平成20年12月号

12月号もくじ さんぽみち12月用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・
・実りの秋・芸術の秋
・楽しい!美味しい収穫祭
・同世代のお年寄り達に圧倒
・ようこそ!創春館へ
・年 末 特 集!!各事業所☆11月の活動報告&12月の行事予定☆
~今年も1年間お世話になりました。年末までイベント盛り沢山ですよ~
・名倉院長の健康豆知識
・今月のボランティアの紹介
・リハビリ便り『セラピスト』
・投稿コラム
・文芸作品
・編集後記
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

実りの秋・芸術の秋

 

 楽しい!美味しい収穫祭

伊香保ケアセンター明月では、11月19日、22日、25日とデイサービス利用者様、
グループホーム入居者様合同での収穫祭を行いました。20日は風もない良い日で、職員の声掛けと同時に皆様よほどお腹が空いていたのか、
眼の前にあるけんちん汁、味噌を付けたお結び、しそをまぶしたお結び、ちゃんちゃん焼き(人参、玉葱、椎茸、もやし、そして鮭の入った物)
を食べ、収穫祭の説明をしていても、皆様の耳に入っていない様子で、夢中で頬張っている姿がとても和やかに感じられました。
職員が一生懸命用意し、心込めて作った食事でも、この季節の伊香保では、暖かい食べ物でもすぐに冷めてしまいましたが、
ちゃんと皆様の心に通じているのか「おいしいよ、味がいいよ、けんちん汁とちゃんちゃん焼き」「しその入ったお結びと味噌を塗ったお結び、
形はまあまあだけど美味しいね」「たまにはこういうふうに外で皆さんとお喋りしながら食べるのもいいよね」と思い思いに話をされていました。
外に机を出し、その上にキャベツ、大根、白菜、長ネギ、お米など収穫ものをお供えし、収穫祭の説明を職員よりしました。
すると利用者様より職員の知りえないような事を話され、収穫祭の意味を知らず経験もない職員にとっては、
とてもいい経験になったのではないかと思います。今回3日間収穫祭を行い、利用者様の喜ばれている姿、
美味しそうに料理を召し上がっている姿、楽しそうに話されている姿を拝見できて職員一同喜びで一杯でした。また12月に入り伊香保幼稚園、
高崎経済大学の各慰問やクリスマス、忘年会といった行事もあり、利用者様方に楽しんで頂けるように、職員一同頑張っていきたいと思います。

収穫祭①

 

 

 

 

 

 

 

収穫祭②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同世代のお年寄り達に圧倒

グループホームあかしあの里では、11月22日から24日に行われた日輪寺の文化祭に参加しました。
入居者と職員とで一緒に作り上げた作品を2点出品して22日と23日に展示して頂きました。
残念ながら展示されている作品を見学する事は出来ませんでしたが、24日には演芸発表会の見学に行く事が出来ました。
フラダンスやアコーディオン演奏、歌や舞を披露して下さった人には、ホームに入居されているお年寄りの方々と同世代の人たちも多く、
見学に行かれた皆さんにはとても良い刺激になったのではないでしょうか。また、
同行した職員にとっても演芸発表をしてくれた方々の生き生きとした表情は、新鮮な刺激となる良いひとときとなりました。

日輪寺文化祭

 

 

 

 

 

 

 

 

ようこそ!創春館へ

スラマッ!ダタンッ!ソウシュンカン!
利用者様の大きな発声と拍手でインドネシアの交換留学生3名を迎えました。群馬大学医学部とパジャジャラン大学では交換留学(制度)があり、
その一環として福祉の現場を毎年見学に来館されています。「スラマッ、ダタンッ」は「ようこそ」という意味です。療養棟を見学された後、
通所リハビリフロアに来られました。流暢な日本語での挨拶に自然と拍手が巻き起こりました。大正琴の音色に合わせた童謡で歓迎し、
医学生からも祖国の歌の披露がありました。最後に、恒例の万歳三唱で盛大にお別れしました。歓声を張り上げ握手を求める利用者様もおり、
とても良い雰囲気でした。

インドネシア

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末特集!! 各事業所☆11月の活動報告&
12月の行事予定☆

