平成30年7月号

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・文芸作品

・リハビリコラム

・編集後記

 

快晴オープンしました!

平成三十年六月一日、法人初となるサービス付き高齢者向け住宅「快晴」と、機能訓練に特化した半日型のデイサービス、「デイトレセンターKaisei」がオープンしました。富士たちばなクリニック近くに位置し、ホテルのような佇まいの外観、ブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気の内装や、高台という立地を活かし、前橋の街が一望できる二階のビューカフェは、入居者様やご家族、来客の方々より好評を頂いています。入居者様にご自分の住まいとして、自由度高く利用いただけるサービス付き高齢者向け住宅は、高齢者単身・高齢者夫婦世帯のみの世帯数が増加するこれからの社会において、安心・安全な生活環境を提供するという、重要な役割があります。その点、医療法人が運営し、介護サービスとの連携も充実している快晴は、この役割を十分に果たすことができる要素を備えていると言えます。オープンからひと月で約二十件となっている入居の契約数からも、ニーズに応えた事業所であることが窺えます。デイトレセンターKaiseiは、快晴の一室で行う、午前、午後二単位の半日型デイサービスです。機能訓練(リハビリ)に特化していることもあり、赤を基調とした活発なイメージの内装に、市内では珍しいリハビリ機器「レッドコード」「コグニバイク」が備え付けられ、トレーニングジムを思わせる空間となっています。サービス内容にも特徴があり、入浴、食事提供といったサービスはなく、運動機能の維持、向上を目的としたトレーニングの場と機会、効果的な運動ができるように導く正しい声かけ等の提供が、主なサービス内容となります。オープンしてひと月、目に見える数値の向上はこれからだと思われますが、利用者様各々の意識の中で「今日は運動する日だ」「今日はこの間より大きく動けた」といった、意欲や充実感に基づく感想を頂けており、利用者様とスタッフが喜びを共有できることが、素晴らしいと感じています。
「快晴」も「Kaisei」も、始まったばかりです。より良いサービスとは何か、ということを模索し、協力しながら行動していくことが、組織として求められると思います。利用者様、ご家族、地域の皆さんに納得、満足頂けて、名前のとおり「晴れ晴れ」とした生活のお役に立つことを目指して、スタッフ一同前進する所存ですので、なにとぞご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

 

今月の事業所便り

療養棟三階 あま~い春巻きデザート作りに挑戦!

療養棟三階では六月二十二日に誕生日会とおやつ作りを行いました。六月の誕生者様は二名おられ、皆でお祝いをしました。誕生者様は、日頃なかなか言えない感謝の気持ちを述べられ、その思いはしっかり皆に伝わったと思います。誕生会の後は、お楽しみのおやつ作りを開始。今回はあま~い春巻きデザートを調理♪まずは春巻きを広げてバナナ・チョコレート・こしあんをのせ、しっかり巻いたらカラっときつね色になるまで油で揚げます。出来上がった春巻きにトッピングでミカンとホイップクリームを添えて完成。普段おやつをあまり食べない利用者様も、美味しそうに召し上がっていました。あまりの美味しさにあっという間に完食。もっと欲しいと大盛況でした。これからも美 味しいおやつを作っていきたいと思います。

 

クリニック通所リハビリ 『意欲あふれる作品づくり!』

約二年前から通われているNさん。開始当初にリハビリの一貫として、左手でぬり絵を塗ってもらいました。右手と違い、自分の思い通りに上手く塗れない完成品を見て、首を傾げられていたことを覚えています。その後も次々とぬり絵を完成させていき、とても美しい作品を塗れるようになりました。そこで、なんとNさんはその塗り絵を布に写し描き、その絵を独学で刺繍作品として完成させました。左手だけでは困難な作業も、玉止めは車椅子のブレーキを利用して!Nさんから、「右手が使えれば、、、」と、相談を受けたことは一度もありません。目の前の障害をぐんぐんと乗り越えていくNさんに学ぶ事ばかりです!これからも、目標達成に向けて支援していきたいと思います。

 

