました。優秀賞に輝いたのも、皆様が頑張って作ってくれたおかげです。来年も素敵な七夕飾りを一緒に作り、さらに上の賞を目指したいと思いました。

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朱雀の家
楽しい七夕祭りドライブ

梅雨に入り、気温の変動が大きくなる中、朱咲では七月六~七日にかけて七夕祭りドライブに出かけました。約二ヵ月前から前橋七夕祭りに出展する作品を作成し始めました。今回の作品は、お団子のように縦に並べ上から、くまモン、「絆」、ぐんまちゃんという形で吊るしました。利用者様と一緒に作成するなかで「出来てきたね」「たくさんお花を作ったね」と達成感や喜びを共感出来ました。ドライブで出かけた時はジメジメした天気でしたが、会場に着くと沢山の作品が飾られていて、アーケードの中では風が吹いていて爽快感がありました。「大きいね」「きれいだね」と利用者様が喜ばれ、思い出に残る七夕祭りドライブになりました。

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今月のイベント

☆涼風の家☆
10、20日 お誕生日会
17日 よもぎの会慰問
20日 くらぶち夏祭り見物

☆わきあいあい☆
8~13日 赤城山散策

☆明月☆
21日 流しそうめん
下旬 ハワイアンフェスティバル

☆通所リハビリ☆
2~4日 納涼祭
 9日 晃峰会
18、19、22日 お誕生日会
20日 まむれ太鼓

☆GHゆめさき☆
15日 おはぎ作り
19日 お誕生日会
28日 家族会 納涼祭
未定 流しそうめん

☆星辰の家☆
28日 納涼祭
未定 お誕生日会・おやつ作り

☆あかしあの里Ⅲ☆
1日 流しそうめん
12日 お誕生日会
16日 花火大会
25日 手作りおやつ

☆しらさぎ☆
中旬 お誕生日会
下旬 おやつ作り

☆朱雀の家☆
1日 流しそうめん
25日 スイカ割り

☆春らんらん☆
15日 おはぎ作り
31日 ハワイアン慰問&お誕生日会

☆あかしあの里Ⅰ☆
5日 外食&ドライブ
26日 納涼会

☆あかしあの里Ⅱ☆
2日 流しそうめん
5日 スイカ割り

☆ゆめさきDS☆
3日 お誕生日会
 8、9日 流しそうめん
18、19日 おやつ作り
22、23日 上映会
24日 久保さんカラオケショー
27日 納涼祭

☆療養棟二階☆
3日 買い物ツアー
17日 夏祭り
24日 お誕生日会

☆療養棟三階☆
3日 買い物ツアー
10日 ドライブツアー
11日 おやつ作り
18日 夏祭り
25日 お誕生日会

 

院長先生の豆知識

「熱中症と手足の血液循環」

 前回この欄で汗にまつわる話を書きました。汗というのは、自律神経の働きによって体温を調節しているもので、上手に汗をかいて身体を冷やし身体の大切な部分(脳、心臓、内臓等)の血液の温度を一定に保つ事が大切だという話でした。そうすると手足の温度についてはどうなるんだ、手足は大切ではないのか、という話になりますね。実際のところは、手足は失っても生きていける訳で、生きていくという意味では、手足は、大切な部分を守る為にあると考えてもよい様な存在かも知れません。凍傷で手足が腐っていく状態を考えてみたら、その事がよく分かりますね。従って、残酷な言い方かも知れませんが、機能を果たせない手足は、大切な部分にとって、むしろ害になる存在かも知れません。例えば、寒い中じっとしていると、手足の筋肉によって熱が作り出せない訳ですから、手足に血液を流す事は、血液を冷やすだけの事になり、大切な部分にとっては大いなる脅威となります。その為、身体はなるべく手足に血液を送らないようにするのです。暑い時にはどうするかというと、できるだけ手足に血液をまわし、外の冷却効果を利用しようとします。暑い時には、冷たい物に触れたり、涼風や、扇風機の風に何とも言えないさわやかな喜びが感じられますね。あれは多分大切な部分(生命)の喜びに通じるからではないでしょうか。そして、汗は最も効果的な冷却装置です。熱中症とは、この手足に血液をまわし、血液を冷却するシステムが壊れ、大切な部分の温度調節がうまくいかなくなった状態です。前回、できるだけ汗をかかせようとする保育園の話をしましたが、温度調節の冷却システムには訓練が大切で、一旦このシステムが完成した大人でも、体調、環境によって狂う事があります。高齢になるとますますこのシステムが働きにくくなります。そうして熱中症になるのです。効率よく血液を冷やす為には、効率のいい血液循環が必要だし、効率よく汗をかく為には、効率のいい自律神経の働きが大切です。手足の血液の流れというのは、大切な血液の流れの補助的な役割を担っているのです。

