平成30年12月号

トップ記事

・今月の事業所便り

・今月の行事予定

・院長先生の健康豆知識

・文芸作品

・リハビリコラム

・編集後記

 

菜摘荘特集

菜摘荘紅葉ドライブ

菜摘荘では十六日(金)から二十二日(木)にかけて前橋の嶺公園とぐりーんふらわー牧場大胡へ紅葉ドライブに出かけて来ました。利用者様も「早く行きたいな」ととても楽しみにされていました。送迎車に三人~四人乗って頂き、職員は二人対応で上武国道経由し、嶺公園とぐりーんふらわー牧場大胡に向かいました。車中で会話を楽しみ、あっという間に嶺公園に着きました。降りて職員と一緒に散策をして、イチョウや紅葉などとても色鮮やかでした。利用者様も、「凄く綺麗だね」、「やっぱり、ドライブは気分転換になるからいいね」、「寒いけど来れて良かったよ」と、笑顔で喜ばれていました。軽く散策をした後は写真撮影を行い、皆様、とても素敵な表情をされていました。その後に送迎車でぐりーんふらわー牧場大胡に向かいました。ぐりーんふらわー牧場大胡に着き、利用者様のお楽しみの時間となり、おやつを購入して、召し上がって頂きました。焼きまんじゅうやパン、ソフトクリーム、チョコバナナ等々、色々な食べ物が販売されていて、利用者様には好きな物を食べて頂きました。「普段はなかなか食べられない物が食べられて嬉しいよ」、「おやつ、とても美味しかったよ」と喜ばれていました。その後は、素敵な笑顔の写真を何枚か撮らせて頂き菜摘荘に戻りました。帰りの車の中で、「紅葉ドライブに連れて行ってくれてありがとう」、「また、来年も行こうね」と、お言葉を頂きました。天気にも恵まれて事故なく終わる事ができたので良かったですこれからも利用者様に楽しんで喜んで頂けるようなイベントを企画していきたいと思います。

 

今月の事業所便り

DSゆめさき 色々な行事がありました

一日~七日まで伊香保・河鹿橋まで紅葉ドライブ。真っ赤に紅葉した紅葉と河鹿橋がとてもすばらしく、天候に恵まれました。年に1度慰問して頂ける、「富士敬子歌謡・舞踊ショー」は今年も大変好評でした。富士様は芸能プロダクションに所属され、県内各地のステージに出演し、お芝居や舞踊ショーで活躍されている女優さんです。今回も祇園小唄や十三夜・悲しい酒等、扇や傘を使い、うっとりする舞を披露してくださいました。歌では懐かしい曲や利用者様と一緒にデユエット曲を歌ったりと楽しい時間を過ごしました。本格的な日本舞踊を間近で拝見でき、利用者様・職員は毎回、楽しみな慰問です。

 

クリニック通所リハビリ 大作が完成しました

クリニック通所リハビリでは、リハビリの一環と、趣味活動を広げるために、手芸に取り組んでいます。右麻痺が残存しつつも、左手でコツコツと行われているI様の作品を紹介したいと思います。両方の作品とも、小さなビーズを図案に合わせてはめ込んでいくものです。毎回一つずつ、一列ずつ行ない、数か月かけてついに完成しました。ビーズをはめ込んでいたときは、近くで見ていたため絵が分かりにくかったのですが、完成して額に入れ、離れて見たらその出来栄えの良さにビックリしました。二つとも、クリニック通所リハビリに展示中です。よかったら見に来て下さいね。


 

しらさぎ 『ピザ』が食べたい~と言う事で!

入居者様に、食べたい料理を伺った所意外にもピザと言う声が上がりリクエストに応え手作りピザ作りを、十一月十九日に行いました。薄力粉、強力粉を調合しピザ生地から開始です。生地は、良~く捏ねて、捏ねて・・・団子状に丸めました。その次は、のし棒で薄く、薄~く伸ばして生地完成。入居者様も歓声!トッピングはウインナー、玉ねぎ、ピーマン、ゆで卵、とろけるチーズなど自由に配置、後は焼くだけです。今回は、ホットプレートの出番です。焼きあがったピザを観て感動です。皆さんに、大変喜ばれ楽しい時間を過ごす事が出来ました。 追伸=ホントに美味しかったですよ。

 