春らんらん 父の日イベント

六月十五日に、父の日イベントで餃子作りを行いました。餃子の皮にあんを包みながら「昔はよく作ったよ。」「いっぱい具を入れちゃおうかなぁ。」「早く食べたいねぇ。」と、会話も弾み、ホットプレートで蒸し焼きにすると、食欲がそそられるいい匂いが漂ってきました。蓋を開けるともくもくと湯気が。そして焼きたての餃子がパリパリと音を立てています。ノンアルコールビールと一緒に皆様に召し上がって頂くと、「美味しいね!」「ビールの味、久しぶりだよ。」「もっと食べたい!」とおかわりする方もいらっしゃいました。お腹が満たされた後は男性利用者様に、日頃の感謝を込めて手作りメッセージカードのプレゼント。利用者様には「ありがとう。」「嬉しいよ。」と喜んで頂けたようで職員にも笑顔が溢れた父の日のイベントになりました。

 

しらさぎ 楽しいおやつ作り

GHしらさぎでは、毎月、利用者様と一緒に、おやつ作りをして楽しんでいます。よもぎの時期には利用者様と一緒によもぎを集めて、よもぎもちを作りながら、昔話に花を咲かせていました。今月は、みたらし団子作り。「熱いね」、「美味しくなれ」等と皆さんで会話しながら作って頂きました。利用者様が若き日、子供さん達と一緒に、楽しみながら作った思い出を話されている様です。これからも、そんな一時を作って行きたいと思います。

 

ケアセンター朱咲 誕生日会とあじさいドライブ

六月六日の午後、六月生まれの利用者様の誕生日会を行いました。当日の午前レクでは利用者様と学生ボランティアでフルーツケーキの盛り付けを行い、美味しそうな仕上がりに出来ました。開始時間に誕生者様にプレゼントとバースデーカードを贈呈。バースデーソングを皆様で歌った後に、ケーキを召し上がりました。「美味しかったよ。」と好評を頂き、またお誕生者様からも職員からのプレゼントに大変喜んで頂けて、嬉しく思います。中旬よりあじさいドライブの予定でしたが天候の関係で当日は送迎車内からの鑑賞となりました。参加された利用者様から「車内からだったけど見られて良かった。」と、喜ばれていました。今後も利用者様に楽しんで頂ける行事を企画出来るように頑張って参ります。

 

通所リハビリ 慰問ボランティア

六月に来館頂いた慰問ボランティアの紹介をさせて頂きます。警察を退職された方々で構成された「ひまわり楽団」の皆様、本格的なバンド演奏の他、オレオレ詐欺防止のお話や交通事故予防のお話しなど、ジョークを交えて楽しくお話しくださいました。利用者様も「うんうん。」と、頷きながら、身近に起こりうる事件事故に遭わないようにと真剣に聞いていらっしゃいました。元、本職の方のお話は説得力がありますね。他にも、梅雨時の曇天を吹き飛ばすかのような、賑やかで楽しいアコーディオン演奏や南国の歌にダンスにと、毎回たくさんの方々のお世話になっています。紙面の都合で書ききれませんが、またの機会にご紹介させてください。

 

あかしあの里Ⅲ 具沢山白玉あんみつ

あかしあの里Ⅲでは六月二十三日に手作りおやつで白玉あんみつを作りました。初めての利用者様もいらっしゃり、説明したときは少し戸惑った表情をされていました。白玉やあんこ、沢山の果物などを目の前に並べるとぱっと表情が明るくなり、ご自分の分をきれいに盛り付けて下さいました。他にも、「お好きなだけ器に入れて下さい」と説明すると、白玉を五つも入れて果物を山盛り、完成したあんみつを見てとても嬉しそうにされていました。甘く冷たいおやつを皆さん嬉しそうに召し上がって下さったので、次回も季節にあった手作りおやつを行いたいと思います。

 

GHゆめさき 九十六歳の誕生日!

GHゆめさきの最高齢の方のお誕生日。入所してから、十二年が過ぎました。今年のお誕生日会は、これまでの写真をスライドショーにして、皆で思い出を振り返りました。ご家族からは、「こんなに残してくれていて有難い。」と、嬉しいお言葉を頂く事が出来ました。また、九十六歳から先もお祝いできる様にと思いを込め、これまでの色紙とこれからの色紙を掲示しました。昼食には、握り寿司をメインにした、お祝い膳を用意し皆でお祝いしました。ご本人とご家族が楽しめ、思い出に残る会にしていきたいと思います。

 

