2025年6月号  【あかしあの里Ⅲ】特集!

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【あかしあの里Ⅲ】特集!

【あかしあの里Ⅲ】特集!

あかしあの里Ⅲでは五月十一日、母の日のイベントを開催しました。
利用者の皆様に日頃の感謝を伝えるため、プレゼントの靴下を用意しました。
くじを引いていただき番号の靴下をお渡しすると「素敵な柄だね」「そっちの色もかわいいね」と嬉しそうにご自分やお互いの靴下を見つめていらっしゃいました。
「いつもありがとうございます」とお伝えすると「ありがとうっていうのはこっちの方だよぉ」と少し照れたように笑っていらっしゃいました。
また、記念撮影のために用意したカーネーション(スタッフ手作り)も評判が良く「これは本当の花じゃないの?」と言われ、恐る恐る触ってみるとただの紙だと分かったようで「すごいねぇ」と驚かれていました。
昼食には母の日特製ちらし寿司を提供し、こちらも「きれいだねぇ」「とっても美味しいよ」と喜んで頂けたようでした。

五月十五日には手作りおやつでフルーチェ作りを行いました。
混ぜる作業をお願いすると真剣な表情でぐるぐるとかき混ぜて下さいます。
牛乳を注いでいくとだんだんと固まってくるので「重たくなった」と言われ、みんなで交代で混ぜていきます。
「上だけじゃなくて、下の方から混ぜないとダメよね」と手先だけでなく肩から大きくしっかりと混ぜてくださり、完成させることが出来ました。
おやつの時間に提供すると、「私が混ぜたやつだ」と言われ召し上がると「冷たくて美味しい」と笑顔で言ってくださいました。
次回もお手伝いして下さるか伺うと「もちろん!」と力強く答えて下さいました。

今後も利用者の皆様と力を合わせ、楽しんで頂けるイベントを企画していきたいと考えています。

 

今月の事業所便り

デイトレセンターKaisei 「若返り五か条」とは

①楽しい環境で表情も若返り
利用者様同士楽しそうに談笑され交流を深めているご様子です。コミュニケーション良好です。
②レッドコードで全身の関節を大きく動かし可動域を広げ、関節の若返りに健康な身体づくりを目指します。
③コグニバイクで脳と体力の若返り
脳(計算、パズル)と体(有酸素運動)の運動を同時に行い身体機能と認知機能の低下を防ぎます。
④下肢マシンで筋肉の若返り
下肢の筋肉を鍛えることで、転倒の予防や筋力の維持、関節の安定などを図ることができます。
⑤歩行習慣で歩行の若返り
歩行習慣を身につけ思考力の低下を改善し自立した生活を送り健康寿命を延ばしましょう。

デイトレセンターKaisei 「若返り五か条」とは

デイトレセンターKaisei 「若返り五か条」とは

 

菜摘荘 へい、ラーメン一丁

菜摘荘では、五月二十二日にイベント食を行いました。
普段の会話の中で食べたい物をお聞きして、「ラーメンを食べていないから食べたいなぁ」と言うご意見を頂きました。
ラーメンは、麺がのびてしまってはおいしくないし、硬くては食べられないという時間との勝負、職員も段取り良く準備をして不安もありましたが無事に提供することができました。
メニューは醤油ラーメン(具はチャーシュー、メンマ、ナルト、コーン、煮卵、ネギ)、餃子、サラダです。
昔ながらの醤油ラーメンは、大好評でお替りの利用者様もいて、「あぁ、おいしかった。」「餃子美味しいね。」「お腹いっぱいです。」と大変喜んで頂くことが出来ました。
菜摘荘ではこれからも、利用者様に寄り添えるよう、職員一同努力をしていきたいと思います。

菜摘荘 へい、ラーメン一丁

菜摘荘 へい、ラーメン一丁

 

朱咲 クイズ&合唱会

五月二十三日、五月にまつわるクイズ&合唱会を行いました。
まず初めに五月にまつわるクイズを行いました。
職員が次々と問題を繰り出す中、皆様積極的にお答えくださいました。
中には、出題してものの数秒でお答えになったり、周りの方達と相談しながら参加して下さいました。
「へー、そういう意味なんだね。」や「初めて知っていい勉強になったよ。」などの声も聞かれ、職員からの助言やプラスαの情報もあり、とても楽しむ事が出来良かったと思いました。次に五月にまつわる歌をテレビで流し、皆様と一緒に合唱しました。
最初は一様に恥ずかしながらも徐々にお声が出てくるようになり、素晴らしい合唱となりました。
これからも皆様にご興味を持って楽しんで頂ける様に頑張っていきたいと思います。 