 熱中症が危険なのは、これが熱中症だという決定的な症状がないからです。診断がついたら重傷で死に至るというケースも多くあります。頭がボーッとする、何となくだるい、気持ちが悪い、頭痛がする、お腹が痛い、吐き気がある、などの症状が初期症状として挙げられていますが、誰でも調子が悪い時には起きそうな症状です。ところが熱中症の場合、それらの症状は大切な部分(脳、心臓、内臓等)全体が不調で起きている訳ですから、単なる風邪等とは違う重篤感がある筈ですが、そこを見逃す事が多いのです。熱中症の場合、大切な部分が熱によるダメージを受けないよう、脳や胃腸に行く血液を減らします。それが熱中症の初期症状として現れます。当然のことながら、減った血液の分は手足に回り、冷やされなければならないのですが、そこのところが破綻した時に、大切な部分も破綻し、重篤な状態となるのです。したがって、熱中症対策としては早めの対策が大切で、暑さにやられたと感じたなら、熱中症と考えていいんです。早目に身体の中から外から冷やすんです。

何を当たり前のことを、と言われるかも知れませんが、大切な部分というのはやはり大切で、その大切な部分を守るための血液循環というのが大切だという事を分かっていただきたいのです。そうです、お分かりになりましたか?適正な血液循環のためには、手足の運動が何より大切なんです。運動はどんなサプリメントや薬よりも大切だという事を、熱中症という病気を通して知ってもらいたいというのが私の願いです。

 

文芸作品

初出勤 給三十円の 辞令受け

福本 千鶴子様

 

今日も又 今日の空気を 吸える幸せ

穏やかな 一日を終えて 感謝する

菅野 邦夫様

 

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瀬下 洋様

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桜井 幸三様

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江原 正夫様

 

リハビリコラム

「高齢者のむくみ(浮腫)について」

 高齢になると様々な病気、関節の痛み等の理由から身体を十分に動かす機会が減ってきます。このような状態が続いてしまうと、血の巡りが悪くなり身体に水が溜まってしまいます。これがむくみ(浮腫)の原因です。また、高齢になり心臓の働きが悪くなると足のむくみを生みやすい状態を作ってしまいます。その他にも、様々な病気の治療で服用している薬の副作用も原因の一つです。むくみを予防する為には、血液の循環を改善する事が必要です。むくみの簡単な対応策としては、「寝る時は仰向けになり足全体を上げる」、「椅子に座った状態で足を床に着け、つま先を上下に動かす」といったことを意識して行うことでむくみの改善が期待できます。まずは主治医の先生に相談してから、これらの対策を試してみて下さい。

 作業療法士  橋爪 一希

 

編集後記

 皆様、今月のさんぽみちいかがでしたでしょうか。ムシムシとした梅雨が明け暑い夏がやってまいりました。各部署で夏も沢山イベントを企画しているようです。

楽しい思い出が沢山できるようスタッフ一同お手伝いさせていただきます。夏バテにならぬよう注意し、暑い夏を乗り切りましょう。来月号もお楽しみに。

あかしあの里Ⅰ 髙橋 利枝