2024年3月号 春らんらん特集!

もくじ

 

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春らんらん特集!

グループホームゆめさき【元旦&新年会】!

梅の蕾が膨らみ、甘く淡い香りが漂い始めた今年の二月のお誕生日会は、なんとっ、なんと、「白寿」と「百寿」の利用者様がいらっしゃいました。
会場を包む紅白幕紅白幕でお祝いムード満載の中、利用者様全員が小規模フロアーに集り、二月生まれの七名の利用者様を紹介します。
一人一人にバースデイソングと職員手作りの誕生日カードをプレゼントすると、照れながらも皆さんの前に立ち、「ありがとね。」と涙を浮かべて下さる方も。
そして、『白寿』の利用者様には、職員が手作りした白い帽子とちゃんちゃんこを着てもらい、春らんらんでの思い出のアルバムと、お孫さんが紙で作った誕生日ケーキと似顔絵を一緒にプレゼントしました。
いつもは無口な利用者様もはっきりとした口調で「ありがとう。」と言って下さいました。
続いて、『百寿』の利用者様には、やはり職員手作りの桃色の帽子とちゃんちゃんこを着てもらい、生まれた年の大正十三年から百年間の世の中の出来事を皆さんに紹介しました。
「大変な時代だったものね。」「あと百年頑張って長生きしましょう!」などお祝いの言葉があふれました。
誕生日カードと、大きな花かごを持っていただいて、色画用紙で作った可愛いお花を一輪ずつ、全員がプレゼントしました。
一人一人に「ありがとう!」と握手やハイタッチをして、花かごがいっぱいになりました。
おやつには、紅白まんじゅうと金平糖を美味しく召し上がられ、春らんらんの、施設の名前通り一足早く、春のような温かい一日を皆さんと過ごすことが出来ました

 

今月の事業所便り

朱咲の家 恵方巻き作りに挑戦

節分にちなんで朱咲一同は恵方巻作りを行いました。

利用者様には食材の下準備から巻き簾を使った巻き寿司作りまで手伝っていただきました。
始めは「やり方が分からない」と巻き寿司の作り方に困惑気味でしたが、次第に昔の感覚を思い出されたようで皆さん着々と作り始められました。
具材はきゅうり・レタス・玉子焼き・桜でんぶ・かんぴょう・とびっこ・ツナマヨを使用した二種類の巻き寿司を作りました。
具材を丸め込みながら巻き簾で抑え込みしっかりと力を入れて形を整えて、とても上手に巻き寿司を作ることが出来、その形と色はとてもきれいで鮮やかで、またその味も申し分なくとても満足して召し上がっていただきました。

普段あまり作ることの無い巻き寿司作りを行い、年に一回の節分行事としてとても喜んでいただけました。

朱咲の家 恵方巻き作りに挑戦

朱咲の家 恵方巻き作りに挑戦

 

GH明月 誕生日ラッシュ!

GH明月の御入居様九名のうち五名が二月生まれ。
二月五日は雪が三十㎝ほど積もる悪天候でしたが、コロナの制限も緩和されたので久しぶりに外食に出かけました。
こんなに食べられるのか?という量でしたが「美味しいよ」とあっという間に完食。
おやつにはケーキを準備し、みんなで美味しく頂きました。
「この歳になって誕生日を祝ってもらうなんて恥ずかしいけどやっぱり嬉しいね」とあと数年で百歳を迎える利用者様たち。よく寝てよく食べてよく遊んで・・目指せ百歳!!
施設内に籠っていると四季を味わうこともできないので、寒さに負けず外出の機会を作っていこうと思います。

GH明月 誕生日ラッシュ!

GH明月 誕生日ラッシュ!

 

星あかしあの里Ⅲ スイーツバイキング

あかしあの里Ⅲでは二月十八日、スイーツバイキングを行いました。
小さいケーキを盛ったお皿を目の前にすると、「可愛いね」「美味しそうだね」と口々に言われます。
当日、丁度お誕生日を迎える利用者様がいらっしゃり、みなさんに紹介すると「そうなの、おめでとう!」「いくつになるの?お元気に過ごして下さいね」と沢山のお祝いの言葉を頂けました。
当人も「ありがとう」と言いながらも「恥ずかしいようだね」と、少し照れた様子でした。
お誕生日の特典で一番にケーキを選んで頂くと、イチゴのケーキを選ばれました。
その後他の利用者様にも順番にお好みのケーキを選んでいただき、召し上がっていただくと「美味しいよ」「他のはどんな味だろうね」と楽しんでいただけたようでした。

あかしあの里Ⅲ スイーツバイキング

あかしあの里Ⅲ スイーツバイキング

 

菜摘荘 節分鬼退治!

菜摘荘では、二月三日の節分に豆まきを行いました。
今年も赤鬼青鬼のカップルが現れました!
鬼退治に気合の入った利用者様にはかなわない、と思った鬼たちは、鬼のボスを呼びパワーアップを試みました。
それでも、利用者様の鬼退治に対する団結力はとても強く、どこからその力がでるのやら、日頃レクで鍛えたカラーボール投げの技で、「鬼は外!福は内!」と四方八方から容赦なく豆はとびかい、見事、鬼は逃げていきました。
鬼退治に、思いっきり声をあげ、思いっきり身体を動かして、気分もスッキリ、福来たる。今年も一年元気で過ごせますように。
                

菜摘荘 節分鬼退治!