~今年も1年間お世話になりました。年末までイベント盛り沢山ですよ~

 

☆通所リハビリ☆
10月下旬から11月上旬にかけて、
バラ園に秋のドライブに出かけました。新しくなったバラ園を一回りし、バラのいい香りを楽しんできました。
久し振りに来たという方が多く、皆さん喜んでいらしゃいました。

バラ園散策

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
4日  光友会発表会
8日  民謡踊り教室
9日  たから幼稚園おゆうぎ会
10日  ちぎり絵教室
18,19,20日  誕生会
23日  ヴィクトリー川田とブルーサウンズクリスマスコンサート
27,29,30日  忘年会

 

☆療養棟2階☆
晴天に恵まれ、綺麗な紅葉を見てきました。

画像 004

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
11日  買い物ツアー
17日  浅漬け作り
24日  クリスマス・誕生日会
28日  AM 餅つき  PM 忘年会

☆療養棟3階☆
20日に県庁へドライブしました。32階の展望ホールに向かうエレベーターに乗り込むと、どんどん遠ざかる地上の風景に歓声があがりました。
展望ホールに到着すると、ガラス窓の向こう側に広がる素晴らしい景色にみなさんうっとりとした表情でした。お天気にも恵まれ、
山も空も澄んで、まさに絶景!「きれいだね~」と窓に顔を押し当てるようにして見入ってしまいました。

img067

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
11日  買い物ツアー
18日  浅漬け作り
25日  クリスマス会&誕生日会
28日  餅つき&忘年会

☆わきあいあい☆
小菊の里へドライブしました。満開の菊を見て、感動の声を沢山いただきました。

わきあいあい①

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
2,16日  岩淵さんライブ
11日  たこ焼きパーティー
15日  お好み焼きパーティー
20日  焼きそばパーティー
25,26日  クリスマス会
27日  お正月飾りつけ
29,30日  忘年会

☆あかしあの里Ⅰ☆
11月21日に福祉会館内にある『とらっぱ』へ外食に行ってきました。毎回美味しいランチで、入居者様にとても好評です。
皆様もぜひ御利用してみて下さい。

あかしあⅠ

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
14日  家族会
27日  餅つき
未定  クリスマス&忘年会

☆あかしあの里Ⅱ☆
11月9日に誕生会を行いました。スタッフからプレゼントをお渡しすると「ありがとうね」と嬉しそうな笑顔で喜んでいただけました。

あかしあⅡ

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
13日  忘年会
21日  柚湯
24日  クリスマス会
27日  餅つき大会
未定  花の植え込み、干支の壁画作り

☆あかしあの里Ⅲ☆
誕生会を行いました。バースディカードを受け取り、皆でハッピーバースディを唄ってお祝いしました。

あかしあⅢ

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
17日  大掃除
25日  クリスマス会
27日  餅つき大会
28日  忘年会

☆デイサービスゆめさき☆
今月のおやつ作りではごぼうと春雨の餃子を作りました。多くの野菜が手馴れた包丁さばきであっという間に刻まれていきました。
普通の餃子とは違って肉は入っていませんが、香ばしくヘルシーであっという間に食べ終わりました。

ゆめさきDS

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
4~6日  映画上映会
8~10日  おやつ作り
23,24日  誕生会
25日  クリスマスイベント
26,29,30日  忘年会
27日  そば打ち実演

☆グループホームゆめさき☆
11月は2名様の誕生日でした。おめでとうございます。

ゆめさきGH

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
21日  餅つき・家族会
未定  外食ツアー クリスマスイベント

☆デイサービス明月☆
11月は3名様のお誕生日会をおこないました。会が始まると他利用者様からお祝いの言葉が上がり、
お誕生者様も大変感激され皆様に感謝の言葉とお礼を述べられていました。

明月DS

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
9、20日  誕生日会

(デイサービス・グループホーム合同)
5日  伊香保幼稚園慰問
20日  高崎経済大学OB慰問

☆グループホーム明月☆
11月7日に入居者様のお1人が退所になるということでお別れ会を兼ねて食事会を市内の『源氏』で行いました。
お寿司とうどんのセットメニューでしたが、久々にお寿司を召し上がる方もいて、一つ一つの味を楽しまれていました。「このまぐろ美味しいね、
このイカも美味しいよ」と思い思いにお話されていました。

