2023年6月号 【朱咲の家】のドライブ特集!

もくじ

トップ記事

【朱咲の家】のドライブ特集!

 【朱咲の家】のドライブ特集!

 【朱咲の家】のドライブ特集!

 【朱咲の家】のドライブ特集!

 五月の暖かい陽気に誘われて、我々朱咲一同は施設周辺の観光スポットや公園など各地へドライブに出かけました。最初に向かった先は前橋市西片貝町にある須賀の園です。この須賀の園では綺麗な藤棚を鑑賞することができます。今年は春の訪れが例年より早かった為、藤の開花も早く五月の頭には見頃のピークを迎えていました。藤の美しい紫色や白色の花びらが見られ、綺麗に咲き誇っていました。頭の上から咲く藤棚を見上げ、一面鮮やかに咲いている光景は圧巻でした。次の行き先は吉岡町ふれあいやすらぎ公園へ向かいました。この時期こちらでは五月の風物詩である鯉のぼりが吉岡川を挟んで大きく空を泳いでいるのを見ることが出来ます。最近ではあまり見かけることのなくなった大きな鯉のぼりを見て、利用者様は感銘を受けているようでした。暖かな日差しと心地よい風を身体に受けて心も体もリフレッシュされました。三番目に向かった先は敷島公園のバラ園です。その日の朝刊にバラ園の記事が載り、利用者様から「ここへ行こう!」とお話があり、天候も良く皆でお出掛けする事に。日差しも強く気温も上がっていましたが、みんなで麦わら帽子をかぶり、途中ベンチに座り水分補給などをしながら暑さ対策をしてバラ園を散策しました。華やかなバラの色、臭いに囲まれて皆さんとても上機嫌。バラ園まつりの開催前で、種類によってはまだ蕾のバラもありましたが、見事に咲いているものも多くあり充実したバラ園散策となりました。その他にも玉村北部公園、県庁などにもお出掛けへ。ドライブの途中、喫茶店に寄り皆でコーヒーを買って飲んだりと、とても有意義な五月のドライブレクを行う事が出来ました。
 

 

今月の事業所便り

菜摘荘 楽しい端午の節句

 菜摘荘では、五月一日に一足早い、端午の節句を開催致しました。昼食には、いなり寿司や焼き鳥、水ようかんを皆さんで頂きました。「お稲荷さん美味しかった。」「焼き鳥久しぶりに食べたよ。」と大満足頂けました。午後は楽しいふわふわ魚キャッチゲームです。宙に舞い上がった鯉を網ですくい得点を競い合いました。利用者様も全集中で網にいっぱい鯉を捕まえた方や、網をハエ叩きと間違えて使用してしまった方もいて大変盛り上がりました。おやつには、お茶と一緒に鯛焼きを食べました。カメラを向けると鯛焼きにかじりつく姿や、素敵な笑顔を皆さん見せて下さいました。 

菜摘荘 楽しい端午の節句

菜摘荘 楽しい端午の節句

 

春らんらん 母の日‼

 二日遅れの五月十六日に母の日イベントを行いました。今回は、日頃の感謝を込めて手作りおやつでお祝いします。タコ焼き器を使って、職員が焼いたチョコ入りベビーカステラに、生クリームとフルーツのトッピングをしてもらいます。ベビーカステラが焼けてくると「甘味処みたい。」「あぁ~いい匂い!早く食べたいわ。」と焦る気持ちをこらえ、皆さん上手に?山盛りの生クリーム、カステラが見えなくなるほどのフルーツ盛りを仕上げます。出来上がったおやつを召し上がる前に、女性利用者様に職員手作りの母の日カードをお一人お一人にプレゼント。「あら可愛い、ありがとね。」「大事にするね!」と喜んで頂いた後は、お待ちかねのおやつの時間です。「作りたては美味しいね。」「毎日母の日がいいね。」と楽しく美味しい母の日を過ごして頂けました。

春らんらん 母の日

春らんらん 母の日

 

あかしあの里Ⅲ 大好きな家族からのプレゼント 

 あかしあの里Ⅲでは五月十四日に、母の日のイベントを行いました。スタッフが用意致しましたお好きな靴下を選んで頂くと、「色々あるのね」「こっちの方が可愛いかしら?」等、ご自分で選ぶことも楽しまれておりました。また、多くのご家族様も面会に来て下さり、「母の日だから顔を見に来たよ」と、お花やプレゼントを持って来て下さいました。大きな花には「綺麗だねえ、凄いねえ」と皆さん笑顔で眺めておりました。皆さんプレゼントにとても喜んでおりましたが、大好きな家族が会いに来てくれたことが、何より一番嬉しい様子でした。

あかしあの里Ⅲ 大好きな家族からのプレゼント

 

DSわきあいあい 母の日

デイサービスわきあいあいでは、母の日のプレゼントを手作りして、ご利用者様にお渡しました。わきあいあいでは日頃は優しいおばあちゃん、でも、家に帰れば素敵なお母さんになっているのだろうなあ~と日々感じています。
私たちの作り飾り物はちょっといびつでも、嬉しそうに貰ってくれる皆様の笑顔は、本当に優しい素敵なお母さんでした。
これからも元気にこちらに通って来てくれるように、私達も頑張ります。

DSわきあいあい 母の日

 