春らんらん 紅葉を楽しむドライブ

十一月五・六・十二・十三・二十一日と紅葉ドライブに出掛けました。全ての日がお天気に恵まれ、ポカポカの陽気の中を出発です。目的地は渋川総合公園。吉岡から榛東を通り、車窓から移り変わる景色を見ながら、「昔はよく遊びに行ったよ。」、「榛名山がよく見えるね。」と、会話も弾んでいました。目的地に到着すると、ブナ・カエデ・イチョウの葉が赤や黄色に色づき、散策路には落ち葉が積もり、まるでじゅうたんが敷かれているようでした。紅葉をバックに写真を撮り、思い思いの時を過ごされ、帰りの車中も、「きれいだったねぇ。」、「楽しかった!」、「また行きたい!」との喜びの声をたくさん頂きました。そんな声を聞くたび、次回も安全で楽しい外出行事を考えていこうと心に誓う私達です。

 

あかしあの里Ⅰ バラ園ドライブ

あかしあの里Ⅰでは十一月十四日にバラ園ドライブに出掛けました。久しぶりの外出でしたが天候に恵まれ、いいお天気で暖かい日でした。現地に着くと早くもバラの香りがしていました。秋のバラはとてもいい香りで、バラの花に顔を近づけて香りを楽しまれたり、色々な種類のバラに目移りしながら皆で園内を散歩しました。スロープもあり、車椅子の方でも楽しんで頂く事が出来ました。また綺麗に咲く時期に行きたいと思います。

 

明月 秋の運動会

十一月十二日デイサービスで運動会を行いました。午前中は、運動会で食べるお弁当を利用者様と職員で一緒に作りました。午後の運動会では、選手宣誓に始まり紅白に別れ玉入れ・トイレットペーパー引き・洋服早着せ競走・パン食い競走を行い、どの種目も大変盛り上がりました。利用者様は、「お弁当が美味しすぎてお腹いっぱい。もう動けないよ。」「楽しいね。」などと、大変喜んでいただけた様子でした。これからも、利用者様が喜んでいただけるイベントを企画して行きますので楽しみにしていて下さい。

 

わきあいあい 紅葉ぐりーんふらわー牧場へ

わきあいあいでは、十一月十三日に紅葉ドライブに出掛けました。「今年の紅葉は、どうだろうね。」「綺麗な紅葉が見られるかな?」と、出発前から話が盛り上がり、『道の駅ぐりーんふらわー牧場大胡』へ向かいました。向かう車中、赤や黄色に色づいている木々が見え「紅葉しているね。」「もうこの辺りは、終わりだね。」と楽しそうな声が聞こえてきました。現地に到着し少し肌寒かったのですが、空気は気持ち良く、紅葉散策や記念撮影をしました。利用者様からは、「また来年も連れて来ておくれ。」と言われ職員も嬉しくなり、とても楽しい紅葉ドライブとなりました。今後も利用者様の期待や笑顔に応えていけるような企画を提供していきたいと思います。

 

星辰の家 紅葉を見に行こう!

星辰の家では十一月五日から十三日まで紅葉ドライブを行い赤城山の中腹にある赤城ふれあいの森へ行ってきました。園内を散策したり、紅葉を見ながらお茶を飲み「本当にキレイね~」と黄色や赤く色付いた景色を堪能されている様子でした。また五日には赤城山の麓にある農園へリンゴ狩りに行き、利用者様にもリンゴ畑へ入っていただきリンゴ狩りを楽しんで頂きました。おみやげに持ち帰ったリンゴは皆様で召し上がり、とても美味しいとの声が聞かれ喜んで頂けた様でした。

 

ケアセンター朱咲 腹話術師来場!?

秋だ秋だと言っても、あっという間に十一月。暮れも見え始めた十四日に朱咲では今回二回目となる、たっくんみっくん腹話術(?)が来てくれました。二人が登場すると、たっくんの大きな体と人形のみっくんのおかしな顔に、どっと笑いが起きました。あれ?本当に人形なの?なんて野暮な事は皆さん聞きません。トークの最中もあっちでクスクス、こっちでクスクス、笑いは続きます。たっくんの軽快なトークで始まりまず「あれ・声が・遅れて・聞こえるよ」でお馴染みの衛星中継芸を、そして質問コーナー、みっくんものまね、などで楽しく過ごし、最後は利用者の皆様にも楽器を持っていただき、「しあわせなら手を叩こう」で賑やかに終わりました。「また来てくれるのかなぁ。」「おもしろかったね。」

 