明月GH

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
(デイサービス・グループホーム合同)
5日  伊香保幼稚園慰問
20日  高崎経済大学OB慰問

☆涼風の家☆
涼風の家では、紅葉狩り・外食ツアーを行い、赤や黄色にいろづいた山々と産地直送の海鮮料理で、楽しい時を過ごしました。

涼風の家

 

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
6日  ゴスペルコンサート
8日  お誕生会
25日  クリスマス会
未定  おっきりこみ作り

☆グループホームしらさぎ☆
27日に県庁見学に出かけました。32階の展望室から前橋の町並みを眺めると、皆様歓声を上げ喜ばれていました。

しらさぎ
 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
1日  ドライブ(赤城山へ)
20日  餅つき会、大掃除、写映会
20~23日  冬至、ゆず湯
25日  クリスマス会

☆星辰の家☆
20日に焼き芋パーティーを行い、皆様おいしそうに召し上がれました。

星辰の家

 

 

 

 

 

 

 

【12月の行事予定】
4日  おやつ作り
12日  手打ちうどん作り
25日  クリスマス会

 

名倉院長の健康豆知識

 

「心房細動と血栓」

毎月色々な所で、開業医向けの医療講演会が開かれています。開業医に来て貰うためには、開業医の興味を引く題材という事ですから、
ブームの様に同じ内容の講演が繰り返し行われる事になります。最近では「心房細動と血栓」についての話題もそのうちの1つです。その時、
必ずといっていい程例として出されるのが、田中、小渕元首相と長嶋監督です。これらの方はいずれも心房細動による血栓にて脳塞栓症を発症し、
それぞれ異なった経過を経て、お2人は亡くなり、長嶋監督は、大変な努力家ですから、現在も懸命にリハビリ(歩行訓練と言語療法)
を続けられている筈です。心房細動の話の前に、心臓と血液循環について述べてみます。まず心臓についてですが、
心臓は2つの心房と2つの心室、計4つの部屋からなる筋肉の塊です。心房と心室は弁という、いはば部屋を仕切る戸の様なものでつながり、
血液の流れとともに、心房から心室へと開くのですが、なかにはこの戸が破損したり、開閉しにくくなっている方もいます。
(こうした方は血栓を起こしやすくなります。)次に血液循環についてですが、人間の解剖というのは、昔から密かに行われていた筈ですが、
どんなに一生懸命解剖したとしても、流れている血液そのものを確認できない時代にあっては、人間の血液がどう流れているかは謎であり、
血液が流れている事すらも議論の対象でした。血液が循環しているのを発見するには、いくつかの飛躍した仮定と実証という、論理的、
科学的な過程を経なくてはならず、ハーヴェーという1人の天才が必要でした。現在では誰でも理解できる、
血液循環の発見が歴史上の画期的な発見なのも当然の事なのです。
現在でも、一般の人に、右房、右室、左房、左室、肺動脈、肺静脈、大動脈、上下大静脈という単語を並べて、
血液が循環する環をつくって下さいといって、正確に書ける人はそれ程多くはありません(挑戦してみて下さい)。正解は、左房から始めますと、
左房→左室→大動脈→大静脈→右房→右室→肺動脈→肺静脈→左房という順序になります(途中の毛細血管は省略しました)。
正解だったでしょうか?こうした循環の図が、たやすく頭に思い描ければ理解しやすい病気がいくつかあります。「エコノミー症候群」や
「心房細動とそれによる血栓」などがそうです。エコノミー症候群という病名を聞いた方は沢山いるでしょうが、私など新婚旅行
(ロシア経由のヨーロッパ旅行でした)や何度かの長時間の飛行をエコノミーでしか飛べなかった人間にとっては胸にせまる病気です。
これは長い時間、窮屈な座席に座り続けることにより、下肢の太い静脈が流れにくく、そして、血液が固まりやすくなり、遂には血液の塊(血栓)
ができ、この血栓が立ち上がって歩き出した拍子などに、静脈の流れの再開と共に、血流に乗って、先程述べた経路を流れ、
最終的に肺動脈を閉塞し、呼吸困難になるのです。こうした事は、下肢の太い静脈を長時間圧迫すれば起きうる現象で、太った人(特に下半身)
が坐りずめの仕事をした時とか、車椅子生活の人などにも見られます。心房細動による脳血栓症も、動脈と静脈の違いはありますが、
同じ様に心臓でできた血栓が、大動脈から脳へ行く血管に運ばれ発症するのです。何故心房細動だと血栓を起こしやすいかについては、弁や心房、
心室の問題、血液の性状の問題などいくつかの要因はありますが、最も大きな要因は不規則な心房のふるえ
(ポンプとして働かない細かな動きをふるえと表現しました)による血流の乱れであると考えられています。通常であれば、
心房の収縮→心室の収縮と対になって行われる心臓の収縮が、心房細動の場合、心房のふるえ→不規則な心室の収縮という状態になり、
血流の乱れによって弁や心房、心室などに血栓ができやすく、そうして大きく固まった血栓が何かの拍子に剥がれ、脳に運ばれていくのです。