朱咲 クイズ&合唱会

朱咲 クイズ&合唱会

 

春らんらん 母の日と慰問公演

新緑がまぶしく感じられる季節となりました。
春らんらんでは、今月も季節を楽しむイベントを行いました。
五月十三日には、母の日のイベントです。
女性利用者様に、日頃の感謝を込めてスタッフ手作りのメッセージカードをプレゼントさせて頂きました。
「かわいいね。」「ありがたいよ。」と、とても喜んでくださり、レクリエーションでは、30㎝程の鯉のぼりを片手で飛ばして距離を競う「鯉のぼりゲーム」で大いに盛り上がり、笑いと拍手に包まれました。
おやつには手作りのプリンアラモードでお腹も満たして頂きました。

五月十七日は、「AKGハッピーサウンズ様」による、慰問公演が行われました。
ハワイアンのメロディーにのせて、懐かしの歌謡曲や童謡の演奏に、自然と口ずさんだり大きな声で歌ったり、手拍子され、音楽の力で利用者様が一つになった素敵なひとときでした。
AKGハッピーサウンズ様!ありがとうございました。

今後も春らんらんでは、美味しくて楽しめる行事を企画して行きたいと思います

春らんらん クイズ&合唱会

春らんらん クイズ&合唱会

 

GH明月 母の日にバーベキュー!

グループホーム明月では五月十一日の母の日にバーベキューを行いました。
天気にも恵まれ、「外で食べられるなんていいね!」とみなさん張り切っていました。
先ずはウインナーから焼き始めると「私が焼くよ」と積極的に焼いてくださる方や「美味しいお肉をもっとください」と焼けるのが待ち遠しい方もいました。
いつもより食も進みました。
食べ終わった後もしばらく外で過ごされ楽しいひと時を職員、利用者様共に過ごせました。
「定期的にやってほしい」とリクエストもあったので、外で食事をしてまた違った食の楽しみをお届けしていきたいと思います。

GH明月 母の日にバーベキュー!

GH明月 母の日にバーベキュー!

 

名倉理事長の健康豆知識

血液循環シリーズ(1)「心不全」について

 
最近の医療をめぐる話題として「心不全」がとり挙げられる事が多くなりました。
循環器科医などは「心不全パンデミック」と叫んでいます。
現在の日本では高齢になるにつれ心不全が増えているのだから、超高齢社会に突入すれば心疾患が急増し、大変な事になるというのです。
こうしたキャンペーンの裏には製薬会社の思惑が見え隠れしていると思っているのですが、その話は別の機会の事にします。
現在私は沢山の超高齢者の方々を診ていますが、心不全の人は少く、たとえ心不全であっても、腎臓や肝臓などの内臓機能が問題なければ、標準的な治療で、そのコントロールはそれ程難しいものではありません。従いまして、超高齢者が亡くなられた場合、加療による身体全体の衰弱=老衰が直接的な死因となるケースが多いのです。人間の死というのは、心臓の活動停止をもって死と認定されますが、その活動停止は心臓の問題を越えた「寿命」という言葉であらわせられるものと考えています。
こうして沢山の老衰で亡くなられる方々をみていますと、心不全で亡くなられる方というのは、高齢まで生きられない人の事じゃないかと思っています。
そして、そのような人達は、心臓そのものが原因ではなく、肥満、高血圧、糖尿病などのメタボリック症候群により、心機能が低下し、遂には治療困難な心不全に至ると考えられるのです。
実際のところ、心不全の原因として、心臓そのものの病気は二~三割で、残りは心臓外の病気によるものと言われています。
心臓の癌など心配する人はいませんね。
心筋梗塞や弁膜症などの原因も心臓外の問題だと考えると、心臓本体の原因というのは、心筋癌や心筋炎など、ごく一部の心臓の筋肉に問題がある場合に限られるのではないでしょうか。
大多数の場合、スリムな肉体であれば、心不全とは無縁の状態です。私なども死を意識する時、心不全が頭に浮かぶ事はありません。
循環器学界では、心不全というのは心臓の機能が徐々に悪化する病気だと捉え、A~Dの四つのステージを想定しています。
最初のステージAは、心臓が悪くなりそうな人(メタボの人でしょうね)、Bは、症状はないが、心臓が悪くなりつつある人、Cは心臓が悪くなり、症状も出ている人、最後Dは、治療困難になる程心臓が悪くなってしまった人、という分類です。
こうした分類によって、あなた方は、息切れやむくみ等の心不全症状がなくても、既に悪化しつつある心臓を抱えているかも知れないですよ、という事を言いたいのですね。何やら脅しのような分類です。
病気というのは症状があらわれて病気と診断するのですから、ステージA、Bの場合、症状もないのに心不全と診断するのはとても乱暴な分類だと思っています。
こうした分類によって心不全の悪化を防ぎたいという善意が感じられない訳ではありませんが、本当の善意では、ステージAの「心不全になりそうな人」を「心不全にならない人」に変えようと、一大キャンペーンをすればいいと思うのですが、そうはなりません。
今の医療体制では、そんな事をしても誰のところにもお金が入ってこないからです。
お金が入ってくる「からくり」は別のところでお話ししたいと思います。
循環器を専門とする医師は心臓にしか興味のない人、と言っても、何を当たり前の事をという顔をされると思います。
しかし、心不全の大部分の原因が心臓外の事という事実を目の当たりにすると、当然の事ながら心臓外の原因がどのようなメカニズムで心機能に影響を及ぼしているのかという事に関心が行く筈です。
循環器科医もようやくそのあたりの事に目覚めてきたようですが、全身の血液循環と心臓の役割について、十分な理解ができていないと考えています。
そのあたりの私の見解は次回の話にしたいと考えています。