菜摘荘 節分鬼退治!

 

快晴  レク ボッチャとは?

デイトレセンター快晴では利用者様の健康維持やストレス解消のため色々なレクリエーションを行っています。
今回ご紹介させて頂くレクリエーションはボッチャです。
ボッチャとはパラリンピックの正式種目でジャックボールと呼ばれる白いボールに赤青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり転がしたり他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。
今回は利用者様に3対3のチームに分かれていただきゲームスタートです。
初めは白いボールになかなか近づかなくて戸惑っている様子も見られましたが時間が経つにつれ皆さん上手にボールを投げることができました。
ボッチャを通して利用者様同士の交流が深まりとても有意義な時間を過ごすことができました。

快晴 
レク ボッチャとは?

快晴 
レク ボッチャとは?

 

名倉先生の健康豆知識

「認知症と暇つぶし」

 
認知症で社会的活動はおろか、昼夜の区別やテレビのスイッチの付け方など、日常的な活動を覚束なくなっている人を身近にみています。

先日、日中しばらくその人と二人きりでいる時間がありました。
話す話題もなく二人してテレビをみていました。
テレビの内容を理解できずボーっと椅子に座っている姿を見て、退屈な時間が長くて大変だろうなと思いつつ、彼女の無聊を慰めるのに何も手助けができないなと感じていました。
私達の人生を指して、シニカルに「人生は所詮暇つぶしにすぎない」と言った言葉を聞いた事があります。
「認知症」の方を見ていますと、そこには暇つぶしをできない人の悲哀を感じます。
認知症ケアの基本というのは、日常生活動作を維持できるように手助けをしたり、一緒にリクリエーションをしたりする事なのですが、それらの活動はざっくばらんに言えば、「暇つぶしを助ける活動」という事になります。
「自分を持て余している人」への援助という事です。

そこで、こんなにも認知症の人達の「暇つぶし」というのが問題となるのはどういう訳だと考えてみました。
まず第一に、認知症の人がたどる経緯というのを考えてみます。
脳の変化と共に手足の神経や筋肉が活動できなくなり、最終的にはほぼ寝たきりになり、経口摂取も困難になります。
それでも生きていて欲しいと、胃に管を作り、栄養補給をする場合もあるのですが、管からの栄養での吸収、代謝が問題なければ、それこそ寿命が尽きる迄生きていられます。
そんな姿を見ていますと、最終的に寿命を決めているのは、脳や手足ではなく内臓機能であるとはっきり認識できます。

発生学的には心臓も内臓のうちに含まれるのですが、心臓も内臓の一部に過ぎない事が実感されます。
二つ目の視点としては、日本のように高度に発達した福祉社会では、食料を獲得する為に動かなくても生きていけるという現実です。
動物の場合、暇をつぶしているとすぐに死に直結します。
動物の世界だけでなく、人間の世界でも、貧しい国の場合、同様の事が現実として起こっています。
脳や手足が衰えても生きていけるのは、しっかりした社会的ネットワークの充実した国だからこその事です。
しかし、そうしたネットワークの充実した国というのはそれ程多くはありません。

理想の共産主義国家というのが、国民が平均して豊かな社会という事では、日本は世界で最も成功した共産主義国家と言われています。
この国家は皮肉にも「暇つぶしに困っている人を沢山生み出す程の豊かで優しい国家」でもあります。
したがって、次に国家の目標とすべきは、死ぬ迄暇つぶしに困らないように生活を援助し、暇つぶしに困らないような仕組みを考えていく事だと思っています。

 

頑張り屋職員紹介

齊木真由美(介護職)

所属 小規模多機能ホーム・グループホーム 春らんらん
エピソード いつも笑顔を絶やさず、利用者様に寄り添い、とても丁寧な介護をしてくれています。
レクリエーションに長けていて、自作の創作物で利用者様を飽きさせず、毎回好評で、利用者様、職員を楽しませてくれます。

 

リハビリコラム

高血圧と運動について

寒い時期になると血圧が高くなる傾向があります。

冷たい空気に接すると身体は体温を維持する為、末梢の血管を収縮し、その為血圧が高くなると言われています。
血圧は加齢に伴い高くなる傾向がありますが、食生活を含め、生活習慣が大きく影響しているようです。

運動は血圧を安定させる効果があります。
寒いからと言い、家に閉じこもるのではなく、気温の上がる時間帯を選んで外出し、散歩や体操を行いましょう。
定期的に30分以上の有酸素運動が良いとされています。
水分をしっかりとる事も必要です。
血圧の管理のためには普段から定期的に血圧を測定する機会を持ちましょう。
また食事面では塩分を少なくし、味付けを工夫していきましょう。

 

理学療法士 齋藤輝美

 

文芸作品


涼風の家 デイ利用者 阿久津昌子様作品

涼風の家デイサービス利用者 阿久津昌子様作品

 

編集後記

今月の「さんぽみち」はいかがだったでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
暖かい風を心地よく感じ、春がすぐそこまで来ているのかなと思う今日この頃です。
まだ寒暖差がありますので、皆様これからも体調管理に十分注意してお過ごしください。
新年度に向けて心機一転頑張りたいと思います。
来月号もよろしくお願いします。

春らんらん 井口朋美