心房細動そのものの発症原因は分かっていませんが、若い人にも見られるとはいえ、年とともに発症しやすくなります。発症した時は、
勿論発症を抑える治療を行ないますが、多くの方は慢性化した状態となります。心房細動そのものは、
脈が早くなると心不全の危険性があるとはいえ、脈のコントロールができればいい訳ですから、それ程心配する病気ではありません。
問題となるのは、血栓の問題をどうするかということです。最近ではワーファリンという抗凝固剤を積極的に使う方向にありますが、
この薬の使用にあたってはいくつかの問題があります。まず第一に、
血液を固まらせにくくするからといってどこかで出血する様な事があればどうするんだという問題がすぐ発生します。したがって、
血液が固まりにくく、尚且つ出血したら止まる程度の血液凝固状態が必要です。有効かつ安全に使う為には、
定期的な凝固時間検査が必要となります。更に、この検査は一般診療所ではとても難しい検査なのです。2番目に、
この薬はビタミンKによって効果が弱まる為、ビタミンKを多く含む食材(納豆、クロレラ等々)に注意が必要です。3番目に、
この薬は他の薬剤との相互作用が多く、そうした面についても治療者は神経をとがらせる必要があります。そうした種々の問題から、
ワーファリンの使用は一般化せず、血栓予防として、安全で、使いやすい抗血小板剤が使用されてきました。しかし、田中、
小渕元首相や長嶋監督の闘病生活は、脳血栓症の非情さを世に知らしめる結果となりました。医療関係者の多くが、リスクがあったとしても、
脳血栓を起こしてはならないと決意を固めた結果が、ワーファリン使用の見直しという方向に流れをつくったと思われます。
どんな薬でも患者さんと相談しつつ、使うリスクと使わないリスクを計りにかけ、
個々の長い人生の道筋を考えつつ最も実りある治療方を考える、こうした治療こそ内科医の役割であると考えているのです。
今年1年の締めくくりに、障害のある方は更に障害が重ならないように、
健康な家族の方々はこのままずっと健康でいて下さいと願っていましたら、こんな教科書的な創造性のない文章になってしまいました。
どうか皆様方、よいお年をお迎え下さい。

今月のボランティアの紹介

 

芙謡会

11月25日、通所リハビリフロアーにて、芙謡会の皆様による民謡発表会が行われました。創春館には年3回、慰問に来て下さっています。

芙謡会の皆様は、南橘地区の方たちを中心に、三味線の今井先生と尺八の松本先生の指導のもと、週に1回の割合で稽古に励んでおられます。
今回も、日本各地の民謡を聴かせてくださいました。
芙謡会の一員である田子景一様は、現在通所リハビリに通われています。5月に脳梗塞で倒れ、3か月程入院されましたが、
懸命にリハビリに励まれ、また民謡の稽古を再開されたそうです。今回は、通所の利用者ではなく、芙謡会の一員として来館され、
皆様の前で民謡を披露して下さいました。高い声が出にくくなってしまったとおっしゃっていましたが、堂々と民謡を唄う姿に、
元気づけられた方も多かったと思います。