療養棟三階 楽しいすいとんづくり

療養棟三階では十一月二十一日におやつ作りですいとんを利用者様と一緒に作りました。短時間で作れ、火も通りやすいように小麦粉を練るのではなく餃子の皮を使うというアイディアの元行いました。皆様には具材となる野菜を切っていただきました。「久しぶりに包丁使うから大丈夫かな」と最初は不安そうな様子見られていましたが、いざ切り始めると「昔はよくこうやってよく料理を作っていたんだよ」と懐かしまれているようでした。餃子の皮を入れ具材と一緒に煮込み始めると、「いい匂いがしてきたね、楽しみだ」とワクワクされているようでした。完成したものを召し上がってただくと、「美味しくて身体が温まるよ」と皆さま喜ばれていました。次回も沢山の笑顔が見られるようイベントを企画したいと思います。

 

療養棟二階 お誕生日会と芋ケーキ作り

療養棟二階です。十一月の誕生日会は二十一日に行いました。対象者は三名で、そのうち二名が同じ年齢でした。そのことを紹介すると、会場の「えーっ!」「見えなーい!」と皆さんからは驚きの声が上がっていました。誕生会の後半では、さつま芋の輪切りに生クリームやカラースプレーを飾りつけ、ケーキに見立てたデザートを作りました。旬のさつま芋が上手に蒸かしあがり、「このお芋、ホクホクして美味しい!」「芋だけで満足だよ!」との声が聞かれました。今後も皆さんが楽しめるイベントを行なっていきたいと思います 。


 

GHゆめさき 干し柿作り!

ご家族の方から、柿をいただきました。渋柿だそうだ。皆で、「干し柿を作ろう」と決めた。皆さん、それぞれ役割を決め、皮を剥く人、紐に吊るす人に分かれて作り始めました。慣れた手つきで次々に作業が進みあっという間に完成しました。ゆめさきのベランダに吊るし、日に日に状態が変わって行くのを見ながら、完成を楽しみにしています。そのまま食べても良し!料理に使っても良し!今から食べられるのが待ち遠しいです。季節のものを使い、季節を感じられる事なので、これからも続けていきたいです。

 

涼風の家 大賑わいの家族会

涼風の家では、四日に初めての試みとして家族会を開催しました。例年この時期には涼風祭を開催して、地域の区長さんや、日頃お世話になっている方々をお招きして、大々的に行っていたのですが、短い時間の中で慌ただしい進行になっていることを感じていました。そこで今回はもっと入居者様とご家族のコミュニケーションの時間を増やし、お食事をしながらゆったりと過ごしていただきたい、ということでこの形での会となりました。管理者の挨拶で会が始まり、涼風職員総力を挙げての気合の入った(?)お食事を召し上がっていただきました。もちろん全て入念に下拵えをしてきた手料理です。お食事を召し上がっていただきながら、ご家族一緒に記念撮影や、この一年の思い出の写真をムービーにして上映し、皆さんにご覧になっていただきました。普段なかなかご家族そろってのお食事が出来ないので、入居者様の笑顔が多く見られました。最後にこの日の為に入居者様の作ったミニプランターのポットと記念写真をお土産としてプレゼントとして会は終了となりました。たまにはこんな会もいかがだったでしょうか?

 

あかしあの里Ⅱ 楽しいドライブ

あかしあの里Ⅱでは、十一月二十五日に県庁へドライブに行って来ました。当日はとても天気が良く、県庁の一階広場では祇園祭りのイベントを開催しており、太鼓の音色を楽しみました。その後三十二階に移動し着くと「わー、すごい。」と皆さん口々にされ、展望台からの景色に目を丸くしていました。皆さんの充実した笑顔に職員も嬉しく思いました。次回も笑顔の多い行事にしたいです。

 

通所リハビリ 涙のお誕生会

そして誕生会は毎月、主役のお誕生者様を囲んで笑顔溢れる会をと企画していたのですが、十一月二十七日、この日だけは涙に包まれた特別な会になりました。と言うのも、主役のO様を担当していた職員が新たな夢に向かって旅立つ日だったこともあり新たな門出を皆で応援する一方、やはり娘、孫の様に過ごしてきた彼女が創春館を後にするのは正直寂しく、頑張って!!と口にしながらも内心は別れたくない!!と皆で泣きました。後日、そうやって家族の様に大切に楽しく過ごした三年間が将来、彼女の宝物になってくれたらいいねと皆で話しています。笑顔溢れるはずのお誕生会。たまにはこんな風にみんなで思いっきり泣くのもいいものですね。

 

あかしあの里Ⅲ 手作りヨーグルトのお味は?