快晴 集団健康体操のご紹介

 今回は「座ってできる集団健康体操」をご紹介させていただきます。健康体操とはご高齢者の老化に伴う身体能力の低下を予防したり自立した生活ができる健康寿命を延ばす為に行うストレッチやトレーニングなどの運動のことです。棒を使って前後左右に身体を動かす棒体操。棒体操は身体の柔軟性を始めバランス感覚や筋力アップなどを養えます。じゃんけんの「グー」「パー」を使ってリズムよく交互に入れ替える「グーパー体操」。考えながら手を動かすことで脳に刺激を与える為認知症の予防に効果があると言われています。その他にも誤嚥予防や転倒予防に効果的な嚥下体操や下半身の筋肉を中心とした筋力トレーニングなどいろいろなメニューを取り揃えております。皆様もデイトレセンターKaiseiで楽しく運動をして健康になりましょう。職員一同お待ちしております。
                

快晴 集団健康体操のご紹介

 

院長先生の健康豆知識

認知症と「心、技、体」・「体、技、心」

 
 スポーツの世界ではよく「心、技、体」という言葉が使われます。
実力を発揮する為の心得の順序だと考えていたのですが、本当の意味は順序を言っているのではなく、三つ全てを兼ね備える事が大切だと言っているようです。
プロゴルファー青木功氏なども誤解しているようで、「心、技、体」ではなく「体、技、心」だと強調していました。
 そんな誤解に従うと、私達の脳の機能の低下=認知症はどんな順序で起こってくるのだろうかと連想されました。
というのも、身近な例として、九十一歳と高齢でありながら、自力で歩け、草むしり、家の整理などはしっかりできるのに、最近になって、お風呂の沸かし方や炊飯器の使い方などを忘れてしまった女性がいたからです。コロナ騒動の前迄は普通に独居生活を維持してきた方です。
 こうした高齢の人の場合、骨折などの「体」=身体機能の低下、が、「技」=日常生活動作の低下、につながり、最終的に「心」=脳の機能の低下、に至るのが一般的です。
ところがこの方の場合、まず「心」の変調が「技」の低下につながっているのですが、まだ「体」はしっかりしているという状態なのです。
高齢となっても「心」が最初に蝕まれる人がいる、と、再認識しました。
病的なアルツハイマー型認知症の場合、その脳の老化及び変性は抗う事のできない変化として「心」「技」「体」の順番に生活機能を低下させますが、先程の女性のように高齢で発症の方の場合、その「心」の低下は、何等かの契機が「心」を蝕んだ可能性があり、抗う事のできる変化ではないかと考えています。
 「心」が最初に侵されているのですから、まずは、取り組むべきは「心」の治療という事になりますね。
九十一歳の彼女は、コロナ前はグランドゴルフなどもしていたのに、それも中止になり、話し相手も少なく孤立してしまったのかも知れません。
苦境に陥っていたのかも知れません。
そうした苦境につき、臨床心理士の東畑氏は次のように語ります。

「(自分の苦境)を聞いてもらえていない時、まわりが敵だらけに見えてきます。
視野が狭まり、不安が強くなり、考えるちからが損なわれます。
孤立は心を蝕み、自分や周囲を傷つけるような行動をとらせてしまいます。」

そして対策として「聞くことのちから」を強調します。

「苦境にあるとき、誰かが話を聞いてくれる、不安に飲み込まれ、絶望し、混乱しているときに、その苦悩を誰かが知ってくれて、心配してくれる。
ただそれだけのことが、心にちからを与えてくれる。現実は何も変わってないのに、不安が和らぎ、考えるちからが戻ってくる。」

 件の女性には様々な介入が行われました。
頻繁な家族との交流、デイサービスやショートステイの利用等々、「孤立した心境」からの脱出が行なわれました。
現在のところそれなりの独居生活が維持されているのは、「聞くことのちから」 のお陰ではないかと考えているのです。

 

頑張り屋職員紹介

佐藤直樹(介護士)

所属 創春館通所リハビリ
エピソード 通所リハビリの盛り上げ隊長です。落語 を披露したり、歌手の物まねをしたりと、 ひと味違うレクリエーションが自慢です。

 

リハビリコラム

自転車の運動について

 年齢を重ねてくると、だんだんと筋力と体力の衰えが気になるようになります。障害のあるないに限らず気軽にできる運動がいいですね。そこで、「少しでも下肢の負荷が少なく安全に運動してもらいたい」と思い、創春館の入所リハビリの中で自転車のペダル漕ぎ運動を導入しました。どこにでも置いて椅子に座ったまま足漕ぎ・手漕ぎ両方の運動ができます。また、ベッドに寝たまま行うこともできます。運動負荷も変更できその方にあった方法で行うことが出来ます。ペダルを漕ぐという運動は、単純なようですが大腿四頭筋(太ももの前面)やハムストリングス(太ももの後面)、腓腹筋(ふくらはぎ)などの大きな筋肉を使うため、下半身を鍛える(維持する)効果があります。自転車は大変、と思う方は椅子に座って太ももを意識して上げる足踏みをしてみてください。少しの運動でも毎日続けることで筋力維持になります。

 

作業療法士 神山幸恵

 

文芸作品

涼風の家 デイ利用者 阿久津昌子様作品

涼風の家 デイ利用者 阿久津昌子様作品

 


編集後記

今月も創春館さんぽみちをご覧いただきありがとうございます。暑い日が増えてきて熱中症も心配される季節となりました。体調の管理には十分気をつけていただきたいと思います。細目に休憩を取りながら無理のない日々をお過ごしください。来月号のさんぽみちもお楽しみに。

ケアセンター朱咲 木原一也