わきあいあい 「大きな紫陽花の花」

DSわきあいあいでは、六月二十一日に「あいのやま」に紫陽花の花見散策に行って来ました。梅雨の時期、天気が心配されましたが曇り空での花見散策となり、色とりどりの紫陽花や大きな花玉に目を奪われ、利用者様に喜んで頂けました。沢山の笑顔を見る事ができ、園内を一周したところで、休憩所でお茶を頂き一息つき、車に乗り込み、「あいのやま」外周から再び紫陽花を見て名残惜しみながら施設へと向かいました。梅雨の時期の花見散策の計画は、実行するのが難しいのですが楽しみにしている利用者様の期待に添えることが出来て良かったです。これからも楽しい企画を考えて行きたいと思います。

 

DSゆめさき あじさいドライブ

DSゆめさきでは六月十三日~十九日まで、あじさいドライブに出掛けました。梅雨時の為、二日間中止となりましたが、残りの四日間で利用者様を振り替えて、参加して頂き、新聞にも載っていた荻窪公園に行ってきました。花の数も色もたくさんあり、「きれいだね。」「たくさん咲いている。」と、利用者様の声が聞かれました。初日のあじさいの咲き具合は少し寂しい感じもありましたが、天候が回復した日には、たくさんのあじさいを見ることが出来ました。季節の花を通じ季節感や風情を楽しんで頂くことが出来ました。

 

明月 父の日イベント

六月十六日にDS明月では、父の日イベントとしてカラオケ大会を開催しました。利用者様に選曲していただき一曲歌い終わるとテレビ画面に出る得点にハラハラドキドキ。また、「一人では恥ずかしいけど、二人一緒なら唄うよー」と、仲良くマイクを持ち歌う利用者様。楽しい時間を過ごした後には、カラオケ大会の表彰式と男性利用者様へ色紙のプレゼント。「いいねー。嬉しいねー。」の言葉と共に沢山の笑顔を見せて下さいました。一つでも多くの笑顔が見られるようイベントを企画していきたいと思います。

 

あかしあの里Ⅱ あじさい見物

あかしあの里Ⅱでは、六月二十四日に荻窪公園にドライブへ行き、あじさいを見に行きました。公園に行くまでの車中では、皆さん外の風景を楽しんでいました。又、現地に着いて、少し休んだ後にあじさい見物を楽しみ、アイスクリームを食べて、大満足。梅雨の間にもかかわらず、良い天候に恵まれて、とても良い思い出になりました。

 

涼風の家 お誕生日に手巻き寿司

涼風の家では三日に、入居者様の九十三歳のお誕生日会を行いました。お誕生日の数日前くらいに「お寿司が食べたい。」と、おっしゃっていたので、昼食に手巻き寿司を用意しました。寿司桶の上にお刺身を並べて、お吸い物や漬物を乗せてお膳を運ぶと、皆さん久しぶりのお寿司に大喜びです。寿司を巻く手つきは、さすがにベテラン主婦の皆さん、手慣れたもので美味しそうに巻いて舌鼓を打っていたようです。午後になりお誕生日会はフルーツポンチでお祝いです。チョコペンでデコレーションして、お皿に盛り付ければゴージャスなフルーツアラモードの完成です。皆さんでバースデーソングを歌ってお祝いすると、とても喜ばれてました。また美味しいものでお祝いできるよう、元気にお過ごしください。

 

療養棟二階 楽しいお誕生日会

療養棟二階では二十七日にお誕生日会を実施しました。今月は一名の方がお誕生日を迎えられ、ちょうど二十七日がお誕生日だった為、皆さんにお祝いされ、とても嬉しそうな表情をされていました。余興では職員による運動会を実施しました。小学生に戻ったかのような服装をした職員が出て来ると皆さん大笑い。中には笑いすぎて泣いている方もちらほら。ゲームは予想以上盛り上がり、白熱した展開が繰り広げられました。次回も利用者様が楽しんで頂けるような企画を、職員協力し合い考えていきたいと思います。

 

星辰の家 誕生日会・父の日・紫陽花ツアー

星辰の家では、六日に誕生日会を行いました。以前食べられて美味しかったとの事で釜飯をテイクアウトし、誕生日の利用者様と星辰の家で食べてお祝いをしました。十九日には父の日のお祝いで、職員がギターを片手に弾き語りをしました。初めに男性利用者様に日頃の感謝を込めお祝いのメッセージカードを贈りました。ギターの腕前を披露した後に皆様で合唱、作ったお赤飯を皆様で食べ、楽しい時間を過ごしました。また、二十日は毎年恒例の紫陽花ツアーに行ま、今回はグループホームの利用者様のみの参加となりました。当日は生憎の雨模様で紫陽花をゆっくり見る事は出来ませんでしたが、紫陽花をバックに記念撮影とアイスクリームを食べました。雨模様でしたが利用者様の良い想い出になったと思います。