芙謡会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リハビリ便り  

 

『セラピスト』

 ~ 腰 痛 予 防 ~  理学療法士  多原 由美

良い介護をするには介護者が心身共に健康でなければなりません。特に介護上問題となる「腰痛症」
を防ぐ為の日常生活の注意点を参考にしてみて下さい。

●同じ姿勢を長く保たない(20分以内に同一姿勢を解く)。
●同じ動作を何回も繰り返さない。
①食事の介助では、ベッドの横座りを避け、椅子に座って対象者の正面に向く。
②介護作業で中腰や腰をひねった姿勢を長く保つ場合、適当な小休止や同一姿勢を長時間続けないようにする。
③移動介助は常に相手を自分の体に近づけて持ち、出来るだけ近接して保持し体重を利用して支持面でバランスをとり、それから動かす。

④介護者の体を引き上げる時は、なるべく近接して、腰を曲げないで膝の屈伸を利用する。

少ない力で介助をするコツを覚えて、腰痛を予防していきましょう。

投稿コラム

 


「夜中の救急車に耳を傾けて」

坂本 正之助


 私は救急車のサイレンを耳にすることがある。
「嗚呼、誰かが病院へ・・・大丈夫か」などと思う。サイレンが近所で鳴ると、尚更、誰だろうと気になるものです。
その救急車が患者にとって安心できるものであってほしい。作家の遠藤周作がこう書いている。
救急車になぜ医師が乗らないのか不思議だといっている。私も2度ほど救急車のお世話になっていますが、確かに医師は乗っていない。
そこで私が群馬大学病院に尋ねると、救急車からは医師の待機しているセンターに連絡出来るから、
それによって応急処置を取るのだという答えであった。救急車の患者は大抵一刻を争う病人だから、サイレンを聴くと他の車は道を譲る。
私も先生の答えで半分納得し半分疑問が残ったが、今なら氏の疑問は更に膨らむだろう。救急車がどう焦っても、受け入れを断られる事が多い。
全国的に救急車の立ち往生は深刻の様だ。宇宙ステーション日本の『きぼう』が据えられる時代に、
近くの病院にたどり着けない悲劇が起きている。つい先日の事だが49回も拒否されて収容に4時間半も掛かった例もある。
この4時間半も掛かって拒否された時、1番最初の病院から受け入れの連絡がありその病院に搬送されたが、時すでに遅れ、
出産には無事に過されたが、母親は残念な手遅れで亡くなられ、母は子知らず、子は親知らずとなってしまいました。誠に残念なことです。
2度のあってならないこと。患者を受け入れる病院側も、医師も、尊い人命を救う為に互いに尊重して貰いたいと私は願っております。

文芸作品

 

秋の夕 いとしき姉も 今はなく
親しき友も 雲の上なりbotan_c1-5[1]
橋爪 慶子

白牡丹 手を曳く人の 路しるべ

朝焼けに 妙義吊るされ 長わらじ
小林 利衛

道みちに 咲く花を見て
人の心の 優しさを知る
砂川 い志

母さんの リハビリ終えし 気楽顔
言語介護士 やさしき杖に

病める妻 五年を看たり 吾が心
糧に歌をば 小声で詠みつぐ
影山 えいじ

編集後記

 

さんぽみち12月号はいかがでしたでしょうか? 朝・晩の寒さも厳しくなりました。各部署のドライブツアーでは、
紅葉狩りへ行ってきました。天候にも恵まれ、清々しい秋の陽気を堪能できたと思います。
ドライブツアーから帰って来た時の利用者様からは普段と違う笑顔が見受けられました。
暖冬とは言え、毎日冷え込む今日この頃ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
風邪が流行っているので暖かくしてお体に気を付けて日々お過ごし下さい。
今年も残りわずかとなりました。1年を振り返ってみてどんな年でしたか?「終わり良ければ全て良し」と言う言葉があるので、
今年も悔いの残らないよう半月を充実して過ごせたらと思います。
≪2階療養棟  星野 美和≫