あかしあの里Ⅲでは十一月二十四日、手作りおやつでフルーツヨーグルトを作りました。ご自分の分のヨーグルトを器によそって頂きましたが、遠慮がちによそる方や器いっぱいによそってしまい溢れそうなヨーグルトを見て笑っている方など、それだけでも個性豊かで楽しそうな様子でした。更に、よそったヨーグルトに桃やみかんをトッピングして頂き、それぞれのフルーツヨーグルトを完成させてくださいました。硬い物が召し上がれない利用者様も「おいしい」と、喜んで下さいました。次回も皆さんが楽しく美味しく召し上がれる手作りおやつをしたいです。

 

今月の行事予定

 

 

☆わきあいあい☆
3日     お誕生会
21日、25日 クリスマス会

 

 

☆療養棟三階☆
19日 忘年会
26日 おやつ作り・クリスマス
30日 2階・3階 合同忘年会

 

 

☆明月☆
DS
未定 クリスマス会
GH
未定 クリスマス会
鍋パーティー合同
18日 伊香保保育園児慰問
20、21日 音楽療法
26日 落語慰問

 

☆朱咲の家☆
ケアセンター
21日 誕生日会&クリスマス会
有料
18日 忘年会
21日 クリスマス会・お誕生日会

 

 

☆療養棟二階☆
19日 おやつ作り
26日 誕生日会
30日 忘年会

 

 

 

☆通所リハビリ☆
6日 たから幼稚園
10日 コーラス
18、19、21、24日 お誕生会
20日 南橘リコーダーの会
22日 ヴィクトリー川田とブルーサウンズ
29日 お疲れ様会

 

 

☆春らんらん☆
14日 忘年会
25日 クリスマス会
28日 餅つき大会

 

 

☆あかしあの里Ⅲ☆
15日  手作りおやつ
20日  大掃除
25日  クリスマス会
31日  年越しそば

 

 

☆あかしあの里Ⅱ☆
初旬 おやつ作り
13日 誕生会
下旬 忘年会

 

 

☆あかしあの里Ⅰ☆
25日 クリスマス会
30日 おせちづくり

 

 

 

☆星辰の家☆
21日  忘年会
25日  おやつ作り

 

 

☆GHゆめさき☆
9日 家族会 忘年会 大掃除
25日 クリスマス会
30・31日 おせち作り

 

 

☆涼風の家☆
24日 クリスマス会
26日 オレンジカフェ
未定 おやつ作り

 

 

 

☆菜摘荘☆
24日 クリスマス会
下旬  忘年会
☆GHしらさぎ☆
20日クリスマス会
(歌謡ショー慰問有り)

 

 

 

☆DSゆめさき☆
13日 お誕生日会
17、18日 映画上映会
26日 クリスマス会
28日 忘年会

 