 

菜摘荘 菜摘荘あじさいドライブ

菜摘荘では二十一日から二十六日にかけて前橋の荻窪公園へあじさいドライブに出かけて来ました。天候にも恵まれ利用者様も、「季節の花で色とりどりのあじさいはとても綺麗でいいね」と、笑顔で喜ばれていました。おやつにはおまんじゅうやソフトクリーム等、利用者様の食べたい物を召し上がって頂きとても喜ばれていました。事故なく無事に行けたので良かったです。これからも利用者様が笑顔で楽しんで頂けるようなイベントを考えていきたいと思います。

 

あかしあの里Ⅰ 散歩

花が綺麗に咲く時期になり、ホームの周りでも多くの花が咲きました。部屋に籠りがちな入居者様が天気の良い日の外を眺め、「山が綺麗に見えるなぁ。」と、話されたため、散歩に出掛けました。あまり乗り気ではなかったようですが外に出てみると、「良い天気だなぁ。」と、周りを見渡されて、「花もあんなに咲いているよ。」と、少し気分転換になったようでした。天気の良い日には他の入居者様も外に出て気分転換をして頂ければと思います。

 

今月の行事予定

☆春らんらん☆
5~8日 七夕祭り見学ツアー
17日 誕生会おやつ作り
28日 荒牧町納涼祭

☆涼風の家☆
7日 七夕イベント
18日 くらぶちこども園交流会
25日 オレンジカフェ
未定 おやつ作り

☆療養棟二階☆
4日 買い物ツアー
11日 おやつ作り
18日 誕生日会

☆明月☆
GH 4日 七夕イベント
DS 七夕、流しそうめん
合同 6、17日 音楽療法

☆GHゆめさき☆
5日 ぽらりすこども園 七夕交流会参加 8日 七夕祭り見学
19日 誕生日会
20日 土用の丑の日

 

☆あかしあの里Ⅲ☆
7日  七夕
15日  手作りおやつ
24日  お誕生日会
未定  あじさいドライブ

 

☆療養棟三階☆
4日 買い物ツアー
七夕会
25日 おやつ作り(茶巾しぼり)

 

☆菜摘荘☆

 6日  七夕イベント
下旬  誕生日会

☆GHしらさぎ☆
未定 七夕
おやつ作り
お誕生日会

 

☆わきあいあい☆
5~7日 七夕イベント

 

☆あかしあの里Ⅱ☆
7日 七夕
18日 高橋敏雄様 誕生日会
下旬 おやつ作り

 

☆星辰の家☆
5日 ポラリス保育園交流会
未定 誕生日会
きらきらカフェ

 

☆通所リハビリ☆
23、24日 お誕生会

 

☆朱咲の家☆
5、6日 七夕ドライブ
10日 誕生日会
25日 慰問演奏会

☆あかしあの里Ⅰ☆
5日  外出
7日  七夕
10、28日 誕生日会

☆DSゆめさき☆
3日    七夕会
5日~7日  七夕ドライブ
9日    総社町ハーモニカクラブ慰問
12日~14日 流しそうめん
17日、30日 お誕生日会

 