 

リハビリコラム

~「できる」を守る入浴動作~

~「できる」を守る入浴動作~
入浴は、身体を清潔に保つだけでなく、心と体をほぐす大切な時間です。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ、心身のリラックス効果が期待できます。
一方で、浴槽のまたぎや床での身体の向きの変換、立ち上がり、しゃがみ込みといった入浴動作には、思っている以上に多くの筋力や柔軟性、そしてバランス能力が求められます。高齢になるとこれらの動作が難しくなり、介助が必要になるケースも少なくありません。
しかし、実は「すべてを手助けしてしまう」ことが、できていた動作を奪ってしまう原因にもなり得るのです。
たとえば、浴槽をまたぐときに「危ないから」と毎回抱えてしまうと、本人がまたぐ力を使わなくなり、筋力がどんどん落ちてしまいます。立ち上がりも同様で、少し時間がかかっても見守ることが、動作の維持や回復につながります。「できることは自分でやる」ことが、身体機能の維持、そして“自信”の回復にもつながるのです。
次に自宅でできる、入浴動作を支える簡単トレーニングを紹介します。

・椅子に座って足上げ運動
 片脚ずつ膝を伸ばし、三秒キープして戻す動作を十回ずつ。太ももの前側(大腿四頭筋)を鍛え、またぎ動作のサポートになります。
・かかとの上下運動
 (洗面台などで支えながら)つま先立ちでかかとを上下に十~十五回動かします。ふくらはぎの筋力をつけ、立ち上がりや踏ん張る力を養います。
・片脚立ち
  (壁や手すりに軽く手を添えて)
   バランスを養うために、左右それぞれ十秒ずつの片脚立ち。転倒予防に効果的です。
・股関節の柔軟体操
  (椅子でのストレッチ)
  片脚を反対の膝に乗せ、背筋を伸ばして前屈する動作を行います。股関節の柔軟性を高めることで、浴槽またぎが楽になります。
  「できることを自分で続ける」ことは、身体だけでなく心の自立にもつながります。介助が必要な場面でも、手を貸す前に一呼吸置いて、「本人ができる範囲」を見守る勇気も大切です。
  入浴は単なる清潔動作ではなく、「自分でできる生活」を支える重要な機会です。ご家庭でも、無理のない範囲でこうした運動や意識づけを取り入れてみてください。
        

 

作業療法士 永岡 寛章

 

文芸作品


文芸作品

涼風の家 樋口京子様

 

頑張り屋職員紹介

今井 凜(りん)

所属 クリニック通所リハビリ
エピソード 今回は、昨年四月に入職した新卒の理学療法士、今井凜(りん)さんをご紹介します。
初めての社会人生活にドキドキしながらも、毎日笑顔でがんばっています。
分からないことは素直に質問し、利用者さんにも丁寧に寄り添う姿が印象的です。
少しずつできることが増えていくのが嬉しいとの事で、その前向きな姿勢にまわりも元気をもらっています。
これからの成長がとっても楽しみな、フレッシュな仲間です!★

 

編集後記

今月もさんぽみちをお読みいただきありがとうございます。
最近はとても暑かったり、そうかと思えば次の日は急に寒かったりと天気に振り回される日が続いています。
服装選びや空調の調節が難しい時期ですが、体調を崩さないよう、利用者の皆様と一緒に体調管理に気をつけたいです。
来月もよろしくお願いいたします

あかしあの里Ⅲ 萩原 千恵子