院長先生の健康豆知識

「現代の日本男子?」

 男に生理はありませんから、便をした時に出血すれば、ギョッとする事になります。ましてや初めての事であればとても驚く事になります。今回はそんな事にまつわる話です。
前橋市医師会員には三月に一回程、国道五十号線沿いにある診療所で、夜の八時から十二時迄診療しなくてはならない、という義務があります。翌日の仕事が控えている身であれば、夜の十二時迄仕事をするというのは、理不尽ともいえる義務です。そんな仕事を、ましてや日曜の夜にするというのは何とも気が重くなります。そんな夜十時過ぎに人の良さそうな二十二歳の男性が受診しに来ました。
「どうしましたか?」「今日の朝便をした時に出血がありまして、心配していたら、夕方また便を拭いた時に、紙に血が付いていて、何か病気ではないかと思い来ました。」とてもさわやかで、健康そうな青年の顔を見つつ、こんな事で夜遅くどこから来たんだろうとカルテをみたら、車で三十分以上はかかるであろう所から来ているのが分かりました。
半ばあきれながら、「こんな事は初めての事ですか?」「えぇ、初めてです」。疲れていたから、ゆっくり話をするのもめんどうくさい気分になっていたんですね。「それでは検査をしましょう。横になって下さい。」と言いつつ、看護婦さんに指診をしますと告げ、後は看護婦さんに任せました。診療台に向かうと、看護婦さんの指示に従って、パンツを下し横になっている青年がいました。それでは検査をしますと告げ、型通りの検査を行ったところ、少量の血液が付着するのみで、肛門の外も中も問題となる疾患はありませんでした。「固い便が通過した時によくある現象で、肛門の中の部分が切れて出血したのでしょう。固いものが通る時には、よくある症状で、結構誰にでもある症状ですよ。」と、カルテを見ながら話しました。すると、何かよく聞きとれない言葉が頭の上から聞こえてきました。立って話している彼の声でした。向き直り、「え、何ですか?」と二回程聞いたでしょうか。彼は、「性行為はしてませんから。」と、言っていたんです。会話の中で想像だにできない言葉が出てくると、分からないものですね。看護婦さんに思わず、「私、そんなこと言いました?」と尋ねたら、笑いながら、きっぱり「先生はそんな事は言っていません。」と、言ってくれたので、改めて、青年にそんな事を話したことはありませんと告げました。彼の勘違いにその場は一気に和やかな雰囲気になりました。気を許した私は、便に血がついている事などは一般的によくある事で、こんな事でと言ったら失礼ですが、こんな夜遅く遠くから来るのはおかしい気がすると話しました。そんな私の話に納得し、嬉しそうに帰っていく彼の後ろ姿をみつつ、「オチンチン」ついているのかね、と、独り言をつぶやきました。しかし、その後この事件を振り返ってみた時、心配して受診した青年に対する配慮が足りなかったと反省する事になりました。当たり前ですが、医者は知識があるから、問題の緊急性を判断できますが、肛門や直腸がどうなっているか、日頃、考えた事もない人であれば、便器に広がる血を見れば、動転するのは当たり前なんですね。便と共に血が出る可能性のある病気は、これこれあり、君の場合はこの検査をすれば大体の病気が分かるから、肛門を見せて下さいね、そして、少し痛いけれど肛門に指を入れてもいいですか、と、許可を得るべきでした。ナイーブな青年の心情を思い慮る事ができなかったのです。十分な説明もなく、肛門を見られるだけでなく、指まで入れられた彼の事を思うと、本当に申し訳なく思っています。十分な説明があれば、検査の痛みも少しは小さくなっていただろうし、ましてや「性行為」などという言葉は、出てこなかったかも知れません。ひょっとして彼の中では暴力的に犯されたという意識があったのかしらん、とも心配しています。私の中で、日本男子たるもの少々の事ではうろたえるなという信仰があったように思います。
草食系と言われ、日本男子は弱くなったと言われる現代ですが、それが現実であれば、素直にそれを受け入れ対処しなければいけません。ますます精進が必要でもあります。
今年一年お付き合いいただきありがとうございました。来年も皆様方にとってよき年でありますよう願っています。

 

文芸作品

病ひあつき 友を見舞ひて 夕暮れ
落葉散り敷く 道をもどりぬ

明月  中澤 あさ子 様

 

お互いが 宝と気付く 老夫婦
こっちかな 卒寿の坂で また迷い
ペン取れば 字忘れ多し 辞書重し
喧嘩する だけども妻は 居てほしい

影山 えいじ 様

 

創春館通所リハビリ利用者様

鹿子島 八重子 様

 

藤川 初代 様

 

リハビリコラム

お口と、栄養と、筋肉と

 「筋肉をつけたい‼」こう思われる方は多くいらっしゃいます。その為には運動が必要なのですが…実は運動以前に必要なものがあります。筋肉の材料はタンパク質です。運動をいくら頑張っても、身体に材料がなければ筋肉はつきません。タンパク質は肉・魚・大豆製品に多く含まれます。「肉は硬いし、魚は骨があるし…」という方には、さつま揚げやはんぺんのような練り物もおススメです(病気等でタンパク質を制限されている方は別ですが)。カルシウムも一緒にとれる魚の缶詰も最近は注目されていますね。
 ただ、これらのものを食べるにはお口の健康が必要です。虫歯や入れ歯の不具合で食事量が減ってしまっている方は、まず、そちらの治療が優先です。
お口が健康⇨栄養を十分取ることができている⇨運動をする。
 このサイクルのどれか一つでも満たされないと筋肉はつきません。美味しく食べて、筋力アップを目指しましょう 。

作業療法士 橋爪国隆

 

編集後記

今月号のさんぽみちはいかがだったでしょうか?最後まで読んで頂きありがとうございます。いよいよ冬本番、日増しに寒さが厳しくなってまいりました。クリスマスやお正月など、家族の楽しい団欒の機会が増える時期でもあります。バランスの良い食事と十分な睡眠、手洗いうがいを励行し、風邪予防に努めたいところです。忙しくも楽しいこの時期、皆様もどうか健康に留意され、お健やかにお過ごしください。

春らんらん 山田かおり