院長先生の健康豆知識

筋肉の話

 高齢の女性と話をしていると、時々、「鏡で自分の顔を見るのが嫌だ。」と、いう方がいます。老いた自分の顔にガッカリするという気持ちがよく分かるような年齢になってきました。身体はすべて老化する筈なのですが、身体には顔とか髪の毛とか老いがはっきり分かる部分とよく調べないと分からない部分があります。肝臓や腎臓の老化なんて、自分では分かりっこないですよね。筋肉はどうでしょう。ちょっと自分の身体を眺めてみれば、筋肉だってその量が少なくなり、身体を動かすパワーも減っている筈なのに、結構自覚している人は少ないようです。筋肉を覆う脂肪が本当の筋肉の姿を隠しているようです。一度自分の筋肉というのを眺めてみてはいかがでしょう。温泉などでダラリと垂れた老人のお尻の筋肉を見ると、自分もああなるんだなぁと溜息をついていますが、もうそんな兆候は自分にだってあちこちにあらわれています。二十年近く前、医療講演で市内の老人の方々に、「老いとは筋肉量の減少と関節可動域の低下だ。」と力説しましたが、最近その認識を新たにしているところです。メタボリックシンドロームについては盛んに取り上げられていますが、筋肉の重要性についてはまだまだ一般の方に浸透していないようです。いくつかの重要な働きについて説明してみましょう。まず第一に筋肉が減ると当たり前の事ですが、活動量が落ちますね。仕事や遊びの量が減る訳です。これからの時代、身体なんか動かさなくても楽しい事はいっぱいできるさ、という人が増えてくるかと思いますが、人間を動物として見た場合、そういう人は本当に死んでいるのだと思います。次に具体的に臓器として筋肉を見た場合、どんな働きをしているのかというと、一つには熱を作り出していますね。寒い時にブルルッと震えるのは一例です。筋肉量が減ると確実に寒さに弱くなります。二番目には、これは案外知られてない事ですが、筋肉は身体の水分量の調節に役立っています。筋肉量が多い程、そちらにまわる血液の量が増える訳ですから、熱中症などで体温が上がった時、筋肉に流れていた血液を、身体の表面に移動させ、汗を流すことにより、体温上昇が予防されるのです。腎不全になった方は、大抵の場合最終的には全くオシッコが出ず、週に三回透析をして機械で水を抜かなければならなくなります。週に三回ですから必ず週に一度は二日間オシッコが出ない日が続きます。そうすると管理の悪い人は、二日間の間に五リットル近くの水を溜め込んでしまいます。五リットルの水が血液に入り込めば、あっという間に心不全ですね。実際のところ、そんな方がいて何度も緊急透析をしています。五リットルの水を溜め込んでも平気な人とそうでない人を分けるのは筋肉量の違いです。筋肉の多い人はそちらに血液の水を回すことが出来ますから、平気なんです。それ程、筋肉の量というのは水分調節に大切なんです。「元気なお年寄り」と、言っているのは、「良く動く活動的なお年寄り」の事ですよね。仕事量が多いんです。動く事により筋肉量が維持され、その筋肉量に比例して元気になる物質が分泌されている事が最近の研究で明らかにされています。筋肉は使えば維持される臓器です。俳優の高橋英樹が、顔の老化を防ぐ為、色々な表情筋のトレーニングをしていると読んだ覚えがあります。顔だって筋肉でできているのですから、年寄りの顔というのは、表情筋の老化なんですね。従って、いつまでも若々しい顔でいる為には、表情筋のトレーニングが欠かせないと思います。何より思い切り回数を増やせばいいんですね。

 

文芸作品

創春館通所リハビリ

(鏡文字)  狩野英太郎様

 

竹内フミ子様

 

リハビリコラム

握力について

 通所リハビリでは三か月に1度、身体機能の評価として関節の可動域や筋力、動作の確認等を行っています。その中で比較的測定する機会の多い「握力」についてお話します。
握力は字のとおり物を握る力のことです。直接働く筋肉としては肘から手と肘から肩にかけての腕の筋肉が主に働きます。しかし握力はいろいろな研究結果から全身の総合的な筋力と関連があるといわれています。定期的に測定することで筋力が維持されているのかまたは緩やかに低下しているのかなどがわかります。大きな変化があった場合は筋力や全身状態の異変がないかなど確認することが重要になります。よくどのくらいの力があればいいのかと聞かれることがありますが、握力は年齢や性別、個人差も大きくなりますので数値はまちまちです。リハビリにおいての身体機能の把握はいろいろな測定値や実際の動作をみることにより行っています。今後も皆様の全身状態の把握を行い、機能の維持、向上を目指していきたいと思っています。

理学療法士  齋藤輝美

 

編集後記

今月より一年間、編集長を務めさせて頂きます。さて、今月のさんぽみち如何だったでしょうか?季節の変わり目という事もあり、体調を崩されてしまう方が、多いと思います。これからの季節、夏の暑さに負けないよう、法人職員一同、励んでまいります。さんぽみち共々宜しくお願い致します。次回のさんぽみちもお楽しみに!

リハビリ 中里拓也